ある日のこと、昌浩は天后と夜警にいくことになった。  
本来なら天后は晴明の部屋か異界に居るはずだったのだが、  
この日は晴明が  
「昌浩や、今日の夜警は紅蓮の代わりに天后を連れて行け。」  
などと言い出したのだ。  
「何言ってんですか、じい様。訳が分かんないんですけど・・・?」  
「よくよく考えてみるとのぉ、お前、十二神将最強の紅蓮を連れて夜警に行くのはいいが、  
妖退治の際、紅蓮に任せきりというのはちと問題があるのではないか?お前も半人前とは  
いえ、仮にも陰陽師なのだから妖の一匹や二匹、ぱぱっと退治できんようではなぁ・・・  
いつまでもその様に紅蓮に任せきりでは、じい様は安心して引退できんわ。  
ああ、悲しい。じい様は悲しいぞ、昌浩や。お前がこんな子に育ってしまったとは・・・」  
 言われてみれば、確かに紅蓮は文句なしに強い。封印の金冠があるとはいえ、本来の力は  
十二神将の中で最も強い。普段は物の怪姿だが、妖退治となればすぐに本性へ戻る。自分は  
そんな紅蓮の強さに甘えて、修行を怠っているのではないか。少なくとも『紅蓮がいるから  
自分は安心』という考えが無かったと言えばそうでもない。  
 晴明の言う事にも一理あるので、  
「わかりました、じい様。」  
と答えたのだが、  
「納得いかん!何で俺の代わりが天后なんだ!」  
物の怪が吠えた。  
「まあまあ、たまには違う組み合わせというのも一興ではないか。」  
晴明が宥める。  
「ほれ、昌浩。さっさと行ってこぬか。紅蓮の相手はわしがしておくからの。」  
「えっ、あっはい!行ってきます!」  
「あっ!ちょ、待て昌浩!コラッ晴明!放せぇぇぇぇぇぇ!!」  
物の怪の悲痛な叫びに後ろ髪を引かれながらも、昌浩はそのまま行ってしまった。  
 
 外に出た昌浩は、何か忘れている事に気がついた。  
「はて、何か大事なことを忘れているような・・・ あっ!そうだ、天后!」  
 慌てて出てきたので、すっかり忘れていた。 しまった。  
「呼びましたか?昌浩」  
「わっ!誰!?」  
 いきなり後ろから声をかけられたので、思わず訪ねてしまった。  
「私ですよ。昌浩。」  
「わっ!天后・・・脅かさないでよ!」  
「そうですか・・・申し訳ありません。名を呼ばれたので思わず・・・」  
「いやいや、悪いのは俺のほうだよ。謝らなくてもいいって。」  
と言って、消え入るような声になってしまった天后を落ち着かせる。  
「ですが…」  
「気にしないで。そういえば、じい様は何で天后を呼んだんだろう?」  
と、昌浩は疑問を口にする。ところが、  
「いえ、私も突然晴明様に呼び出され、何も説明をおりませんが…」  
「そうだったの。とりあえず、普段通りに行くから付いてきて。」  
「はい。承知しました、昌浩。」  
 
   他にもツッコミ所は満載だが、それはスルーという事で。  
 
 
 その後、天后は巷で有名な『一日一潰れ』を見ることとなったのだが、その時、  
雑鬼達に殺気を孕んだ強烈な視線を浴びせ、素早く昌浩を救出し、  
「大丈夫ですか、昌浩!?どこか怪我はありませんか!?」  
「えっ、いや、平気だけど…」  
雑鬼達は(天后を恐れて)すでに消えていた。  
「…?」  
昌浩は、普段と違う雰囲気の天后に違和感を感じるが、訳が分からず呆然としていた。  
 
