夏真っ盛りの暑い日。  
悠二は公園に来ていた。  
吉田さんに呼ばれて公園に来たのだ。夕方6時という指定付きで。  
何故こんな遅い時間なのか分からないけど、理由があるに違いない。  
公園に着くと、彼女はベンチに座っていた。  
ワンピース一枚という涼しげな姿だが、あの体型を考えるとある意味危ない。  
「あ、悠二さん…」  
彼女はこちらに振り向き笑顔を見せてくれた。  
「こんばんは」  
一言挨拶を済ませると、僕は隣に座った。  
 
座るといきなり彼女は腕を首にまわして抱きついてきた。  
「よ、吉田さん…?」  
「ごめんなさい。でも、しばらくこうさせて下さい」  
彼女の意味不明な行動に困惑する悠二。  
しかし、怒るわけにもいかず、そのままにした。  
僕の胸にうずくまる彼女は、暖かった。  
 
数分が経過した頃、彼女は悠二をまだ解放しない。  
「吉田さん…?」  
答えは、ない。  
うずくまったままの彼女は、小刻みに震えているのに気付いた。  
「抱きしめて…欲しいです」  
「え…」  
彼女の言葉に更に困惑したが、悠二は逆らうわけでもなく彼女を抱きしめた。  
何かあったのだろう。  
そう解釈する。  
自分を必要とする相手がいる。  
抱きしめる理由はそれで充分だった。  
「坂井くん…」  
彼女はうずくまりながら話す。  
「ごめんなさい、こんな時間に呼び出してしまって。でも、とても切ないんです。心の底から崩れ落ちていくような、悲しいと苦しいが交わったような感情が広がっていくんです…」  
その声は微かに小刻みに震えてて、泣いているのが分かった。  
「吉田さん…」  
声を掛けることしか出来ない自分がとても無力に思えた。  
「坂井くんのせいです…こんな切ないのも、苦しい思いをするのも全部、坂井くんのせいです…」  
「吉田さん…?」  
「もう、抱きしめるだけじゃ満足出来ません…」  
「よ、よしぅぐ!?」  
いきなり彼女に唇を奪われた。  
そのままベンチに倒れ込むように、彼女は悠二を押さえる。  
「ぷは…」  
放した唇と唇の間には粘性のある唾液が弧を描く。  
彼女は、悠二の手を持ち、自分の胸に押さえつけた。  
「んな!?」  
もはや状況が理解不能なまでに悠二は混乱していた。  
「坂井くん…分かる?私はこんなにもドキドキしてるんです。坂井くんが好きだから」  
悠二はその瞬間、突如冷静になった。  
好きだから。  
その一言は悠二には重すぎた。  
シャナ。  
彼女の存在は悠二にとって大切だった。  
だからこそ、今は断るべきなんだ。  
 
