五十年にただ一度だけ、白竜の月の夜に湧き水によって湖ができるという  
古よりの伝えがあった。スウォンジーの森深くに一週間だけ存在する  
かりそめの湖はその組成からイノセントな佇まいを見せて、人を幻想の  
蠱惑へと導く。あるものは荘厳な佇まいから神を見ることもあるという。  
 
 
 ドナルド・プレザンスは戦渦のなかで教会を焼き討ちに合い全てを失った。  
戦後、その傷を癒す為にフィラーハと対話するべくここを訪れ探し求めて  
森を彷徨っている。  
「どこにあるというのだ……。まぼろしの湖は……!」  
 寒い夜だというのに、彼は顔から汗を滴らせていた。天上を仰いで  
汗ばむ片手に握った経典を握り締め、うっそうと生茂った草木を掻き分ける。  
どれぐらい森を歩いたのかわからない。突然、フェアリーが視界に  
燐粉のようなものを撒き散らしながら舞う姿が飛び込んできた。  
それを発見できたのはほんの偶然からだった。軌跡を追っていたら  
辿り着いていた。フィラーハ教の神を求めて森の奥深く入って、ついに  
星灯りを映す透明な湖を彼は見つけたのだった。  
 
 地下の水脈の噴き上げによって一夜にして出来上がった湖は、  
人を寄せ付けないほどの美しさがあった。戦乱を駆け抜けた  
ドナルドにとって信仰のゆらぎをなくす良い機会となるはずだった。  
 だが、ドナルドが驚いたのは、その透明な湖の上に不自然にあるもの。  
そこには、みすぼらしい木のベッドが湖水の中央に浮いていて、  
人が四肢を縛られて仰向けになって寝かされていた。  
 
 幻視などという疑念はなかった。ドナルドは罠かもしれないという危険  
も省みず、法衣のまま湖水に脚を浸けて入っていった。ベッドに  
縛り付けられていたのは少年、否、少女だった。少女の顔が微かに  
振られて、金髪が星灯りに照らされてぼうっとやわらかな光を放っている。  
 
   先ほどのフェアリーかもしれないとドナルドは思った。だが、それは  
孤児を引き取って面倒をみていた教会を焼かれた記憶がまざまざと  
浮かび上がってきたからに他ならない。  
 しかも、少女は全裸で縛られていて、神への生贄のようにしてそこに  
あったからだ。切迫した状況にあって、その光景は淫靡であり幻想的  
でさえある。ドナルドの熱い淫蕩の血が一気に一箇所へと収斂していくのを  
知った。透明の湖水に波紋がサァ――ッ!と拡がってバシャバシャと水を  
蹴って彼は入って行く。欲情を遮るように少女を助けようとドナルドは冷たい  
水に入ることを躊躇うことなく急いだ。  
 
「神はわたくしを試していらっしゃるのですか!こうまでして人の命を弄ぶなど、  
たとえ神であってもわたくしは赦しません!」  
 ドナルドは天上を仰ぎ見て叫んだ。しかし、ベッドは四本の脚で最深部の透明な  
湖水に浮いていて、近づくほどにドナルドの躰は湖底に沈み首まで浸かってしまう。  
 
「ああ……神父さま……。神父さま!来ないでッ!」  
 少女はベッドに近づこうとしている神父を見つけて、顔を横に向けて泣き叫んでいた。  
「今、すぐに助けてあげるからね!待っておいで!諦めちゃいけない!」  
 度重なる試練の果て信仰に揺らぎを感じはじめていたドナルドは自分  
の吐いた言葉に嗤いたくなる。  
 
「くそっ!躰が重い!この法衣を捨てさえすれば……がはっ」  
ドナルドは泳ごうとしたが水を吸った法衣が重くてうまくゆかずに、  
たっぷりと水を飲み込む。仕方なく両手で水を掻きながら前へと進んでいったが、  
片手に抱えた経典がままならない。突然、脚を取られて水の中に顔を沈めてしまう。  
黒い帽子だけが水面に浮いて流されていった。  
 
   ドナルドは両手で冷たい水をおもいっきり掻いて水面に跳び出る。  
「神父さまああっ!大丈夫ですか!わたくしはもう構いませんから、  
戻られて下さい!神父さま!神父さまあぁああッ!」  
 ドナルドの躰はふたたび湖水へ潜ってしまった。ベッドに縛られている  
少女は四肢に力を入れて縄を引き千切ろうとしたが無駄だった。そして  
全裸に拘束されている少女は星降る天上に向って泣き叫んでいた。  
 
