僕は今日のノルマの作業を完了させると、部屋に戻った。
七姉はまだ仕事があるのか、部屋の中はガランとしていた。
あの日―七姉と一つになった日―から、何か変わったのだろうか…。
あれからも僕は上手い具合に弄ばれる日々が続いていた。
この艦の人はみんなテンション高すぎなんだよな…。
疲労困憊の僕は着の身着のままでベッドにダイブした。
「ふぅ〜…」
睡魔がすぐに襲ってきた。僕は眠りの世界へ―。
―コンコン
入ろうとした瞬間に、ドアを叩く音がした。
僕は「はい」と言って、身体を起こした。
ドアが開いた。1人の女の子が部屋に入ってきた。
彼女の名は綿摘翼。カモメを操るパイロットであり、僕のことを避けている女の子だ。
初対面で(事故とは言え)全裸を見られたら、嫌われるのは当たり前かもしれないけど…。
それから不運な事故が度々重なって、関係はギクシャクしている、というより口もきいてもらえない。
「…なんで、ボクがこんな役を……」
彼女はブツブツ独り言をこぼしながら、入ってきた。全部聞こえてるんだけど…。
ところで、なんて話し掛けようか…。やっぱり挨拶からかな。
「や、やあ…どうしたの?」
「どうしたの?…じゃないわよ!艦長が仕事終わってから、あんたの話し相手になってくれって言われたから、来たのよ!」
「そうなんだ…そこの椅子使っていいから…」
七姉は約束を守ってくれたようです。でも、相手が悪いって、なんか機嫌悪いし…。
彼女は椅子に座っていた。仕事が終わってから、一息ついてから来たのかズボンにTシャツと年頃の女の子とは思えないラフな格好だった。
「そういえば、自己紹介がまだだったわね。ボクは綿摘翼。パイロットをやってる…」
いや、知ってるけどなんて口が裂けても言えない。
「ほら」
「え?何…」
「あんたも自己紹介くらいしなさいよ!」
「あ…僕の名前は凪宮漂介。小笠原技研の社員で…よろしくね、綿摘さん」
「あぁ、もう!…翼でいいわよ!」
「じゃ、じゃあ翼ちゃんで…」
なんかさっきより機嫌悪くなってるよ…。
「まあいいわ、あんたには聞きたいことがいろいろあるから…」
「聞きたいこと…別にいいけど」
ひとまず、機嫌を取らないと、何も始まりそうに無いから、仕方ないか。
「別にいいけど、僕が答えたら翼ちゃんにも僕の質問に答えてもらうからね…」
「え…、まあいいわ。じゃあ質問1、あんたって艦長とどういう関係なの!?」
いきなりの直球。それは…口に出せないようなこともあったけど…。
「七姉とは…艦長とはその…ただの姉と弟の関係だよ…」
「本当に……?」
「本当に、本当だよ」
その瞬間、翼ちゃんの顔がパァっと明るくなったような気がした。
「そうなの…よかった……」
「よかった…って?」
「…う、別になんでもないわよ!…で、あんたは何が聞きたいの?」
「え、あぁ…じゃあ質問1、どうして翼ちゃんは男の人を避けてるの?質問2…どうして翼ちゃんは自分のことを『ボク』って呼んでるの?」
…2個目の質問はちょっと勢いで言ってみた。
途端に翼ちゃんの顔がみるみる赤くなっていくのが、はっきりと分かった。
「…それには答えられないわ……」
「え?そんなのずるいよ…、どうしてなの?」
「まったく…あんたにはデリカシーってものが無いの!?」
急に怒り出してしまった。僕が悪いのかな…。
「じゃ、2個の質問には答えたってことで…ボクの番ね…。ええっとね…あんたのこと……漂介って呼んでも…いい…かな?」
「へ…?」
何を言ってるんですか、この人は…。なんで年下のしかも女の子に呼び捨てで…。
事の成り行き上、仕方ないのかな…。ダメって言ったら、どうなるか目に見えてるし…。
