○月κ日  
 
今日は思わぬ事があった。  
処女をあげる約束で坂井君を家に呼んだら……。  
 
『今日は私を気持ち良くしてくださいね。そうしたら、挿入させてあげます』  
私は制服姿で、同じく制服姿の坂井君の前に立っていた。  
調教の仕上げと、頑張ったご褒美として、坂井君に処女をあげるためだ。  
『……』  
坂井君は無言で私に手を伸ばして来た。  
女の子を気持ち良くさせるテクニックは教え込んである。  
何も心配は無いだろうと思った。  
そのまま抱き締められて、坂井君が顔を近付けて来たので目を瞑った。  
『……んっ、ちゅ……ちゅ、ちゅぷ、ぷちゅ……』  
唇が触れ合い、どちらからともなく舌を絡め合う。  
ただのキスなのに、この後の事を考えると心臓がドキドキと激しく鼓動した。  
『ちゅ……ぴちゅ、ぴちゃ……ちゅぷ、ちゅ、ちゅう………ちゅ』  
坂井君のキスは私が教えただけあって上手かった。  
自然と身体の力が抜けて行く。  
同時に坂井君が私の胸を掴み、揉み始めた。  
『んっ、ちゅ……はぁ……ちゅる……ああっ……はぁ、ぁっ』  
キスを続けながら、自然と喘ぎ声が漏れてしまう。  
坂井君は大胆に手を動かした。  
初めは制服の上から、次に上着の裾から手を入れてブラ越しに、最後はブラの隙間に手を入れて直接。  
坂井君に触れられた乳首は、すぐに痛い程に勃起した。  
『あ……はぁ、はぁ、脱がしても、いいですよ』  
胸が張ってブラがキツかった。  
全身を坂井君に委ねると、坂井君は私に万歳をさせて、制服の上着を取り払った。  
そして、ブラの肩ひもと後ろの留め具を外す。  
ブラがはらりと下に落ちた。  
『――綺麗だ』  
坂井君が初めて口を開いた。  
『……』  
顔が熱くなり、私は反射的に胸を隠したい気持ちになったが、そのまま胸を見せた。  
大きいだけが取り柄の胸。  
その胸に坂井君の手が伸び、下から押し上げるように揉まれる。  
『……あっ……はっ……あ……ぁぁ……はぁ、はぁ……』  
ゆったりとしたリズムで、快楽の波が湧き上がって来る。  
その波に身を任せると、立っているのが難しくなった。  
『さ、坂井君、私……はぁ、……もぅ、立って、られない……』  
『じゃ、横になって』  
坂井君が優しく言って、私はその場に横になった。  
すぐに、坂井君の手が私の胸に再び伸びた。  
今度は乳首を摘まれる。  
 
硬くコリコリしているのが、摘まれた事で自分にもはっきり分かる。  
坂井君は、それを乳房に押し込み始めた。  
固くなった乳首は乳房の中に少しだけ埋没するが、乳房自体の弾力で完全に中には入らず、乳房の先端でグリグリと動く。  
酷くもどかしい刺激が胸に走った。  
『あっ、はぁ……あ、乳首……あまり、弄らないで、はぁ……ください』  
『凄いね……シャナじゃ、こんな事出来ない』  
『そんな事、言わないでください』  
『時々、全然へこまずに跳ね返される……凄い、張りだね』  
『……』  
恥ずかしくて、何も言えなかった。  
と、坂井君の手が、下半身のスカートに触れた。  
『……あっ』  
『触るよ』  
――コク。  
頷くのが精一杯だった。  
私の了解を得ると、坂井君は股間を掴むように手で覆った。  
そして、ショーツ越しに割れ目を探り当て、指を這わせた。  
『もう、かなり濡れているね』  
『……言わないで』  
ショーツは、胸を触られている段階でビッショリになっていた。  
坂井君の指が割れ目をなぞり、その上のクリトリスをつつく。  
『あ、はぁ、ああっ、そ、そこ、あ、ぁぁ!』  
少し触られただけで、頭の中が一瞬白くなった。  
軽くイッた感じだった。  
『敏感だね、じゃ、脱がせるよ』  
『はい』  
坂井君がスカートとショーツを合わせて脱がす。  
私は黒のハイソックスだけの姿になった。  
思わず、身をよじって大事な部分を隠してしまう。  
何度も坂井君とはプレイしているけど、全身を全て見せたのはこれが初めてだった。  
『もっと、よく見せて』  
『……はい』  
おずおずと、床の上で真っ直ぐ伸びた姿勢になる。  
『足を開いて』  
『……』  
坂井君の言葉に従って、少しだけ足を開く。  
股間が空気に触れ、湿った部分が少し冷たく感じた。  
『膝を立てて、もっと、股を開いてみて』  
『……』  
言われた通りにする。  
完全に私の大事な所を見られてしまう。  
『濡れてテカテカしているね』  
『そ、それは……』  
『じゃ、行くよ』  
『――はい』  
 
