「今日も響いてたね〜坂井君の悲鳴?」  
「そうですね。坂井君大丈夫かな?」  
「大丈夫よ。シャナちゃんだってまさか殺したりまではやらないでしょ。それに響かないと私朝起きれないもん」  
「坂井君の悲鳴6時丁度に響いてきますからね」  
「そうそう。まっ、もっと寝ていたい人には悪夢だろうけど」  
「ふふっ、そうですね」  
「でもシャナちゃんまだ気づいてないんだよね〜坂井君がやっぱり一番愛してんのはシャナちゃんだってこと」  
「記念日は絶対に忘れずに家に帰ってることですか?」  
「そそっ。それにちゃ〜んとプレゼント持って帰ってくるし、坂井君が今まで浮気した相手、抱き合ったことがあるだけでキスとか、それより先のこととか、一切やってないらしいよ」  
「あっ、それ私も知ってます。なんでもそれで逆に襲ってみた人がいたらしいんですけど、跳ね飛ばされたって…」  
「やっぱり坂井君、私達には、シャナちゃんに飽きたみたいなこと言ってたけど愛してるんだね〜!」  
「本当幸せですよね。シャナちゃん」  
「なぁに言ってんのっ!それなら新入社員のくせにたかだか1,2年で社長までいった夫を持ってる一美のほうも十分幸せもんでしょ」  
「でもそっちだってこの前テレビに出てたじゃないですか。二人で。テレビでは『最強スポーツ夫婦の誕生だっ!』って大賑わいでしたよ?」  
「そんないいもんじゃないよ?二人で会える時間あんまりないもんっ」  
「スポーツ選手って大変ですね」  
「大変って言えば佐藤はどうしてるんだろう?引っ越してからあんまり連絡とれないんだよね」  
「うん…池君も時間があったら探してるんだけどいっこうに見つからなくて…体壊さなきゃいいけど…社長になってから急がしそうで…」  
「おおっ?愛する夫の心配ですか?惚気てるね〜」  
「緒方さんは心配じゃないんですか?田中君の体調?仕事大変ですし…」  
「ぜ〜んぜんっ!なわけないじゃない…」  
「やっぱり心配ですか?」  
「あったりまえよっ!自分の夫の身を心配しない妻なんているもんですか」  
「そうですよね。あっ、シャナちゃん」  
「ほんとだっ!シャナちゃ〜ん」  
「あっ、一美、真竹!」  
「聞いてよシャナちゃん。実は今ね〜…」  
今日も…御崎市は平和であった…。  
 
〜END〜  
 
 

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