「ふん、やはり口だけでありましたか」
どこかかしこまったようなそうでないような声が告げる。
『実力皆無』
さらに無愛想な声が続けてなじっている。
「く・・・もう一回だ!」
少年・坂井悠二はここ、ゲームセンターでヴィルメルミナ・カルメルと死闘を繰り広げていた。
−1時間前−
「ちょ、ちょっと!こんな量一人で・・・カルメn・・カルメルさん!」
悠二の目の前にはあれやこれやといった荷物が文字通り山のように積みあがっている。
「これも鍛錬の一環であります。」『弱音厳禁』
「いや、でもそれにも限度っていうものが・・・その・・・」
一言の文句で二人から責められるのは意外とつらいものがある、と悠二はそう感じていた。
悠二はシャナが平井家の風呂で入浴中にヴィルヘルミナと買出しにでてきていた。
無論、荷物はすべて悠二持ちである。
なんとかこの状況を打開したいと思いつつもこの人にはかなわないと結論はすでにでていたのだった。
「まぁもう少しだし・・・よいっしょ・・・っとおおおっととと!!?」
危うく転びそうになりつつも悠二はヴィルヘルミナから渡されたありえない大きさのリュックを必死の思いで背負う。
(これも鍛錬の一環、だよな・・・)
悠二はいくら零時迷子を蔵した"ミステス"とはいえもとは普通の男子高校生。
特に体躯に恵まれていたわけではないので筋トレ、という意味では多少納得できるかもしれない。
「あ、」
リュックを背負い、やっと顔をあげると道路を挟んだ反対側に通いなれた場所が見えた。
「む、ゲームセンターでありますか」ヴィルヘルミナな同じほうに目をやって答えた。
「え、カルメルさん知ってるんですか!?」悠二が驚くのは当然。
フレイムヘイズとしてしか生きてきていない、鉄皮面のはず彼女が何故こんな近代的な施設を知っているのか。
ヴィルヘルミナがこのようなところで遊んでいる姿は全く想像ができない。というかあわなすぎる。
「教育係として当然の嗜みであります。」
なんだか理由になるのかどうだかなんともいえない答えが返ってくる。
「ほ、ほんとにできるの?」
「馬鹿にするなであります。殊、格闘ゲームにおいてはどのような機種であっても敗北を喫した記憶がここ数百年ないのであります」
『戦技無双』
数百年・・・なにか引っかかるものがあったがここはあえて聞き流すことにした。
悠二はこの人と出会って間もないが、心なしか顔がゆるんでいる、と思った。
どうやら彼女にとってゲームは意外と好きなものらしい。
「ぼくも格ゲーなら少しは名も知れたんですよ」
全く紅世とは関係ないところで共感できたことに悠二は素直に喜ぶ。
実は悠二は昔、といっても中学校時代の話ではあるが、学区トップと噂されるほどの実力を持っていた。
それは学区外の実力者たちがこぞって挑戦してくるほどだった。
「ほほう・・・まだ時間もあるようですし・・・お相手しましょう」
『余暇活用』
「ええっ!?」さすがにこれには度肝を抜かれた。
普段鍛錬という名のいじめをしている彼女がよもやゲーセンに誘うとは。
しかし、そんなことより学区最強といわれた悠二にとってこの挑戦を受けない理由は無かった。
それに、何故かヴィルメルミナの目が子供のように輝いて見えて、ここで断っては今後の鍛錬にまで影響がでるような恐怖を心の裏側で感じていた。
「あ、いや、いいですよ、受けてたちます!」悠二は自信に満ちた声で答え、ヴィルヘルミナは不敵に微笑んだ。
「ただし、むこうにわたるにはあそこの歩道橋を使うのであります。」
歩道橋はかすんで見えていた。
「はあ、はあ・・・」
格闘ゲームをしていただけのはずの悠二はもう肩で息をしている。
(くそっ・・・今度こそ見返してやれるはずだったのに・・・)ヴィルヘルミナの強さは尋常ではない。
歴戦の悠二もこれには圧巻だった。
対面で座っているので操作の様子は見えないが、ゲーム機が浮いてるような錯覚さえうけるほど激しいスティックさばきだった。
