悠二に見える男は母親に朝の挨拶をして玄関を出ると、時間などまるで関係ないように余裕を持って庭へと向かった。
最近は少し暖かくなってきたが、まだ初夏を感じさせるほどではない。それでも朝の日差しは心地よいものだ。
衣替えしているのはまだごく少数で、悠二は大多数と同じように長袖のままだった。ゆっくりと庭を行く彼の靴の下で、昨日の雨に濡れた草が微かな音を立てる。
この体は本当に楽しい、そう考えていた彼は後ろからの軽い足音に気づいて振り返る。
「おはよう、シャナ。今日は暖かいね」
さも健やかそうに朝の挨拶をする悠二を、少女は冷ややかに見つめる。
彼女は悠二のクラスメイトであり、炎髪灼眼の討ち手という名で知られるフレイムヘイズ、シャナだ。
腰まで伸びた黒髪はカシミアなどよりも遥かに繊細で美しく、その体はとても高校生だとは思えないほど幼い。
事実、シャナは高校生などではないし、それどころか人間ですらない。
好き勝手にこの世界を弄繰り回す"悪"である紅世の徒を、一人残らず討ち倒すべく存在する兵器と言ってもいい。
しかし、今のシャナは……
「シャナ、朝の挨拶は大事だよ?」
「……ッ! うるさい! うるさい! うるさいッ! この変態ッ! さっさと悠二から出て行けッ!」
激しく悠二をにらみつけ、言葉とともに凄まじい怒気を投げつけるシャナ。
彼女の首には真紅の首輪が嵌められている。怒鳴った拍子に、リード線をつけるための金具がカチリと音を立てた。
今はつけるべき綱は存在せず、変わりに光を失ったコキュートスが無力にゆれている。まるで奴隷のようだ。
野外だというのにシャナの服装は何も無く、靴とソックス、それと首輪以外は一糸まとわぬ裸体だった。
まだ膨らみ始めたばかりの胸も、何もさえぎる物の無い秘部も、何もかも余すところなく朝日の元にさらけ出されている。
けっして暖かいとはいえない気温だったが、シャナの全身から噴出した汗は朝日を受けて光っていた。無駄なものなど一切存在しない緩やかな曲線を持つ肉体がきらめいて輝く
羞恥のために火照り、わずかに赤みを帯びた一点の曇りもない完璧な体は、余りの美しさに神々しささえ感じさせた。
「変態はシャナのほうじゃないのかな?
こんな朝から、何も着ないで……。全裸のまま僕の家まで歩いてくるなんて。
まあ、宝具でみんなはそれに気づかないけど」」
「こ、これはお前がッ!」
「命令したのは僕だね。でも、こっちの方まで頼んだ覚えはないなあ……」
悠二は視線を落とすと、傍目にも分かってしまうほど潤っているシャナの割れ目を見つめた。
まだ一本のスジでしかないシャナの恥裂だが、そこからはまるで泉が湧き出すように愛液があふれている。朝日を受けてテラテラとぬめっていた。
悠二の視線に気づいたシャナはふと下を見下ろし、余りにも恥ずかしい自分の痴態に気づいてしまった。羞恥のために頬をさらに真っ赤に染めて、強く悠二を睨みかえす。
「……ッ! この変態! 絶対に殺してやるからッ!」
気丈にいい放つシャナだが、意志の強そうな瞳には悔しさから涙が光った。奥歯をギリギリとかみ締める。
“天壌の劫火”アラストールを封じられ、ただの女の子になってしまったとは言え、その心の強さは相変わらず。
気の強そうなキリッとした目を吊り上げて、それだけで人を殺せそうなほどの殺意を放っている。今にも彼女の名前の元となった刀を抜き放ちそうだ。
しかしシャナは、強力な宝具である首輪によって支配されていた。殴りつけるどころか、命令に逆らうことすら不可能。肉体的な抵抗は一切出来ない。
さらに幼い性までもが首輪によって無理やり開花させられ、発情した体はどんな刺激すらも強烈な快楽へと変えてしまう、娼婦のような肉体へと変えられてしまっていた。
「出来るものならどうぞご自由に……。さ、朝の日課と行こうか!
まずは植物に水遣りでも頼もうかな。とりあえず花壇の前まで歩いてもらって……」
悠二は頭を振って大げさに悩みながら、手振りまで交えてシャナへの辱めをあれこれと画策し始めた。シャナの殺人的なまでの視線などまったくお構い無しだ。
うんうんと唸りながら演技を続ける悠二。そして、まさにナイスアイディアを思いついたとばかりにポンと手を叩く。
「花壇へ向けてお尻を思いっきり突き出してから、両手でお尻の穴が見えるぐらい広げてもらおうか!
