突然、母・坂井千草がこう言った。 
「シャナちゃん、お買い物に行かない?」 
…シャナは当然渋ったが、千草の、 
「駅前に移動式のメロンパン屋さんがあるのよ。そこのメロンパン、すっごくおいしいって噂だけど…」 
この一言で、すぐに首を縦に振ったシャナを見て、坂井悠二はつい苦笑する。 
(まるで、犬か猫だな…) 
確かにシャナは猫っぽいイメージがあるが。 
それで、シャナは千草についていくことにした。 
だが。 
問題は残された面子である。 
先ほど苦笑していきなり殴られた悠二は、頭をさすりながら自分の部屋に戻る。 
そこには… 
「遅かったな、坂井悠二。」 
その声に、驚き半分恐怖半分で声を上げる。 
「うわぁ!?」 
目の前に、紅い宝石――コキュートスの事である――があったのだ。 
何しろ、前にいきなり放り投げてしまって、そのあとにシャナをとことん陵辱したのである。(実は二回戦もあったのだが、書き忘れてしまった…スマソ) 
最近は本人も回復し、普通の生活を送っているのだが… 
なんてこった。悠二は絶望した。 
シャナの止めがなければ、何をするかわからない。顕現はないにしろ、まず小一時間どころじゃない説教&叱咤が来る…その後が… 
だがもう遅い。覚悟を決めると、悠二は部屋の中に入る。 
「ふむ、いい心がけだ。」 
やっぱ説教か…と内心落ち込む悠二に、紅の魔神が話し始める。 
「さて、坂井悠二。貴様に二、三聞きたいことがある。」 
想像とは少し違っていたので、つい呆けた顔になってしまった悠二。 
「は、はい?」 
「何たるんだ顔をしている!それが話を聞く態度か!」 
「す、すいません!」 
まるで先生に怒られた生徒のように、悠二は背筋を伸ばした。 
「まず、貴様はシャナをどう思う?」 
「なっ、なななな…」 
突然の珍問に対し、思い切りあわてる悠二。 
「答えろ。シャナの事をどう思う。」 
「どう…って…それは嫌いじゃないけど…好きかと言われると…」 
「……ふむ…」 
(……あれ?) 
いつもなら、「不明瞭な答えをするな」と言って来る筈だが、珍しく反応がない。 
「では次の質問だ。貴様は、年齢に関係無く好きなら好きという概念を持っているか?」 
「それは…極端じゃなければ良いけど。そんなに歳が離れて無ければ…」 
「そうか…なら、最後の質問だ。」 
最後の質問…何を聞いてくるのか… 
 
