「悠ちゃん、シャナちゃん、ちょっとここに座りなさい」
「母さん、な、何?」
「千草、どうしたの?」
「昨日の夜、二人で何してたの?」
「きょ、今日の授業の予習……」
「悠二に勉強を教えに……」
「何言ってるの。私にはわかるのよ。昨日、二人が何をしていたか。ダメじゃないの。あんなことじゃ」
(坂井悠二にとどまらずシャナまでそのような見え透いた嘘を……奥方、きっちりと叱ってくだされ)
「中途半端な知識じゃ、お互い気持ち良くなんてなれないのよ」
(お、奥方っ!?)
「悠ちゃん、最初はシャナちゃんにしてもらって、最後も自分が気持ちよくなることばかり考えて……」
「え? あ……」
「シャナちゃんも、夜這いかけるのに力ずくなんて、女の子のすることじゃないわよ」
(奥方っ! そうじゃない!)
「私、シャナちゃんのこと荒須さんに頼まれているのに、これじゃ、荒須さんに合わせる顔がないわ」
(そのようなことは頼んでおらぬ!!)
「今日はシャナちゃんの初めてのお祝いにお赤飯しようと思ってたけど、あんな様子じゃお祝いなんてできないから……」
「それで今日は朝からスッポン……?」
「ちゃんと精力つけて、今日はみっちり指導してあげるわ」
「な、何を!?」
「もちろん『ナニ』よ」
(お、お、お、奥方ぁぁぁっ!)
「シャナちゃんを一人前の女性に育てないと、荒須さんに悪いし」
(だめだだめだだめだ! くっ……こうなったら顕現してでも……!)
「早速始めましょうか。悠ちゃんいい? 女の子を感じさせるのには、例えばこんなペンダントを使って……」
「あ、あ、あ、あああああぁぁぁぁぁっ!」
(あlkじ☆ぇえ×あlkん※ふぉ●ああj@:fぁsdfjφっ!)
「さ、悠ちゃんもやってみて」