触れあうだけのような軽いキス、しかし二人にとってそれはとても特別なキス。そして、当然のように二人はお互いに抱き合う。お互いの体温が身体にジワジワとしみてくるのを感じる。
「……シャナ」
耳元で囁く。
「…ん、何、悠二」
「もう一度、キスしよう」
シャナにとっても、それは魅力的な誘いであった。
「……ッ!……で、でも、…もう一緒にいるって誓っちゃったし…。次は何を誓うの?」
悠二は苦笑して、
「シャナ、キスすることは誓うってことなんだろ?そうなら誓いを確かめるっていう意味を持っているとも考えられないかな?そして、何度も確かめ合えば合うほど誓いはより強くなっていく…」
悠二の言葉を聞いて、シャナはハッとした表情をした後、満面の笑みを浮かべる。そしてその笑顔は次第に熱に冒されたような笑顔になっていく。
「…する。…悠二、しよ」
「うん」
二人の唇は自然に、磁石の様に近づき、そして前のキスよりもより長く、より深く…