覚悟を決めて頷く。  
坂井君と一つになる。  
少し途中の道を間違えた気もするけど、これで、最初に望んだゴールにたどり着いた事になると思った。  
坂井君が、私が開いた足と足の間に入って来た。  
私は、少し怖くて目を閉じた。  
その時だった。  
坂井君が私の太股を強く掴んで、力ずく左右に開いた。  
『え、坂井君!?』  
何事かと思った。  
『ここまで来れば、もう我慢する必要も無いね』  
坂井君の雰囲気が一変する。  
全てを凍らせるような、冷たい雰囲気を纏った。  
『な、ど、どうしたの!?』  
『散々、馬鹿にしてくれたお礼をしくちゃね』  
『……え』  
坂井君は目は冷たい怒りに満ちていた。  
それが信じられなかった。  
完全に屈服させたと思っていたのに、怒る事も出来ないくらいプライドを削ぎ落としたと思っていたのに。  
全て、完璧だと思っていたのに。  
その全てが、虚構だったとは思いたくなかった。  
『驚いている様子だね、まぁ、うまく騙せたという所かな』  
『……っ、ふ、ふざけないで、また、屈辱にまみれた調教を受けたいの!?』  
私は精一杯の気力で反撃した。  
坂井君は調教済みのはずなのだ。  
『それは僕の台詞だ。この体勢で君に何が出来る? 屈辱にまみれた処女喪失がお好みかい?』  
『くっ、離しなさいっ!!』  
全身に力を籠めて、坂井君から逃げようとしたが、がっちりと捕まれ逃げる事は出来なかった。  
現実の力の差を理解し、私は恐怖した。  
『強がっても無駄だよ、僕からは逃げられない』  
『……ずっと、私を騙していたというの?』  
『いや、最初は屈服しそうになった。けど、途中で思ったんだ、屈服した演技をして、その後、急に牙を剥いたら、とても愉快だろうって』  
『……それは、私に仕返しするという事?』  
『ああ、吉田さんは、僕だけじゃなくて、僕の大事なシャナにも酷い事をした。それを許す訳ないだろ?』  
『……っ』  
私は馬鹿だった。  
坂井君の本心をまるで見抜けなかった。  
手玉に取るつもりで、手玉に取られていた。  
もう、覚悟するしか無かった。  
何をされても仕方ない。  
下唇を噛む。  
『いい顔だね。覚悟が出来ましたという顔だ。まぁ、僕達にして来た事を考えれば、これからどうなるかくらい予測がつくかな』  
坂井君が楽しそうに笑う。  
 
