―おしえて勾陣姉さん―  
 
手を伸ばすと、そこにはやわらかい感触がある。それは懐かしく、とても心地よい  
肌触りだ。  
「う…ん…、もっくんの体、柔らかくて気持ちいいな。ぷにぷにしてなんだかお餅みたい。」  
もう片方の手を伸ばす。  
「あれ、もっくんがもう一人…?」  
右手とは明らかに別固体の、しかしまったく同じ手ごたえがそこにあった。  
「昌浩―― 昌浩―― 」  
呼び起こされて昌浩は薄目を開ける。  
「…ああ、なんだ、勾陣か―――え……勾陣!?」  
「起きたか、昌浩。」  
「な、なんで勾陣がここにいるの?」  
予期せぬ事態に直面し、眠気が一気に覚める。  
「しーっ、しずかに、家の者が起きたらどうする。」  
勾陣が昌浩の口元に手を当てる。  
「そ、そうだね、…じゃなくて、なんで勾陣が俺の部屋でしかも俺の隣に寝てるの?」  
勾陣は目線を窓の外に向け月を見やる。昌浩もつられて外を見る。  
「今宵は月が綺麗だから…昌浩と一緒に月を眺めたかったのだ。」  
「そ、そうなんだ。」  
「と、いうのは冗談だ。」  
「………」  
あっけにとられた昌浩の顔を勾陣がじっと見つめる。  
「昌浩、なぜ彰子の部屋に夜這いにいかない?」  
「えっ?」  
「年若い男女がひとつ屋根の下で共に暮らしているのに、何もしないのは不自然ではない  
か。」  
「お、俺と彰子はそんな関係じゃ…」  
「お前たちは恋人同士だろう?」  
「こ、恋人!?」  
「いや、正確には許婚だな。」  
「い、いいい!?」  
「まったく、この鈍感さは誰に似たのやら。というわけで、私がお前に大人としての自覚  
を教えてやる。」  
勾陣はそう言うと昌浩の股間に手を伸ばし、その息子を取り出す。  
 
「こ、勾陣さん!?何を?」  
「決まっているだろう、筆おろしだ。」  
「い、いいです遠慮します。」  
昌浩は勾陣の手を払おうとするが、勾陣は息子を握ったまま離さない。  
「私では不満か? 昌浩。」  
「い、いや勾陣姉さんがイヤとかじゃなくてこういうのは心の準備が…」  
「私がイヤなら代わりに天后を連れてこようか?」  
意外な名前を出されて昌浩はびっくりする。  
「ちょ、ちょっと待って、そんな。」  
「天后は真面目だが実はこういう行為が大好きだからな。それに男に抱かれる  
時、あいつはとてもいい喘ぎ声を出すんだ。」  
天后が乱れている姿を想像してしまい、昌浩は不覚にも勃起してしまう。  
その様子を見て勾陣は満足そうな顔をする。  
「よかった、元気になってくれたか。」  
勾陣は陰茎に顔を近づけ亀頭を舐め始めた。  
「ん…、ぺちゃ、ぺちゃ、ぺちゃ、ぺちゃ、」  
思いもよらない行為に驚き、昌浩は声を挙げる。  
「だ、だめだよ、勾陣…そんなところ舐めたら汚い…ううっ、あああっ」  
勾陣は頭から根元まで丹念に舐めまわし、昌浩の陰茎を唾液で濡らしていく。  
そして口を大きく開けてそれを根元まで咥え込み、ゆっくりと頭を上下に動かす。  
「こ、勾陣…なんか…変な感じ…、痺れてきて…はあっ、はあっ…」  
時おり髪を掻き揚げながら、徐々に上下運動を速める彼女に昌浩は興奮し、  
達しようとしていた。  
その時、部屋の外で聞き慣れた声がした。  
「昌浩、どうしたの、大きい声出して。」  
(あ、彰子!?)  
彰子が異変に気がついて、昌浩の部屋に近づいてくる。  
「(勾陣、彰子が来た、早く隠れて!)」  
「(む…隠形すれば問題なかろう。)」  
勾陣は昌浩の陰茎を離そうとしない。  
「(だめだよ、彰子は見鬼の才が強いから絶対バレるって。)」  
「(だがまだお前はイッてないだろう、ここで止めるわけにはいかん。)」  
「(だから、そんな呑気な状況じゃ…)」  
彰子が部屋の前に来る。  
「昌浩、入るわよ。」  
「(はわわ、もうだめだ――――!!)」  
 
