「あっ、キリュウ、気持ちいいよ…」  
 浴槽の縁に腰をかけながら、痛いほどにギンギンに勃起したソレをキリュウに手コ  
キしてもらう。それはここ最近の日課だった。  
「主殿、試練だ。耐えられよ」  
 最初に比べれば、キリュウのぎこちなかった手つきも上達して、太助のソレに最適  
な刺激を与えてくる。太助の方も、何度も射精するうちに、刺激に慣れてきて、キ  
リュウの上達する手さばきに興奮しながらも、なんとか長持ちしつつある。  
「キリュウ、もうだめだって…」  
 太助が情けない声をあげると、キリュウは射精をコントロールするように、若干手  
をゆるめて、叱咤してくる。  
「まだだ。そう簡単にイかせてはやらんぞ。臍の下に力を入れて、我慢するのだ」  
 そう言われたとしても、快感は最高潮に達しつつあった。ここから、あと何秒耐え  
ることができるか。経験からいって、数分以上持つわけもない。わずか、10秒か、  
20秒。それだけ先延ばしにしても、自分ではすごく長い時間のように感じる。  
「キリュウ、射精るよっ!」  
 始めの頃は暴発した上に、キリュウも慣れていなかったから、顔にかかることが多  
かったが、さすがにキリュウもそれよりも口の中で出した方がいいと判断したのだろ  
う。太助が申告すれば、すぐに口にくわえてくれた。  
 どくっ、どくっとキリュウの暖かい口の中で太助は精を解き放つ。いつもながら量  
が多いため、全部飲むのは大変だったが、眉根を寄せて、キリュウはいっきにごっく  
んと飲み込む。別に吐き出してもいいのに、必ずそうするのは、律儀だからだろうか。  
 飲み終われば、そのまま太助のモノを綺麗にする。  
「主殿は成長が早いな。どんどん伸びていく射精までの時間を思うと、鍛え甲斐が  
あって嬉しいぞ」  
 結局、いつも手コキから口内射精をするだけで、それ以上にはまだ進んではいない。  
 
 
 放課後。  
 シャオは駄菓子屋にアルバイトをしに行き、ルーアンは職員会議、そんな折に、一  
年生の愛原花織が太助に苦手の数学を教えてほしいと誘っていた。  
 別段、断る理由もなく、毎週、人気のない図書室で教えていた。太助も勉強は得意  
ではなかったが、さすがに一年生の問題なら、簡単に教えられる。  
「ほら、ここはxに8を代入してやれば…」  
「あ、なるほど。えへへ、先輩って教えるの上手いですね」  
 実を言えば、愛原は数学がそれほど苦手じゃない。それに、今やったところは今日  
の授業でやったばかりだ。わざとわからないふりをして、隣同士で一つの教科書を二  
人で覗き、肩と肩はもちろん、時折、頬を頬が触れるように密着する。そして大げさ  
に太助を褒める。可愛い女の子に褒められて太助は悪い気分じゃないし、同時にスキ  
ンシップも図れる。さすがにこれだけ異性と密着すればドキドキだったし、シャン  
プーのいい香りがよりいっそう、太助に女の子を意識させる。  
 今日はシャオやルーアンが邪魔に入ることもないし、ここは試験前以外ではほとん  
ど人が来ないのだ。愛原は非常に計算高かった。  
「先輩、飴なめます?」  
 勉強に飽きたのか、愛原が休憩を提案してきた。彼女に従って、太助が頷く。  
 ごそごそとポケットを探って、袋に包まれた飴を取り出す。そして中身を開けて飴  
をつまみ、太助の口のところまで持って行く。  
「はい、あ〜んしてくださいね」  
「えっ…!?」  
 まさか、そんな展開がくるとは予想だにしていなかったので、太助は戸惑う。  
「はい、あ〜ん」  
 そんな太助を見越して、間髪入れずに追撃をしてくる。有無を言わさない押しに負  
けて太助は口を開ける。  
 飴が愛原の手を通して太助の口の中に放り込まれる。口の中に今まで感じたことの  
ない甘い香りが広がる。  
「不思議な味だね。どうしたの?」  
「おいしいですか?キリュウさんにもらったんです。先輩と一緒に食べろって」  
 それは珍しいことだったが、今はあまり深く考えずに、飴をなめつづける。  
「はい、先輩」  
 そう言って、愛原がまた飴を、今度は袋に入ったまま差し出してくる。  
「ん…?」  
「もう。次はあたしですよ。はい、あ〜ん」  
 太助の目の前で無防備に可愛く、小さな口を開けて待っている愛原の積極性に太助  
はいつも戸惑うが、自分がしてもらった手前、愛原にしてあげないということはでき  
ず、渋々、飴を愛原の口の中に放り込む。  
「ほんと、不思議な味ですね。甘いような、苦いような…。でも、おいしいですね、これ」  
 口の中でごろごろと飴を転がして微笑む。まるで恋人のように食べさせあって、愛  
原はご満悦のようだった。太助も、そんな彼女を見て、愛らしいと思う。  
 
“どっくん”  
(あ、あれ…?)  