『じゃ、吉田さんが大事にしていた処女を奪ってあげる』  
『……』  
唇をより強く噛む。  
坂井君がズボンのチャックを開き、巨大なペニスを取り出す。  
それは、今までより一層大きく凶悪にみえた。  
『一気に行くよ』  
言葉と同時にペニスの先端が割れ目をかき分け、膣口に触れた。  
ギュッと目を閉じ、拳を握りしめる。  
そして、  
『っ、あぁぁぁぁっ!!!』  
貫かれた瞬間、私は悲鳴をあげた。  
灼熱の鉄槌が処女膜を突き破り、膣をメリメリと押し広げた。  
『痛いっ! 痛いぃぃっ!!』  
まるで下半身を裂かれたような痛みだった。  
全身の血の気が引く。  
『ふーん、シャナもキツかったけど、吉田さんも結構キツイよ。もっとユルユルかと思ったけど、流石処女だね』  
坂井君が呑気な口調で言う。  
『さて、じゃ、動いてくれるかな? シャナにまぐろだとか言ったのだから、当然動けるよね?』  
『……っ、そ、そんな……今すぐは、無理……』  
『じゃ、吉田さんもまぐろって事だね。シャナより緩くてまぐろじゃ、使い物にならないね』  
『…………くっ』  
侮辱の言葉に、涙が溢れた。  
けれど、泣いているだけでは、本当に言葉通りになってしまう。  
私は痛みを堪えて、腰を動かし始めた。  
『っ……あっ、ぐっ、はぁ……っ、くぅ……はぁ、はぁ』  
『あれ、頑張るんだね? けど、それじゃ、精々、まぐろが牛に変わったくらいだ。牛歩って言うだろ?』  
『くっ、はぁ、はぁ……く、はぁ、うっ、はぁ、あっ……はぁ、はぁ……』  
私は必死に腰を動かした。  
痛みで目の前がクラクラしたが、それでも、腰を動かす事を止める事は出来なかった。  
『まぁ、ちょっとはマシになったかな。じゃ、僕も一緒に動いてあげるよ』  
『え……っ、あぐっ!』  
坂井君が私の腰をガッチリと掴み、猛然と腰を振り始めた。  
内臓を刃物で突き刺されるような痛みが走る。  
『い、痛いっ!! と、止まってっ……そ、そんな、奧、奧が、あああっ!!』  
私は坂井君に持ち上げられ、その手の中で、まるで紙人形のように舞った。  
『奧が気持ちいいんだ? そう、なら、もっと突いてあげるよ』  
『あっ、ち、ちが、ああっ、ぐぅ、い、痛い、痛いっ、も、もう、もう、止めてっ!!』  
腰を打ち付けられる度に、喉から何か出そうなくらいの衝撃が全身を駆け抜けた。  
もう、どこが痛いというレベルではなかった。  
私には泣き叫ぶ事しか出来なくなっていた。  
『そろそろ出してあげるよ。ほら、行くよ』  
『あっ、く、はぁ、あっ、くぅっ!!』  
 
坂井君が言っている事に構っている余裕は無かった。  
ただ単に、より一層強く、お腹の奥深くに杭を打ち込まれているような刺激を感じた。  
『受け止めてね。吉田さんっ!!』  
『ひぐっ、っ、あっ、ああああっ!!』  
中に出された事だけは分かった。  
そして、やっと終わったと思い、強張っていた身体が弛緩した。  
坂井君がペニスを抜く。  
内股をドロリとした液体が伝ったのを感じた。  
『処女の血と混じって精液がピンク色だ。出血はシャナと比べて少ない方だね』  
『…………はぁ、はぁ』  
荒い息を繰り返すのがやっとで、身体をまともに動かす事も出来なかった。  
坂井君の動きは、途中から人間離れしていた。  
もしかしたら、身体を"存在の力″で強化しているのかも知れない。  
『さてと、じゃ、続きをしようかな』  
おもむろに坂井君が言う。  
『……え?』  
『"存在の力"さえ使えば、何度でも出来るからね。あと数時間はしていたいかな』  
『それは、弟とお母さんとお父さんが帰って来て……』  
『大丈夫、封絶を張るから、誰にも気付かれない』  
『……そ、そんな』  
たった一回でも、身体すら動かないのに、あと何度も繰り返されたら死んでしまうと思った。  
『絶望している様子だね。じゃ、追い打ちをかけてあげるよ。処女膜を再生してあげる。これから貫く度にね』  
『い、いや、そ、そんなの、お、お願い、許して、坂井君』  
私は全身をガタガタを震わせて懇願した。  
何度も破瓜を味わうなんて、想像しただけでも地獄だった。  
『許す訳がないでしょ? 僕に逆らう事が出来ないように徹底的に躾けてあげるよ。動けなくなったら、ちょっとは回復してあげるから』  
坂井君が笑顔で言う。  
どうやっても逃げる事は出来ない状況だった。  
絶望するしか無かった。  
『じゃ、とりあえず、マージョリーさんがくれたっていう護符を出してよ、制服スカートのポケットの中?』  
『……』  
頷いた。  
『そう、じゃ、スカートだけ履かせてあげる。封絶の中で、固まられたら意味が無いからね』  
言いながら、坂井君が動けない私にスカートを履かせた。  
『――準備は良し、封絶を張るよ』  
坂井君が目閉じ、言葉を紡ぐ。  
 
