幾星霜、時が経とうとも変わらず佇む星振と、天を巡る月が齎す壁一面の大窓から射す旧き光に照らし出されるものは、天蓋付きの豪奢な寝台とその上に居る大小二人の人影。  
小さい方の人影は腰まで届く黒髪の幼い少女で名はシャナ。  
「んふ、ちぴぅ、んくふぅ、んふぁ、ちゅうぅぅぅぅ」  
彼女は今、口淫による奉仕をしている。目の前に立つ大きな影 ── 彼女の愛する悠二に対して。  
 
 
シャナの未熟な躯は黒革のアイマスクと後ろ手の亀甲縛りで隠すべき部分を強調するようにきつく縛り付けている。  
痴態を晒しながらも一心不乱に喉奥で亀頭を、舌先で裏筋を、唇で幹を激しく擦り上げる。  
「んくぅぁ!? んくんふぅ、こく、んふぅ、こきゅん…はふぅ」  
限界に達した悠二の怒張から迸る熱い白濁を一滴たりともこぼさぬよう飲み干し、余韻を味わいながら一拍置いて息を吐く。  
「やっと全部飲み込めるようになったじゃないか」  
「有り難う御座います、御主人様」  
どこまでも優しい声音でシャナの頑張りを褒めながら髪を撫でさする、自分を所有する者である悠二の大きな掌の感触に慎ましい胸を弾ませるシャナ。  
しかし、  
 
「でも、いつまでもシーツを汚してちゃ駄目じゃないか!!」  
「きゃう!?」  
さっきまでとは真逆に声音を一変させた悠二がシャナのなだらかな胸を軽く突き飛ばし仰向けにさせた。  
先程まで座っていたシーツの上には、肉槍をくわえ味わう事で激しく興奮していたシャナの、荒縄で割り開かた秘裂から溢れた熱い愛液で小さな水溜まりが出来ていた事を咎めつつ。  
「悪い子にはお仕置きしなきゃね」  
そう告げた悠二はぬかるんだシャナの幼い性器に被り付き舐め上げた。  
「くふああああぁぁぁぁ!!」敏感な裂け目に掛かる息が、蜜壺を抉る悠二の舌が、秘芽を持ち上げる唇とが与える、何処までも蕩けることができる底無しの快感にシャナの心が浸食される。  
しかし、悠二の許可無く勝手に絶頂するは駄目だ。何故ならそれが悠二の『お仕置き』であるから。  
「んくぁ、ひぅ、あはぁ!!」  
ぴちゃ、ちゅう、かぷ、つぅ  
容赦の無い責めに幾度も意識が快楽の黒に塗り潰されそうになるが懸命に耐える。  
『お仕置き』のその後に貰える『御褒美』の為に。  
「ふゃはあぁぁぅぅ!!!!」  
ぷしゅぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!  
 
一際大きく高い絶頂の叫びと共に止めどなく潮を吹き出した。  
「じゅずるるるるぅ、ごくん」  
それは先程シャナがした事とと同じように、大きな音を立ててすすり上げた悠二に飲み干される。  
「シャナ、次はどんな風に躾てほしい?」  
僅差ながらもしっかり耐えきったので、悠二は『御褒美』を許可する。  
「私のはしたない淫乱おまんこをご主人様のおちんぽで躾てください」  
上半身と腕だけの拘束とはいえ仰向けから器用に俯せと四つん這いを足して割った体勢になり、尻と未だ痴蜜が湧き出す秘窟を突き出しながら振り向き、少女の性格からは考えられない程のいやらしいおねだりを躊躇無く告げる。  
「大変良く言えました」  
「んあっ!? ん、ひぐ、あ゛ぁ!! ひはぁ!?」  
間髪入れずに強く深く穿ち始める悠二の肉筒に、シャナは更に上下の口から涎を垂らし締め付ける事で応える。  
「も、もっと激しくしてください!!」  
「それじゃこうしてあげるよ」  
貪欲に快楽をねだるシャナに応え背後からの突貫をより強め、更に右の掌で桜色に染まった丘陵とそこに咲く固い蕾を、左手の親指でひくついている綺麗なアヌスを玩ぶ。  
 
