夏の暑い日  
部屋にいる二人 遊んでいるがどうも スムーズには行かない  
この暑さのせいだろうか、  
先ほどから沈黙が続いている アイスを口に含みながら  
トランプをじっと睨んでいる  
「シャナ・・・早くしてくれないか〜?」  
「・・・」  
「?」  
沈黙が続く・・・、しゃべりかけても答えは返ってこない  
自分の位置を少し変えてみると目は追ってこない  
ぼーっとしている、そろそろアイスが溶けてきそうだ  
「ぉ〜ぃ」  
「・・・」  
顔に近ずいてみる、がやはり反応は無し  
もうちょっと近ずいてみた 大体10cmくらいの距離だ  
このままいっそキスでもしてみようかと思ったとき  
「ぁ・・・」  
「あ・・・」  
気づいた・・・のはいいがこの距離で気づくことは予想外だった  
 
「何・・・してるの?」  
「ぇ、ぁの、こ、これは・・・」  
やはり沈黙が続く・・・  
「(やばい、これは粉砕される・・・)」  
と、考えながら 話をそらしてみる  
「ね、ねぇ、さっきなんでぼーっとしてたんだ?」  
「・・・えっ?なに、なんか言った?」  
おかしい・・・  
今日はなんだかおかしい どうしよう話づらい・・・  
てか、何の話してたんだっけ  
「シャナ・・・アイス溶けてる」  
「えっ、あっ、やっば・・・」  
と言って、あわてて舐める やっと起こった行動・・・  
「ところで、なにぼーっとしてたんだ?」  
「え、べ、別に・・・なんでも・・・」  
「なんか、今日おかしいぞ、言う言葉の最初に ぁ とか え とかしか  
いってないじゃないか」  
「だから、なんでもないってば・・・」  
「どした?顔があかいぞ」  
「うるさいうるさい!この暑さのせいだっ!」  
いや〜それはないと・・・  
でも、いまのしぐさは可愛かった  
いや、通常でも十分可愛いが・・・  
また、シャナはぼーっとしている  
シャナの目の前で手を振ってみる  
が、反応は無し  
「またか・・・」  
といって正面に移動する  
またもや顔を近づける  
 
だが今度はさっきのようには行かない  
そのままキスをした  
「・・・!!」  
どうやら気づいたようだがそのころにはもう唇は離れている  
顔が真っ赤だ しかも何か言いたそうにためている  
ついでに手はグー  
これは間違いなく粉砕だな 俺の人生は・・・なんて考えてるけど  
「どーしたシャナ、なんか言いたそうだぐはぁっ!」  
思ったとうり 顔面にグーだ、しかもクリティカルヒットだ  
「ご、ごめんほんとごめん、だからその左手のグーもやめてくれるとうれしいよ!」  
「馬鹿ぁ・・・」  
と言って肩に手を乗せてきた  
「は?」  
あまりにも突然でワケがわからなかった  
と、シャナの顔が近ずいてくる  
 
「な、な、な、なに!?どうしたの急に!?」  
唇が重なった  
少したって唇は離れた  
シャナは俯いて何か言いたそうだ  
「あの〜、ほんとにごめん」  
「なにがよ」  
「・・・なんでもない」  
沈黙が続く  
二人とも暑い  
この暑さは夏の暑さだけではないだろう  
やはり沈黙  
場の空気が重い  
部屋に入っている太陽の光も雲に隠れ、すこし涼しくなった  
が、悠二にとってはすこし寒いくらい  
さきほどからの沈黙が怖い  
おなじくシャナも少しは涼しくなってるはずだが  
ある意味寒いであろう  
そこで悠二は・・・  
「(・・・抱きしめようかな・・・)」  
何を考えてるんだ俺 これじゃただの変態じゃないかと思う  
 
「ねぇ、」  
「は、はいっ!?」  
正直驚いた、考えると同時に話かけてくるなんて思いもしなかった  
「なに、考えてるの?」  
「はっ?」  
「ずっと、こっちみてたじゃない?」  
「え、そ、そう?」  
「うん」  
「シャナ・・・」  
返事が返ってくるより早くシャナを抱きしめた  
「っ!!!」  
シャナは突然のことにすごく驚いている  
「え、あ、い、」  
言葉もでないのだろうか  
抱きしめて、シャナの体にぴったりと接触している  
胸の早い鼓動が聞こえてくるようだ  
すると、シャナの手も背中にまわしてきた  
【嫌がってない!?】  
朝ごろ、二人はそう過ごしたのであった 後編(夜)へ  
 

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