『封絶』  
その瞬間、私の部屋は世界の因果から切り離された。  
それは、私にとっての拷問の時間の始まりだった。  
坂井君が私の身体の上に覆い被さる。  
ペニスの先端が、さっきの行為で開いたままのヴァギナに触れた。  
私は全てを諦め、ただキツく瞳と閉じたのだった。  
 
それから、深夜になって私は開放された。  
多分、普通の人間なら気を失っていても当然の責めの連続だったが、  
坂井君がギリギリで私の身体を回復し続けたので、私は意識を保ったままだった。  
 
そして、私は坂井君に忠誠を誓った。  
身も心も全て坂井君に支配された。  
全てを委ねる事を憶えると、今まで強がっていたのが、馬鹿馬鹿しく思えてしまう。  
これから私のご主人様は坂井君だ。  
それから、意外な事に、シャナちゃんは今のまま、私の奴隷で良いという事だった。  
つまり、坂井君→私→シャナちゃんという支配順位だ。  
支配される喜びを覚えた今、奴隷は必要無いと思ったが、  
シャナちゃんを責める事を考えると、濡れてしまう私がいた。  
どうやら、両方の血を私は持っている事に気付く。  
責める側と、責められる側、その両方を味わう事が出来る血だ。  
 
次に三人揃う時は、坂井君と一緒にシャナちゃんを責める事にした。  
それが今から楽しみで仕方なかった。  
 
 
○月κ日  
 
今日はヴィルヘルミナにお仕置きされた。  
 
学校から帰ってすぐ、部屋に呼ばれて、いきなり問い詰められた。  
『最近、様子がおかしいのであります。何があったのか包み隠さず話すのであります』  
私が黙っていると、ヴィルヘルミナはアラストールに同じ事を聞いた。  
アラストールには、私から黙っていて欲しいと頼んでいたのに、  
『実は、交友関係のもつれが――』  
と、口を滑らせてしまった。  
当然、ヴィルヘルミナは、私に迫って子細を尋ねたけど、私は断固して口を割らなかった。  
そうしたら、ヴィルヘルミナは私の腕を取ってお風呂場に向かった。  
『どうしても言わないと言うなら、お仕置きをして言わせるしかないのであります』  
『お仕置き……?』  
どんな事をされるのか、まるで予想が出来なかった。  
『フレイムヘイズを尋問するのは非常に困難であります――が、方法が無い訳でもないのであります』  
『ヴィルヘルミナ・カルメル、何をするつもりだ?』  
アラストールが不安げに言う。  
『まず、裸になるのであります』  
『……嫌だと言っても、力技になるだけだよね?』  
『当然であります』  
 
