「ふぅー、今日はエライめにあった…。」  
体の各所に生傷が出来ている太助はいまや数少ない安全な場所、風呂場でに体を洗おうとしていた。  
「久しぶりにキリュウの試練を受けたから、体なまってたんだなー。体中傷だらけだよ。」  
最近忙しいため、あまり出来なかった試練を休日と言う事もあって朝からしていたのであった。  
もっとも、この間の出来事以来夜の『試練』は折を見て何度か行なわれていたのだが…。  
そちらの方では太助は手を自由にしてもらっている現在でも、キリュウに押され防戦しているうちに何も出来ないままやられているのであった。  
太助が一息ついていた時風呂の入口のガラス越しに影が見えた。シルエットからしておそらくキリュウだ。  
「おーい、キリュウどうした?何か用?」  
「主殿…その体の方は大丈夫か?今日は調子が悪かったのか、どの試練も見事に直撃していたからな。心配で様子を見に来たのだが。」  
「大丈夫だよ。それに避けられない俺が悪いんだしキリュウが気にする必要は・・・うわっ!」  
太助が答えを返している時ガラリという音とともに裸にタオルを一枚巻いただけのキリュウが中に入ってきた。  
 
「主殿の怪我では、体も洗いにくいだろうから、お詫びに私が流してあげよう。」  
「ちょ、ちょっと待てキリュウ、さすがに風呂場で二人っきりっていうのはまずいって。こんなところシャオに見られたら」  
焦る太助を尻目にキリュウは洗面器にお湯を溜めながら言った。  
「聞くところによると主殿は、シャオ殿ともルーアン殿とも一緒に風呂に入っていたらしいではないか。私ですら知っているのだから別にそのことを片方の当事者であるシャオ殿が知らないわけではあるまい?」  
「聞くだけ無駄だと思うけど一体誰からそのことを…。」  
「翔子殿だが?…さらには主殿シャオ殿の風呂を覗こうともしたらしいではないか。」  
「うわわっ、そ、それは山野辺も知らないはずだろ。ルーアンから聞いたのか!?」  
以前ルーアンに騙されシャオが帰ってしまうと聞いた時確かに太助はそのことを企てたのである。あまつさえその時は風呂場まで入ってしまったのだが。  
 
それを聞いたキリュウは驚いたように目を丸めると、首を傾け呟いた。  
「…まさか本当にやっていたとは…。半分冗談で聞いたのだが…。」  
「えっ……?冗談…。」  
「しかし他の2人にはそこまでしておいて私では駄目とは…、  
やはり、私の体型では主殿は欲情できないか…。」  
「欲情って…、いや、別にキリュウだって充分魅力的だと思うけど。」  
実際彼女の姿は魅力的だった。普段とは違いタオルでまとめてある髪形は、うなじに残る後れ毛が色っぽく普段とは違う印象を与える。  
いつもは服装のせいであまり気にすることのない体つきも、他の同居人に比べればスレンダーだが、一枚のタオルで隠されている小ぶりな胸も  
くびれた腰も自分と年齢が近い感じがして親しみがもてる。頬も体も風呂の中のせいなのか恥ずかしさのせいなのか薄く紅く染まっている。そして…  
(て、何じろじろ見てるんだ俺は、これじゃあヘンタイじゃないか…。)  
しかし、太助もなんだかんだで若い男子。嫌いでもない女の子(しかも可愛い)が風呂で体を洗ってくれるというのを無下にするのも悪い気がしてきた。  
キリュウも残念そうだしと心の内であれこれ理由をつけた挙げ句、冗談混じりに答えた。  
「じゃあせっかくの申し出だし、お願いしようか。女の子に慣れる試練にもなるしな…何ちゃってな。」  
 