「何度やっても結果は同じのようでありますな」『差歴然』
落ち着き払いつつも勝ち誇ったような声が反対側からディスプレイごしに飛んでくる。
「つ、次こそ!」
ここまできて負けっぱなしで帰るわけにはいかない、と悠二はもう買出しという用事をすっかりわすれている。
実際、ヴィルヘルミナも忘れて楽しんでいたのだが。
「ふぅ、やれやれであります。しかし・・・もう少し緊張感が欲しいのであります。」『退屈』
もうヴィルヘルミナは悠二に負ける気は毛ほども無い、というような自信に満ちていた。
「じゃ、じゃあ・・・」
(こういうときは…)
「負けたほうが勝った方の言うことをひとつだけなんでも聞くっていうのは!?」
後戻りができない悠二は苦し紛れに最後の手段にうってでた。こういうときはこれしかない。
「罰ゲーム、でありますか。いいでしょう。」『次最終決戦』
ヴィルヘルミナは指をバキバキと鳴らし、気合をいれる。
(あぁ・・・言ってしまった・・・)
最終手段とはいえ果たして結果がどうなるのやら、悠二は恐ろしいので想像するのをやめた。
死闘を繰り広げていたふたりは気付かなかったが、まわりには数え切れないほどのギャラリーができている。
ギャラリーの声援ははちきれんばかり。
−そのとき、唐突に、
「封絶」「!?」
気付いたときにはふたりのまわりを桜色の自在式が走っていた。
「カルメルさん!?」
悠二は椅子からものすごい勢いで立ち上がった。
封絶を張ったということは徒がやってくるということだ、と悠二は判断していた。
しかし、普段ならこの気配に自分も気付くことができるのに今回は違った。全く気配が感じられない。
以前にヴィルヘルミナが自分を襲うときに使っていた自在法の類だろうか、悠二は考えをめぐらせる。
冷や汗を流しながらどこから徒がやってくるのか、自分の持てる感覚を最大限に集中させた。
が、しかし。
「これで邪魔ははいらないのであります。」『準備完了』
「へ???」一瞬頭が混乱で収拾がつかなくなっていたが、数秒後悠二は理解した。
このフレイムヘイズはただただゲームに集中するため、この二人の空間を孤立させたことに。
「ちょ、ちょっと、いいんですか!?」
「早く座るのであります。」『即時決戦』
抗議する間もなくヴィルヘルミナが封絶を張ったのは当然、というようになんの動揺もなく二人は対戦相手の着席を請う。
(もうめちゃくちゃだ・・・)
内心呆れるような感想をもらすが、こうなってはもう悠二も覚悟を決めるしかない。
しぶしぶと、しかし確固たる決意を持って悠二は丸い椅子に座った。
《READY・・・GO!!》
ゲームが始まる。
開始と同時に悠二は必殺の猛攻を繰り出すがヴィルヘルミナは絶妙ともいえる操作でそれらを防ぎ切る。
悠二の頬を一筋、二筋と汗が流れていく。
(ふむ、なかなかやるであります・・・が)
罰ゲームつきとあって背水の陣ともいえる悠二は必死だった。
自分から提案したとはいえ負けたとき、ヴィルヘルミナの罰ゲームが果たして一人間、いや一ミステスにも耐えうる内容なのだろうか。
無意識にもスティックを握る手に力がはいる。
しかし、そんな悠二相手にもヴィルヘルミナはいままでどおりの超絶テクで残りのヒットポイントを五割、四割と着々と削っていく。
(くっ、このままでは・・・!)
しかし手は出し尽くした。このままでは攻めきられてしまう。
防御されることは眼に見えていたが最後のあがき、得意のコンボを放ってやろうと悠二は集中する。
(!?・・・これで終わりであります!)
コンボには驚いたヴィルヘルミナもこの流れは熟知している。
勝利を確信し、喜びで顔がほころぶ。これをだしきった隙に自分が攻撃すれば終わり、と思っていた。
ボキッ。
普段滅多に聞かない、金属がきれいに折れる音が封絶の中に響いた。
「な・・・!?」
ヴィルヘルミナのスティックが折れた。真ん中からきれいにポッキリと。
その瞬間、悠二が繰り出した必殺のコンボがすべてヒットする。
(え・・・?あれ??)