 そんな風に彼女を見つめていると、急に動悸がしてくる。いや違う。この心の奥底  
から湧き上がってくる衝動は強烈な性欲というものだった。彼女が“欲しい”。頭の中  
は急速にそれで満たされていった。  
(な、なんでこんな時に…)  
 衝動に反応して、制服のズボンにはテントが張っていた。ギンギンに勃起してい  
る。今すぐにでも“出したい”ほどに。理性とは反して、本能が暴走する。もし、こん  
なことになっているのが愛原にバレたら、軽蔑されてしまう。  
(おい、静まれって!)  
 そう意識すればするほど、かえって堅くなっているような気がする。  
 せめて、愛原には気づかれませんように。神でも仏でも、祈るような気持ちで愛原  
を見る。彼女は、頬を赤らめ、瞳がとろんとしたような、すごく色っぽく見える。逆  
効果だった。こんな彼女を見たら、余計に気持ちが抑えられなくなる。  
「先輩、勃ってる…」  
 ついに気づかれた。慌ててどうフォローすべきか考える。考えるのだけれど、考え  
はぜんぜんまとまらず、焦りばかりが先立ってしまう。  
「あっ、えっ?いや、その、あはははは…」  
 結局、笑ってごまかすしかないのだが、何のごまかしにもなっていない。「先輩っ  
て、えっちなんですね」って笑ってスルーしてくれれば御の字なのだが、現実はなか  
なかそうはいかない。  
「なんか、すごいですね…。  
 さわってもいいですか?」  
 許可を求めておきながら、同時に愛原は太助の股間に手をやった。  
「すっごく硬い…。それに、おっきいんですね…」  
 はじめて触る異性のそれに、愛原はおっかなびっくりとした手つきで、優しく撫でる。  
「えっと…、急に、どうしたの?」  
 さすがに触られるのはキリュウで慣れてはいたものの、不意に、しかも、愛原にと  
いうのは、気恥ずかしいものだった。  
「あ…、ごめんなさい。なんか、あたし、おかしいんです。今日、保健の授業で男の  
子のからだのことをやって…。すごく、えっちなこと、みんなの前で読まされるんで  
すよ。それでドキドキしちゃって…。でも、教科書に書いてあるだけじゃよくわから  
なくて、本物も本当にそんなふうになるのかなって知りたくて…。先輩のがおっきく  
なっているのを見たら…、触りたくなっちゃって…。  
 先輩…、イヤですか?」  
 嫌ということはなかった。限界まで勃起したそれは、そのままでは苦しかったし、  
ズボンの上からとはいえ、愛原にさすられて気持ちがいい。少なくとも、今している  
ことがどういうことなのか、頭の片隅で理解していたものの、欲望に流されてもい  
いっていう気分だった。  
「嫌じゃない、けど…」  
 けど、と言ったのは、否定ではない。それよりも、もっとしてほしかった。直に  
触って欲しい。でも、さすがにそれを口に出すのは憚られる。  
「けど…?」  
 愛原も、太助が嫌がっているわけではないのを悟って、口の端に笑みを浮かべる。  
太助が返答に困って顔を赤くしていると、愛原はさらに虐めようとする。  
「先輩、生で見てみたいです…」  
 そう言って、またまた返事も待たずにズボンを脱がそうとする。ガチャガチャとベ  
ルトを外し、じーっとジッパーを下ろす。そしてトランクスごと一気にずりさげる  
と、太助のジュニアが愛原の眼前に姿を現した。  
 
「うわぁ…、なんていうか、すごいです…」  
 想像以上に、それはグロテスクだと思った。優しくてかっこいい太助からは想像も  
つかない形状をしているそれ。赤黒くて、血管が浮いていて、しかも、そそり勃って  