お風呂場が壊れて修理するのに無駄な力を使うのも嫌だった。  
私、仕方なく全裸になった。  
ヴィルヘルミナの前で裸になるのは、別に苦でも何でも無かったが、その先があると思うと少し怖かった。  
『では、これを目隠しとして付けるのであります』  
そう言って、一本のリボンを私に渡した。  
『分かった』  
渡されたリボンで私は目を封じた。  
『では、最後に聞くのであります。本当に喋る気は無いのでありますか?』  
『ない』  
『これから行う事は、拷問に属する事であり、やる以上は手は抜けないであります。それでも、喋る気は無いのでありますか?』  
『本気』  
ティアマトーまでも念を押すように言う。  
余程の事なのだろうと思ったが、話せる内容じゃない事も事実だった。  
『話さない』  
私ははっきりと言った。  
『そうでありますか、では、アラストール、貴方は退席願うのであります』  
『――』  
見えない世界の中でアラストールの気配がお風呂場から遠くなった。  
ヴィルヘルミナは動いていないから、リボンを伸ばして隣の部屋に運んだのだろう。  
『では、始めるのであります』  
ヴィルヘルミナの手が私のお尻に触れた。  
両側の尻たぶを掴んで開く。  
『立っているのが辛くなったら、四つん這いになると良いのであります』  
『……』  
何をされるのかますます分からなくなる。  
すると、チュルチュルと何かを吸う音が聞こえた。  
何かを準備している気配だけする。  
キュポっと空気が抜けるような音も聞こえた。  
そして、いきなりお尻の穴に、何か細い物を突き刺された。  
それ自体は小さくて痛くはないが、かなり奧まで差し込まれた。  
最後に少し太い何かが栓をするように填った。  
『準備完了、今入れたのは、ゴムチューブとアナルプラグであります』  
『……あ、アナルプラグ?』  
『これは、拡張用ではなくて、栓をするだけのものであります』  
確かに肛門に栓をされた感じた。  
力んでも排出するのは、引っ張らないと難しい感じがした。  
『フレイムヘイズが排出物を出さないのは、我等にとって周知の事であります。けれど、内部に異物を注入されれば当然、  
 排出しようと身体が動くのであります』  
『至極当然』  
『しかし、長い間使われていない器官は、排出という行為を忘れているので、普通の人間に比べて排出の際に時間が掛かるのであります』  
『……』  
 
黙って説明を聞く。  
『時間が掛かるという事は、当然、排出に伴う不快感や痛みが大きく長続きするという事であります』  
『遅々延々』  
『――説明は以上であります。では、薬品を注入するのであります』  
ヴィルヘルミナが言って、しばらくすると、お腹の中にゴムチューブを通って何かを流し込まれているのが分かった。  
そして、ほんの数秒後、お腹に痛みが走る。  
ずっと長く忘れていた排泄を促すお腹の痛みだ。  
『……っ』  
『まだまだ、序の口であります。ドンドン入れて行くのであります』  
『……くっ……はぁ、はぁ』  
痛みが加速度的に増していく。  
こんなに痛かったっけ? と昔を思い出す。  
『話す気になったら、いつでもギブアップするのであります』  
『これくらい、な、何ともない』  
『そうでありますか? なら』  
お腹に入ってくる薬品の量が増えた気がした。  
想像だけど、ゴムチューブの先に注射器のような物がついていて、そこに薬品が入っていて、  
それをヴィルヘルミナが押し出しているのだろう。  
押す力を強めれば、薬品を注入するスピードも上がる。  
『くっ……うっ……(ごろごろ、ごろごろ)』  
お腹が鳴り始めた。  
今すぐにでも排出したい。  
けれど、プラグがしっかりと填っているし、ヴィルヘルミナの前で中身をぶちまけるのは恥ずかしかった。  
『そろそろ、人なら脂汗を流す頃でありましょう』  
『まだ、まだ、何ともない』  
『それでなくては、責め甲斐がないであります』  
言いながら、また何かを吸い上げる音がした。その直前にお腹の中への薬品注入が止んでいた。  
おそらく、薬品を注射器で吸い上げているだろう。  
程なくして、お腹の中への注入が再開された。  
『この先は、一気に入れて行くのであります』  
『……うっ……ぐぅぅ』  
薬品の体積が増すのが、ハッキリ分かった。  
かなり一気に注入している感じだった。  
ゴロゴロとお腹が鳴り、拳を握っていないと立っていられなくなった。  
『では、次』  
二回目の注入が終わり、直ぐに三回目の注入が始まる。  
どれだけの薬品が用意されているのか、見えない分、不安が広がった。  
『はっ、はぁ、はぁ……っ、くぅぅう』  
私はついに片膝をついてしまった。  
その先は早かった、両手をお風呂場の床に付き、ヴィルヘルミナに言われたように四つん這いの姿勢になってしまう。  
『どうでありますか? ギブアップなら早い方が楽であります』  
『……平気よ……くぅ』  
 