繰り出した本人もなんであったかさっぱりわからない。が、これこそ勝機。悠二は攻撃の手をゆるめなかった。
「あ、ちょ、ちょっと待っ、待つであります!」
ヴィルヘルミナは物凄い勢いであわてる。もはや鉄皮面はどこへやら、である。
相手の様子が見えない悠二は負けそうだからそんなことを言うんだ、ともう勝ったつもりで次々と攻撃を繰り出す。
「くぅっ!」
不幸中の幸いでここは封絶の中、ヴィルヘルミナはものすごい早さでスティックを元に直した。
しかし直ったときには−
《K.O!!》
−負けていた。
「やったあー!!」
悠二はついに"妥当ヴィルメルミナ "を果たした。
「い、今のはなしであります!スティックが折れてしまって・・・あ。」
ヴィルヘルミナは気付いた。自ら修復してしまったことでもう悠二の耳にはそれが嘘としてしてか届かないことに。
「何言ってるんですか、負けたくせに往生際が悪いですよ」
悠二は満面の笑みで宿敵への勝利の愉悦に浸っていた。
「う・・・」『迂闊』
二人が悔しさを声にだしていた。こんな顔はシャナさえ見たこと無いかもしれない、と悠二は思った。
果たしてどんな罰ゲームを与えてやろうか、喜びに峰躍らせつつと想像を膨らませる。
(−相手のいうことを何でも・・・)
そのとき悠二の頭には、健康な男子高校生だから当然といえば当然なのだが、よこしまなことでいっぱいだった。
「相手の言うこと何でも、でしたよね?」
悠二は声によこしまな思いがにおわないよう精一杯落ち着きながらヴィルヘルミナに確認する。
「・・・そうであります。」
普段は聞かない、本当に悔しさをにじませた声でヴィルヘルミナが答える。
答えながらヴィルヘルミナはミステスの顔を見て気付いた、何かを隠している顔だと、そして四半秒後にはその考えまで見抜いた。
見抜いてしまった。
「い、いやらしいことを想像しているでありますな!?」『最低』
ヴィルヘルミナは顔を自分の炎のように桜色に染めて怒鳴った。
「え!?なんでわかっt・・じゃない、約束は守ってくださいよ!」
勝った勢いでテンションは有頂天、というか空回り状態の悠二。
(こうなったら押し切ってしまえ!)
ヴィルヘルミナに気付かれてしまったことによってとっぴょうしもない方向に走る悠二。
「む、や、約束、であります、か・・・」『・・・』
ヴィルヘルミナはいまはなき親友と交わした約束を思い出す。彼女との約束は自分のすべてを賭けて果たした。
いま、このミステスとの約束などとるに足らないものなのに、そんな過去とだぶって何故かないがしろに断ることができない。
と、フリーズ寸前の頭で思考をめぐらしているうちに悠二が勝手に覚悟を決める。
「ぼくと、その、えっちして!」
もう自分でもこんなことを言ってしまって今後どうなってしまうのかわからない。と、思ってはいるものの、
(ここで引いたら男が廃る、そう廃っちゃうんだ)
人間というものはこういうときは自分の行動にたいしてどんどん言い訳が浮かんでくるものである。
ヴィルヘルミナは苦渋の決断とはまさにこのこと、と自ら安易に条件を飲んでしまったことを悔やむ。
「・・・し、仕方がない、のであります。でもまずは場所を移さなければ」
落ち着いて気付いたのだがまわりにはまだギャラリーがいるし、張った封絶の範囲もごく一部なのですぐそばを通る人が目に付いてしまう。
いくらむこうには"なにもない"ようでもこれではとてもそんな行為はできない。
「いやですか?」
「いやであります。」
「そうですか、ぼ、ぼくはここがいいんですけど」
肝が据わった悠二は頭が冴え、サドスティックな自分に目覚めつつあった。
「くっ・・・それならばもう・・・と、とっととイかせて終わらせてやるのであります!」『!?』
こちらも覚悟が決まってしまったようだ。
