「悠…二…」  
「やぁ、シャナ」  
 シャナの目の前には悠二がいた。  
 しかし、あのときの悠二ではなかった。  
 あのとき…坂井家の屋根で激闘を繰り広げた悠二ではなかった。  
 今、目の前にいるのは永遠に一緒にいたいと願った自分がこの世でたった一人愛した  
最愛のミステス坂井悠二だった。  
「どう…し…て…」  
 シャナは喜びに打ち震えながらも、悠二がなぜここにいるのか  
理解できずにいた。  
「いやぁ、あのあと大変だったよ。祭礼の蛇さんと無理やり体を分裂させたあと  
致命傷の一撃をくわえて、大激怒の徒達からここまで逃げてくるの」  
 悠二は何気なしにそう言った。  
「!!」  
 シャナは悠二のその態度に怒りを覚えて  
「なんで!そんな大事なこと私にーー」  
教えなかったのよ!と続けようとしたが悠二に抱きしめられて言えなかった…  
 
「ごめん」  
 悠二は一言そう言う…  
「伝えたかったけどあの状況じゃ言えなかったし、それにーー」  
 悠二は一度言葉を切って  
「騙すならまず味方からって言うだろ?」  
悪戯ぽくっそう言った。  
 シャナはそれに  
「…馬鹿…」  
とだけ言って抱きしめ返した…  
「…うん」  
 悠二もそれに答えてまた抱きしめる…  
「ずっと…一緒にいて」  
「…うん」  
「ねぇ…悠二?」  
 シャナは悠二を抱きしめたまま見上げて聞く。  
「あなたの本当の想いを聞かせて?」  
「…」  
 悠二は間をおいて…自分の気持ちを告げる…  
 
「僕は…シャナ、君を愛してる」  
「…悠二!!!」  
 シャナは歓喜に打ち震えながら、自分もその言葉を紡ぐ…  
「私も、悠二を愛してる!」  
 シャナは言って自分の唇を悠二の唇に重ね合わせる。  
 悠二は目を瞑りシャナの行為を受け入れる…  
 そして、二人は…誓った…  
 
 
  〜数年後〜  
「悠二!行こう!」  
 シャナは最高の笑みで自分の恋人を呼ぶ!  
「うん!」  
 悠二もそれに最高の笑顔で答える!  
 
 二人は今「誓い合った二人」と呼ばれていた…  
 
 
 
 世界はただそうであるようにまわり続ける  
 人は世界と共にありながら  
 変わり続ける……  
 
 

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