いる。男の子のおちんちんは見たことがあったが、興奮して大きくなるとこんな風に  
なるとは想像すらできなかった。  
「熱い…。それに、すっごくコチコチです…」  
 興味津々に、竿を握る。  
「骨は入ってないんですよね?血が流れ込んでこんなになるなんて、すっごく不思議です…」  
 竿を上下に動かしながら、次に亀頭に手をやる。  
「こっちはぷにぷにとしているんですね。あっ…、先端から透明な液が出てきてる…」  
 我慢汁を指先につけて、感触を確かめる。ぬるぬるとした液体を指先でこすりあわ  
せ、亀頭全体に塗り込める。  
「ぴくって動いた。なんだか、別の生き物みたいです…」  
 手つきはぎこちなかったが、こうしている間にもめきめきと上達してきている。  
「愛原…、いいよ。すごく気持ちいい…」  
「えへへ、気持ちいいですか?もっともっと気持ちよくしてあげたいです…」  
 いつもキリュウにしごかれているというのに、愛原の手コキは、予想しないタイミ  
ングで刺激してくるので、太助もすぐに射精してしまいそうだった。  
「ここに精子が入っているんですよね。なんかふわふわしていて、楽しいです…」  
 玉の方を、つぶさないように、優しく触る。玉を包むように持ち、指先で睾丸をこ  
ろころと転がす。  
「先輩、舐めてみてもいいですか?」  
 舐める。つまり、フェラチオ。まだ処女だというのに、男性のものを口に含むとい  
うのに抵抗がないのか、あっけなく提案してくる。「う…、うん…」と頷くと、愛原  
は嬉しそうに亀頭に口づけした。  
 猫がミルクでも飲むように、舌だけをちょっとだして、ぺろぺろと舐める。  
「ん…、ちょっとしょっぱいです…」  
 亀頭に舌の感触がちろちろと感じるが、気持ちいいというよりは、こそばゆい感じだ。  
愛原も、ペニスとキスをしたことで意を決したのか、ぱくりと口の中に入れると、ア  
イスキャンデーを舐めるように、じゅぽじゅぽと口の中で唾液と一緒に、舌をペニス  
にまとわりつかせる。  
「きもふぃいふぇすか?」  
「あっ、うん、すごくいいよ、愛原…」  
 そう答えると、愛原は嬉しそうに笑って、さらに気持ちよくさせようとがんばった。  
 段差のある、いわゆるカリの部分だとか、裏筋だとか、鈴口とか、太助の反応を確  
かめながら、虐めるような気持ちで奉仕する。口をすぼませたり、顔を激しく上下さ  
せ、舌でこすりつけたり、そうかと思えば、いっきにゆっくりとした動きにかえて口  
からペニスを出し、ペニスから唇まで涎を糸を引かせたり、舌を出して竿の部分をね  
ぶったりする。  
「ちょっ、愛原、気持ちよすぎてでちゃうよ…!」  
「いいふぇすよ。んぐ。このままらしてくらふぁい」  
「で、でも…」  
 さすがに、はじめてで口の中に発射するなんて、躊躇いがあったが、愛原はそうし  
てほしいようで、一心不乱にフェラチオをしている。  
「ふぇんぱいのならいいんふぇす。じゅる。ふょれに、しぇいえきがでふぇくひゅと  
こ、みふぁいでひゅし」  
 上目遣いで見つめてくる愛原を見て、急に限界を突破した。  
「愛原っ!射精るっ!!」  
 
 自分でも驚くほどの量が、愛原の口の中に注ぎ込まれる。ビクッ、ビクッとペニス  
が暴れ回り、愛原を汚す。長い射精だった。最後の一滴まで絞り出すと、急に頭の奥  
が醒めてくる。「ふぅ…」と一息ついて、ペニスを愛原の中から出す。愛原は精液を  
口の中いっぱいに溜めて、少し瞳を潤ませながら、太助を見つめる。  
「大丈夫?きつかったら、すぐに出して」  