「うん、いいよ。漂介で」
「ありがとう、漂介って優しいんだね…」
翼ちゃんの顔から怒りの色がスゥッと引いていくのがはっきりと見えた。
「あのさ…漂介って、付き合ってる娘とかいるの…?」
「え…、翼ちゃん?」
突拍子も無い翼ちゃんの言葉に僕は顔を紅く染めてしまった。
「べ、別にいないけど…」
「ふぅん…やっぱりね…」
「やっぱりねって…?」
「漂介の態度とか見てたら、そうじゃないかなって思ってたけど…、やっぱりそうだったんだ」
七姉にも同じことを言われたような気がする。なにか胸にグサリと。
「翼ちゃん……ひどいよ…それ」
「まあいいじゃない、ボクがいろいろ教えてあげるから…」
これも七姉が同じことを言ってた気がする。
「なんで…翼ちゃんが?」
僕が問うと、翼ちゃんの顔がまた赤くなった。面白いなぁ、この娘。
「…なんでもないわよ!船の上での生活は長いんだから、いい加減慣れてもらわないと困るでしょうが!」
「は、はあ…」
「はあ…じゃないわよ!まったく…男がそんなことでどーするの!?」
また怒り出してしまった。まったく先が読めない…。
「ほら…」
「え…なに?」
「これから教えてあげようとする人に挨拶もできないの!?」
やっぱり怒ってるよ…。それならそう言ってくれればいいのに。
「よ…よろしくお願いします…」
「よろしい」
翼ちゃんはどこか得意げな顔をしていた。
「漂介、そっち行ってもいい?」
「え…?」
こんな展開になるような気はしていた。彼女と議論したって無駄なような気もしていたけど。
翼ちゃんはすくっと立ち上がると、こちら歩み寄ってきた。
そして、そのときハプニングが起きた。
「きゃあっ…!」
「翼ちゃ…わぁっ!」
翼ちゃんが何も無い床でいきなり転んでしまった。
彼女の前のベッドに座っていた僕は倒れてきた彼女の下敷きになってしまったわけだ。
「…漂介、ごめん…。すぐにどくから…」
僕はと言うと、翼ちゃんの胸に顔がうずまってしまって、息ができないとまでは行かないものの、呼吸困難な状態だった。
彼女の胸は柔らかくて良かったけど、それより以前の生理的欲求が働いて、僕は空気を求めるべくじたばたしていた。
「きゃっ…ちょっと、漂介…動いちゃだめ…」
「ひょ、漂介…動くなって言ってるでしょうが!」
翼ちゃんの右手が僕の頭に痛烈にヒットした。でも僕だって自分の生命がかかっているから必死だ。
(ごめん、翼ちゃん…)
僕は心の中で念じて、両手にパワーを集中させると、ジャッキのように彼女との空間を作って、ようやく脱出に成功。
僕は空気を求めて、ゼェゼェと激しい呼吸をしていた。
「ちょ…ちょっと、漂介!どこ触ってんのよ!?」
「へ…?何が…」
僕の両手の先にあるこの柔らかい感触…って、まさか!
僕は翼ちゃんの胸をしっかりと掴んでいました。しかも両方とも。
慌てて両手を離すものの、その所為で僕と翼ちゃんの身体がまたしても密着してしまった。
今度は呼吸する場所を確保しておいたので、問題はないけど、また別の問題が…。
翼ちゃんは案の定怒っていた。顔は真っ赤で今にも角がでてきそうなくらいに……。
「…これは事故だってば……」
「…おのれぇ……二度までも…」
「翼ちゃん…ブレイク!ブレイク!……ぎゃぁ!」
体勢が悪いとは言え、強烈な右が僕の頭に入った。しばらくしてから、強烈な痛みがやってきた。
「この不届き者め、これで懲りたか!?」
「痛たた…だって……本当に死にそうだったから…元はと言えば、翼ちゃんが転んだから…」
「その件については謝るけど……あれ?漂介の足…」
「え…なに?」
「漂介の腰のところ…腫れてるけど」
(ま…まずい!)