 
「くそっ、この妖なかなかしぶといな。」  
二人は一匹の妖と闘っていた。  
「天后!俺が奴を抑えておくからその間に叩け!」  
「わかりました!」  
「いくぞ!『その行く先は我知らず、足を留めよ、アビラウンケン!』」  
妖の動きが一時的に封じられる。  
「今だ!天后!」  
「これでも喰らいなさい!」  
《ギャァァァァァァ!》  
天后の攻撃を受けて、妖は断末魔の悲鳴をあげて倒れた。  
「ふうっ。なんとか倒したぞ。」  
「そうですね。私一人では倒すことが出来なかったかもしれません。」  
「ええっ、そんなに強かったの、この妖。」  
「はい。昌浩は気付いていなかったのですか?」  
天后が不思議そうにこちらを見つめるので、昌浩は倒れた妖へ視線を向ける。  
「っ!」  
倒したはずの妖が、天后の背中目掛けて飛び掛かろうとしていた。  
 天后は気付いていない。このままでは。  
「天后!!」  
「昌浩?」  
迷わず天后を庇う!  
「ぐあぁ!」  
背中に激痛が走る!  
「昌浩…昌浩!?しっかりして下さい!昌浩!!」  
天后が我に帰った頃には、妖は屍となっていた。最後の悪足掻きだったのだろう。  
いや、それよりも…  
「天…后…怪我…な…い?」  
「喋ってはいけません!昌浩!昌浩!!」  
意識が途切れる中、昌浩は何故天后がこんなにも泣いているのかが分からなかった。  
ほとんど顔をあわせたこともないのになぁ……  
 
しばらくして昌浩は目を覚ました。  
「昌浩!ああ、良かった…」  
「天后?俺・・・」  
昌浩は自分の部屋に寝かされていた。気絶している間に運ばれたらしい。  
「白虎が運んだんだ。怪我は晴明が直した。それほどひどくなかったらしい」  
「もっくん」  
「全く…晴明の奴があんな事言い出すから」  
「同感だ。今回ばかりはあいつが悪い」  
物の怪の言葉に勾陣が頷く。二人(一人と一匹?)は昌浩が無事であることを確認すると部屋から出て行った。  
あとには昌浩と天后の二人だけが残された。  
「…ごめん」  
「…謝らないで下さい。油断していた私がいけないのです」  
天后が俯きながら消え入るような声で言う。  
「そんなことはないよ!半人前の俺のせい」  
「私のせいです!私のせいで昌浩が危険な目に…」  
「もういいよ天后。俺は死んでなんかいないし天后も無事だったんしさ」  
「ですが…」  
「気にしなくていいって。俺は天后を守りたかっただけなんだから」  
「昌浩…」  
天后が顔をあげる。天后は泣いていた。  
「泣かないで、天后…」  
「…はい」  
昌浩は天后の頬を撫でた。別に深い意味があった訳ではない。少なくとも昌浩には。  
「昌浩…」  
「ん、どうしたの天后?」  
(昌浩…私は…私は…)  
「何?声が小さくてよく聞こえないよ」  
昌浩はよく聞こえるようにと顔を近づける。彼は何も解っていない。  
(ああっ昌浩っ…もう我慢できませんっ…!)  
天后は昌浩の頬にゆっくりと手を添えた。同時に少しづつ、顔を寄せていく。  
「天后?」  
昌浩は不思議そうに見つめ返してくる。まったく警戒していない。  
「…昌浩…私は…私は…」  
「うん?」  
愛の言葉を囁く。  
「あなたのことが…好きです」  
天后は昌浩の唇を自分のそれで塞いだ。  
 
