あれから何ヶ月も過ぎ、アラストールも快感に慣れてきました。 
シャナは相変わらずわがままですが、僕が何も言わなくても黙るようになっています。 
いろいろと調教もしましたし、今では二人とも僕の奴隷です。 
…それもこれも、母さんのおかげ…というか所為というか… 
しかも、最初からこうなることを予想していたらしく、僕にいろいろな器具を貸してくれます。 
『あなたもお父さんの息子なのねぇ』とか、瞳を潤ませながら。(どうやら父さんと母さんのお古らしい…) 
さてと、今日はどんな事をしようかな… 
 
 
坂井千草の野望 Vol.3『悠二キュンピンピンチ』 
 
 
「…ゆう…じ…っ」 
「何、シャナ?君の番だけど…」 
自分の白石をおいた後、そのまま別の白石を置いた場所までに白の線を作りながら、悠二は聞き返した。 
「……っ…」 
震える手で黒石を持つと…そのまま落とした。 
「…っ!は…ぁ……」 
「あーあー、落としちゃだめじゃないか。…罰として+1ね。」 
「…だ、だめ……ふあ!」 
悠二の声の直後に硬直するシャナ。 
…悠二が「暇だし、オセロでもやろうか」と居間に持ってきたのは今から少し前のことだ。 
勿論、ただそれだけじゃあつまらないから、とある物まで用意していた。 
彼の作った特別ルールは、それのレベルを「悠二が勝てば+1、シャナが勝てば−1」という簡単なものではあった。 
あったのだが… 
「何が、ダメなんだい?」 
そう聞く悠二に、シャナは… 
「あたま…がしろくなって…かんがえらんない…の…!おねがい…とめて…ぇ!」 
「そんなこと言ったって、まだ弱いほうだよ。そんなに凄いの、そのローター。」 
シャナの中にある機械音も、耳を澄ませば聞こえて来る。 
現在、シャナの膣内と後ろの穴にはリモコンローターが仕掛けてあった。 
変えているのは、動力がデジカメ専用の電池というだけである。 
それだけなのに、効果が全然違っていた。 
「やだ、や…ぁ、とめて、とめてよぉ…」 
涎が垂れている事にも気づかずに、シャナはひたすら懇願した。 
「じゃあさ、僕のを口で満足させてくれるかな?それだったら…」 
「なんでもする!なんでもするからぁ…」 
「なら、早速こっちに来てよ。それから…」 
シャナを招き、ズボンを下ろして椅子に座る。 
「涎は僕に垂らさないでね。垂らしたらレベル上げるから。」 
「はい…んむ……」 
少し硬くなりかけた悠二自身がシャナの口の中に納まり、そのまま頭を動かし始めた。 
ぬとぬとと唾液の絡まったシャナの舌が悠二を刺激する。 
「上手くなったね。これなら早く終わりそうだよ。」 
口ではそう言っているが、悠二には終わらせる気は全然なかった。 
ちょうどシャナが膝立ちの体勢になっている。ワンピースの裾からショーツ越しにシャナの避所を足で探った。 
「んんっ!んー、んー!」 
親指でぐりぐりと外側をいじくるだけで足に愛液がたっぷり付く。 
「全く、ダメじゃないか。こんなに涎たらして。」 
「ぷは、ち、ちがうの、そこは…」 
そんな言葉など聞きもせず、 
「という訳で」 
悠二は、 
「罰として、」 
レベルを最大にした! 