僕自身もまったく気づいていなかった。自分の愚息が大きくなってることにまったく気づいていなかった。
「漂介…ちょっと見せてみ?」
「翼ちゃん…大丈夫だから……早くどいてください…」
「いいから、いいから…」
翼ちゃんは身体を起こすと、僕の上下一体となっている作業服のチャックをジィィィと下ろしていた。
下に着ていた服が露になって…僕の下着が露になってしまった。
「へえ…漂介、こんなの穿いてるんだね…」
「あのさ……翼ちゃん…もういいから」
「だめ!…女の子の好意は素直に受け入れなきゃ、嫌われるに決まってるでしょうが!」
「そ、そんなぁ…」
彼女のどこか楽しそうな声が部屋に響いている。
翼ちゃんが僕のパンツに手をかけていたのは触覚で分かった。
彼女はなんのためらいもなく、僕の下着をずり下ろしていた。
「きゃぁ!…な、なにこれ!?」
翼ちゃんは驚きの声を上げていた。まあ無理もないけれど…。
「あの…これって……もしかしなくても…漂介の…?」
「う、うん…」
彼女の質問に力無く答える僕。なんとも妙な風景だ。
「あの…だからさ……もういいでしょ、翼ちゃん」
僕はここでなんとか幕引きに持っていこうと最善手を打っていく。
「やっぱり、だめ!漂介はお風呂でボクの身体を見たんだから、ボクにも漂介の身体を見る権利くらいあるわよね?」
「へ…?」
「まあいいや、えい!」
「ひぃっ!」
翼ちゃんが勢いよく僕の分身を掴んでいた。
「翼ちゃん……それ…触っちゃだめ…」
「これは罰なんだから…漂介が受ける罰なんだから!」
翼ちゃんはいたずら小僧のような口ぶりで言葉を放つ。
彼女は手を上下に動かしていた。とてもぎこちない手つきだけれど、僕には十分すぎる刺激だった。
「あぁぁぁ…翼ちゃん……うぅあぁ」
「男がなに情けない声上げてるの!?」
「だって……それは…」
翼ちゃんの手が気持ちいいからだなんて、言えるわけない。
「あれ?……漂介の…大きくなってる、それに…熱い……」
「うぅ…んんぁ……翼ちゃん…」
「これ…どうなってるの、漂介」
翼ちゃんは興味深々のようだった。彼女の柔らかい手で動くたびに僕の中で快感が増幅していく。
「翼ちゃん……もっと…触ってみて…」
「う、うん…こうかな…」
彼女は僕の息子を絞り上げるようにリズミカルに手を動かしている。
翼ちゃんの手の動きにもどこか、熱がこもってきているのがわかるくらいだった。
「あぁぁ…すごいよぉ…翼ちゃん」
「どうしたの?漂介、なにうめいてるのよ…」
「な、なんでもないって…」
「そう…なら続けるわよ……」
僕は翼ちゃんの事実上の愛撫をただひたすらに受け止めるしかなかった。
身体を動かそうにも腰に甘い痺れが襲ってきて、僕はどうすることもできない。
性感が高まってきて、理性もどこかへ飛んでいってしまった。
「漂介…先っぽから……変な汁が出てきてる」
翼ちゃんはそう言うと、先端から溢れていた透明の液体を指で掬っていた。
僕は先端を指でなぞられて、ビクビクっとしてしまった。
「これ…なんかネバネバしてる……なんなのこれ?」
「ええっと…それは…なんていうか……汗みたいなものだよ」
「こんなのが汗なわけないでしょうが!…まだ懲りずに嘘を付くなんて…お仕置きが足りなかったみたいね!」
「翼ちゃん…ああぁぁあ…」
翼ちゃんはすごい速さで手を上下に動かしていた。
彼女の手が往復するたびに僕は湧き上がってくる桃色の欲望を抑えることが困難になってきた。
もうダメだ!抑えきれない…。
