ちょっと驚かせて、からかおうと思っただけなのにこんなことになるなんて…。  
 
いつものように千草の作ってくれたごはんを食べてお風呂に入ってから、悠二をちょっと驚かせようと思い足音を消して悠二の部屋に近づき、聞き耳を立てたら荒い息に混じって「シャナ、吉田さん…」と言う呟きが。  
 
そこで何でその名を出すのよ!と我を忘れて激昂し、勢いよく戸を開けたら悠二がベッドの上で下半身裸で…。  
 
そこからしばらく記憶が飛んでいて、気づいたらズボン穿こうとした状態で倒れていた悠二と贄殿遮那を強く握っていた私がいた。  
 
……  
…  
悠二の呼吸音を聞いていると少しやりすぎたかもしれない…。存在が消えるということは無さそうだけど、念のため日付が変わるまで様子を見ようと思い、アラストールに話を持ちかけた。  
 
「アラストール、日付変わるまで悠二の様子見ていてもいい?」  
「我が止めても無駄であろうな」  
「…」  
「それよりもこの状態のまま見ているのか?」  
「…!!」  
 
しまった、悠二の体調だけに気を取られていたけど衣類が…。恥ずかしいけどパンツとズボン穿かせる位のことはしないと。  
 
……  
…  
ひざまでは穿かせることが出来たけどここからどうしよう。呆れたのか、アラストールは沈黙を守ったままだ。  
 
少しづつパンツとズボンを一緒にずりあげていく。太ももの外側からずりあげているので、内側がどうしても  
うまく上がってこない。仕方がないので太ももの内側に手を回してずり上げる。  
 
途中2,3回悠二の物に触ってしまった。そのせいだろうか、大きくなって隠すどころではなくなってしまった。  
 
天道宮の図書館で見た医学書に載っていたけど実際見るのは初めてだ。それに少し変な匂いがする。でも、  
この匂いをかぐとなんかドキドキしてくる。もう少し悠二の匂いを感じたいと思い、私は少しづつ悠二の物に  
近づいていった。  
 
……  
…  
さわさわ。悠二の匂いに酔っていたらしく、気づいたら悠二の物が目の前にありそれを優しく触っている私が  
いた。私が触っているせいだろうか、悠二の息が少し荒くなってきている気がする。それに悠二の匂いもさっき  
よりも強くなってきている。悠二の匂いをもっと感じたくなって悠二の物をなめた。  
 
ぺちゃぺちゃ。なめていたら悠二の物が私の涎でべとべとになり、先端から匂いの強い液体も出てきた。  
その匂いに寄せつけられ私の中にも熱さが渦巻いてきた。もっともっと悠二を感じたい。その気持ちだけで  
悠二の物を口に含めた。  
 
じゅるじゅる。熱病を患ったように私の体が熱くなり、私の言うことを聞かなくなってきている。そして悠二の  
物も非常に固く大きくなっている。このまま体に任せて悠二の匂い・味を感じることに集中しようとしていたら  
突然熱く粘り気のある苦い液体が口中に広がった。  
 
「うっ。…ん、…シャナ?」  
「あ、ゆーじ、らいじょうぶ?」  
口の中に液体があるので少し喋りにくい。  
「痛いけど何とかね。」  
「あたしにたたかれるようなことをするゆーじがわるいんらからね」  
「ごめん。ところで何でそんなに喋りにくそうなの?」  
ごくり。苦いし飲みにくいけど何とか飲み干して言い返す。  
「こうなったのも悠二の匂いのせいよ!」  
「僕の匂い…?まさかシャナ僕のを?」  
「う、うるさいうるさいうるさ…」  
急に抱きしめられ言葉が途切れてしまった。でも、悠二の温かさが私の気持ちをほどいていく。  
「シャナ、考えなしで本当にごめん。」  
「いいよ。驚かせようとした私も悪いんだし。でも、今後はそういうことしないでね」  
「はい」  
珍しく素直に従う悠二にお互い笑いあって言葉が無くなる。  
 
……  
…  
しばらく言葉無くお互い見つめあって  
「こんな状態で告白になっちゃうけどシャナ、好きd」「こんなときに言うのも変かもしれないけど悠二、好k」  
声が重なり、お互い言い切らない間に唇の重なりで言葉が消えた。  
 
