二人は今、ベッドに座っていた。一人は少年で、そわそわした様子で落ち着きが無い。  
もう一人は少女で、こちらは顔を真っ赤にして、顔を伏せている。  
二人は顔を合わせようとしない。  
その状態が何分続いただろうか、沈黙に耐えることができなくなった少年が、口を開く。  
「シャナ、大丈夫だよ、そんなに緊張しなくても。僕も初めてなんだから」  
「わ、わかってるわよ!そんなこと!」  
そしてまた沈黙する。  
沈黙を破ったのは、またしても少年。  
「き、キス、しようか?」  
数秒の間を置いて、覚悟を決めた様に、シャナが言った。  
「うん、いいよ」  
二人の顔が近づく、そして、  
「ちゅっ」っと一瞬だけキスをした。  
「悠二、もっと、もっとして。私だけを見て」  
「うん…」  
「ふう……ちゅぱ、ぴちゃ……ん、んふぅ……ちゅ……ぅん、んっ……」  
 
普段着や水着を着ている時でさえ、ほとんど目立っていなかったくらいに、小さな胸。  
その胸をワンピースの上から軽く揉んでみる。  
「……あっ……あぁん……んっんぁ……あぁ……っ」  
全身を激しく悶えさせるシャナ。  
気持ちいいのかな?そんなことを考えながら、再び揉んでみる。  
ふに  
「んあっ!」  
ふに  
「はぁ……あぁあ!……あぅ……はぁぁ……」  
「はぁぁっ……やっ……はうっ……ふうっ」  
シャナは、息が荒くなっても、僕の唇から離れようとしなかった。  
「んんっ……ふぁ……ぁあっ……ちゅ……っ」  
思っていたよりも、敏感に反応するシャナ。  
僕はワンピースの裾をまくると、その中に手を入れた。  
びくっ  
「あぁあんっ」  
腕の中で、シャナは小刻みに震えていた。  
「シャナ……服、脱ごうか」  
「……うん……」  
シャナは小さく首を傾げた。  
 
シャナはブラを着けてなくて、ショーツだけの格好だった。  
肌は白く、とても綺麗で、その姿はまるで天使のように見える。  
その姿に悠二は吸い込まれていった。  
ぼーっとしている悠二を不審に思ったシャナは声をかけた、  
「悠…二…、どう…したの?」  
シャナの言葉で我に返った悠二は、  
「あ……いや、その……すごく綺麗だなって思って……」  
「う、うるさいうるさいうるさい!黙ってする!」  
そう言うとシャナの白い肌は、薄くピンク色に染まっていく。  
どなられた悠二は、それが照れ隠しだということがわかって、笑った。  
「な、何がおかしいのよ!」  
「シャナが可愛くてね、ちょっと可笑しくなっちゃった」  
「ば、ばかなこと言ってんふぅ!?」  
騒ぐシャナの口を僕の口で塞いだ。  
「ぴちゃ……あむ……んぐぅ……ちゅぱっ……はぁ……」  
シャナは僕のペニスを、恐々と握る。ズボンの上からとはいえ、かなりの刺激がした。  
「しゃ、シャナ!?」  
「悠二だけ触るなんてずるい。私にもさわひゃっ!?」  
お返しに僕は、シャナの割れ目を指でなぞった。  
 
「んっ……ぁぁ……はぁ……うぅ……っ」  
ショーツの布地を横にずらして、その中に指を忍ばせる。  
「ちょっとだけ、濡れてる…かな?」  
「そんな……こと……なぃ……、んっ……んあぁっ!」  
すると……少しずつ、割れ目の奥から熱い液体が染み出してきた。  
そこから音が発し始める。  
くちゅっ、ずちゅっ……  
「あぁ……ん……く……はあぁ……あぁ……っ」  
シャナも、ズボンの上から、僕のペニスを擦り続けていた。  
「くっ……シャナ……」  
「んんっ……くぅ……はぅ……悠二……」  
「は……あぁ……っ……くぅ……んっ……んん……っ」  
「すごい……もう、こんなに濡れてる」  
恥ずかしさのあまり、耳まで真っ赤になっているシャナ。  
そして、どうすればいいのか戸惑いながらも僕のペニスを撫でている手。  
(もうそろそろ大丈夫、かな?)  
そう思った僕は、シャナのショーツを脱がし、自分も服を脱いだ。  
お互いに生まれたままの姿になった。  
 