その後は、まだお楽しみ。たっぷり期待していいよ」
「なっ!? ふ、ふざけるなッ! 誰がそんな事を……。いやぁッ! やめろッ!」
悠二がそう告げると、シャナの体はゆっくりと庭の端にある花壇へと向かって歩き出した。
まるで糸のついた操り人形のように、悠二の言葉一つでどんな命令にも従わされてしまうのだ。全裸でこの家まで歩かされたように。
口からは悲鳴ともうめき声ともつかない無言の叫びが上がり、シャナの細い両手がギリギリと音がするほど強く握られた。
シャナは考えうる限りの抵抗を必至に試みているようだったが、何もかも無駄だった。彼女の体は悠二の意のままに歩き続ける。
強く唇をかみ締めようとしたシャナだが、それすら出来なかった。自らを意図的に傷つけることも禁じられている。
悠二は勝ち誇ったようにそれを眺て、ニタニタと邪悪な笑みを浮かべていた。正確には、悠二に取り付いた徒が。
フリアグネを倒したその翌日、侵入していたソイツは密かに悠二の中に潜んでいたのだ。シャナを封じる機会を狙いながら。
さすがのアラストールも、強制的に器から引きずり出された直後では本調子には程遠かった。次の徒はすぐには現れないだろうという油断もあって、あっさりと囚われてしまったのだ。
さらに悪いことに、悠二に取り付いた徒はかなりの力と欲望の持ち主だった。しかし決して目立った動きはせず、今まで闇の中でひっそりと過ごしてきたヤツだったのだ。
そいつは悠二を壊すのではなく、眠らせるようにして成り代わった。悠二を傷つける訳ではなかったから、零時迷子の防御反応も起きない。
かくして今の悠二は、強烈な欲望と無限の存在の力を使役する徒となった。シャナにとってはとてつもない強敵、そして調教師だ。
「くそぉ……。こんなやつにッ!」
抵抗もむなしく、花壇の前まで歩かされてしまう。足を広げてバランスを取り、命令どおり思い切りお尻を突き出す。まるで深くお辞儀をしているような格好だ。
これだけでもシャナにとっては十分すぎるほどの屈辱だったが、まだ始まりでしかない。憎しみと恥ずかしさで涙が出そうになる。
腰の辺りできつく握られていたシャナの小さな手がゆっくりと開いていく。そのままシャナの両手は、アナルに指が触れるほど深くつかんだ。
嫌悪の表情を浮かべるまもなく、ツルンとした可愛いお尻がシャナ自らの指によって容赦なく割り開かれる。まるで浣腸をねだるようで扇情的なことこの上ない。
朝日の下に晒されたアナルはうっすらと桜色で、排泄する場所だというのに美しかった。突然のお披露目に驚いたようにヒクヒクと震えている。
その下で濡れるオマンコは、シャナが拒絶すればするほど濡れてしまっていた。こわれた蛇口のようにポタポタ漏れ出して止まらない。
「ふふ、やっぱりシャナは変態さんだなあ。
こんなに濡らしちゃって……。お尻の穴を晒すのがそんなに嬉しかったの?」
悠二は軽く花を避けながらシャナの後ろへと回り込んで、自らの命令がしっかりと実行されていることにとても満足した。
ひざを曲げて軽く屈み込むと、シャナの女性としても人間としても最も隠すべき部分が悠二の眼前に惜し気もなく突き出される。
悠二は硬く閉ざされたアヌスの、そのシワの一本一本までつぶさに観察することが出来た。広げられるお尻に抵抗して、必至に入り口を閉ざそうとプルプルしている。
女性器の方は当然ながらまだまだ子供のままだ。自然に花開くのはずいぶんと先のことであるように思われたが、宝具によって性感だけは十分すぎるほど開花されている。
その証拠は先ほどから溢れっぱなしだ。洪水のように愛液を撒き散らし、十分すぎるほどの蜜に濡れて雄を渇望している。長い禁欲の果てに大量の媚薬を塗りこまれたように。
「シャナのここ、上の口も下の口もすっごく綺麗だよ。後でたっぷり虐めてあげるからね」
「ふざけるなッ! 変態! すぐに殺してやるからッ!」
「……ふふっ。ああ、怖い怖い。
他人の家の庭で素っ裸になって、濡れ濡れのマンコとアナルを晒しながらの台詞は効くね」
悠二は笑いながらその脅迫を受け流して、再びシャナの観察に戻った。
