―玄武蹂躪―
目の前にいる昌浩であって昌浩で無い少年が、艶のある声を出した。
「玄武よ、お前を抱きに来た。」
「…何の冗談だ。」
高淤はその刹那、強引に玄武の唇を奪った。あまりに唐突な行動に玄武はあっけに
とられる。
「な、何をする、高淤の神よ。」
「そう硬くなるな、お前も男同士はじめてではないだろう。」
昌浩の顔をした神は再びキスをして舌を入れ、玄武の口内を貪り、その間に手馴れた
手つきで玄武の衣服を脱がす。
「はあっ、はあっ…やめろ…こんな事…」
高淤は舌の先端を首筋、鎖骨、乳首と玄武の感じやすいところだけを狙って攻めていく。
また高淤は手を玄武の後ろに回し、指を尻の割れ目の中に滑らせ菊門の入り口をほぐす様に、やさしくしかし執拗に掻き回す。
「ッツ…そんな所…さわるな…うぅっ…」
「どうした、感じているのなら声を出せ。」
「…我は…感じてなどいない…」
「何をやせ我慢しているのだ、まあいい、入れるぞ。」
玄武を押し倒すと、高淤は自分の隆起した陰茎を一気に尻穴に突き入れた。
「うがあぁっ!あああっ、ああっ、あああっ」
苦しそうな声を上げる玄武の表情を確認し、昌浩の顔をした者が薄く笑みを浮かべる。
「どうした、晴明の孫に犯されて感じているのか。」
「ちがう!我は…」
「どうだ玄武よ、晴明と昌浩、どちらのモノが気持ちいい?」
「せ、晴明を侮辱するな!晴明に男色の趣味などない!」
玄武が声を荒らげる。
「なんだお前、晴明に相手にされなかったのか。哀れだな。」
「ぐっ…、貴様…」
「何十年ぶりかでお前も欲求不満が溜まっているだろう、素直に楽しめ。」
高淤は腰の動きを早め、壊れそうな勢いで玄武の中を突き立てる。
「うああ、あ、あ、あ、いや…いやだ…こんなの…」
玄武の瞳から一筋の涙がこぼれる。高淤はその様子に興奮して絶頂に達しようと、最後の
一突きを玄武の奥に叩き込む。
「イクぞ…」
ビュッ、ビュビュッ、ビュルッ、
昌浩の肉体は己の欲望の全てを玄武の中に注ぎ込んだ。
「ああああああああっ!」
「はあっ、はあっ、はあっ、」
満足した高淤は陰茎を玄武の穴から引き抜く。
玄武は痛みと快楽の狭間で放心状態に陥り、その体はひくひくと小刻みに震えていた。
―おしまい―