ある日の吉田一美の日記
シャナちゃんが坂井君に告白した。
それもステージ上で、皆の見てる前で。
パレードの時からやけにはしゃいでいて怪しいと思っていたら、こんな事を企んでいただなんて。
結局未遂に終わったからよかったものの、なんて子だろう。
あんな大勢の前で告白されたら、優しい私の坂井君は断ることができず、
シャナちゃんと付き合うことになってしまっていただろう。
きっと、あの子はそこまで計算していたのだ。
ぱっとみは愛くるしい少女でも、実際は私たちよりもずっと年をとったおばさんなのだ。
私の坂井君をあんなのに渡すわけにはいかない。どうにかしないと。
とはいっても、相手は紅世の力を持つフレイムヘイズ。
それもマージョリーさんによると相当の実力らしい。
不意打ちしたところで私じゃとても始末できそうにない。
一体どうすれば…何か私に有利なことはないだろうか。
そういえば、フレイムヘイズはなったそのときから成長しないともマージョリーさんは言っていた。
ということはシャナちゃんは一生あの幼児体系のまま。
これはいけるかもしれない。
私にはこの胸がある。クラスの男子だってよくいやらしい眼でこの胸を見てくる。
この胸を使って坂井君を誘惑しよう。きっと虜にしてみせる。
そうすれば、もうシャナちゃんでは坂井君を満足させることはできない。
あの子は所詮SFなのだから。
よし、これで行こう。早速明日にでも坂井君を屋上に呼び出すことにしよう。