「そ、それで、どうすればいいの……?」  
「えーと、僕が座るから……」  
「あっ」  
ベッドの端に腰掛けている僕は、シャナを僕の上に抱き寄せた。  
シャナは、僕と向き合ったまま、腰の上にまたがる格好になる。  
「こ、このまま……?」  
「初めてだったら、無理に僕が上からするよりも、いいかなって」  
僕はシャナの腰を引き寄せ、足を更に開かせる。  
……ちょうどシャナの入り口に、僕の先端が当たった。  
「そ、それじゃあ……するね……」  
そろそろと腰を落として行くシャナ。  
小さく縮こまった小陰唇を、僕の亀頭が押し開いていく。  
「うぁ……ああぁ……はあぁ……っ」  
ほんの先端しか入っていないのに、シャナのそこはとてもきつく、僕の侵入を拒んでいる。  
「……っ」  
眉間にしわを寄せ、耐えているような顔をしているシャナ。  
それでも腰を落とそうとするのをやめてはいなかった。  
(フレイムヘイズでも痛いのかな?)  
不謹慎なのはわかっていたが、ついついそう思ってしまった。  
 
「いっ……痛いに、決まってる……じゃない……」  
「えっ?」  
「殴られる痛みとは、全然違うんだから……」  
どうやら、知らぬ間に、声に出していたらしい。  
「やぁ……ああぁ……うくっ……」  
今まで、何も外から入ったことがない狭い膣道を、僕の肉棒が無理矢理押し広げて行く。  
「うわぁ……んっ……あぁ……っ」  
「痛いって千草に聞いてたけど……こ、こんなに痛い……とは思わなかった」  
母さん、シャナになんてこと話してんだよ。悠二は心の中で文句を言った。  
僕に向かって倒れ掛かってくるシャナ。  
それを受け止めつつ、僕はシャナの腰を自分の腰に引き寄せた。  
「いっ……」  
ぐっと、シャナの中に、僕のものが深く突き刺さる。  
……何かを引き剥がす感覚。  
「うぁ、わあああぁぁぁぁぁ……っっ!」  
シャナの中はとてもきつく、痛いくらいに僕を締め付けてきた。  
「っあ……っ……はぁっ、はぁ……あぁっ」  
シャナの奥に、僕の先端が到達した。  
根元までシャナの膣内に収まった肉棒は、あらゆる方向から、シャナの膣壁によって圧迫される。  
 
「シャナ……根元まで入ったよ」  
繋がっている部分を、ちらっと見て、  
「うん、ようやく、悠二と一つになれた……うれしい……」  
目にはうっすらと涙を浮かべていた。  
それが痛みからなのか、それとも他の理由からなのかは、わからなかったが、  
僕は動かずに、シャナに抱きつき、その温もりを感じていた。  
正直、今すぐにでも動いて、シャナの膣内を掻き回したかったけど、  
シャナの苦しそうな姿を見ると、僕も欲望ばかりで動くわけにもいかない。  
「悠二……動いてもいいよ、動かないと気持ちよくないんでしょ?」  
「わたしなら、大丈夫だから……」  
「でも、大丈夫?まだ痛いんじゃあ……それに……」  
「もう少し……もう少しだけ、シャナの中を感じていたいんだ」  
「悠二、あ……ありがと……でも、私はフレイムヘイズよ、こんなのなんてことない」  
そういうと、シャナは少しずつ腰を動かした。  
「はああぁぁぁ……っ……うぁっ……ぁあああ……」  
すると、肉棒を伝う透明の液体に混ざって、シャナの純血の証である血が流れていた。  
「んっ……くぅぅ……んんっ」  
「うっ……ああぁぁぁ……はああぁぁぁぁ……」  
シャナは一生懸命に腰を動かして、僕を気持ちよくさせようとしてくれる。  
それだけで、僕は心が満たされていく。  
 
「あっ……はああぁんっ……はぁはぁ……」  
「悠二……気持ちいい?」  
「うん、とってもいいよ。」  
「よかった……じゃあ、もっと動くね」  
シャナも感じてきているせいか、先程よりもスムーズに動く。  
「ふああっ……ああぁんっ……」  
「ぅんっ……んああぁぁ……はぁっ……あぁん……」  
ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅっ……  
結合部から音が漏れ出した。  
「シャナ、すごいよ……音がする」  
「ばっ……そ、そんな……こと、言わない!!……あ、んんっ」  
シャナは恥ずかしさを紛らわせる為か、腰の動きの激しさが増した。  
「う、あ、しゃ……シャナ!……こ、これ以上強くしたら……」  
「僕もう、我慢できなくなっちゃう!!」  
「い、いいよ、悠二……わたしで……わたしでもっと気持ちよくなって!!」  
僕は限界を感じ、シャナを思いっきり抱きしめた。  
「ううぅ……シャナ、シャナ!!」  
「悠二、好き……大好き……もう、わたしから離れないで!!」  
「んあぁああぁ……ぁあああああああぁぁぁっっ……ぁああ……っ!」  
 
びゅるうっ!びゅくっ!びゅくっ!……  
……何度も何度も、シャナの膣内に射精した。  
「はぁはぁ……んっ……はぁ……悠二……熱いよぉ……」  
・  
・  
・  
僕たちは手を繋ぎながら、ベッドの上で寝転んでいた。  
ふと、そこで気付く、  
「あ……シャナ、その……中に出してもよかった?」  
シャナの体は1○歳だが、もしかしたらという可能性もある。  
「別にいいじゃない、赤ちゃん出来たって」  
「えっ?」  
「悠二は……嫌?」  
「わたしと悠二の赤ちゃんじゃ……嫌?」  
潤んだ瞳でシャナが見つめてくる。  
(うっ、可愛い。こんな顔されたら嫌な訳がない)  
「……そんな訳ないよ。シャナの子ならきっと、すごく可愛い子が出来るよ」  
「うん、ありがと」  
 
二人は見つめ合い。  
キスをした。  
それは、とても甘く、とろけるようなキス。  
そして、覚悟、決意を決めた、そんなキス。  
 
――――――――――そう、「二人の愛と誓い」の証  
 
        愛と誓い 完  
 
 
 
 
おまけ その時彼は…? 
 
 
そこは平井ゆかりの家族が住んでいた家。今は誰もいないはずである。  
しかし、リビングのテーブルの上には、紅世の魔神“天壌の劫火”アラストールが  
その意思を表出させる、神器コキュートスが、無造作に置かれていた。  
彼がそこに至る経緯を説明する。  
夕方、シャナはいきなり平井家に行くと、コキュートスをテーブルの上に置いて、こう言った、  
「絶っっっっ対に、戻ってこないでね!!夜中には戻ってくるから」  
それだけ言うと、シャナはどこかに消えた。しかしシャナは戻ってこなかった……  
今までにもこんなことはあった。いや、それは少し違う。  
今までは坂井悠二という男も一緒だったが、今日はいない。本当に一人ぼっちだ。  
シャナと契約してから、初めて一人で夜を過ごす。  
坂井悠二と出会ってからシャナは変わった。そう、すべては坂井悠二のせい。  
奴さえいなければ、こんなことにはならなかった。こんな時、紅世の魔神はいつも思っている  
「全て、坂井悠二が悪い」と。  
しかし、紅世の魔神は今、それ以上に気が立っていた。  
坂井悠二に殺意を覚えるほど。実際この場にいたら、顕現してでも殺していたかもしれない。  
そして、夜は明ける―――――――  
シャナと悠二(主に悠二)はアラストールに、大説教をくらうのであった。  
 

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