「どうだ…これで懲りたか、バカ漂介!」
「うぅぅ…つばさ…ちゃん」
「漂介め…どうだ!?」
「んんあぁぁ…ごめん、翼ちゃん……」
「え…?」
―その瞬間、頭の中が真っ白になった。
「きゃあ…」
そのとき、黄色い悲鳴が聞こえた。
僕は身体を起こして初めて事態に気づいた。翼ちゃんの顔に白濁液が飛び散っていた。
「漂介…なんなの……これ?」
彼女は顔に付いた白濁液を指で掬いとって、手で捏ね回していた。
「熱くて…ネバネバしてる……これって漂介の…?」
「…うん、そう……」
翼ちゃんの問いに正直に答えてしまった。もう…過ぎたことは仕方ないし。
「変な匂いがする…」
「うん……そうかも」
僕が事態の重大さに気づいたのは少し後だった。
「翼ちゃん…その……ごめんなさい…今、ティッシュ持ってくるから…」
僕は着衣を整えて、この場から脱しようとする…が、僕は翼ちゃんに腕を掴まれていた。
「翼ちゃん…?」
「漂介…あのさ……言いにくいんだけど…ボクも漂介の…触ってたら……身体が熱くなってきたの…」
「え…?」
翼ちゃんが普段見せることのない妖艶な顔で言ってる。これって…もしかして…。
「漂介に…熱いのを…鎮めるの……手伝ってほしい」
「いいの?翼ちゃん…そこまで行ったら、僕は止まらないよ……」
翼ちゃんは紅くなった顔をコクリと縦に振った。
「漂介…ボクその…こういうの…初めてだから……」
「うん、わかってる」
(これって僕がリードしてあげるって事だよね…)
僕はベッドの上に座って、その僕の上には翼ちゃんが座っていた。
「翼ちゃん…始めるよ」
僕がそう言うと、翼ちゃんは首を縦に振った。
僕は服越しに彼女の胸を触っていた。
翼ちゃんの胸は服越しでまだ発展途上とはいえ、しっかりとした弾力があって、それでいて柔らかかった。
「どうかな…翼ちゃん」
「う、うん…変な感じがする」
彼女は不安に怯えたような声で答えてくれた。
弧を描くように胸部を重点的に撫でまわしていくと、翼ちゃんの身体がビクビクと震えた。
「翼ちゃん、感じてるの?」
僕は耳元で囁くように尋ねてみる。でも彼女は首を横に振った。
「そんなことないよ…ボクが……感じるわけないじゃない」
強弱をつけながら、僕は翼ちゃんの胸部を丁寧に撫でまわしていた。翼ちゃんの息が荒くなっているのを、はっきりと感じ取れた。
「んんっ…ひょうすけ」
「翼ちゃん、気持ちいいの…?」
「そんなこと…ない……んんっ…はぁ」
翼ちゃんは身体をよじって、否定するものの、僕だって負けるわけにはいかない。
僕は追い討ちをかけるように翼ちゃんの首筋にアタックをかけていた。舌が首筋に触れた瞬間、彼女の身体がビクリとした。
「あぁぁ…ひょうすけ……胸の奥が…熱いよぉ」
「やっと、正直になってくれたね……僕も嬉しいよ…」
「漂介…その……じかに…触ってみて」
「う、うん」
翼ちゃんの服を脱がせると、そこには薄いブルーのかわいらしい下着が現れた。
七姉との経験があったので、ブラを外すことには苦戦しなかった。
翼ちゃんの下着を取ると、彼女の綺麗な上半身が露になった。
「ねえ…漂介……見てないで…早く…触ってみて…」
「そうだった、ごめん…」
服越しに触っていたときよりも翼ちゃんの温もりが感じ取れるような気がした。
「ふぅぅん…んんっ……漂介…んん」
僕は翼ちゃんの胸部を攻撃しながらも、首筋への愛撫をやめたりはしない。
「あぁぁ…ひょうすけ……身体が…溶けちゃいそう」
「翼ちゃんの身体が…すごく熱くなってるよ……気持ちいいの?」