「ごめん、吉田さん。僕はそこまでの覚悟をまだ持ってない。だから…」  
「いいんです!」  
大きな声にびっくりしと続きが言えなかった。  
「今だけでもいいですから、私を満たして下さい」  
「で、でもむぐ!」  
再び、キス。  
体を密着させ、互いの体温を感じあう。  
「ぷぁっ」  
唇を放し見つめる彼女の眼は潤んでいて、そして哀に染まっていた。  
「こんなに…こんなにも坂井くんを求めているのに、まだ満たされません…」  
そう言うと彼女はワンピースを脱ぎ始めた。  
あらわになった豊満な胸。もはや見事としか言いようのない。  
彼女は胸を僕の顔に当て、  
「どうですか?」  
と聞いてきた。  
僕は、  
「柔らかい」  
と答えると、彼女は赤くなった。  
「坂井くんのも、大きくなってます…」  
いつの間にか彼女は手を僕の股関に当てていた。男の本能から逃れられない僕のは、見事に膨れ上がっていた。  
ズボンのチャックを開けると、僕のは勢いよく出てくる。  
彼女はそれを握る。  
そして上下運動。  
どこでそんなのを覚えたのか?  
「坂井くん…私も気持ちよくさせて下さい…」  
そう言われた僕は、顔に乗せてある彼女の胸の乳房を舐る。  
「ふぁ…気持ち…いいです…」  
互いに感じる所を責め合う二人。  
彼女は、僕の片足を股に挟んだ。  
ズボンを通して彼女が濡れているのが分かった。  
もはや止まらないのを理解した。  
彼女は僕を求めている。  
僕の意志関係なく。  
今だけ求めているのならば止めるべきだろう。  
しかし彼女は止まらない。  
“今だけ”を満たす為に。  
ただただ僕を求めてしまったが故に抑えられない衝動が彼女を動かす。  
淫乱に。卑しく。懸命に。彼女は止まらない。  
「坂井くん…入れていいですか…?」  
唐突に聞いてきた。  
でも、それじゃ…  
「大丈夫ですよ。“初めて”は坂井くんって決めてましたから」  
全てを見透かされたような声だった。  
「私の“初めて”を坂井くんに捧げるから、坂井くんの“初めて”も私に下さい」  
僕の…?  
僕の初めては吉田さんなのか?  
本当にそれでいいのか坂井悠二?  
決めてないのだろう?  
“まだ”なのだろう?  
そうだ…。  
ここから先に行ったらきっと戻れない。  
だから…  
「吉田さん」  
「なんですか?…きゃッ!?」  
悠二は彼女にしがみついた。  
「坂井くん?」  
「ごめん。例え“今だけ”だとしても、僕は決められない」  
それは悠二の明らかな拒否。  
「坂井くん…」  
 
「だめなんだ…今のままじゃ、後で後悔する。だから…」  
だから、今はやれない。  
彼女は続きを言わずとも理解した。  
「分かりました…。でも、私は諦めませんから」  
「うん…ごめん…」  
辺りは既に暗く、悲しみと寂しさの色をしていた…。  
 
 
 
「ただいま…」  
1人、誰もいない玄関で小声で言った。  
時間は7時。お風呂にでも入ろう。すっきりして、そしてご飯食べて…。何だかとても疲れた。  
「悠二、どこに行っていたの?」  
廊下の向こうからシャナが出てきた。  
お風呂に入ったのか既に着替えている。  
胸にはもちろんペンダントが鈍く輝いている。  
「いや…別に…」  
「用も無いのに外に出るのか?たわけ者。坂井悠二、貴様は敵に狙われているのだぞ」  
アラストールから叱責。  
「ごめん…」  
「…まぁいいわ。さっさとお風呂に入りなさい。千草がご飯作って待ってるんだから」  
「うん…」  
 
─────。  
 
お風呂に入りご飯も食べ、自室。  
部屋の床ではシャナが本を読んでいる。  
僕もベッドの上で本を読む。  
時間が経てば鍛錬の時間だ。  
今日、起きた事を整理する。  
吉田さんに会った。  
吉田さんが襲ってきた。  
吉田さんは…覚悟があった。  
僕には無い覚悟。  
シャナがフレイムヘイズである覚悟と同じぐらいの覚悟なのだろう。  
求められるのがこんなに恐ろしいと感じたのは初めてだった。  
これは…1人では解決出来ない…と、思う。  
「悠二…」  
不意にシャナが話しかけてきた。  
「何かあったの?帰って来てから変だよ?」  
「そうかな?」  
何事も無かったような顔をしてその場をしのごうとしたが、  
「悠二、嘘つくの下手過ぎ。私が分からないとでも思う?」  
すぐにバレてしまった。  
「………」  
「悠二?」  
「ごめん…」  
「なんで謝るのよ」  
あまりの意味不明さに、シャナは呆れた顔をした。  
が、反面心配もしていた。  
本当に何もなかったのか?  
家から一歩出れば敵がいるかもしれない。いや、下手すればこの家すら危うい。  
そんな非日常な日常に悠二は耐えている…。  
「アラストール」  
シャナは胸にあるペンダントに話しかけた。  
「なんだ?」  
「今夜の鍛錬、休んでいい?」  
それは、予測しない一言だった。  
「なに?」  
「一度悠二と話し合う必要があるみたい」  
「ふむ」  
「悠二には覚悟と自覚が足りないわ。あやふやなまま死ぬより、はっきり死んだ方がいいわ」  
「それって死ぬ前提の考えじゃ…」  
「だから覚悟と自覚がいるんじゃない。有ると無いとじゃ全然違うものよ」  
「悠二、今夜の鍛錬は休止だ。貴様が今何を迷っているか、話してもらおう」  
「…はい」  
 