 そう言って太助は慌ててポケットからティッシュを出そうとするが、愛原は逆に微  
笑んで、一気にごっくんと精液を飲み込んだ。  
「う〜、おいしくないです…」  
「そりゃ、飲み物じゃないし」  
 どろどろとしていて、生臭くて、苦いのだから、とても飲めたものではないと思うのだが、  
「えへへ。先輩の赤ちゃんのもとだから、捨てるのはもったいない感じがして」  
 と、愛らしいことを言う。  
「それに、雨上がりみたいな匂いがして、ちょっと好きです…」  
 ぎゅっと抱きしめて、そして目と目で合図をして、唇をむさぼる。  
「んっ、先輩…」  
 手コキとフェラが先になったが、はじめてのキスをする。唇と唇を合わせ、すぐに  
舌を絡め合う。くちゅくちゅと唾液を交換し合い、時に目と目を合わせ、お互いが微  
笑する。キスはこんなにも気持ちがいいのかと、二人して思う。  
「おなかに硬いのがあたってる…」  
 精を放出して萎えていたものが、キスと抱擁で再び血液が流入していた。  
 愛原の言葉で太助は忘れていた性欲が俄然高まり、愛原の胸に手をやる。  
「あっ…」  
 不意打ちに驚いたような、それでいて驚いただけではけっしてない、“女”としての  
声を愛原があげる。  
「すごくやわらかい…」  
 膨らみは、ルーアンと比べなくてもささやかなものだったが、それでも女性の、女  
性らしさの象徴は、太助にとって十分すぎるほど感激的なものだった。  
 こんなにやわらかくて気持ちがいいものが他にあるだろうか。男にはけっしてない  
柔らかさ。懐かしさ、やすらぎ、暖かみ。服の上からでも十分ではあったが、すぐに  
直に触ってみたくなる。  
 ちょっと乱暴にブラウスの下から手を潜り込ませ、ブラを上に押し上げ、生乳に触  
る。ぴたっと吸い付くような肌の感触と、ふわふわとマシュマロみたいなやわらかさ  
を手のひらに感じる。愛原の、おそらく、誰にも触られたことのないおっぱいに今、  
自分が触っていることに、言葉ではあらわせない興奮を感じた。  
「先輩のえっちぃ…」  
 はにかむ愛原の口をもう一度、ふさぐ。  
「ふぐっ、あっ…、むっ…んん」  
 口をふさぎながら、愛原のおっぱいを愛撫する。手のひらにすっぽりとおさまる大  
きさのおっぱいは、指に力を入れるとそのまま沈み、そして強く反発してくる。まだ  
少し固さの残る乳房を揉みながら、時折、乳首に触れる。手のひらの中でささやかに  
尖っているそれを見つけ、指先で刺激すると、愛原は気持ちよさそうに「あっ」と強く喘ぐ。  
 気持ちいいのかな、と、太助は重点的に乳首を責めつづける。はじめは痛くないよ  
うに優しく。だんだんと強く指を弾いたり、つまんだり、指先でコリコリっとした  
り。愛原の乳首はどんどん大きく、硬くなり、喘ぎ声も大きく、間断なくするようになる。  
「先輩、それ、あっあっ…、すごく気持ちいいです」  
 とろとろに蕩けた顔をして、愛原が言う。すごくえっちで、艶めかしい表情だっ  
た。いつもは子供っぽくて可愛い彼女だが、これが本当の彼女の表情なんだと少し驚  
き、そしてドキドキする。  
 
「愛原もえっちなんだ…?」  
 少しだけ意地悪な質問をすると、愛原はいやいやと首を振って否定する。  
「先輩が、先輩がいけないんですぅ。んっ。こんなに、こんなにビクッって気持ちい  
いなんて。あっあっあっ。先輩が教えてくれたんですから」  
 答えになっていない答えでも、それは否定ではなかった。太助は心の中でほくそ笑  
んで、突然、愛撫をやめる。  
「えっ…?  