器用にも自分のリボンで即席のベッドの見繕い、ティアマトーの意志を表出させる神器"ペルソナ"をリュックの奥深くに無理矢理突っ込んだ。
ティアマトーが何か叫んだようだったがそれはもう彼女の耳には届かない。
「ごくっ・・・」
悠二は生唾飲んだ。ヴィルヘルミナの顔は相変わらず桜色で、涙をほんの少しだけ滲ませて恥らう顔が妙になやめかしかった。
悠二の下半身はすでに自己主張しはじめている。
「そ、そんな目で見てないで、は、早く脱ぐのであります!」
「カ、カルメルさんが先に脱いでくださいよ」
自分で言い出しておいて渋るというあたり、やっぱり悠二だった。
「そ、それなら!」
バッ。とヴィルヘルミナは無理矢理悠二のズボンおろしてベッドに座らせた、
というか突っぱねた。
「うわぁ!?」
「う・・・大きいでありますな」
そういってヴィルヘルミナは多少身じろいだものの、意を決して悠二のものに舌を這わせはじめた。
「んちゅ・・・ん・・・ちゅる・・・」
「!?ぅ、ちょ、カルメルさん・・・う」
突然のこととヴィルヘルミナの積極性、そしていままでに経験したことのない快感に驚く悠二。
「おとなしく・・・ん・・・しているであり、まふ・・・ちゅ」
初めて経験することなので悠二ははっきりわからないがどうやら多少慣れているらしく、舌だけで悠二のものはより固さを増した。
「ん・・・ん!、ぢゅる・・・う、ぅん・・・んぢゅる・・・」
ヴィルヘルミナも興奮しているのか、さっきより一層顔は赤くなり、いつの間にか悠二のものをくわえている。
「んぢゅ・・・ん・・んぐ・・・んあ!?」
「カルメルさんばっかりずるいですよ」
悠二はヴィルヘルミナをベッドに仰向けに押し倒して上にまたがった。
「わ、わたしは別にしたくもないし、いいのでありま・・・きゃん!?」
と、言い終わる前に悠二は何時の間にやら服を脱がしヴィルヘルミナのかたちのいい胸を愛撫しはじめていた。
「あぁん・・・んっ!・・・ぁ、い、いたい、」
「あ、ご、ごめん」
なんだかんだいいつつもヴィルヘルミナはすでに少し欲情してしまっている。
悠二も、答えてはいるものの優しくする気はさらさらなかった。
「あっ!んん・・・んあ、はぁはぁ・・・」
最初訴えていた封絶の外の人間ことはすっかり忘れてヴィルヘルミナは徐々に声色を高めていった。
「なんだかんだいってカルメルさんも感じてるじゃないですか」
かたちのいい乳房を優しく、それでいて激しく揉みながら悠二がなじる。
「ミ、ミステスごときが、んんっ、そんなことをい、いうなであります・・・ひゃん!」
「ほら、ちゅ、乳首だってこんなに固くして」
徐々に悠二が行為の主導権を握っていく。
「あん・・あ!そ、そんなに吸っちゃ・・・ぁん!!」
抗いの声をあげつつもヴィルヘルミナは顔を快感にゆがめはじめていた。
いつもの厳格なおかしな敬語もだんだんなくなっていく。
「んはぁ・・・はぁ、んっ、あああぁ!」
悠二は器用に口ではきれいなピンク色の乳首を吸ったり舌でなめましたり、もう一方の乳房はさらに激しく揉んだ。
「ほら、こんなに感じちゃって」
「そ、それは、あ、ひぁっ!」
もはやヴィルヘルミナの拒否には自分の快感を相手に伝えているだけで全く説得力がない。
言葉の言い訳もままならない上に
「?カルメルさん、そんなに足をもじもじさせてどうしたんです?」
態度ではより求めていた。悠二は怨敵の弱点でも発見したかのように笑顔で言い放った。
もちろん愛撫は怠らないあたりやっぱり冴えるときは冴える男である。
「!?・・んんっ・・・!ぃ、いぁ、それは・・・あん!な、なんでも」
「そんなこといってこんなにぬれてますよ」
「ふぇ?あ、ふぁぁああん!!」
ネチョ、といやらしい音をひきながら悠二はヴィルヘルミナの割れ目をあいている方の手でなぞった。
「はぁぁん、きゃう、いやぁ・・・ああ!」