戯れに、覆いかぶさるようにして胸に手を伸ばす。小さいが確かに存在する胸の二つの盛り上がりと、その頂点でツンと立ち上がっている二つの小豆を手のひらで感じた。
悠二がいきなり充血したそこをコリコリと軽くつまむと、シャナの体は電流が走ったようにビクンと揺れた。ついに僅かだが悲鳴が漏れる。
それに気を良くした悠二はいやらしく笑い、シャナのまだ膨らみ始めたばかりのそこをゆっくりと刺激し始める。
優しく揉みしだいて全体をこねるように刺激したり、時に充血した乳首をかすめるように焦らせる。敏感になりすぎている肉豆は、それだけでイってしまいそうなほどの刺激をもたらした。
シャナは歯を食いしばり、痛みに耐えるようにしてこみ上げる快楽のための悲鳴を押し殺す。湧き上がる雑念を振り払おうと、必死に心を落ちつかせようとした。
しかし発情したメスの部分がシャナの全身にとろけるような快楽を送り、今にも腰が砕けそうなほどに震えていた。変な声を出さないようにするのが精一杯だ。
こんな状況では、簡単な足し算すら間違いそうだった。考えがまとまるはずも無い。心臓の鼓動が一段と激しくなる。
悠二はシャナの葛藤などまるで気にせず、柔らかな肉の感触をじっくりと楽しむ。快楽に燃えたシャナの体温を両手で感じていた。
シャナの内股はいよいよ大洪水となり、溢れた愛液が水滴となってポタリと庭へ落ちた。目ざとく見つけた悠二はそれを楽しそうに冷やかす。
「あらら、雨が降ってきたみたいだね? シャナのここは土砂降りかな?」
悠二は一方の手をシャナの幼い花弁へと伸ばし、割り込ませるようにしてねっとりと蜜を指に絡ませた。ローションの中に沈めたようにぬめる悠二の指が、シャナの目の前に運ばれる。
自らの恥ずかしい粘液が指の間に橋を架けるのを見せ付けられ、シャナは悔しさに泣き出したいほどだ。こいつを今すぐに贄殿遮那で切り倒してやりたかった。
しかし意思とは正反対に、体は貪欲に快楽を求めている。燃え上がる炎はますますその勢いを増し、シャナはさらに多くの水滴を落とすことになった。
「うぅ……あっ……」
シャナの口からついに快楽によるため息が漏れた。暴走しはじめた性欲は、シャナの理性を確実に蝕んでいく。
ただでさえ宝具によって、盛りのついたついた雌犬のようにされているのだ。シャナの欲望に乾ききった体に、与えられる悦びは水のように染み込む。
そして入り込んだそれは麻薬のように全身を回った。頭が真っ白になって、意識がどこか高いところへ飛んでいきそうになる未知の感覚。今まで培った経験も役に立ちそうに無い。
「凄く濡れてるよ、シャナ……。ここがとっても攻めて欲しそうにしてる。美味しそうだよ。
舐めてあげるから、自分で広げて、シャナ」
「 ……! やめろッ! へ、変態……ッ! バカッ! へんなことするなあッ! させるなあッ!」
無情にも産毛すらない秘裂に、そっと指が添えられた。いやらしい粘液がプチュっという水音を立てる。シャナのスジが自らの細い指先によって開かれていく。
まだ深く皮をかぶっている可愛らしいクリトリスがビクビクと動く。小さなくぼみのように見える尿道や、淫液でテカテカと光る狭い膣。その奥にそっとたたずんでいるピンク色の処女膜。
今まで誰一人として見た事が無いだろうし、シャナが見せたことも無いだろう。それらの何もかもが、惜し気もなく悠二の前に晒されていた。
悠二はキスをするように秘部へと優しく押し当てる。まさに燃え上がるように熱いシャナの体温を、唇を通して確かに感じた。かすかに残るシャンプーの香りと濃厚な雌の香りも心地よい。
伸ばされた悠二の舌がクリトリスに絡みつき、アメを舐めるようにたっぷりとねぶる。シャナは裏返った声を抑えられなくなっていた。必至に口を閉じても、声は隙間を見つけてしまう。
まるで包み紙をはがすように、悠二の舌は勃起したクリトリスを丁寧に少しずつ露にしていく。溢れ出す淫水と唾液が混じりあった。卑猥な水が奏でる音がはっきりと耳に届いた。
シャナのオマンコからは歓迎するように新たな蜜が次々と溢れていく。シャナの理性も蜜となって流れ出していった。