 んっ…、先輩の意地悪…」  
 どうして止めてしまったのかと、愛原が非難をする。  
「愛原のおっぱいを見たい…」  
 そう言って、愛原のブラウスのボタンを、上からぷちぷちと外していく。  
 いくら人気がないからといって、ここは学校の図書室だった。いつ、誰かが来ても  
おかしくはない。普通なら、こんなところでと拒否するところだが、いいところまで  
火照っていた愛原は沈黙するだけで太助を止めなかった。  
「…先輩、あたし、おっぱい小さいから、ちょっと恥ずかしい…」  
 ブラウスが開かれていくと、薄い桃色の膨らみが太助の視界に入ってきた。愛原は  
謙遜するが、それは年相応以上に膨らんでいた。凶悪的なまでにえっちな曲線は、は  
りが十分にあって、ツンと上向きになっている。  
「愛原、綺麗だよ…」  
 素直に言葉が出る。おせじでも、なんでもなく、神秘的な、女神のような美しさを  
持っていると、太助は思った。上にずらした水色のブラジャーと、純白のブラウスの  
間から覗いたおっぱい。乳首はブラウスの陰に隠れてはいたが、それでも十分だった。  
 さすがに愛原を気遣って、全部脱がせるということはせず、このままじっと見た。  
ブラウスをちょっとめくれば、ピンク色の乳輪と、乳首が見える。興奮してぷっくり  
と膨らんでいる乳輪と、手の感触にあったとおり、勃起している乳首。勃起している  
といっても、まだ、まだ、小さな可愛い乳首だった。  
「舐めてもいい?」  
 愛原が無言でこくりと頷いたのを確かめてから、おっぱいにキスをする。ちゅっ  
ちゅっと、軽く乳首を口に含んで、次にしゃぶりつく。愛原がまた息を荒げ、かすか  
に喘ぎ声を漏らす。  
「先輩、赤ちゃんみたい…」  
 そう言って、愛原は太助の髪を撫でる。太助はそれに答えず、愛原の乳首を舐めつ  
づける。ねっとりと舌を這わしたり、唇で乳首をつまんだり、軽く甘噛みしたり。空  
いている方の乳首は指で刺激をすると、また、愛原は喘ぎ声を大きくしてきた。  
「先輩、それ、すごくいいです…。あっ、なんか変な感じ…。すごく気持ちよくて、  
気持ちいい感じがいっぱいで、なんか、なんか来ちゃう…。先輩、先輩…!」  
 ビクビクっと大きく痙攣して、愛原は太助の頭を抱え込んだ。おっぱいとおっぱい  
に挟まれながら、愛原がイッたのだと確信した。  
「えへへ、先輩…。すごくよかったです…」  
 はにかむ愛原に、またキスをした。唇と唇を合わせてから、次に舌を絡ませ合う。  
ただ、今回は短いキスだった。  
「おっぱいだけでこんなに気持ちいいなんて、知らなかったです」  
「だけってことは、下もいじるんだ?」  
 ふとそのことに気づいて、太助はスカートの中に手を入れて、愛原の秘所をパンツ  
の上から指先で軽く叩く。  
「………先輩のえっちぃ…」  
 つい失言してしまったと悟り、愛原は顔を真っ赤にして俯いた。  
「自分でしたことあるんだ。愛原の方がえっちじゃない?」  
 本当に意地悪に切り返しをする。  
「そんなことないです…。先輩だって、オナニーしたことあるくせに」  
 それは当てずっぽうだったが、はずれではない。ただ、太助に一本取ることはでき  
なかったが。  
「下も、いじって欲しいんじゃない?」  
 愛原が拒否しないことはわかっていた。また頷くのを待ってから、パンツを横にず  
らし、愛原の一番大事なところに手を進入させる。  
 
(うわっ…)  
 そこは予想以上の状態だった。濡れるものだという予備知識はあったが、ここまで  
ぐしょぐしょだとは、また、ぬるぬるしているものだとは思ってもみなかった。それ  
にすごくあたたかいし、やわらかい。  
「んっ…」  
 一番敏感なところを触れられて、愛原は素直な反応を見せる。  
「ねぇ、どこが一番いい?」  
 割れ目に沿って指をなぞっていくと、上の方で愛原の反応が大きくなる。  
「ここ?ここがいいんだ。クリトリスが一番感じるんだ?」  
 女の子の突起を責め続けると、部屋中に聞こえるんじゃないかと思うくらい、愛原  
の声が大きくなる。  
「どんどん液体がでてきてるよ。パンツ、汚しちゃわない?」  
 そう言って、また太助は手を止めた。愛原は快感に溺れそうになりながらも、太助  
がどうしたいのかわかっていたので、あえて沈黙を守る。  
「スカートの裾、持って」  
 スカートをめくりあげると、ブラとおそろいの水色のかわしいパンツが見えた。股  
間の部分はちょっぴり湿っているように見える。  
 ゴクリとつばを飲んで、太助は愛原のパンツに手をかけ、膝の辺りまで下ろした。  
「先輩、恥ずかしい…」  
 愛原の綺麗な肌そのままに、下腹部にラインが続き、丘に草原のようにささやかな  
がら毛が生えている。割れ目は足を閉じているから中が見えたりはしなかったが、  
ぷっくりと膨らんだ唇とその上にある小豆といい、可愛い彼女になんでこんなにグロ  
テスクでエッチなものがあるのだろうと不思議に思うほどドキドキした。  
「椅子に座って」  
 愛原はまた従う。椅子に座らせて、太助が覗き込めば、自然と秘所は開かれる。上  
にある小さな穴が尿道口、その下の大きな穴ーとは言っても、人差し指が一本、入る  
かは入らないかくらいの大きさしかないがー、それが膣口だった。  
 この穴に入れる…。  
 ゴクリと太助は唾を飲み込む。見るからに、小さい。処女だからだろうか。こんな  
に小さくて、本当に入るのだろうか?愛原を心配しながら、膣の中に指を入れる。  
「んっ…」  
 予想よりも簡単に指は入ってしまった。中はぬるぬるとしていて暖かい。予行演習  
をするように、指を出したり入れたりする。ゆっくりと出したり、激しく入れたり。  
そうするたびに、愛原は気持ちよさそうに喘ぐ。  
「先輩、いいです。そこ、気持ちいい…」  
 膣の少し入った上側のざらざらしたところを指でこすると一際、反応が強くなる。  
そこまでしたところで、太助は無性にペニスを挿入れたくなった。バキバキに勃起し  
ているそれ。もう、限界だった。  
「愛原、挿入れていい…?」  
 自分の一物を握りしめて言う。  
「えっ…。はい…。  
 ちょっと怖いけど、先輩、あたしのはじめてをもらってください」  
 足をM字型に開かせて、椅子にもたれかかるようにさせる。自分の一物を支えて、  
穴に狙いを定める。  
「いくよ…」  
 ぬぷぷと、亀頭の部分だけ愛原の膣に沈んでいく。  
 
「せ…んぱ…い……」  
 今まで、あれほど感じていたというのに、愛原は急に眉をしかめる。  
 少しずつ、少しずつ、こじあけるように、愛原の膣に入っていく。  
「愛原、大丈夫…?」  
 破瓜の痛みは想像以上なのだろう。それでも、愛原は「痛い」の一言も言わず、  
ぎゅっと拳を握りしめている。  
「大丈夫…ですから!先輩、来て…ください!」  
 意を決して、おもいきって腰を押し進める。亀頭が全部入ったくらいのところで、  