「最大、だよ。」 
刹那、雷のような快感の大電流がシャナの背中を流れた。 
「あぁぁぁぁぁぁ!ぎぃぃぃ、いやぁぁぁぁ!!!」 
もはやシャナの体は大きな絶頂でガクガク震えて、体を起こすことすらままならなかった。 
「ゆ、ゆうじっ!とめて、おねが、おねがいぃ!また、イッちゃ…!!」 
「ダメだよ。それに、こんなおもちゃでイッちゃう様じゃあ、まだまだだね。」 
しばらく絶頂の声を出していたシャナだが、次第に声も枯れ、そして… 
「――――っ!!」 
白目をむき、気絶してしまった。 
それでもローターのせいで、まだ体は痙攣している。 
「…さすがに、やりすぎたかな?」 
ローターの電源を切り、シャナの体を抱きかかえて、悠二は居間を出た。 
床の後始末はどうしよう…と考えながら廊下を歩いていると… 
目の前に、『現在会ったら確実に殺される人』上位候補…ヴィルヘルミナ・カルメルが立っていた。 
「―あ」 
「声は聞いた、であります。」 
「状況―確認済」 
彼女のヘッドドレスから彼女以上の無愛想な声が聞こえた。 
紅世の王『夢幻の冠帯』ティアマトー。 
ヴィルヘルミナはその白い指先を悠二に向け、こう言い放った。 
「もう、お前の命は無いと思うのであります。」 
「済小便?祈祷神様?」 
何も考えずに、悠二は左へ飛んだ。悠二のいた空間にリボンが突き刺さっていく。 
悠二の目的は今入った場所…キッチンの冷蔵庫だった。ここにアレが… 
体勢を立て直す暇も無く、すぐに冷蔵庫に飛びつき、ドアを開けた。 
目的のものを握り締めた瞬間、胴に締めつけられる感覚が。 
「捕縛完了」 
「『炎髪灼眼の討ち手』を取り戻すのであります。」 
「了解」 
悠二を締めつけるリボンとは別のリボンがシャナを包み込み、その他大勢のリボンが悠二を縛りつけた。 
「ぐぅ…」 
「もう何を言おうが聞きはしない、とっとと死ぬのであります。」 
「殺」 
締め付けが強くなる。それでも、悠二は目的の物…白ジャムの入ったビンの蓋を思い切り指で押し開けた。 
人差し指、中指で中身をすくい取り、そのままヴィルヘルミナに向かってアンダースローで投げる。 
が、リボンによってキャッチされてしまった。 
「こんなもので何を…?」 
ビンに目が行った隙に、素早くジャムの付いた指を口にくわえた。 
(……来た…!) 
襲い掛かる味覚の痺れ。そして意識の喪失… 
 
 
そこは闇の中… 
目の前にあるのは紫色の欠片… 
悠二はそれに手を伸ばし…触れる。 
すると、紫の欠片は解け、悠二の中に入ってきた… 
熱い。 
悠二の中が燃える。 
凄く熱い。 
紫色が燃料となり、悠二の炎はさらに燃える。 
燃えている。 
炎はやがで全身に行き渡った。 
熱く燃えている。 
悠二には炎が何かわかっていた。 
体中が熱く燃えている。 
それは―力。 
炎は力となり、全身にみなぎっていく。 
―ボクハ、ココニ、在ル。 
―ボクハ、ボクトイウナノ、存在ダ! 
 
 
(…?何でありますか?) 
悠二の『存在の力』が高まってきている…そのことを感知し、ヴィルヘルミナは首を傾げる。 
彼女は、一つ過ちを犯していた。悠二が白ジャムを食べるのを止めなかったのだ。 
悠二が食べた『千草製白ジャム』は、一時的に全ての能力を開放する。身体能力や、『存在の力』までも。 
そのかわり、感情の暴走を起こしやすくなるのが玉にキズだが。 
悠二から吹き出た『存在の力』が、ヴィルヘルミナのリボンを…吹き飛ばした。 
「うぁ…っ!?」 
「何事!?」 
無表情なティアマトーでさえ驚くほど、とんでもない脱出法だった。 
リボンを解いた悠二の周りに纏う『存在の力』は…紫。 
(何故、『千変』の『存在の力』が……っ!) 
彼女はアウトローの仲間…蒼き殺戮者の言葉を思い出していた。 
『ちなみに、『零時迷子』のミステスはあの『千変』の欠片を取り込んでるから、注意しときなよ。』 
(私としたことが、なんて迂闊…!?) 