ヴィルヘルミナはその背筋がぞっとするような快感に歓喜の声をあげてしまった。
「カルメルさんが素直に感じてる、って言ってくれればもっとよくしてあげるのに」
と、童貞のくせに大きく出たものである。
「あん!そ、そんあ、別に私は、あ、約束を守っているだけであります・・!んんぁあ!!」
またその言葉をさえぎるように悠二は割れ目をなぞる。
「我慢しないで、ぼくもカルメルさんがその気になってくれないといじめているみたいでいやですよ」
「そ、そんなこといってもそのような淫れたことはぁん!」
全くもって発言と感度が反対側に突っ走ってしまっている。
「こんな近くに人がたくさんいるのにそんなに声をだして、これ以上なにをはじるんですか」
「ぁ!?」
すっかりよがって忘れていたがまわりには本当に至近距離に人がいる。
それを改めて認識して体を硬直させるヴィルヘルミナ。
「もう、しょうがないなあ」
と、悠二はウ゛ィルヘルミナの秘所をなぞっていた指をくいっと曲げて中にいれた。
「あ、ひぁぁああん!!」
ビクビクと、電気でも走ったかのようにヴィルヘルミナは体を快楽に震わせる。
「ほら、やっぱりいいんじゃないですか、もう勝手にやっちゃいますよ!」
ここらで悠二の理性は本能によって打ち負かされた。
悠二はズブズブといやらしい水音をだしながら指を愛液がとめどなく溢れ始めた蜜壷にうめていく。
「ああん!!ふぁ、はぁぁ、はぁん!」
硬直させた体はまたほぐれていき、ヴィルヘルミナの理性もほとんど残っていない。
悠二は器用にいれた指でヴィルヘルミナの秘所の中をこすり、絶頂へといざなう。
「んあ、ああ、そ、そんなに、イ、イってしま、いそうであひぁぁん!ん!!」
「それじゃあ」
悠二は一気にもう一本指を秘所にぬるりとすべりこませ、乳首をこれでもかと吸
い上げる。
「あ、あん!これ、いい!はあん!あ、イ、いくぅううあぁあッッ!!!」
体をしならせ、恍惚とした顔で絶頂の余韻に浸るヴィルヘルミナ。
「んん、はぁはぁあ・・・」
愛液はリボンでつくったベッドにしみを作っていく。息も乱し、口はだらしなくて開けている。
「じゃあ、もう挿れますよ」
「ふぇ?ちょ、ちょっと待っ、あッああぁぁん!」
息をつく間もなく悠二はそそり立つものをヴィルヘルミナの秘所に一気に奥まで挿れた。
「す、すごい、カルメルさんのなかあったかくて・・・あぅ」
あまりの気持ちよさに情けない声をあげる悠二。
「は、は、いや、ぬ、抜いてぇ・・・か、感じすぎちゃうぅ!」
「なに言ってるんですか、カルメルさんのここ、ぼくのくわえこんで離さないですよ」
ヴィルヘルミナの蜜壷はいやらしくうごめいて悠二のものを味わっているかのようだ。
「そ、そんなことないで、あります、はぁはぁ、んんっ」
悠二のものをくわえこんだまま、ヴィルヘルミナはようやっと息を整える。
「も、もう我慢できなそう・・・動きますよ?」
痺れを切らした悠二はゆっくりと動き始める。
「え!?はあんん!きゃ、あ、ん!ああっ・・・ふぁ、き、急すぎ・・はぅん!い、いや、もっと・・・」
「『もっと』??」
悠二はその言葉を聞き逃さなかった。ヴィルヘルミナも全く意識せずについ口にだしてしまったようだ。
「え、いや、ななんでもないであります・・・と、とっとと終わらせるであります!」
「素直になってくださいよ、『もっと』なんです??」
「な、なんでも、うぅんっ、ないと言っているのであります!」
ヴィルヘルミナは無意識のうちにいった自分の言葉を断固として認めない。
「言わないと・・・」
悠二はいやらしくにやつきまた前後に動き始める。
「あぁあぁん!はぁ・・んぐぁ・・・はあはあ・・・ふぁあ!イイ!ああん!」
そして動きを止めて、
「ほら、やっぱり気持ちいいんじゃないですか」
「あうぅ・・・いじわるであります・・・」
