長年待ち望んでいた仮装舞踏会の盟主の復活、星黎殿に“祭礼の蛇”坂井悠二が復活した。
圧倒的な存在の力を持ち、さらに零時迷子によって存在の力を消耗することもない
はるか昔に討滅されたはずの“紅世の王”。誰も彼に意見できる者はいなかった。
睨みつけられただけでも並の“徒”なら滅ぼされてしまいそうなほどの威圧感。
そのこともあってか、“祭礼の蛇”坂井悠二の秘められた野望が爆発した。
星黎殿の一室で今日も繰り広げられる男女の営み。
営みといっても互いに愛し合った結果ではなく、男が女に奉仕させる類のものだが。
玉座に腰掛けるのは“祭礼の蛇”坂井悠二、仮装舞踏会の盟主。
盟主にすべてをささげる覚悟をした“頂の座”ヘカテー。
ある意味では互いに望んでこのような行為をしているともいえる。
「んっ、ぴちゃ、あむっ」
ヘカテーが悠二の肉棒を取り出しいとおしそうにそれを眺めると、おずおずと口付ける。
上目遣いで悠二の様子を伺いながら舌を使いご奉仕を続ける。
「あ、あの……どうでしょうか……?」
「悪くはないが……もう少し強く咥えてくれるとうれしいのだがな」
「はい……お望みのままに」
口をすぼめ、甘噛みしながら精液を吸いだそうと懸命に頬張る。
先端からゆっくりと暖かい口内に飲み込まれていく悠二の肉棒。
暖かさで緩み、もれそうになる。だがどうせ出すのならもっと奥で出したほうが興がある、そう判断した。
「いいぞ、もっと奥まで飲み込むんだ」
「あ、ありがとうございます」
ほめられたことで顔を赤らめ、うれしさを隠せずさらにご奉仕を続けるヘカテー。
口の中いっぱいに頬張り、のどまでそれを到達させる。
「んむっ!?」
悠二がそれを確認すると、ヘカテーの頭をつかみ何度も何度も激しく顔を前後させる。
突然の突然の横暴な行為に驚き体を動かせなくなり、思わず涙を浮かべてしまう。
「んーっ! んーっ!」
嗜虐的な行為でより高まった悠二はその勢いのままに欲望をのどの奥にたたきつける。
だが、ヘカテーは反射的に咳をし、悠二が出したもののほとんどをこぼしてしまう。
落ち着いたところで大切な盟主が下さったものを吐き出してしまったことに自己嫌悪し。再び涙を浮かべそうになる。
悠二はそんなヘカテーの目をぬぐってやり、やさしくあやすような感じで話しかける。
「よくがんばったな」
髪をなでられると、どんなことをされても許してしまいそうになるほど、心地よく彼女を絡めとっていく。
「愛いやつめ。褒美をやらなくてはいかんな」
ほめられて恍惚となっているヘカテーのあごを手で支えると濃厚に悠二は唇を奪った。
「ああ、盟主様……」
体の心まで溶かすような甘く熱いキス。全身の力が抜けもたれかかるように体を預けた。
「どうしてほしい?」
「盟主様に、悠二さまにめちゃくちゃにしていただきたいです」
着ていた巫女装束が床にふわりと落ち、しみひとつない美しいからだが外気にさらされる。
「申し訳ありません、私の体、貧相で……」
悠二はヘカテーを抱き寄せると、
「そんなことはない。自信を持て」
姿こそ小柄な少年に見えるが見た目よりも胸板が厚く、そばに来ると大きな存在に見える。
抱き寄せられた瞬間、鼓動の高鳴りをヘカテーは抑えることができなかった。
我慢できずにヘカテーは悠二に抱きつくと今度は自分から唇を奪った。
ぎこちないがそれでも気持ちよくなってもらおうと舌を絡め、必死にキスをした。
だが悠二の方が上手く、だんだんと下腹部が熱くなっていくのがヘカテーには感じられた。
悠二の手がヘカテーの股間に伸び、そこをなぞりあげる。
「あっ……!」
「ぬれてるな、感じてしまったのか?」
指を深く差し込み、かき出すように内部をいじっていく。
「あっ、はっ、ふあっ」
「かわいい声だな、もっと聞かせてくれ」
「やあっ、はあっ、はぁん」
より美しい声を奏でさせるために豆をやさしくつまみ、クリクリと動かしてみる。
そのたびに嬌声が漏れ、グチュグチュといやらしい音を立てる。
「盟主……もう……駄目です」
「ん? 我慢することはないぞ?」
「あっ、ああっ!!」
ひときわ甲高い声を上げた後、ビクビクと身体を震わせ、クタリと力が抜けていった。
目はトロンとし、頬は朱に染まり、透明な液が股間から流れ出ている。
今までに味わったことのない感触にヘカテーは味を占め、
「盟主様、もう一度……私を……味見してください……」
「ふふふ、まだ足りないのか? 意外といやらしいんだな」
「は、はい……もっとめちゃくちゃにしていただきたいです……」
悠二はヘカテーを背中越しに抱きかかえ、玉座に腰掛けた。
「濡れてるな。これなら大丈夫だろう?」
「どんな結果になろうと私はかまいません」
「そうか? ではいくぞ?」
悠二の肉棒がゆっくりと沈められていく。
「んっ、ああっ……」
ヘカテーの膜が裂け、血がじわりと肉棒をつたっていく。
「無理をすることはないぞ?」
「は、はい。少しだけ待って……ください……」
痛みが引くのを待って、涙を浮かべながらもヘカテーは動かしてほしいと懇願した。
痛みの中に徐々に快感が混じっていく。
ヘカテーの中は狭く、締め付けの前に悠二は屈服し。自分の子種を吐き出す準備が整っていった。
「そろそろ出すが……かまわないか?」
「は、はい、存分に私の中に注いでください」
激しく腰を使い始める悠二、ヘカテーの嬌声をアクセントに一気にスパートをかけた。
「くっ……」
ヘカテーの中に熱いものが広がっていく。
悠二のものが中で暴れ、脈打つたびに白濁が注がれていく。
「はあっ、はあっ、はあっ」
肩で息をするほど疲れきったヘカテーが裸のままうつぶせに倒れている。
「よくがんばったな、次はやさしく、気持ちよくしてやるからな」
「あ、ありがとうございます」
頬を赤く染めるとヘカテーは悠二の腕の中で眠りにつくのだった。