目の前が炎で覆われて、慌ててリボンの盾を作り出す。 
周りにはすでに紫の陽炎が。 
(このミステス、すでに封絶を…) 
思考は、盾から突き出た腕によって中断された。 
『万条の仕手』とあろう者が、先のことを考えずに行動してしまった。 
悠二の『力』ならばリボンの群れくらい突き抜けてしまう。 
何せ『仮装舞踏会』の"将軍"の欠片を取り込んでいるのだから。 
拳の一撃を上体を逸らしてかわした…が、その目的は彼女ではなかった。 
その手はリボンの一端を掴むと、思い切り引っ張った。 
「何…!?」 
リボンの中心、つまりティアマトーの神器『ペルソナ』が外れ、同時にリボンの壁を『存在の力』で吹き飛ばした。 
ティアマトーの驚愕の声が響く。 
「これで戦力は低下…だな。」 
悠二の口から、全く違う口調で言葉が紡がれる。 
「さて、どう料理してみようか…」 
それは、今までの悠二とは全く違っていた。 
もう片方の手でヴィルヘルミナの腕をつかみ、テーブルに上半身をうつ伏せに押し倒した。 
「お、お前は何故こんな力を持ってるのでありますか…っ」 
「理解…不能…」 
ティアマトーも『ペルソナ』を強く握られて、かすれた声を出す。 
「さっきのジャムのおかげだよ。シャナもこいつのおかげで押し倒せた。」 
言いながら、メイド服のスカートをまくる。 
「何をする…っ!」 
「少し黙っていてくれませんか?僕は今、物凄く短気なんですから。」 
彼女の腕を思い切り握り、悠二は嫌がるヴィルヘルミナに釘を刺した。 
シャナとは違う大人のショーツを眺めた後、手に持ったヘッドドレスの端をショーツ越しの秘所に押し当てる。 
「…っ」 
ピクン、と体がかすかに震えた。 
「おや、どうしました?ちょっと触れただけなのに…」 
「何でも…無いので…あります…」 
とがった部分を秘所に当て、ぐりぐりと弄ってみると… 
「…ん、ふ…」 
かすかではあるが、雌の声が聞こえた。 
しばらく弄り、陰核をとがった部分で押しつぶした瞬間… 
「あ…っ」 
今度ははっきりと、彼女自身も赤面するほどの声がでた。 
「おやおやおやおや。いい声を出したじゃないですか。…もっと聞かせてくださいよ。」 
ヘッドドレスを捨て、悠二は自分の手でヴィルヘルミナの秘所を探り出した。 
シャナとは大きさも形も違うが、感じる所は変わらないはずである。 
「…っあ…ふぅ…んんっ…」 
悠二の手で弄られて、快楽の波を受けるヴィルヘルミナ。 
その手はだんだんエスカレートし、横にずらして直接秘所を探り始める。 
「ふあ……ああ…は…」 
外側を撫でた後、悠二の指は彼女の中へと入ってゆく。 
「…っああん…!」 
ついに、大きな声で喘ぎ始めた。 
「あっ、はああっ、やっ、やめるので、ありま、すぅぅっ!」 
「結構可愛い声ですね。もっと、もっと聞かせてくださいよ。」 
指を出し入れするたびに、絡みつくような感覚。 
(これが大人か…) 
ふと悠二は納得していた。そして、実感したいと思った。 
彼女の後ろに立ち、ズボンを下ろす。 
「!?…や、やめ…」 
やめろと言われようがやめるはずが無い。ショーツを下ろし、秘所に一気に突っ込んだ。 
「あぁぁぁ…ん!」 
中で愛液がぬめり、肉が蠢く。大人でしか味わえない感覚が、そこにあった。 
「す、凄い、これが大人の…」 
「いっ、いや、抜いて、抜くのでっ、ありますぅっ!」 
「そんなこと言われても…」 
こんなにいいものはそうそう手放せない。 
「みないで、みないでぇぇ!むこうをむくのでありますぅぅ!」 
へ?と彼女の前方を向けば、シャナと… 