彰子が部屋の中に入ると、そこに昌浩の姿は無かった。  
「あら?おかしいわね。確かに昌浩の声がしたはずなのに。また夜回りに行ったのかしら。」  
彰子は首をかしげると、自分の部屋に戻っていく。  
その様子を二人は上から見下ろしていた―――。  
 
彰子が部屋に入るその刹那、勾陣は昌浩を抱え上げて天井に飛び上がり、屋根に筆架叉  
を突き刺して、じっとぶら下がっていたのだ。  
彰子が去ったのを見計らって、二人は床に降りる。  
「た、助かった…ハァ、ハァ、心臓がまだバクバクいってるよ。」  
「むう、邪魔が入ったおかげで、また一からやり直しではないか。」  
極度の緊張から、昌浩の息子はすっかりしぼんでしまった。  
「勾陣、今日はもういいよ。俺のもなんか元気ないし。」  
「いや、女のプライドにかけて絶対にお前をイカせてやる。よし、奥の手を使うか。」  
そう言うと、彼女は自分の胸の谷間から小筒を取り出した。  
ふたを開けると、その中のぬるぬるした液体を昌浩の息子にかける。  
そして昌浩のモノを手でしごき始めた。  
昌浩はあまりの刺激と快楽に、思わず仰け反った。  
「だ、だめだ、そんなに動かしちゃ…痛っ!」  
極度の刺激に昌浩は泣きそうになる。  
「ふむ…少し刺激が強すぎたか。」  
「はあっ、はあっ、何これ、こんなの何処で手に入れたんだよ。」  
「これはだな、ろうしょんという物で、近所の鈍器方手で売っていたんだ。」  
「ど、鈍器方手って…時代背景おかしくないですか?」  
「細かいことは気にするな。」  
勾陣は胸をはだけ、その大きな胸で昌浩の陰茎を挟み込む。  
そして胸で陰茎をしごきながら、亀頭をちろちろと舐め始めた。  
「はあっ…はあっ…勾陣…いい…いいよ…」  
恍惚の表情を浮かべる昌浩の顔を、時おり確認しながら、勾陣はさらに手の動きを  
加速させていく。  
昌浩はたまらず己の欲望のすべてを勾陣の顔に吐き出した。  
白濁の液まみれになった勾陣の顔はとても淫靡で、昌浩はその様子を見て何とも  
いえない征服欲のようなものが、自分の中で芽生えたのに気づいた。  
「ふふ、出したばかりなのに元気だな。」  
勾陣は昌浩を押し倒すと馬乗りになり、昌浩の陰茎を自分の秘部にあてがう。  
そしてゆっくり腰を落とし、二人の体は一つにつながった。  
 
「はあっ、はあっ、勾陣…」  
「ふふっ、昌浩どうだ、気持ちいいか?」  
「うん、気持ちいい…勾陣の中、あったかくていいよ…」  
勾陣は昌浩と共に快感を得ようと、腰を動かし始めた。  
「ああっ、ああっ、昌浩、昌浩…」  
あえぎ声と結合部のいやらしい摩擦音が昌浩の興奮をさらに高める。  
目の前でたぷんたぷんと揺れる豊かな胸に触れたくて、昌浩は自然と両手を伸ばし、  
そのふくらみを揉みしだく。  
「勾陣の胸、やわらかい…はあっ、なんか腰が…痺れて…」  
あまりの気持ち良さにたまらず昌浩は、二度目の欲望を勾陣の中にぶちまける。  
ビュッ、ビュルッ、ビュッ、ビュッ、  
「うああああっ!」  
昌浩は自分自身が吸い込まれるような感覚を覚え、意識を失った。  
 
 
 
「昌浩― 昌浩―」  
自分の名を呼ぶ声が聞こえて、目を開ける。隣には勾陣がいた。  
「大丈夫か昌浩、心配したぞ。」  
「あ…そうか…、俺、勾陣としたんだ…。」  
「どうだ、男になった感想は。」  
「うん…良かったよ…でも…」  
「でも?」  
「ごめん、俺だけ先にイッちゃって、勾陣を置いてけぼりにしちゃった。」  
「ふふっ、そんなことを思っていたのか。」  
勾陣は昌浩の頭をなでる。  
「最初はそんなものだ。これから徐々に慣れていけばいいさ。」  
昌浩の頭をぽんぽんとたたくと、勾陣は立ち上がる。  
「勾陣、あの…」  
「何だ?」  
「あ、ありがとう」  
窓の外から淡い光が差し込み、雀の鳴き声が心地よく耳に響いていた。  
 
 

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル