「ねぇ、悠二?」
「うん?」
二人はいま高速道路を車で走っていた。
悠二はバックミラー越しにシャナを見ながら先を促す。
「実は今日やるときにやりたいプレイがあるんだけど……いいかな?」
シャナは頬を赤く染めモジモジしながら言った。
シャナがお願いをするのは珍しいことなので悠二は
少しは頼られてるんだなとちょっと嬉しくなりながら
OKの返事を出してその内容を聞く。
「いいよ。で、そのプレイって何?」
シャナはその返答に満足して、顔をほころばせながらその内容を話す。
「うん♪実はねSMプレイっていうのがやってみたいの♪」
ピキッ!
その答えに悠二は凍りついた。
して、間抜けな声を出してしまう。
「へっ?」
しかし、シャナは聞こえてないのか勝手に話を進めてゆく。
「この前テレビで見ていたんだけどその時に
「犬はワンでしょ?」「ワン!ワンワン!!」っていう
女の子が男の子を踏み潰しながら言ってるシーンがあったのよ
それでちょっと悠二とやってみたいなぁ〜って」
悠二は顔をひきつかせながら後ろのシャナに向かって(ほぼ無駄だろうが)プレイの変更を要請した。
「ねぇ、シャナ。やっぱり、他のプレイにしない?ほらSMプレイって結構キズ負うプレイだし」
「大丈夫。悠二なら零時迷子で午前零時に完全回復するから」
(僕がMやるのは決定ですか!?)
しかし、悠二は諦めない。
「でもさ、やったら著作権侵害で法律に触れちゃうよ?」
「そんなこと言ったらSMプレイやってる人みんなひっかかてるんじゃないの?」
「僕等がやるとある作品とかぶるからだよ……」
「まぁ、いいわ。とりあえず、今夜ね」
「人の話を聞けーーーーー!!」
ちなみに夜……
「犬はご主人様以外の女の子を見ちゃいけないの!分かった!?」
「はい!ご主人様!」
かなり乗り気な悠二がいた……
END