「っ!! ぁぅ!! ぃぁ!?」  
絶えず押し寄せては性器をなぶる悦楽に最早声すら出せなくなる。失神と同時に覚醒をも促される為、意識を手放すことも出来ずただ、波に翻弄されるのみ。  
10分も続ければ互いの限界も訪れる頃合いだろう、  
「最後は膣内に出そうか」  
「そ、それだけはだめぇ!!」  
ラストスパートに向け腰の動きを極限まで早める悠二の言葉に、  
「今日は危ない日なの!! 他の所なら好きなだけ出して良いから!! 膣内にだけは出さないで!!」  
シャナは拒絶の叫びを紡ぐ。  
「何を言ってるのかな? シャナは僕のモノなんだから僕の望む事は全部しなきゃ駄目なんだ!!」  
しかし、今の悠二には何を言っても逆効果でしかなく、嗜虐心を煽る事にしかならない。  
「出すから受け止めろ!!」  
最後の一突きで最奥の子袋の、柔肉の門扉を無理矢理こじ開け、まだまだ熱く濃い大量の子種をなだれ込ませた。  
閂代わりの肉暴が漏れ出ようとする白濁を塞ぎ止める。  
悠二の行動と命令にシャナは小さな子宮を満たした精液が染み込むのを感じながらただ叫んだ  
「ああああああああ!!!!」  
 
 
 
 
 
ところで布団を跳ね除けながら飛び起きた。  
 
「ああああああああ!!!!  
・・・・・・・・・・ふぇ?」  
 
おかしい。何が、と言われればまぁ色々としか言えない。  
下を向いたがさっきまで感じていた子宮を満たす熱さが嘘のように無い。縄に締め付けられる肌は見えず、それどころかしっかりパジャマを着ている。それに部屋自体も違う。  
左を向くと見える窓は大きいが半分以下しかないし、深い藍色の星空じゃなくて夜が明け始めた空にはまだ太陽が登っていない。起きるにはまだ早いだろう。  
ぐるりと見回して視界に入る家具は全て市販の安価な、良く見知ったものばかり。  
簡潔に言えば悠二の部屋の家具だった。  
 
「もしかして・・・全部夢?」  
な〜んだそうだったのかぁ、まったく人騒がせなんだからも〜とか呟いたら、  
「シャナ大丈夫かい?」  
床の布団から上半身だけ起こした悠二に声を掛けられた。  
「悠二!?」  
まさか今の全部見てたの!?  
「なんか凄く叫んでたけど嫌な夢でも見たの?」  
「ゆめ?・・・・・・ぁ!!」  
夢、と言われた瞬間に内容を全て思い出して、思わず喘ぎが出そうになったが押し殺した。  
ただびくんっと体が腰の奥と一緒に震えたのを抑えるのは無理だったが。  
 
「シャナ、ホントどうしたの」  
「何でもない、何でもないからから!!」  
自分でも不自然だと自覚できる程に必死で誤魔化す。  
「まだ鍛錬には早いし、も一度寝直そう。ね?」  
なんだか自分のきゃらとちがう気がするが構ってらんない。  
「大丈夫なら良いけど」  
悠二はまた布団に潜り込んで寝てくれた。なんとか誤魔化しきれたようでほっとした。  
(あんな恥ずかしいの、悠二には言えないよぉ)  
“本当の平井ゆかり”の遺品にあった凄くえっちな本がきっかけで、悠二にえっちな調教をいっぱいされちゃって最後は孕まされる夢をみたなんて。  
とくに最後のあれ、わざと嫌がるふりを見せて嗜虐心を煽り、無理矢理孕ましてもらうなんて。  
私はどうしようもないスキモノだなんて悠二に知れたら・・・  
(また濡れてきっちゃったよぉ)  
 
兎に角、今日千草達に宣言しよう。悠二の部屋にはもう泊まらないって。次に二人きりになっちゃったら最後までいたしちゃうかもしれないし。  
 
でもいつかは悠二としたいな。赤ちゃんできるかは知らないけど。  
 
 
 
まぁとりあえずは目の前の問題から片付けよう。  
夢のせいで溢れたえっちなお汁でぐちゃぐちゃな着衣とシーツはどうしようかな。  
 
 

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