「うん…漂介の手が……んんあぁ…すごくえっちだから…」
「ねえ、翼ちゃん…下も……いいかな?」
「うん…漂介、いいよ」
僕は翼ちゃんをベッドの上に下ろすと、床に下りて翼ちゃんと正対した。
「下ろすよ…」
「うん……」
翼ちゃんのズボンに手をかけて、ゆっくりと下ろしていった。
そして、僕はとうとう翼ちゃんのショーツに手をかけて下ろしてしまった。
その瞬間、翼ちゃんの秘所が露になった。
そこはまったく荒らされていなくて、とても綺麗だった。
「漂介…そんなに見ないで……恥ずかしい」
「翼ちゃん…」
僕は翼ちゃんの秘所に指を潜らせようとするが、強い圧迫感に押し戻されてしまう。
指に唾液を絡ませて、彼女の陰唇をなぞるようにして、指を少しずつ入れていく。
「んんっ…、はぁぁ…ひょうすけぇ…そこ……だめぇ」
「でも、翼ちゃんのここ…すごく絡み付いてくるよ…」
「そんなこと…んあぁぁ、言わないで…漂介のバカ…」
翼ちゃんは真っ赤な顔を横に振って否定するけど、僕には目の前の女の子に気持ち良くなってもらうことしか頭に無かった。
僕が指を奥へ進めようとするたびに、強い圧迫感を受けるが、それでも翼ちゃんは侵入者を受け入れるように指が少しずつ奥へ入っていく。
彼女の中はとても狭くて、指が締め付けられているが、とても熱くなっていて、さっきよりも湿り気を帯びてきているのが分かった。
僕は指を少しずつ前後にスライドさせてみた。
「ひょうすけ…あぁぁん…動かしちゃ……んんぁぁ…だめ…」
翼ちゃんの言葉を無視して、指を動かす。
翼ちゃんの中の分泌液が多くなってきて、指の動きが滑らかになってくる。
「んっ…ふぅん……だめぇ…んんん……なんだから…」
僕は指を抜いてから、今度は2本の指を入れていく。
「あぁぁ……入らないよぉ…2本も……んんふぅ…はいらないのに…」
翼ちゃんが痛そうな声を上げる。でも彼女の意に反して、僕の指は徐々に飲み込まれていく。
「翼ちゃんの中に…指が入って行くよ……」
「んん、そんなこと…あぁあぁぁ…あるわけ…ないのに」
初めて指を入れたときよりも、ずっと指が滑らかに動かせる。
僕は縦に動かすのをやめて、今度は翼ちゃんの中をかきまぜるように指を動かす。
「あぁぁん、ひょうすけぇ……あついよぉ…おなかが…んんんっ…あついのぉ」
「翼ちゃん、気持ちいいの?」
「…うん、漂介のんあぁぁ…指がぁ……気持ちいいんだもん…」
(そろそろいいのかな…)
僕は指を引き抜くと、指と翼ちゃんの陰唇の間に一本の糸がかかっていた。
「…え?……漂介…」
翼ちゃんが困惑したような顔をしていた。
「僕…翼ちゃんにもっと…気持ちよくなってもらいたいから……いいかな?翼ちゃん」
「…うん。漂介にボクの…初めて…もらってほしいの……」
僕は着直していた服を脱いで、下着を下ろした。
僕の息子はさっき射精したばかりなのに、もう巨大化していた。
「翼ちゃん、行くよ?」
「……うん」
翼ちゃんは瞳を閉じていた。
僕は翼ちゃんの両足を両肩に乗せるようにすると、分身を翼ちゃんの足の付け根にあてがった。
僕の息子は翼ちゃんの中に少しずつ入っていく。痛みや恐怖感からか翼ちゃんの顔が歪んだ。
意を決して、僕は愚息を一気に入れた。何かが切れる音が感触があった。
「あぁぁぁぁ…ひょうすけ……んくっあぁぁ」
「ごめん、翼ちゃん……痛かった…?」
「そんなこと…ないもん。痛くなんか…ない…よ」
翼ちゃんの頬を一筋の涙が伝って落ちるのが見えた。