言いながら、奥歯を噛みしめる。  
お腹が痛いというより、突っ張り始めた。  
『では、次を入れるのであります』  
また、一気に薬品を注入される。  
『……あっぐ……はぁ、はぁ』  
口から逆流しそうな感じがした。  
お腹が冗談のようにゴロゴロと大きく鳴った。  
『む?』  
ヴィルヘルミナが怪訝な声を出す。  
『まさか……これは……』  
『あっ』  
不意にアソコを撫でられる。  
『愛液が出ているのであります。こんな事で感じているのでありますか?』  
『し、知らない……っ』  
『あり得ないと思っていたのでありますが、予感は的中した様子であります』  
『な、何のこと?』  
『先日、惚けたような顔で帰って来た事がありました。おそらく、性交後だと推測したのでありますが、  
 ここまで開発されているとは……思いも寄らなかったのであります』  
『……』  
何も答える事は出来なかった。  
けれど、痛みと後ろで感じるようにされたのは事実だった。  
自分自身信じられないが、確かに痛みの中に何か違う物を感じている気もした。  
『これでは責めにならないのであります。もっと、激しくするのであります』  
『え……も、もう、むり』  
『愛液を垂らしながら言う台詞では無いのであります』  
『うっ!』  
五回目の注入が始まった。  
『次々行くのであります』  
『や、やめて、もう、入らないっ、ああっ……!!』  
六回、七回、八回、九回、十回と連続で注入される。  
『ううっ、うぇ……ぐぅ、うぅぅ』  
本当に、口から注入された液体が出そうになる。  
お腹が見えないが、かなり膨らんでいる気がした。  
『これで、五リットルくらいは入ったであります。お腹が妊婦のようであります』  
ヴィルヘルミナが、私ま膨れたお腹を掴むように触った。  
『ううっ、ぐぇ……こ、こわれる……ああっ……うぷ……』  
想像して、どんな姿になっているかと思うと、絶望した。  
相当に無様な姿なのだろう。  
お腹を膨らました私なんて……。  
『人間なら、死ぬ可能性もある量であります』  
『腹部破裂』  
『それなのに、これは……』  
ヴィルヘルミナの手が再びアソコに伸びた。  
割れ目を指でなぞられる。  
『クチュクチュと音がするくらいに濡れているのであります。ここまでの調教、誰がしたのでありますか?』  
 