昌浩は混乱した。何が起こってるんだ?唇に重なってるモノは何だ?一体何が…  
「んんっ」  
いきなり天后が押し倒してきた。  
「何をっんんっ」  
口を開いた瞬間、天后の舌が昌浩の口をこじ開けて侵入してきた。  
「ん…レロレロ…クチュ」  
天后は必死に昌浩の口内を舐め、昌浩の舌に絡ませた。  
長い時を生きる十二神将の一人ではあるが、今までこんな事はした事がなかった。  
だから、天后はただひたすら昌浩の口内を蹂躙していった。  
口を塞がれているせいで昌浩の表情が険しくなり始めた。  
天后は仕方なく名残惜しげに昌浩の口を解放する。  
「プハッ…はぁ、天后、どうして…こんな」  
「すみません…自分でもよく解らないのです…」  
天后の瞳が揺れる。頬はほんのりと上気し、とても色っぽかった。  
「昌浩は…私の事をはしたない女だと思いますか?突然このような…」  
「えっ、いや、そんなことないよ!」  
「…ほっ本当ですかっ!このような淫らな私でも、昌浩は認めてくれるのですかっ!?」  
「うっ…うん」  
「嬉しいっ!ああ、昌浩ぉ!!」  
「ちょ、んんっ…」  
感激した天后に抱き締められ、昌浩は顔を胸に埋められてしまった。  
「ああっ!昌浩っ!昌浩っ!」  
(うわぁ、天后の胸、やわらかい…)  
むにゅむにゅと胸は形を変え、きめ細かい肌はしっとりと汗で濡れていた。  
正直、すごく気持ちいい。昌浩の理性が瞬く間に失われていく。  
「昌浩ぉ、私の胸は、どうですか、気持ちいいですか!?」  
天后が腕を緩めて感想を聞いてきた。  
「うんっ気持ちいいよ!」  
昌浩も天后の背中に手をまわして抱き締める。  
今度は昌浩のほうから唇を重ね、舌を差し入れる。  
天后はそれを喜んで迎えた。二人の舌が絡まる。  
クチュクチュと卑猥な音と激しい息遣いが部屋に響く。  
互いの唾液をたっぷりと交換し、口を離す。銀の糸が宙に浮かぶ。  
「天后…」  
「昌浩…」  
頭がぼーっとする。理性はとうに失っていた。  
すでに股間は昌浩の我慢汁と天后の愛液でべとべとになっている。  
それに気づいた天后が昌浩の腰へ移動する。  
「天后、何を…」  
「昌浩は楽にしていて下さい」  
昌浩の服を脱がしていく。昌浩のモノが勢いよく躍り出た。  
「昌浩の…大きいですね…頂いても宜しいですか?」  
「えっ、い、いいけど…」              ・・    
いまいち意味の理解できない昌浩は天后の欲しがっているモノをあげることにした。  
「では…頂きます」  
許可が下りたので、天后が昌浩のモノを頬張る。  
「ん…」  
「くぅう、ああぁぁ!?」  
すぐさま頭を前後に動かす。  
「ろふれふふぁ、まふぁひろ?(どうですか、昌浩?)」  
「あぁあ、いい、気持ちいいよ、天后…」  
精通もまだの昌浩に急激な射精感が襲う。  
「なっ、何か出る、出るよぉ!」  
天后をどかす間もなく、昌浩は果てた。  
「んんんんっ!?」  
天后は溢れ出てくる精液の量に驚きながらも、それを飲み込んだ。  
「…ゴクン。ぷはぁ、たくさん出ましたね昌浩」  
「ご、ごめん、天后」  
「いいえ…昌浩の…精液…すごく濃くて…おいしいです…」  
 
天后は自分の服を脱ぎ始めた。豊かな胸が露わになる。  
「綺麗だ…」  
昌浩は思わず呟いていた。  
「ま、昌浩に褒めて頂けるなんて///」  
天后の頬がさらに紅く染まる。  
「もっと、もっと気持ち良くして下さい…」  
天后が再び昌浩を押し倒した。そのまま馬乗りになる。  
「昌浩…見て下さい…私の…ココを…」  
「すごく…濡れてるよ…」  
天后の股間から愛液が溢れ、昌浩のモノに滴り落ちる。  
「触って下さい…」  
天后が昌浩の手を自分の秘所に導く。  
「女の人の体って、こうなってたんだ…」  
初めて見る、女性の裸。しかも、神の末席に連なる十二神将の…  
興奮した昌浩は本能に従い、天后の秘所を弄る。  
「どう、天后?気持ちいい?」  
「はぁん…昌浩…気持ちいい…」  
されるがままだった天后が、昌浩のモノを自分の秘所へと導いた。  
「今度は、私がしてあげる番ですね」  
「?…何してるの、天后?」  
「うふふ、今から私と昌浩が交わるんです…とても気持ちいいですよ?」  
昌浩のモノが天后の中に入っていく…  
「うわぁぁなっ何これえぇぇぇ!」  
「痛っ…くぅ」  
昌浩は初めて味わう快楽に悶えているが、天后は破瓜の苦痛を受けていた。  
挿入が止まってしまった。昌浩が天后を気遣う。  
「天后、大丈夫なのか?苦しそうだけど…」  
「ご、ご心配なく…すぐに続きを…うぅ…」  
「だめだよ。天后が痛い思いをしてるのに、俺だけ…」  
「で、ですが…」  
「俺が動く。痛くなったら止めるから」  
「わ、私はただ、昌浩に気持ちよくなってもらいたいだけで」  
「だめなものはだめ。天后だって気持ちいい方がいいだろ?」  
「は、はい」  
「俺もしたことないから解らないけど、がんばるから」  
「昌浩…」  
「一緒に気持ちよくなろう、天后」  
昌浩が微笑む。天后はその笑顔を守りたいと思った。  
「…はい…昌浩と…一つに…なりたい…」  
天后は微笑み返した。昌浩は笑顔を浮かべる天后を愛しく感じた。  
昌浩は体を起こして対面座位へうつると、愛の営みを再開した。  
 