言い返しても無駄なのは分かってる。  
逆に良い機会かもしれない。  
アラストールだけに話してみよう。  
シャナに話したら多分怒るから…。  
その提案をさっそく提示してみる。  
「シャナ、僕とアラストールだけで話せないかな?」  
「どうして?」  
「十分だけでいいんだ。その後にシャナとも話すからさ」  
「うーん…。どうする?アラストール」  
「うむ。良いだろう」  
「ありがとう…」  
 
─────。  
 
深夜零時前。  
部屋には悠二とアラストールだけ。シャナは部屋の外で待っていた。  
ペンダントを椅子の上に置き、悠二はその前で正座していた。  
「では坂井悠二、話してもらおう」  
「うん…」  
悠二はゆっくりと話し始めた。  
「実は今日、吉田さんと会ったんだ」  
「もしや貴様が夜出ていった時か?」  
「うん…それで公園で待ち合わせをしていて…襲われたんだ」  
「何!?」  
流石の大魔神も大声を出して驚いてしまった。  
まぁ、襲われたで通じるのもどうかと思うが。  
アラストールも過去襲われた事があるのだろうかと思ったのは余談の話。  
悠二はうつむいて話しを続ける。  
「吉田さんは僕を求めて来て…でも僕は…覚悟が無いから拒んでしまった…」  
 
「………」  
「アラストール、僕はどうすればいい?今の僕は…」  
「急ぐな坂井悠二」  
アラストールに言葉を切られた。  
「え…?」  
「今の貴様は先を急いでいる。もちろんどちらが好きなのかは自分で選ぶべきだ。しかし、急いで結果を求めると後悔するだけだ」  
「…そうだけど…」  
「吉田一美を一度は拒んだ。それは貴様に周りに流されない確固たる意志があるからだ。まだ覚悟がなければこれから作ればいい」  
「…うん」  
「そろそろ十分経つ。この事を話すか話さないか貴様に任せる」  
「え?」  
「貴様の問題だ。自分で決めるがいい」  
「分かった…」  
シャナを呼ぼうとドアを開けた。  
ドアを開けた先にシャナがいた。  
「え?」  
シャナは明らかに怒っていた。  
しかし目は潤んでいる。  
「まさか…全部…」  
「バカ!」  
「へぶぁ!?」  
無意識に存在の力が込められた最速のビンタに、悠二は回転しながら吹っ飛んだ。  
そのまま悠二はベッドの上に落ちる。  
「痛たたた…」  
仰向けになり、ビンタされた所をさする。  
その上にシャナが乗ってきた。  
「どうして話してくれなかったのよ!」  
「…だって、シャナが怒るだろうから…」  
「うるさいうるさいうるさい!もう怒ってる!」  
もうどうすればいいのやら。  
 
そこでアラストールは悠二に助け船を出した。  
「シャナ、少し落ち着け」  
「うぅ〜〜」  
目を潤せながら唸るシャナ。  
「ごめん…」  
言ってもあまり意味が無いが、一応謝っておく。  
「謝っても仕方ないわよ、もう…」  
「シャナ、聞いていただろう。それが迷っている原因だ。」  
「…ばか…」  
今度は悲しい声だった。  
やはり好き、なのだろう。  
でも…  
「悠二、吉田一美がしてきた事を詳しく教えなさい」  
「はい?」  
「ぬ!?」  
悠二とアラストールは別々の意味で驚いた。  
「ちょ、シャナ。こういうのはもっと…その、大人になって…」  
「そ、そうだシャナ。坂井悠二の言う通りだ。お前達には早すぎる」  
キッとアラストールの方向を向くシャナ。そして近づき、そのままペンダントを持った。  
そして、  
窓の開いてる方へ、投げた。  
「あああぁぁぁぁぁぁぁ……」  
アラストールの叫びが虚しく響く。  
(捨てたあぁぁぁぁ!?)  
まさにありえない光景を悠二は見た。  
シャナが親とも言える存在であり、大切なパートナーでもあるアラストールを投げ捨てるなんてありえない。  
いや、フレイムヘイズとしてありえない。  
「悠二」  
「は、はい!」  
思わずビビる。  
「何があったか、嘘偽りなく教えなさい」  
「…はい」  
そんなプレッシャー掛けられて答えないわけにはいかない。断ったら、それこそ何が起きるか分からない。  
ごめん、アラストール。僕はシャナに逆らえません…。  
 