「貴様は……我を愛せるか?」 
 
………全てが止まった。封絶をかけている時の様に。 
冗談か?なぜこんな事を? 
ワレヲアイセルカ。その言葉の意味は…… 
「…な?」 
やっと言葉を一文字だけ搾り出せたが、それは意味を伝えられるはずも無く… 
「…言い方を変えよう。我を…抱けるか?」 
「ななななななななななな」 
何言ってんだよアラストール。 
その言葉を紡ぐ事さえ出来ない。 
いきなり何を言い出すのだこの魔神は。よりにもよってウホッな人(?)だったとは… 
「…勿論女としてだが。それとも、貴様は貫かれるほうが好みか?」 
「いやいやいやいやいやいやいや、それは勘弁してください。」 
そんな事されたら死んでしまう。そう直感した。 
「で、でもどうしてそんな事をいきなり……僕に言うの?」 
「貴様のせいだ、坂井悠二。」 
「僕が、何で、どうして、一体どういったわけで!?」 
魔神の台詞にあわててしまう悠二。当然のことだが。 
「この前のシャナの件、忘れたとは言わせまいぞ。」 
「うっ…」 
「本来なら貴様を焼き殺したいところだが、そうもいかなくなった。」 
そこでアラストールは一息つくと、 
「…我に女の快楽というものを教えたのは貴様だからな。」 
「……えっ…」 
「貴様はシャナを介して我を犯していたのだぞ。あの快楽は、そうそう受けられる物ではないだろう。」 
(僕が…アラストールを犯した?) 
悠二は頭を殴られたようなショックを受けていた。 
「……責任は取ってもらうぞ。」 
突如、アラストールが何かを唱え始める。 
(自在式!) 
悠二は確信した。同時に、コキュートスから呪文の帯が湧き出し、絡まる。 
それは形を作っていき、一人の少女になった。 
身長は悠二より少し小さいくらい。シャナの炎髪より明るい、紅の髪をショートカットにし、その瞳も燃えるような紅。 
「…まあ、こんなものか。」 
アラストール(人型)は、その外見とは裏腹に、冷たい声でそう言った。(CV:田村ゆかり) 
その変身に驚いている悠二に、ゆっくり詰め寄る。 
「さて、まずはどうしたものか…」 
「ほ、本気?本当に本気なの?だとしてもやめようよこんな事…」 
「却下だ。…まずはその口を塞いでやろうか。」 
アラスの唇が悠二の唇に吸い付く。 
「んふ…ん……」 
ひたすらに悠二の口を犯し続ける。 
「……はぁ、待ってよ、アラス…っぷ」 
何とか離そうとしたが、すぐに口を塞がれてしまう。 
「…ぷぅ…離していいと誰が言った。それに…」 
アラスの手が悠二自身を押さえる。 
「準備も出来てきたみたいだが。少しずつカタくなり始めているぞ。」 
「そ、それは…」 
言えない。いくらアラストールと思っていても、少女が目の前で全裸でキスしてきたら男として当然の反応だなんて。 
「さて…と。貴様の逸物、見せてもらおうか。シャナからはあまり見ていなかったのでな。」 
ズボンを剥ぎ取り、下着を脱がせると… 
「おお、これは…」 
サイズ的には中くらいの自身が飛び出した。 
「あの時の痛みはもの凄いものだったので、どれ位かと見てみれば…。」 
「そ、そりゃそうさ。シャナは初めてだったんだろ。」 
さらに言うと、悠二がろくに準備させないことにも原因があるのだが。 
「口答えをするな…むっ」 
「っ!」 
悠二は、アラスの予想外の行動に驚いた。 
咥えたのだ。悠二自身を。 
「ちょ、ちょっとアラストールっ!なにやって…」 
「はにはひっはは?(何か言ったか?)」 
「うっ…!」 
喋る時の微妙な舌の動きに自身が擦れて気持ちいい。 
「?ほうひはのは、ふうい?はひをはひほほはら…(どうしたのだ、悠二?先程から…)」 
「アラストール…舌がね、僕のに当たって…」 
(成る程。これを舌で責めればいいのか。) 
アラスは理解し、即実行した。 
「…う……あ…っ!」 
舌がねっとりと絡みつき、唾液でヌルヌルになっていく。 
本当に素人なのかわからない位、気持ちいい。 
我慢しきれなくなったのか、悠二はアラスの頭を掴み… 
「っぐ!」 
思いっきり自身を突っ込んだ。 
それでもまだ足りないのか、少し引き抜いて、また突っ込んだ。 
「ぐふっ!」 
そして、それを繰り返していく悠二。 
「ごめん、アラストール!止まらない!止まらないんだ!」 
新たな感覚…口の中を犯す快感に飲み込まれ、溺れていく。 
やがて、その快感も器の中に満杯になり、そして―― 
「うあっ、ああぁ!」 
溢れた。アラスの口内に飛ばされる熱い白汁。 
「っ!?けほっ…」 
いきなりのどの奥にかかる液体にむせてしまったアラス。 
未だに白汁は止まらず、アラスの顔を白く濁らせていく。 
「っぷ…あ……」 
ついには、顔中白汁まみれになってしまった。 
「…酷い事をするな、悠二。あと少しで窒息するところだったぞ。」 
白汁まみれで睨まれ、少し笑いがこみ上げるがそれを押さえ、 
「ごめん…でも、アラストールの舌が…」 
「言い訳をするな。貴様の悪い癖だ。」 
きっぱりと言い放つアラスに、悠二は。 
「褒めたつもりなんだけどね。『初めてとは思えない舌使いだ』って。」 
「ぬ……そうなのか?」 
「うん。なんか、そんな感じがしただけ。実際には経験なさそうだけど。」 
「な、何――」 
 