僕は翼ちゃんの肩を抱き寄せると翼ちゃんの唇を奪っていた。
そうすれば彼女の痛みが和らぐような気がしたからだ。
翼ちゃんの唇は柔らかくて、甘い味がしたような気がする。
しばらくすると、翼ちゃんの方から唇を離してしまった。
「…ひょうすけ……うごいても…いいよ」
「翼ちゃん…動くよ」
「うん…きてぇ、漂介」
僕は翼ちゃんの言葉を信じて、分身をゆっくりと前後に動かす。
最初は辛そうな顔をしていた翼ちゃんの顔から、辛そうな表情が徐々に無くなっていくのがわかる。
「んっんん、ひょうすけぇ…もっと、速く動いてぇ…」
「翼ちゃん、いいの?」
「うん…漂介にも、気持ちよくなってもらいたいから…」
僕も分身を理性で御するのは難しくなっていた。自ずと分身が速く動いてしまう。
「あっぁぁぁ…ひょうすけ……んんっ、あついよぉ…ひょうすけぇ」
「あぁぁ、翼ちゃん……翼ちゃんの中…すごい…千切れちゃいそう」
「ひょうすけ…もっと、もっと速くしてぇ…ボクの中に……出していいから」
「翼ちゃん…」
翼ちゃんの中から愛液が溢れてくる。そしてその愛液が僕の分身の動きをスムーズにしていた。
僕は深呼吸をしてから、愚息にラストスパートを促す。
「ひあぁぁ…すごいよぉ……ひょうすけが、やぁっ…ひょうすけが……あばれてるよ…」
「くぁぁ…翼ちゃん……翼ちゃん」
「なにかくるの…ひょうすけ、なにかきちゃうよぉ」
僕の分身が翼ちゃんの最深部を突くたびに、分身は強い力で締め付けられていた。
僕の方も時間の問題だった。
「あぁん…ひょうすけぇ、んんっ…はぁぁ、んふぅ」
「翼ちゃん……僕…もうだめだよ…」
「ひょうすけぇ…きてぇ…んんはぁ…あぁぁん、ひょうすけぇぇ」
「翼ちゃん、くぅぅ…」
「ひょうすけぇ…あぁぁぁぁぁ!」
僕は翼ちゃんの中でこの日2回目の射精を遂げていた。
「はぁはぁ…漂介が中に出てるよぉ…どくんどくんって出てる…」
「翼ちゃん…」
僕はゆっくりと愚息を引き抜いた。
翼ちゃんの秘所からロストバージンの血と精液の混ざったものが出てきた。
「漂介、ちょっと向こう見てて…」
「なんで…?」
「服着るから!」
「別にいいじゃん…だってさっきまで……」
「まったくあんたって人は…あんたもさっさと服着なさい!」
「分かったよ…」
翼ちゃんが服を通す音がする。身体と布が擦れるような音が。
「いいよ、こっち向いても…」
僕も着衣を整えて、振りかえる。そこにはいつもの翼ちゃんがいた。
「これで、わかった?漂介」
「え…なにが?」
「もう!教えてあげるって言ったのに、何も学ばなかったの!?」
また怒ってる…。
「そんなこと言われたって…」
「これだから男は…いやらしいばっかりなんだから!」
「で、でも翼ちゃんだって楽しんでたじゃん…」
今度は顔がみるみる赤くなってきた。
「あれは…違うもん!漂介が他の娘に手を出さないように、ボクが犠牲になっただけだもん…」
「ふぅん…じゃあ、『初めてをあげる』っていうのも本心じゃなかったんだ……」
僕はわざと残念そうな声で言ってみる。
「漂介のバカー!」
「痛い痛い!…翼ちゃん、痛い!」
翼ちゃんは僕を蹴りまくっていた。
気が納まったのか、ベッドから下りるとゆっくりした足取りで部屋を出ていった。
出て行く間際に「今度は漂介に恥ずかしい思いさせてやる!」って言葉を吐いて出ていった。
今度って…いつだろう?
そして、僕は一つのある問題に直面していた。
僕の精液と翼ちゃんの愛液にまみれたベッドのシーツどうしようか…。