にゅるっとした感触があって、残りは一気に膣に入っていった。  
「全部入ったよ…」  
 根本まで入った瞬間は、感激もひとしおだった。晴れて童貞から一人前の男になっ  
たのだと実感すると、誇らしくもある。破瓜の痛みに耐えている愛原に、よくがん  
ばったとキスをする。  
「愛原、痛い?」  
「そりゃ、痛いですよぅ。でも、今、先輩とひとつになっているんですよ。あたしの  
おなかのなかが先輩でいっぱいに…。そう思うと、嬉しくて嬉しくて。  
 先輩、大丈夫ですから、ちょっとくらいなら、大丈夫ですから、動いてもいいですよ」  
 健気に微笑む愛原を愛おしく思うが、あたかかくてぬるぬるした愛原の膣でじっと  
しているだけでも気持ちがいいが、粘膜と粘膜をこすり合わせたらどんなに気持ちが  
いいのかと思うと、もっと先に進みたくなってくる。それに、早く終わらせてあげた  
ほうが、愛原にもいいだろうと思って。  
「なるべく、ゆっくりやるから。我慢できなくなったら、遠慮なく言って」  
 ゆっくり、ゆっくりと腰を振り始める。膣壁のひだひだに亀頭が擦られていくと、  
すごく気持ちいい。ピストンするたびに、にゅぷにゅぷと音が鳴る。最初のうちは愛  
原も苦しそうにしていたが、次第に慣れてきたのか、痛みよりも快感の方が感じられ  
るようになってきたようで、「あっ、あっ…」と小さく喘ぎ声を漏らす。  
「愛原、最高だよ…」  
「先輩…、先輩…!」  
 キスをしながら、激しく腰を振る。愛原も舌を伸ばし、太助の舌を求めていやらし  
くうごめく。くちゅくちゅと唾液を交換しながら、下にも負けないくらい、激しく相  
手を求め合う。  
「あはっ…、あっあっ、ああん!先輩、激しいっ、けど、気持ちいいですっ、あはっん」  
 ペニスが抜けそうになるくらいまで引き抜いて、一気に一番奥の子宮口まで突き上  
げると、愛原は一番大きく喘ぐ。小刻みに浅いところを突いていたと思えば、ぐぐっ  
と奥までくる感じは、お腹の中をぐちゃぐちゃにかき回されているような感じで、そ  
れがこんなのにも気持ちいいものなのだと、驚きつつも、快感に酔いしれていた。  
「先輩っ、なんかあたし、このままとけちゃいそう。先輩とぐちゃぐちゃに混ざり  
合って、すごく、すごくいい…!」  
「愛原のなか、うねうねとしてて、吸い付くみたいで…、すごいよ…。もう…、すご  
くやばいよ…」  
 言うほどよりはよほど拙いピストン運動ではあったが、1、2分であっという間に太  
助はリミットを迎えた。どんどん登り詰めていく中で、こんなに気持ちいいのに、も  
う射精してしまうのはもったいないような感じと、一刻も早く快感を噛みしめたい気  
分。その両方に揺られながら、太助は限界を超えた。  
「愛原、射精るっ!!」  
 愛原の一番奥で太助は精を放出した。その瞬間は無我夢中だった。愛原の子宮まで  
ドバドバと精液が注ぎ込まれる。ビクビクと愛原の膣で散々暴れ回った末に、最後の  
一滴まで注ぎ込み、そして太助のペニスはようやく、落ち着きを取り戻した。  
「はぁっ、はぁ、はぁ…」  
 
 ぐったりと、太助は愛原にもたれかかる。愛原は激しく肩で息をしていたが、恍惚  
の表情ですべてを受け入れ、徐々に衰えていく快感の余韻を噛みしめていた。  
「愛原…」  
 優しい眼差しで、太助は愛原の唇を求める。むしゃぶりつくようにキスを交わし、  
愛原の髪を優しく撫でる。愛原は、この世の中で一番幸せそうに微笑んだ。  