「気持ちいいならそういってくれればいいのに、ぼくはカルメルさんの中とっても気持ちよくて腰が砕けちゃいそうですよ」
「そ、そんな卑猥なことは・・・」
「いまはぼくとカルメルさんだけなんだから、ね?」
悠二はヴィルヘルミナの耳元で動きたい腰を理性で止めつつできる限り優しく言う。
「あぁん・・・う、・・・も、もっと、して・・・」
ついにヴィルヘルミナもいまのが決め手となって自分の言葉を認める。
「よかった、それじゃ、よいしょっと」
それを確認すると悠二は体制を騎乗位に変える。
「これでカルメルさんも自分の思うように動け、うわ」
果たして悠二の言葉を聞いてそうしたのかはわからないがヴィルヘルミナは激しく腰を上下し始める。
「ああん!ふぁっ、きゃんっ!はぁはぁんんっ!!これおっきくて、イイ!!ぁんッ!!」
ペチャペチャパンパンといやらしい音で封絶の中が満たせていく。
「うっ、カ、カルメルさん、そんな激しくしたら・・・ぼ、ぼくもイッちゃいそうです・・・よ!」
「はぁん!ヴィ、ヴィルヘルミナと、きゃう、呼んでほしいのであります・・・坂井悠二あぁふん!」
「悠二でいいよ、ヴィルヘルミナ。うっ、そろそろ・・・」
悠二もヴィルヘルミナの絶頂が近いの感じ下からも突き上げてラストスパートをかける。
「ああああん!いやぁ、お、奥まで、悠二のが奥まで届いて、あぁん!」
「イ、イくよヴィルヘルミナ!」
お互い一気に上り詰めようとパンパンと音が激しくなる。
「あん!きゃうぅ!うぅん、きて、ふぁあん・・中に、中にぃ!!ああんッッ」
ヴィルヘルミナも完全に我を忘れ、快楽のとりことなってただ絶頂にむけて腰を振り乱す。
「うっ!」
小さくうめくと欲望のまま悠二はヴィルヘルミナの中へ自分をぶちまけた。
「んあああ!イちゃう、イっちゃうううあああああッ!!」
ヴィルヘルミナは先ほどよりもより強い快感をうけて、これでもかというほど弓なりに体をそらして、まだ自分のなかでヒクヒクと動く悠二を感じていた。
「うっく・・・はぁはぁ、気持ち、よかったですか?」
「よ、よかったであります・・・ぅぅんっ・・・」
ゆっくりと腰をあげて抜きながら恥かしそうにヴィルヘルミナは答える。
「じゃあ、またしたいですね」
悠二は自分がとんでもないことをしてしまったことを忘れている。
「こ、これは罰ゲームだからそれは、その、また話が別であります!」
なんだかんだいいつつヴィルヘルミナもその気なので問題ないのだが。
それじゃあ、と封絶の中を修復して身なりを整えようとしていたとき−
「悠二!?ヴィルヘルミナ!?」
炎髪灼眼の少女が飛び込んできた。
「「あ!?」」
悠二とヴィルヘルミナはすっかり買出しを忘れていたことをこの少女がきたと同時に思い出した、いや、そんなことよりいま自分たちは・・・
「ちょ、ちょっと!どうして二人とも裸なの!?買出し行ってもう3時間よ!?封絶も張って・・・し、心配したのに!」
物凄い剣幕で怒っているがあまりにふたりの乱れた姿に視線は泳いでいる。
「ち、違うであります!ここ、これは悠二が・・・」
今日にはいってからヴィルヘルミナは鉄皮面を何度脱いだことだろうか。
「悠二?」
いままで"ミステス"としてしか呼び習わしていないのに突然の変化、それに続くように
「え、え、いや、違うんだシャナ、これにはそのいろいろ事情があったりヴィルヘルミナも・・・」
「・・・ヴィルヘルミナ?」
自分でもよくわからない理由でシャナはより一層怒りに震える。
「シ、シャナ??」
相変わらずびくびくする悠二に、
「うるさいうるさいうるさい!さ、先に帰ってるから!」
「ぐほっ!?ふご!」
叫びつつシャナ贄殿遮那で悠二を数発峰打ちにして飛んでいった。
二人が帰ってシャナと紅世の王ふたりをを説得するのに一晩かかったらしい。