「動くよ、天后」  
「はい、昌浩」  
ズブブッ…  
「痛くない?」  
「大丈夫です…」  
昌浩のモノが、処女膜の残骸をこする。天后は痛みに耐えた。  
「…!」  
「天后、やっぱりやめようか?」  
「やめないで…」  
「でも…痛いんだろう?」  
「私は…十二神将が一人…天后です…このぐらい平気です…」  
天后は自分から動いた。天后の膣が昌浩で埋まっていく。  
コツッ…  
昌浩の鈴口が天后の子宮に触れた。  
「あっ、何か当たってる…」  
「私の子宮です…ここに昌浩の精液を…注いで下さい…」  
「そうだ、天后。もう痛くない?」  
「ええ、昌浩のおかげでだいぶ楽になりました。」  
「じゃあ、動くよ」  
「来て…昌浩」  
昌浩は天后を貫いたまま、動き始めた。  
ズチュ…グチュ…ズチュ…グチュ…  
「ふぁ、気持ちいい…」  
「天后、痛くないみたい…もっと動いても大丈夫かな」  
昌浩の動きが少しづつ激しくなる。  
グチュッ…ズチュッ…グチュッ…ズチュッ…  
「ああぁぁ、昌浩、そんな、激しい!」  
「ご、ごめん、調子に乗って」  
「あぁ、やめないで、昌浩!」  
「ほ、本当?気持ちいいの?」  
「はい、すごく気持ちいいです、もっと、して、昌浩!」  
「うん、一緒に、気持ちよくなろ、天后!」  
さらに激しくする昌浩。  
「あん、昌浩、愛しています!」  
「俺もだよ、天后、愛してるよ!」  
天后の膣から愛液がどんどん溢れてくる。まるで泉のようだ。  
昌浩は天后を喜ばせようと、動きを加速させていく。  
 
しばらくすると、二人に絶頂の瞬間が迫ってきた。  
「天后、何だか俺、また精液、出そう!」  
「私も、もう少しで、イキそうです!」  
「じゃあ、一緒に、イこ、一緒に!」  
「はい、昌浩、一緒に、一緒にぃ!」  
昌浩の動きに天后が合わせる。凄まじい快感が二人を襲った。  
「あぁ、昌浩っ、イクっ、イっちゃうぅ!」  
「俺も、出るよぉ、天后ぅ!」  
「あぁぁあ!イクッ!イクウゥ!」  
「ああぁぁぁ!出るよおぉぉぉ!」  
最後の瞬間、昌浩は天后の奥で果てた。  
天后の子宮が昌浩の子種で満たされていく。  
昌浩と天后の叫びが重なる。  
『あああああぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!』  
一つになれた。愛しい人と。嬉しさがこみ上げてくる。  
「あぁ…昌浩…嬉しい…」  
天后は絶頂の余韻に恍惚としていた。  
一方、昌浩のモノはまだ固いままであった。  
「ごめんね天后…俺まだ…出しきれてないみたい…」  
昌浩は腰の動きを再開する。  
「ひゃん、昌浩、まだ動けたのですか!?」  
「うん、でも、安心して、もっと、もっと、気持ち良く、してあげるからね!」  
「嬉しいっ、昌浩っ、好きですっ、愛してますっ!」  
「天后っ、俺もだよっ、大好きっ、愛してるっ!」  
 
あれから、昌浩は子供とは思えぬ絶倫ぶりを発揮し、神将である天后を何度も絶頂させた。  
天后の膣からは、昌浩の精液と天后の愛液の混じった物が大量に溢れていた。  
昌浩が最後の一射を放つと、天后は昌浩の腕の中で眠りについた。  
十二神将といえど、さすがに体力の限界だったようだ。  
幸せそうな顔で眠る天后の頭を撫でてやりながら、昌浩も寝ることにした。  
「昌…浩…」  
「天…后…」  
夢の中でも互いの名を呼び合う二人は、そのまま眠り続けた。  
 
      彰子が起こしに来るまで。  
 
翌日の朝、安倍の邸の一室で壮絶な修羅場が展開されたという。  
(終わり?)  
 

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