「先輩、すっごく気持ちよかったです…」  
 まだ、ペニスは愛原の膣に入っていたが、精を放出したことで、急速に小さくなっ  
ていった。  
 いつまでもこうしていたかった。まだ二人はひとつになっている。もっとも弱い部  
分をさらけ出しあって、もっとも敏感な部分を、お互いが触れあっていた。いつまで  
も続くわけがないが、今、この瞬間だけは、二人だけの時間なのだから。  
“ぴんぽんぱんぽーん♪  
 下校時刻が近づいてきたので、校内に残っている生徒たちは、至急、下校しなさい。  
 繰り返しますー”  
 と、不意に二人だけの時間に、無粋な放送が割り込んできた。  
 これは魔法の言葉だった。今まで最高に幸せな気分だった二人が、現実に戻され  
る。今がどんな状態なのか、ハッと気づいて、お互いが目を合わせた。  
 ティッシュを取り出して、お互いの恥部を拭い、急いで服の乱れを直す。  
 机の上に放置してあった勉強道具を鞄にしまって、エッチの痕跡が残ってないか確  
かめ、そして下駄箱に向かって走っていった。  
 
 お互い、よくわからないまま、なぜか走って、校門を出た。校門を出たところで立ち止まり、お互いが目を合わせ、力一杯、笑った。  
 そして二人は寄り添って、今度はゆっくり、家路を歩く。  
「愛原、そのー、もう大丈夫?」  
 ちらっと目線を愛原の股間にやって、太助は尋ねる。すぐに意図を察し、愛原は応える。  
「ちょっとジンジンしますけど、大丈夫ですよ。でも、まだ先輩のがなかに入っているような、違和感がしますけど」  
 幸せそうに、お腹を抑えて言った。  
「そういえば、先輩、なかで出したでしょ」  
 夕日に照らされながら、思い出したかのように、ぽつりと言う。  
「えっ!  
 あっ…、うっ…、  
 ごめん。つい…。気持ちよすぎて…。  
 だい…じょうぶ…?」  
 あわてふためき、そして心配そうに、愛原にボールを渡す。  
「ん〜、ちょっと微妙ですけど…、たぶん安全日ですよ」  
 指折り数えて、言う。  
「でも、先輩の赤ちゃんだったら、できてもいいかなぁって」  
 微笑んで、太助を困らせる。  
「冗談ですよ。でも、次からは、ちゃんと確認してから出してくださいね」  
 太助は、こくこくと頷く。さすがに、まだパパにはなりたくないし、もしそんなこ  
とにんったら、愛原を傷つけてしまうのはよくわかる。  
「先輩が望むなら、いつでも産んであげますけど」  
 愛原はまた、悪戯っぽく笑い、太助は顔を赤く染めた。  
「えっちって、すっごく気持ちよくて、安心できて、それに、心と心が一緒になった  
みたいな…。こんなに素敵なものなんですね…」  
 太助も同感で、すぐに頷く。  
「先輩、またしましょうね?」  
 爽やかに微笑み愛原に、さきほどまでの艶やかな愛原を思い出して、太助はまた勃起する。  
「先輩、赤くなってる。って、まだしたりないんですか?さすがに、あたしは、今日  
はもうおなかいっぱいって感じですけど…」  
 じとーっと、軽蔑したような眼差しで太助を見つめると、返事を待たずに、ぎゅっ  
と腕に抱きついた。  
「先輩がしたいなら、これからあたしの家でやってもいいですけど」  
「あはははは…」  
 まったく、中学生の男の子の性欲に、太助自身が呆れながら、笑ってごまかすほかなかった。  
 

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