 ベッドの傍の水面がザアッ!と手があがってベッドを掴む。  
「神父さま!」  
 這い上がろうとするも、掴まり損ねてズルッと水に滑り落ちる。  
「神父さまあぁああああッ!」  
 ドナルドはヘッドボードの方に廻り込みふたたび這い上がってくる。  
「これじゃあ、まるでアンデッドだな」  
「神父さま!わたしの腕に掴まってください!」  
「もう、それには及ばないよ」  
 ドナルドは湖水に不自然に浮んでいるベッドに這い上がって、全裸の  
少女の躰を見ないようにしながら手から縛られている縄を解いて  
やっていった。足首の縄を解いてやっているとそこも赤く痕になっていた。  
 
「もう、大丈夫だから。痛かったろう。よく我慢した。安心をし」  
 ドナルドは少女に念を押す。脚も自由になって少女の方を振り向こうと  
したとき、少女は背中に抱きついてきた。首に絡まってきた華奢な腕を  
やさしく撫でて大丈夫だからと繰り返した。しかし、少女の様子が変だった。  
濡れたドナルドの貌に少女は擦り付けて泣いて、荒い息を吐いている。  
 
「神父さま。ずっとお慕いしておりました……。好きです、神父さま」  
 
「なにを言うんだ。一時の感情になど流されてはいけないよ」  
 
  ドナルドは振り返えらずに少女の腕を解こうとしていたが、簡単には  
引き剥がせなかった。背中にはすがり付いて来る少女の鼓動が伝わってくる。  
「仮設病院に慰問に来られた時から好きだったのです」  
「お前の気持ちは嬉しいが、あまりにも歳が離れすぎている」  
「シェリーさまならよろしいのですか?」  
 その言葉にドナルドは少女を振り返っていた。  
 
「どうして、そのことを知っているのだ!」  
 ドナルドは少女の華奢な肩を両手でガシッと掴むと揺さぶって詰問責めにしていた。  
「いっ、痛い……!神父さま。わたしはシェリーさまがうらやましい……」  
「あれは、わたしを弄んでいるのだよ。ただ秩序にしがみついている者を  
壊して愉しんでいるだけだ」  
「そのようなことはありません。きっとお父さまに甘えたいのです」  
「それなら、ふたりとも惨めなだけではないか」  
「惨めだというのですか!そこまで人に強くなれと!だれも抱き締めてはくれないのですか!  
それでは、人は救われることなどありません!」  
 
 裸の少女はそう叫ぶと、ドナルドの濡れた貌を両手で挟んで唇を被せて来た。  
白い貌をゆすって唇を擦り付けてくる。  
「もう、こんな想いはいや。人が死んで行くのを見るのもいや。どうにか  
なってしまいそうなんです。神父さま、わたしを抱いてください!」  
「わたしには、きみを抱くことは……できない」  
「でしたら、シェリーさまとのことを言いふらします」  
「なにを言っている!どうしてお前がわたしとシェリーとの関係を  
知っているんだ!答えないか!答えろ!答えろ、クレア!」  
 
  ドナルドは興奮のあまり少女の細い首に両手を掛けて、指が食い込んで  
軟骨がひしゃげる鈍い音を聞いた。  
 
「うあぁあああ!」  
 ドナルドはベッドから跳ね起きていた。  
「どうしたのだ……!先ほどからうなされていたぞ。寝汗でびっしょり  
ではないか。わたしに話してみろ」  
「いや、大したことではない……。そう、なんでもない……」  
「そうか……。ならいいが」  
 シェリーはいつになく淋しそうな貌をしていた。  
「すまぬ、心配を掛けて」  
「いや、話したくないのなら、無理には言わぬがいい。それが一番だ」  
「いつになく、やさしいのだな」  
 ドナルドは心配そうにしているシェリーの頬にやさしく触れる。  
 
「わたしはお前にやさしくないか……?」  
「なぜ、そのようなことを聞く?」  
「わからぬのか……」   
「すまぬ。よかったら聞かせてくれ」  
 触れられた手を両手で包み込むようにしてぬくもりを確かめて瞼を  
そっと閉じるシェリー。  
 
「父親のやさしさならわかるが、男と女の間のやさしさはな……」  
 シェリーはドナルドにそう言うとベッドから降りて、ピシッと背筋を  
伸ばして、裸身にガウンを纏った。  
「もういちど、ナイトドレスを着てくれないか、シェリー」  
「なんだ?」  
「やさしいシェリーが見たいのだ。だめか?シェリーは十分にやさしいぞ」  
「ダメとは言わんが……」  
 
  シェリーは含羞しガウンを落として、ドナルドに背を向け床のナイト  
ドレスを拾う。赫のゆったりとしたリネンのドレスにシェリーの肢体が  
透けて見えているのが、通り名の如くに気高さと命を育むやさしさを  
感じる。そして、その肉体を抱き締めて、己がペニスで押し拡げて  
歔かすことに無上の歓びと男としての達成感があった。おびただしい  
量の精液でシェリーの膣を塗すのだ。  
 