「やめろッ! やめてよッ! ばかっ! ばかああっ!」
必至に叫ぶシャナだったが、口を開いた拍子に喘ぎ声まで漏れてしまう。再び必至に歯を食いしばった。足がガクガクする。体ごと何かが崩れ落ちてしまいそうだった。
幼い花弁からはますます淫蜜が湧き出し、3つの肉豆は痛いぐらいに充血してパンパンに腫れ上がっている。なかでも悠二の舌の上で踊っているクリトリスは甘い刺激に蕩け、はちきれそうなほどだ。
シャナの体は噴火を前にした火山のように熱く燃え上がり、細い腰や両肩は強すぎる悦楽にブルブルと震えている。
オナニーどころか快楽の意味すら知らなかったであろう少女の体は、急速に色を叩き込まれて雌奴隷への道を辿っていた。
「シャナの味、とっても美味しいよ……。悦んでもらえてるみたいだし」
「ふ、ふざけるなっ……! 誰が気持ちよいもんかっ……!」
それでもシャナは反抗を止めなかった。並の人間ならとうに絶頂の渦に飲み込まれ、理性が吹き飛ぶまで悶絶しているだろうに。
シャナの意志の強さには感服した悠二だったが、同時に嬉しくもあった。それだけ楽しみが長続きするということなのだ。
「そっちの口は素直じゃないね。こっちのはすごく体に正直なのに。
まるでお漏らしみたいに、美味しいお汁が次々出てくるよ。それに、とってもいい香り。
シャナ、いい加減に素直になりなよ」
「う、うるさい! うるさいっ! うるさいッ! こんなの全然気持ちよくなんかないッ!」
「ふーん……。こんなに濡れてるのに、気持ちよくないんだ。
どうやらシャナを見くびっていたよ。そこまでエッチだったなんて。
安心してね。今度は絶対に気持ちよいから」
悠二はシャナから離れると、すぐそばにあった水道へと向かった。
こんどは何をされるのだろうか……。恐怖の中に微かだが期待が混じる。それを自覚したシャナはそれを必至に否定した。
こんなの、ただ変な感じがするだけ! すぐ元通りになる! そしてあいつを倒す!
そうやって自分を鼓舞しても、燃え上がるのは性欲ばかりだった。中途半端な状態で放置されることになって、気が狂いそうなほど切ない。
無意識のうちに腰を揺らして攻めをねだっていた。一刻も早くイかせてほしい、何もかも忘れさせて欲しいと。
「おまたせ、シャナ。狂わせてあげるよ」
悠二が手に持っていたのは単なるホースだった。宝具でもなんでもない、どこにでもある普通のホースだ。
シャナはそれを見て馬鹿にしたような笑みを浮かべるも、同時に心のどこかで落胆していた。あんなものではとても満足できそうにない。
「そんなにがっかりしないでも大丈夫だよ。すぐに分かるから……」
「ふ、ふん! あんたの粗末なものよりかは、いくぶんましかもしれないわね!」
悠二はホースを引きずりながら花壇に入り、ふたたびシャナの後ろへ再び回り込む。
シャナの体は責めの再開を熱望して震えた。まだ体に触れられてもいないのに心臓の鼓動が大きくなり、クリトリスがどんどんと敏感になる。
だが悠二がいじり始めたのは、シャナが想像だにしない場所だった。不意を突かれて声と体が跳ね上がる。
「ひゃああぁっ!」
「シャナちゃんは、やっぱりアナルの方が好きなんだね」
悠二の指はアナルに突き刺さり、穿り返すようにしてグリグリと刺激していた。
あそこを舐め回される刺激を覚悟したシャナだったが、それだけに今度の攻めに大きく反応してしまう。
しかしただ驚いたばかりで、快楽の方は別に感じなかった。内臓を弄繰り回される不快感があるだけだ。失望が体をよぎる。
それに気づいてしまったシャナは、あわてて自らの考えを否定した。
別に攻められて喜んでなどいない! ぜんぜんうれしくない! ブンブンと頭を振って、肩越しに悠二を睨みつける。
「ああ、忘れてたよ。こうしないといけなかったんだ」
悠二は白々しく首輪に命令を飛ばした。密かに攻めを望んでいたシャナに気づいていて、わざとやっていたのだ。
どうにか立ち直りかけたシャナだったが、その口から再び嬌声が飛び出す。体の奥に太陽ができたみたいに熱くなり始めた。