カタン 
 
「っ!?」 
扉の向こうから物音がした。 
「誰だ!」 
アラスがすぐに反応する。その声に応じるように扉が開き… 
そこに、シャナがいた。 
よく見れば様子がおかしい。両足をもじもじさせて、こちら(主に悠二)をじっと見ている。 
「……シャナ?」 
「ずるい……」 
じっと見たまま、二人に近寄っていく。 
「ずるい…ずるいよ…二人でして……私も、混ぜてよぅ…」 
近くに来てやっとわかったのだが、シャナの目は潤み、足元にはすでに液の筋が出来ている。 
無論、それが何かは言うまでも無いだろう。 
悠二は、にやりと顔を歪ませると、シャナに手招きをする。 
「じゃあ、僕の上に乗って…一人で出来るかい?」 
悠二は床に仰向けに寝そべる。 
「……わかってるわよ…」 
シャナは、寝ている悠二の自身を両手で扱く。 
「さて、アラストール?」 
「な、何だ?」 
先ほどまでシャナの痴態に驚いて固まっていたアラスを呼ぶ。 
「僕の顔の上に来て。いろいろとしなきゃいけないから。」 
「あ、ああ。」 
アラスに自分の顔を跨がせる悠二。 
「そのまま、僕の顔の上にしゃがんで。」 
「こうか…?―ゃん!」 
しゃがんで近くなったアラスの秘部を舌で突っつく。 
「さっきの仕返しだよ。それと…」 
太ももを腕でホールドし、倒れないようにしてから割れ目をなぞる。 
「たっぷり濡らさなくっちゃね。」 
「あはぁ…!」 
しばらくアラスの割れ目で遊んでいると、自身に締め付けられるような感覚。 
「んっ…!」 
シャナが挿入したのだろう。変わらない締め付け具合が悠二を包む。 
「シャナ?挿入はしないでね。後にとっておくから。」 
少し名残惜しいが、そうシャナに伝える。 
「そんなぁ…欲しいのに、悠二が欲しいのに…」 
「駄目だよ。後で気持ちよくさせてあげるから。」 
と言いつつ、指をアラスの中に入れようとする。 
「ひゃうっ!?貴様、何を…」 
「いいからいいから。これなら入りそうかな…っと。」 
少し浅くかき回し、指を抜く。 
「アラストール。僕のものの所まで行って。」 
「…とうとう、我を自分のものにするか、坂井悠二…」 
「望んでるんじゃありませんでしたか?“天壌の劫火”さん。」 
「ふん。何とでも言うが…やっ!」 
先端をアラスの割れ目に当て…ゆっくりと押し込む。 
「ゃああああぁぁ!」 
「おお、入ってる入ってる。やっぱり気持ちいいな…」 
と、突然悠二自身がアラスの中に押し込まれた。いや、アラスが押されて中に一気に入ってしまった。 
「いああっ!」 
「うわ!?」 
「なんでよ!何で私とじゃないの!?」 
顔を上げてみると、シャナがアラスを押していた。 
「いたっ…こらシャナ…何をして…」 
「うるさいうるさいうるさい!!!悠二とするのは私なの!私だけなの!」 
「とりあえず落ち着け。シャナ。アラストールも痛がってるぞ。」 
悠二もなだめようとするが… 
「なによ!悠二だって私に『挿入するな』って言っておいて!」 
「いや、このためじゃないんだ。落ち着いて話を聞いてくれ…」 
「ずるいずるいずるい!私だって…」 
「シャナ」 
悠二の声にシャナの動きが止まる。 
「僕は、我侭な子は嫌いだよ。」 
その一言でおとなしくなるシャナ。 
「それでいいんだ…よっ。」 
アラスに挿入された自身を抜く。 
「んあぅ…それで、何をする気だ?」 
「まず、シャナとアラストールは二人で寝ながら重なり合って、股間同士をすり合わせてみて。」 
「こ、こう?」 
「そんな感じ。で、次は…」 
互い違いに足を組み、秘部をくっつける二人。そこに… 
「僕が、これを…」 
そこに出来たシャナとアラスの隙間に、悠二自身を滑らせた。 
「ひゃうぅ!?」 
「んあっ!?」 
同時に声を上げる。 
「こうすれば、入って無くても気持ちいいはずだよ。」 
「はぁぁっ!」 
「たし…かに…っ!」 
陰核や割れ目が擦れて形を変える。 
「こりゃ凄いや…ぬるぬるしてるのはシャナのがほとんどかな?」 
「やぁ、言わないでぇ…」 
「こんなに濡らして…覚悟しなよ。」 
「ひぃ!ゆ、やぁ、そこいやぁ!」 
悠二の指がシャナの菊門を刺激する。 
「ねえ、シャナ?お尻までぬるぬるになってるよ。凄いね。」 
「ゆ、悠二?」 
「どうしたの?アラストール。アラストールもお尻にされたい?」 
「わ、我は……」 
「ま、どうせなら。」 
アラスの菊門にも指が入った。 
「ああぁ!ゆ、悠二…!」 
「奥深くまで行くよ。」 
『ひあぁぁ!』 
腸内までかき回され、悲鳴のような嬌声を出す二人。 
「さて、これで最後だよ…」 
すり合わせていた自身をシャナの中に入れる。 
「ああっ!悠二ぃ!」 
そして、腰を引くと同時に抜き、次はアラスの中へ。 
「はあぁぁん!!」 
またシャナに入れ、アラスに入れ、シャナに入れ、アラスに入れ… 
交互に二人を突き刺していく。 
「ふあぁっ!あっ!んあ!ゆ、ゆうじぃぃ!」 
「ああっ!はぁん!んっ!きもちいいぃぃ!」 
その悠二もまた二回目を迎えようとしていた。 
「…そろそろだよ…っ…もう、出してあげる…から!」 
そして、二人の隙間に滑らせた後に爆発した。 
『はぁぁぁぁっ…!!』 
最後の刺激で、二人も果てる―― 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
おまけ 
悠「何かアラストールの萌え化って難しいよね。声が大塚さんだし。」 
作「漏れが大塚さんと聞いて思い出すのは『ぴぐ』、これだね。」 
シ「何よそれ…」 
作「知らないのか?『GUNばれ!ゲーム天国』って言うゲームに出てきた豚だ豚。大塚ボイスだけに渋い渋い。」 
悠「誰も知らないよそんな古いゲームのキャラなんて…」 
シ「アラストール、あなたは知ってる?」 
ア「うむ、昔…な。ヴィルヘルミナが持ってきたぷれ…何とかのソフトにそんなタイトルを見たことがある。」 
作「プレイステーションでは?」 
ア「それかも知れんな。我としては『さくら』たんハァハァなのだが…」 
作「お、気が合いますねぇ。もしかしてあれですか。ボンバーの画像にやられましたか。」 
悠&シ「逝って下さい。お願いですから。」 
ア&作「何故にっ!?」 

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