その言葉を聞きキリュウは顔をあげたかと思うと嬉しそうに言った。  
「そうか、私も少しはそのつもりだったのだが主殿もそうだったとは嬉しいな。  
なるほど、いきなり裸というのも驚いてしまうから少しずつ慣れるというわけなのだな。  
いい心がけだ主殿。ならば早速始めるとするか。そこに座られよ。」  
と、鏡の前にある椅子を指差した。  
「紀柳は試練のつもりもあったのか・・・。まあ、それならそれでいいけど。じゃあ、お言葉に甘えて。」  
と太助はキリュウに背を向けた状態で腰掛けた。  
太助が座ったのを確認すると、キリュウは石鹸をスポンジに塗りつけて泡立てた後太助の背中を洗い始めた。  
勿論太助は、誰かに体を洗ってもらった事などない。自分の後ろで半裸の女性がいると考えただけでもドキドキしてしまう。  
さらに、首から徐々に背中へと移動するスポンジの感触は他人にやられてるせいか、思ったより気持ち良い。  
背中側を満遍なく洗い終わったかと思うと、キリュウは太助に声をかけた。  
「主殿、今のままの体勢では前が洗えないのだが…。」  
「え?ま、前はいいよ。」  
 
キリュウの提案に太助は驚き慌てて答えたが、キリュウは特に困った顔をせず  
「主殿がそのままの姿勢ならしょうがない。この状態で洗いはじめるか。」  
と太助の背中に自分の体を密着させて、両脇の下から手をいれ太助の体を洗い始めた。  
(うわー、この体勢は非常にまずい気がする、止めるように言わないと・・・うわぁ。)  
太助の背中にタオルが薄いのか胸やお腹の柔らかい感触に加えて2箇所の固い突起部分が当たった。さらには  
脇にあたるキリュウの二の腕はスベスベしていてとても気持ちいい。太助の顔の横にキリュウの顔がある為キリュウのにおいが鼻腔をくすぐる。  
そんな状況でただでさえ興奮しているというのに、わざとなのか、キリュウは太助の胸を片方の手でスポンジでこすりつつ空いた手で撫で回している。  
太助の下半身にはタオルがかかっているとはいえこのままでは隠し切れなくなるのでは?  
という懸念からキリュウに声を掛ける。  
「その、紀柳・・・もうそろそろ綺麗になったと思うから終わりにしないか?」  
それを聞いたキリュウは唇の端を少し上げたかと思うと挑発的な声で言った。  
「ふふ、まだ主殿の下半身が洗えてないぞ。今更主殿のを見たからといって驚かないが、よもやただ体を洗ってるだけで興奮したのではないな?」  
 
(そ〜やっぱキリュウの奴、こうなる事を見越してたなー。)  
太助の考えどおりキリュウは太助の下半身にあったタオルを外しそこに隠されていた太助のソレを見て少し驚いたように、  
「おや、主殿、まだ試練には早いぞ。今からそんなに興奮してどうする。」  
とスポンジを洗面器におき、両手で直接太助の固くなったソレを握りだした。  
いつもの手の感触と違い泡で包まれているキリュウの手はいつもより滑らかに太助のソレを扱き出した。  
さらに今回は後ろから抱かれるような姿勢で扱かれている為、何回か手が往復しただけで、太助は限界に達しそうになった。  
 
「うぅぅ、もうイきそうだ…。」  
と太助がイきそうになったその時太助の考えとは裏腹にキリュウは扱くのをやめ、体を放したかと思うと洗面器に貯めたお湯を太助の肩から流しつつ言った。  
「主殿、何を言っているのだ。さっきも言ったがこれは試練ではないぞ。あくまでも体を流していただけだ。主殿が想像しているような事をするわけ無いだろ。」  
「絶対、嘘だろそれ…。まぁでも体を洗ってくれた事に関しては礼を言うよ。ありがとう、キリュウ。それじゃあ俺先に風呂はいるからキリュウはもう少し外で待っててくれ。」  
ソレを聞いたキリュウは不思議そうな顔をして問い返した。  
「何を言っているのだ主殿。この姿で外で待たせるつもりか?折角だから一緒に入ればいいではないか?」  
 

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