今まで胸やあそこに集中していた炎が再び燃え上がって一気にお尻へと殺到し、次いで津波のように押し返していた。一瞬で頭が真っ白になる。
アナルの肉ひだがとてつもなく敏感になり、悠二の指をどうしようもなく感じてしまう。指がわずかに動かされただけで、その何十倍も体が反応する。
「なにぃ……これぇ……」
シャナの体は悠二の指一本で支配されてしまい、その動きだけでよがり狂わされる。指が根元まで突き刺さされると、まるで巨大なバイブを突き入れられたように痺れた。
まるで悠二の指人形にされてしまったみたいだ。たった人差し指一本で、意識を失いそうなほど激烈な快楽を感じてしまう。お尻の中が全てクリトリスになってしまったようだった。
連続でフラッシュを焚かれるみたいに、どんどん頭が真っ白になって本能のままにイきまくる。自分がいまどんな表情をしているのか考えたくもなかった。
「ふふ、まだまだこれからだよ? シャナ」
アナルの中に二本目の指が入り込んでくる。さっきまでは硬く閉じていたはずなのに、もうトロトロに解けていた。歓喜と共に飲み込んでしまう。
二匹の蛇がシャナの中で暴れ周った。腸液が分泌されて滑りがよくなり、指の動きがどんどん激しくなる。嬌声を止めるどころか口すら閉じることが出来ない。
シャナのアナルはあっというまに第二の性器になってしまった。それどころかクリトリスと乳首と胸を全部一気に刺激されるよりももっと凄い。バカになってしまいそうだ。
悠二は気を良くしたのか、さらに三本目の指を入れるためにアナルをこじ開け始める。それをシャナはぎゅうぎゅうと締め付け、増えた刺激を悦んでさらによがった。
口と喉が壊れたみたいに悲鳴のような喘ぎ声が止まらない。必至に止めようとする心はどこへ行ってしまったのだろう?
「んひいいぃ! いやあ……あっ! んんっ!!」
とうとうシャナは四本の指全てを飲み込んでしまった。このまま悠二が無理をすれば、拳すら飲み込んでしまうだろう。
しかしこれだけ広げられても締め付けはまったく衰えず、内部でも肉ひだが悠二の指をちぎりそうなほどにギチギチと擦り上げる。
湧き出す腸液が指の動きで外にかき出され、秘裂から溢れた愛液と交じり合って庭に小さな水溜りを作り上げてしまいそうなほどだ。
ジュプジュプと粘液と空気が乱れ合う水音が響き渡った。カリカリと腸壁に爪を立てられて、水溜りを大きくしようとさらに溢れさせてしまう。
まるで暴走列車のように止まる気配を見せない快楽の渦だったが、悠二の指は唐突に止められてしまった。
「よし、こんなもんでいいかな」
ズブっと音を立てて悠二の手が引き抜かれ、天国のような気持ちよさが途切れた。シャナは思わずもっと欲しいと叫びたくなり、どうにかそれを押しとどめる。ここで口に出してしまったら絶対に戻れなくなってしまう。
今まで悠二の指が踊っていたアナルは、凄まじい虚無感と切なさを残して取り残された。無残に貪られて親指が入りそうなぐらい半開きになっている。
溢れた粘液がつつつ、と垂れる。締め付けるものを失って寂しそうにヒクつく。
「そんなに切なそうな顔をしないでよ。すぐに気持ちよくしてあげるから……」
悠二は言いながら、反対の手に持っていたホースをシャナのアナルへと突き入れた。ホースはシャナの腸液で滑り、簡単に奥へ奥へと入り込んでいく。指ではとても無理なほど奥にある腸壁が擦られて歓喜にうごめいた。
やがてホースが奥にぶつかると、悠二はようやく手を止めた。直腸を縦断してS状結腸まで到達しているのだろう、かなりの長さがシャナの中に飲み込まれている。
シャナのアヌルは動きもしないし太くもないそれを切なそうに抱きしめる。やはりこんなものでは満足できそうになかった。到底足りない。
悠二は何をたくらんでいるのだろう? もとより細かいことを考えるのは苦手だったが、焼きついた思考回路で必死に考えを巡らせた。少しだけ戻ってきた反抗の気持ちをかき集めて悠二を睨む。
そんなシャナを見た悠二は苦笑して、出来るだけ我慢してね、と言い残して歩き出した。その先にはホースの反対側がつながった水道がある。