「これはまた凄い格好になったな、『万条の仕手』。」 
少女になったアラストールが居た。 
シャナはまだへたり込んでいる。ワンピースの裾に手を入れて…おそらく自慰でもしているのか。 
「あ、アラストール…」 
「全く、貴様がシャナを気絶させたせいで我まで疲れたわ。……疲れついでだ、我も混ぜてはくれぬか?」 
「ど、どうやって…僕はヴィルヘルミナさんに入れてるし…」 
「大丈夫だ、我もそうする。」 
そう言うと、アラストールの股間部から自在式が解け、また形になる。 
…アラストールの股間に棒が生えたといえば話が早いか。 
「さて。前と後ろ、どちらがいい?」 
「…じゃあ、後ろでいいかな、体勢的に。」 
一端ヴィルヘルミナから自身を抜き、彼女を立たせる。 
「て、『天壌の劫火』、なにを…はぁぁん…!」 
アラストールは自分の棒をヴィルヘルミナに入れ、動かし始めた。 
「…ふむ…これが、貫く、ということか…なかなかの良さだ…」 
「はあん、て、てんじょうの、ごうかぁ!そ、んならんぼうに…ああんっ!」 
その頃、悠二はすでに手を離し、後ろの準備に取り掛かった。 
もうすでに愛液が付いているので、後は塗りこんでほぐすだけ。 
後ろの穴に指をこすりつけ、そして…入れる。 
「ひあぁぁぁ!?」 
そのまま揉みほぐし、なるたけ広がるようにする。 
「お、おしり、おしりっ!ダメで、ありますぅっ!」 
「凄い締め付けだよ、気持ちよさそう。」 
少しかかったが、何とか入れそうなまでには広がった。 
入り口にあてがい、突き刺した。 
「いひぃぃぃぃ!おしり、おしりがぁ!」 
「こっちも、いい具合みたいだね。いっぱい締められて、さらにいいよ。」 
悲鳴のような嬌声を上げるヴィルヘルミナ。 
「まえもっ、うしろもっ、あ、あついので、ありますぅぅ!」 
彼女にとって、二穴攻めは初めてであり強烈なものだろう。もう、何も考えられなくなっていた。 
「あつくて、きもち、いいですぅぅ!もうだめで、ありま…ッ!!」 
絶叫が途切れた瞬間、強烈な締め付けが二人の自身に加わった。 
絶頂したのだろう。口をパクパクさせながら、痙攣を起こす。 
「くぅっ!」 
締め付けと同時に、悠二自身から熱い物が放たれた。 
 
 
「坂井悠二の生存は今の所は認める、のであります。」 
後始末も全て終わり、シャナをベッドに運んだ後にいきなりこの台詞を言われた。 
「一時的生存認可」 
「ほ、本当ですか?」 
「ただし、これは『炎髪灼眼の討ち手』への責任として、であります。」 
「贖罪」 
次に出たこの一言で、すぐに愕然とする悠二。 
(まあ、私への責任でもありますが…) 
(恋心) 
ティアマトーの言葉に、彼女は頭を叩いて返してやった。 
「…次は、あのジャムは無しでして欲しいので、あります…」 
「はい、何か言いましたか?」 
「な、なんでもないのであります。」 
「乙女」 
また頭を叩く。 
その光景を見ながら、悠二はただ苦笑を浮かべていた… 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
おまけ 
…って時間無いのにおまけなんか付けるか! 
というか作者の一言っぽいもの 
前に書いた「触手ネタ」のオリキャラ、ヒュレス君のイメージはぢつは作者です。 
876先生に劣らず黒尽くめです。もしコミケで黒尽くめの子デブちゃんを見つけたらとりあえず声をかけてみてください。 
 

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