 いまだに肉体の鍛錬を怠らないシェリーのプロポーションはすこぶる  
美しかった。きゅっと引き締まったヒップにウエスト。無駄な肉が一切  
ない。そのバストも脂肪が削げたシェイプアップされたものだったが、  
ツンと上を向くかたちが小気味よい。それに男言葉のなかに、時折見せる  
女らしさが可愛かった。まるで、甘えているような気がする。夢の中で  
言った少女へのふたりが惨めではないかの言葉が棘となってドナルドに蘇る。  
 
 そもそも、ドナルドとシェリーと接近したのは死者の宮殿の探索の  
戦いで、アンデッドと交戦に怯えたセリエを救ったことだった。シェリーは  
過去の清算の為に荒ぶる闘いを挑んで取り囲まれてしまった。生き恥を  
晒すよりも死してこそ本望と思っていても、いざ死と直面するのとでは  
別問題だった。  
 
 ドナルドはシェリーごとイクソシズムのターコイズのやわらかな光で  
包み込んで浄化した。シェリーは膝を付き背中を丸めて蹲ってしまう。  
生きているという実感がシェリーの恐怖を増幅させていたからだった。  
「シェリー姉さん!」  
 飛び出そうとしていた、オリビアの躰をセリエが引き止める。  
「オリビア、行くな!彼に任せろ!」  
「でも、セリエ姉さん……」  
「彼がシェリーを助けたのだ。任せればいい。そうだろう、オリビア」  
 
  ドナルドは両膝を崩して蹲るシェリーにすぐに駆け寄っていった。  
「どうした!しっかりしろ!おまえらしくないぞ!」  
 経典を投げ出して床に蹲って泣くシェリーの躰を無理やりに引き剥がす。  
死者の宮殿では立ち止まることは赦されなかった。傷ついた者にとっては  
いささか乱暴なやりかただったかもしれない。  
 
「わたしらしくない……だと?」  
 ドナルドは蹲っているシェリーの肩を精いっぱいのやさしさで掴んで励ましていた。  
この探索の戦いに哀しみに浸る余裕は誰にも無かったといっていい。  
下層に潜るほどに敵の恐怖が迫って、気が付けば背中を取られているようなものだったからだ。  
「わたしらしくないとはなんだ……!答えろ!ドナルド・プレザンス!」  
 シェリーの淋しさに取り込まれた瞳が辛酸を舐めてさえ、柔和な彼の眼差しに吼える。  
 
「背筋を伸ばして胸を張り、災いを寄せ付けない大地のシェリー」  
「買いかぶりすぎだ……。というよりも侮辱か」  
 ドナルドは見上げたシェリーに口元をほころばせている。  
「おまえは神父だろう……に!」  
 シェリーはぷいっと横を向いて拗ねてしまう。  
「神父も人間でな。良いと思った嘘なら真でなくともつくことができる。  
そうなる素養はあるのだ。シェリー、努力してみろ。」  
 
「なら、嘘でもいい……。いまだけでも、わたしにやさしくしてくれ」  
 シェリーの腕がドナルドの首に唐突に絡みついてきた。  
「見たのだ……。知った仲間の顔を……な」  
「そうだったのか……。ゆるせ」  
「言うな。おまえの祈りで魂は昇天したから……いい。もう、いいんだ」  
 
「すまぬ」  
「まだいうか。ならば、暫らくこうしていてくれ。今だけ泣かせてくれ」  
 ドナルドはシェリーの背中をポンポンと叩いて、頭をやさしく撫でてやっていた。  
それは、仲間のいる手前ほんの数分程度のささやかな出来事だった。  
抱擁はシェリーから解かれて、すっと立ち上がるとドナルドを見下ろした。  
濡れた貌で口元に笑みを浮かべながら冗談交じりにこう言う。  
 
「この戦が終わったら、おまえの秩序とやらを壊してやるから、おぼえていろ!」  
「ああ、わかったよ」  
 シェリーの差し出した手を取ってドナルドは経典を手にして笑いながら立ち上がった。  
あとになって思えば、冗談半分、本気半分だったのではないかとドナルドは  
思わないでもなかった。  
 
 
 彼女は銀のトレイに水差しとゴブレットを載せて戻って来て、ドナルドにゴブレットを渡す。  
「飲め。毒など入ってはいなからな」  
「ありがとう」  
 ドナルドは素直にシェリーに礼を言うと、ゴブレットの水をゴクゴクと喉を鳴らして一気に飲み干した。  
「うまいか?」  
「ああ、とてもうまい。もう一杯飲みたいくらいだ」   
「なら、よこせ」  
 ゴブレットを取ろうとして差し出したシェリーの腕を掴まえてベッドにぐいっと引き寄せる。  
「おい、なにをする……!」  
 力なら、魔術師とはいえシェリーの方がドナルドの何倍も強かったが、彼女は男女の間の  
所作はわきまえていた。  
 