……  
…  
「キスしちゃったね」  
「もっとしたいな」  
「私も」  
さっきよりも深く甘いキスが私の理性を削っていく。  
「ゆぅじ、さっき悠二にしたから今度は私にして」  
「わかった」  
悠二が私の服を1枚づつ脱がしていく。そのたびに私の中の熱が勢いを増し、どうにかなってしまいそうになる。  
「シャナ、こんなに濡れてる」  
「う、うるさいうるさいうるさぃ」  
恥ずかしさでいつものように声も出なくなっている。  
「ごめん、でもついシャナがかわいくて」  
「…いぃょ」  
こんなやり取りの間にも悠二の手が私の体中を弄び、体の熱に意識が負けそうになる。  
「んっ…」  
大事な所をなめられ、つい声が出てしまう。  
「シャナ、気持ちいい?」  
「もっと…おねが…あぁ」  
「じゃあ、もっと気持ちよくさせてあげる」  
「うあぁ…ゆぅじぃ、もっともっと…ふあぁぁ」  
なめられるだけでなく指でも弄ばれている内に悠二の声が遠のき、私の意識が真っ白になった。  
 
……  
…  
「…ャナ、シャナ」  
「ぁ、ゆぅじ」  
「イッたみたいだね」  
「そうみたい」  
しばらくの間悠二に抱かれて余韻を味わっていたら悠二が真面目な顔で  
「シャナ、入れていい?」  
と聞いてきた。  
少し迷ったけど  
「いいよ」  
とだけ答え、足を広げた。  
「じゃあ、入れるよ」  
「うん…」  
少しづつだけど悠二が私の中に進んでくる。  
悠二が止まって私を見てくる。どれ位痛いのかわからないけど、これで悠二と完全に結ばれると  
思ったらどんな痛さでも耐えられると言う自信になって、今までで一番強いうなずきで返した。  
悠二が意を決して更に進んでくる。  
ぷつり。何か切れた感じがしたが痛さは感じない。  
「シャナ、大丈夫?」  
「痛くない。でも、今日が初めてなの、信じて!」  
「うん、信じるよ。だって、ほらここ」  
悠二が私と結ばれている所の液体をすくって見せる。  
「ん、わかった…」  
「シャナ、動くけどいい?」  
「少し待って。体で悠二を覚えたいから」  
 
……  
…  
じっとしている間も体の熱がじわじわと高まる。これで悠二が動いたらどうなるだろう。  
「いいよ、動いて」  
「じゃ、行くよ」  
悠二がゆっくりと動き出す。体の中の熱が急速に高まっていく。  
「ぁ…ゆぅじ…もっと」  
「シャナ、好きだ」  
「ゆぅじ、わたしもすき」  
じゅっぐちゃっぐちゅっ  
いやらしい音を立てながら悠二の動きが増していく。私の意識もまた真っ白に向かって行っている。  
「シャナ、イキそうだ」  
「んぁぁ…ゆぅじ…もうちょっとまって」  
「ん、駄目だもう出るっ!」  
もう少しで私もイくところだったのに…。  
この夜はもう1回だけお互いイッて終わった。悠二が寝た後自分を慰めたのは悠二にも秘密だけど。  
 
……  
…  
真夜中音を立てないよう静かに帰宅し、翌朝いつも通り悠二・千草と一緒に朝食。  
「シャナちゃん」  
「千草、何?」  
「昨夜はおめでとう」  
隣で悠二が味噌汁を噴き出しているが、無視して千草との話に戻る。  
「あ、ありがとう」  
「でもね、あのままじゃお互い気持ちよくなれないわよ。悠ちゃんもシャナちゃんにしてもらったのに  
 最後は自分のことばかりだったし」  
「え…あ…、でも最初のは…」  
「シャナちゃんも、悠ちゃんが気絶しているところを襲うなんて女の子のすることじゃないわよ」  
「…」  
「これじゃあ荒須さんに合わせる顔がないから今夜からみっちり指導しますからね」  
 
この夜千草指導の下悠二と私は一生お互いを離さず求め合うのが当然になる位教え込まれたけど、  
それはまた別の話。  
後、アラストールは私たちと千草のあられもない姿を見たくなかったみたいで、屋根の上に私が張っ  
た封絶の中で夜が明けるまで膝を抱えて泣き崩れていたみたい。  
 

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