快楽で濁った頭でも、これから何が起こるかは一目瞭然だった。シャナの顔が恐怖で青ざめる。
「ま、待って! まさか……ッ!」
「そう、そのまさかだよ」
悠二の手が蛇口へと伸びて、何のためらいもなくグイグイとひねった。
とたんにホースはゴボゴボとうなり声を上げてシャナに襲い掛かる。逃げ場のない空気は次々と腸内へ押しかけ、すぐに水流が間近に迫った。
シャナの体は命令に従い、ぜんぶを使ってホースを逃さぬようにキュンと拘束する。漏らしたくないという無意識もそれに手を貸した。
「ひゃああぁぁぁっ! 冷たいっ! 水、強いいぃぃぃっ!」
ホースから身を切るような冷水が飛び出し、次々と射精するようにシャナの中にぶちまけられた。
ホースが水圧で動き、腸壁を削りながら踊り始める。指での刺激がほんの遊びに思えるほどの激しさだ。
強く引き締められたアナルは一滴たりとも逃さぬように閉ざされ、そこに激突した濁流は逆転して腸の奥へと突撃する。どこまでも伸びるバイブが入ってくるような凄まじい感覚だ。
「ぎゅひぃぃぃ!!、お腹と頭が壊れるるぅぅぅ……!」
敏感になりすぎている腸内に、冷水はあまりにも強烈過ぎた。何千もの突起が気持ちよいと感じる全ての場所を攻め立てているようだ。
水流は腸と同じ太さのバイブとなった。本来なら絶対に届かないような場所までも伸びていき、ヒダの一つ一つにまで攻撃を開始する。
シャナのお腹は内側から圧迫されて早くも膨らみ始めた。凄まじいはずの腹痛は全て宝具によって全て気持ちよさへと変えられ、目覚ましがベルを叩くように絶頂を迎えまくった。
秘裂からはおしっこのように絶え間なく潮を吹いた。お尻から入れられた分を、全て噴出そうとするようだ。
「そーれ、全開だー!」
言葉と共に蛇口が限界まで開かれ、水流は激流となった。お腹の中で洪水が発生する。
シャナのおなかは見る見るうちに膨らみ、妊婦のように盛り上がった。限界を超えた腹圧を抑えきれず、アナルとホースの隙間からはジョボジョボと水が溢れ始める。
それでも必死にアナルをすぼめてホースをつかむシャナだったが、破綻は目の前まで迫っていた。思わず力を抜いてしまいそうになる。開放という二文字が頭の中でちらつく。
快楽の奔流の中で溺れるシャナに、悠二は冷酷な一言を発した。
「ホースが自然に抜けるまで我慢し続けてね? それまでは排泄禁止!」
「いやああぁぁぁ! そんなの無理いいぃぃぃ!」
シャナの足もとには大きな水溜りが出来ていた。アナルから漏れ出した水とシャナが吹いた潮がそれをさらに大きくした。
お腹は何人もの子供を抱えた妊婦よりも張り出し、いまにもはちきれそうだ。水風船のように膨らんでいる。
シャナの肛門は必死にホースを食いしばった。水の殆どは出てしまっているが、それでも少しずつシャナの中に浣腸されていく。
「うわああぁぁああぁぁぁぁぁ……あぁぁ……ぁ、ぁ……」
無理をしすぎたツケは精神に回ってきた。快楽がシャナの全てを押し流してしまい、ついに意識が刈り取られる。
全身から力が失われ、自分で作り上げた水溜りの中にがっくりと膝を落とした。そのままお尻を突き出すように倒れこむ。
最後まで抵抗を続けたアナルもついにホースを手放し、やっと先端がアナルから姿を現した。
それと同時にホースとシャナのアヌスから盛大に水がほとばしり、花壇に水を撒き散らしていく。クジラの潮吹きのような勢いで水が噴出した。
「はは、虹が出来たよ?」
シャナとホースの共同放水で、花壇には小さな虹が出来ていた。シャナの膨れ上がったお腹が普通に戻るまで輝き続け、やがて消えた。
余韻だけでも激しい絶頂を迎え、シャナは壊れたように潮を吹き続けていた。全身はブルブルと震えてビクビクと跳ね上がる。
悠二は水を止めて、力尽きたように動かないシャナに耳を傾けた。かすかだが唇が動いている。
彼はそっと耳を近づけて、虫の羽音のかすかな呟きを聞き取った。
「まけ、ない……。ぜっ……たい、に……こ、ろ……す……」
それだけ言い放って、シャナの瞳は色を失った。