その頃、アラストールは  
「………」  
悲しく庭に転がっていた。  
アリが、ペンダントの上を歩いていた。  
 
「その…つまり吉田一美は…えーと…せ、性交渉…求めて来たって言う事?」  
「う、うん…」  
全てを話した悠二の顔は真っ赤になり、シャナも全てを知り赤くなっていた。  
「………」  
「………」  
妙な沈黙。  
先に沈黙を破ったのは悠二だった。  
「あ、アラストール拾いに行かないと…」  
「ダメ」  
引き留められた。  
「え?」  
「まだダメ。私も悠二と重なりたい」  
サラッと凄い事を口走ったのは空耳ではないらしい。  
シャナの顔はこれ以上無いほど真っ赤で、目が真剣だった。  
「悠二…やっぱり私じゃ、もの足りないの…?」  
シャナは自分の胸に目をやる。  
「そ、それは…えぇと…」  
「どうなのよ!?」  
「うわ!?痛ッ!」  
声を張り上げたシャナにびっくりして、悠二は壁に頭をぶつけてしまった。  
「痛たたた…」  
そのまま座り込んで、ぶつけた所をさする。  
「ねぇ、悠二」  
「え?」  
顔を上げるとシャナがこちらを見ていた。顔はまだ赤くなっていたが、『覚悟』を秘めた眼をしている。  
「私は悠二が好き。大好きなの。好きだから他人に取られたくないの。私だけの悠二になって…?」  
好きだから…。  
そういえば吉田さんも同じ言葉を言ったっけ…。  
「悠二…」  
シャナの顔が徐々に近付く。  
そして僕は、今日二人目のキスを味わうことになった。  
シャナは僕の頭を掴み、離さないようにキスをしてきた。  
シャナの小さな口から舌が出てきて、舌と舌が慰めあう。  
「悠二…」  
「ん…?」  
「頭がボーっとしてきた…」  
「僕もだよ、シャナ…」  
シャナ…ありがとう。吉田さん…ごめんなさい。僕はシャナを選ぶ。  
それはシャナの全てが好きだから。  
そう…“好きだから”。  
『好き』に理由はいらない。  
吉田さんが僕を好きなように、僕もシャナが好きだ。  
僕に後悔はない。  
「シャナ…脱がすよ?」  
「うん」  
僕はシャナの着ているパジャマを脱がし始めた。  
まず上着のボタンを一個一個下から外していく。  
 
あらわになったシャナの体は、いつの日か見たままだった。  
そして下着に手を掛け、ゆっくり脱がしていく。  
 
「悠二…恥ずかしいよ…」  
もはや一糸まとわぬ体になったシャナは、普通の女の子だった。  
「僕も脱ぐよ」  
「あ…私に脱がさせて?」  
「え、うん…」  
シャナの細い指が僕のパジャマを脱がしていく。  
数分後、2人は裸になった。  
「悠二…これからどうするの?」  
「あ…えっと…触っていい?」  
「えっち」  
「え?」  
「フフ、冗談よ。…来て、悠二」  
「うん」  
僕はシャナに近付き、抱きしめた。  
「悠二…暖かい…」  
「シャナ…」  
僕はシャナの後ろにまわした手を、シャナの秘部に肌をつたうようにに近づけていく。  
「ひゃうッ!」  
「ご、ごめん」  
「ううん、いいのよ。ちょっとびっくりしただけ。続けて」  
「うん」  
僕の手がお尻の付け根あたりまで近付く。シャナは体をビクつきながら我慢してあた。  
そして遂に手はシャナの大切な部分に到達した。  
「ひぁ…」  
「指、入れるよ」  
ズプッ  
「んくぅッ!」  
徐々に侵入していく僕の指。  
狭い中をかき分け奥に進めていく。  
「あ、あぁ…」  
指が全部入った所で、今度はシャナの中をかき回す。  
クチュックチュックチュッ  
「あ!ぅう…ひぃ…ん!…」  
「シャナ、気持ちいい?」  
「うん、うん…すごいよ…」  
「どんどん溢れてくるね。ベッドもぐっしょりだ」  
「そんなこと…言わないで…」  
「2本目、入れるよ」  
ズヌゥ  
「ひぃあ!」  
指を入れた瞬間、シャナの体はビクついた。  
「…イっちゃった?」  
「もう、悠二のばかぁ」  
うずくまりながら罵るシャナの体はまだ少し痙攣していた。  
 