ヴィルヘルミナの声は、私の耳には届いていなかった。  
あまりの苦痛に、意識が遠ざかっていた。  
目をふさがれているのに、暗闇がグルグルと回って見えた。  
その激痛の中で、どこか悟ったような開放感を感じていた。  
『……悔しいのであります。絶対に許さないのであります』  
ヴィルヘルミナの気配が変わった。  
しかし、当然それに気付く余裕もなかった。  
『惚けるには、まだ早いのであります。起きるのでありますっ』  
ズブリ。  
『!!!』  
突然、アソコを何か固いモノで貫かれた。  
悠二のよりずっと大きい。  
一気に奧に届き、内臓を圧迫する。  
既にパンパンに膨らんでいるお腹に、その衝撃は激しすぎた。  
『あっ、ぐぁぁぁぁぁ!!!』  
私は獣のような声をあげた。  
『これでも感じるのでありましょう? すっかり調教されている様子でありますから』  
声と共にアソコを貫いたモノがピストン運動を開始する。  
『ああっ、ぎゃぁぁぁ!!』  
意識が本当に飛びかける。  
『もっと、もっと、鳴くのでありますっ!!』  
ピストン運動が早くなる。  
身体がバラバラになりそうだった。  
喉が裏返って、声が出ない。  
私は涎を垂れ流し、涙を溢れさせ、ヴィルヘルミナの責めを受け続けた。  
『さあ、昇り詰めるのでありますっ!!』  
内臓を突き破るような一撃が、膣内で爆ぜた。  
同時に肛門に填っていたプラグが抜き取られた。  
『姫っ!!』  
ティアマトーの声。  
『…………! わ、私は!?』  
ヴィルヘルミナの声。  
二人の声の後、私はお腹の中に溜まっていた液体の全てをぶちまけた。  
それは、耳を塞ぎたくなる排泄音を伴った。  
けれど、音だけの世界で、その音は何倍も強調されて私の耳に届いた。  
プライドの全てを削り取るような音だった。  
音は、たっぷり五分間は続いた。  
私は意識を失って、その場に倒れた。  
…………。  
……。  
 
『――気付いたでありますか?』  
『……ヴィルヘルミナ?』  
目隠しが無くなっていた。  
見渡すと、お風呂場だった。  
 
『やりすぎたのであります』  
『猛省』  
『私……意識を失って……』  
どれくらい意識を失っていたのだろうと思う。  
ただ、周りの様子から、それ程、長くは無い気がした。  
『大事無いでありますか?』  
『……多分』  
全身を倦怠感が支配していた。  
さっき、パンパンに膨らんで、妊婦のようになっていたはずのお腹をみると、元に戻っていた。  
『……私は、ただ心配だったのであります。だから……』  
ヴィルヘルミナの顔が、歪んでいた。  
私の事を心配してくれている顔だった。  
『いい、分かるから。あと、全部、話すね』  
『本当でありますか?』  
『もう、ほとんどバレているから、私を調教したのは、吉田一美、同じクラスの子』  
『その名は知っているのであります』  
『何度かは会っているよね?』  
『深く言葉を交わした事は無いのであります。けれど、あの者が、でありますか?』  
ヴィルヘルミナが信じられないという顔で言う。  
『うん……そう』  
私も普段の一美からは信じられないものを、一杯見せられた。  
『それを、嫌だと思っているのでありますか?』  
『嫌だとは、もう思ってない、私、変態だって言われて、感じていたから』  
『そうで……ありますか』  
『さっき、お腹の中のモノをぶちまけながら、私、感じていた。思い出すだけで濡れてくる……』  
事実だった。  
死ぬほど苦しかった事なのに、思い出すと、その切迫した状態に甘美な陶酔を憶えていた。  
『では、私が口を出す事ではなかったのでありますな』  
ヴィルヘルミナが寂しそうな顔を作る。  
『……ある、助けて欲しい事が』  
『え?』  
『私はいいけど、悠二を助けて欲しい、悠二は一美のペットにされている』  
悠二の事を言うのは怖かった。けど、私の力ではどうにも出来ない事だった。  
一美のペットは私だけでいい。  
悠二は、私の好きな、頼りないけど、でも、肝心な時に頼れる悠二でいて欲しかった。  
『……それは、本気の願いでありますか?』  
『うん』  
『――考えさせて欲しいのであります』  
『分かった』  
『では、この場の始末はしておくまであります。アラストールに清めてもらうのであります』  
『うん』  
私はお風呂場から出て、タオルを巻いてからアラストールを拾いに行った。  
話してしまった事が、一美に知れたら、一美は怒るだろうか?  
そうしたら、凄いお仕置きをされてしまうかも知れない。  
けど、それでも良かった。  
一美が私を責めている間は、悠二は自由だから……。  
 

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