「ごめんごめん」  
「悠二…楽しんでない?」  
「そ、そんなことないよ」  
「なら私にも悠二の触らせなさい」  
「うわ!」  
シャナは僕を押し倒し、立場が逆転してしまった。  
「これが悠二のね…。意外に大きいわね…ふーん…」  
僕のアレとにらめっこするシャナ。  
端から見るとアホっぽい。  
「コレが私の中に入るのね…えい!」  
「痛ッ!」  
あろうことかシャナは僕のアレにデコピンをくらわした。  
「わ…ヒクヒクしてる」  
「いきなり何するんだよ!」  
「ちょっと実験?」  
「シャナ…冗談抜きに痛いんだから…」  
僕は涙目になって訴える。  
「ご、ごめん。…でもこれ本当に入るの?」  
「シャナは強いから大丈夫だよ」  
「ちょっと、それ理由になってなぅぐ」  
僕はシャナの唇に再び接吻を交わさせた。  
今度は更に熱く、強く、より淫らに。  
「悠二…それはズルいよ…」  
「………。それじゃ、いくよ?」  
「うん…」  
シャナを仰向けに寝かせ、互いの秘部を当てる。  
「先っぽ…当たってる…」  
「シャナ…」  
「来て、悠二…」  
「うん」  
シャナの肉壁をかき分け、僕のは侵入していく。  
ズヌヌヌ…  
「くうぅぅッ」  
半分ぐらいまで入った所で、  
「シャナ、痛くない?」  
「ちょっと…キツいかな…でも悠二のだから大丈夫」  
目には涙が浮かんでいたが、大丈夫そうだ。  
 
「それじゃ、全部入れるよ?」  
「うん」  
ズチュッ!  
「きゃあ!」  
悲鳴に似たその声に構わず、僕は一気に根元まで入れた。  
「すごい…中に当たってるよ…」  
「シャナの中、キツ過ぎてちぎれそうだよ」  
「ばか…」  
「動く、よ…」  
「ちょ、待っ…きゃ!」  
僕は我慢出来ず、腰を動かした。  
ズチュックチュッズヌッズチュッ  
「あ!…あん!ん!…あぁ!」  
「シャナ!…シャナ!」  
「ば…ばか…きゃん!すごいよぉ…」  
運動を一旦止め、  
「もっと奥まで…」  
体位を変え、シャナの後ろから突いた。  
グチュッグチュッグチュッ  
「ん!ぅん!…とどいてる…はん!お腹の奥にとどいてるぅ…」  
「シャ…シャナ…僕、イきそう」  
「い、一緒に…一緒に!」  
僕とシャナは、共に絶頂を迎えた。  
「!!」  
「ああぁぁぁー!!」  
ドクッドクッドクッ…  
僕はシャナに性を放った。  
「…っはぁ、はぁ…」  
「あ…熱いのが流れてくるぅ」  
僕はシャナから僕のを離し、シャナはベッドに崩れた。  
「はぁ、はぁ……」  
「シャナ…どうだった?」  
「気持ち…よかった…」  
 
 
僕達はその後、母さんにバレないようにベッドのシーツを変え、ペンダント(アラストール)を拾いに行こうとしたが、  
「…無い」  
「無いわね…」  
見つからなかった。  
庭に落ちてるハズのペンダントが、消えたように無かったのだ…。  
 
一応、完デス  
 

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