  しかし、いまだに男言葉が抜け切れてはいなかったのは、それも媚態の  
内のひとつなのかもしれないとドナルドは思っていた。シェリーはドナルドの  
胸に崩れて抱き締められる。  
「おまえが、わたしに何を求めたかはわからんが、この肉体が愛しい」  
「嬉しいよ。ならば、もっとわたしに溺れてくれ」  
 ゴブレットは転げてベッドから落ちた。ドナルドはシェリーの手を  
取って自分の胸にあてさせる。  
 
「聞えるだろう。わたしの鼓動が速まっているのを……」  
 シェリーの手がドナルドの胸毛の生えた厚い胸板を撫でると、  
彼の躰に跨った。ドナルドには赫いドレープの透けたナイトドレスを纏った  
シェリーが炎そのものに見えていた。シェリーはドナルドに見せつけ  
ながら開いた両太腿に手を這わせて薄いリネンの裾を手繰り寄せる。  
少しずつ露になってくる綺麗な脚がドナルドを興奮させる。その興奮は  
シェリーの股間に触れるペニスの感触でダイレクトに伝わってくる。  
ドナルドに禁欲の戒律を破らせてから、シェリーは煉獄の焔と化していた。  
 
「ドナルド。わたしの炎でふたりの罪を焼き尽くそう。セリエ姉さんには及ばないがな」  
 最初の情欲に身をゆだねた嵐の夜から幾度と躰を重ねあっても罪の  
意識はドナルドから消えることはなかった。  
 むしろ、聖職に携わるドナルドにとって、行為を行なう度に法衣が黒い闇に  
塗られていく気がしていたのも無理からぬことだったが、その熱情は  
止まることを知らなかった。  
 
 シェリーはドナルドの躰に屈み込んで、唇に乳首を挟みこんで貌を揺らし  
胸毛を弄って、シェリーの髪がドナルドを嬲っていた。その黒髪一本一本が  
蛇のようになって纏わりついてくる。  
 
  ドナルドのなかにシェリーの愛しさが込み上げてくる。もういちど燃え  
尽きて果てたいと願っていた。  
「あん。もっと舐めていたい……のに」  
 ドナルドの手がたくし上げられた裾を掴んでシェリーの脾腹にまで手を  
滑らせて乳房にまで引き上げると唇に挟ませる。  
「んんっ」  
 ドナルドの耳にシェリーが裾を咥え込む時に、口がピチャッと微かに鳴った音  
が聞えた。  
 
「早く繋がりたいんだ、シェリー」  
 シェリーは目返事で答える。ドナルドの大きな手がシェリーのかたちの  
綺麗な乳房を包み、性に溺れる彼女の喘ぎを移しとっていた。指と指で  
張り詰めた乳首を揉みながら、ゆっくりと回すように愛撫を施した。  
 
 シェリーのしなやかな躰がぐぐっと弓状にしなって脾腹に薄っすらと  
肋骨を浮かび上がらせながら、濡れる秘所をドナルドのペニスへと擦り  
付けていた。ドレスの裾を持ち上げていたシェリーの手は、ドナルドの  
下腹からペニスへとすうっと伸びていっていた。  
 
 妖しくシェリーの指が興奮に跳ねているペニスを捉え、尻を浮かせる。  
赫のナイトドレスを咥えたままで美貌に掛かる黒髪が情欲に燃える  
シェリーを彩る。肉茎の上側から手を添えて艶やかな赤銅色の亀頭を  
秘孔へとあてがって、ゆっくりと腰を落としていった。  
「わたしを壊してくれ。たのむ、シェリー……」  
 ドナルドは教会の孤児たちを殺された癒せない疵痕を性愛にぶつけ、  
シェリーに哀訴していた。  
 
「いいよ、ドナルド。わたしがおまえを壊してあげる」  
 シェリーの唇から赫いドレスが降りてくる。くなくなとのたうつあけすけな  
躰は見えなくなったが、リネンの手触りがドナルドを狂わせる。シェリーの  
乳房のやわらかさとリネンの生地のやわらかさと、その色とでヴァギナに  
埋まったペニスがびくんびくんと暴れ出していた。  
 
「んっ、あうっ、わ、わたしの膣内はきもちいいか……?」  
 さらに黒髪が流れてドナルドの躰をやさしく掃くのだった。そのシェリーの  
貌が死者の宮殿の守護者のゴーゴンの邪眼のきらめきのように見えていた。  
それは忌み嫌うものではなくドナルドにとって快美に繋がるしるべとなった。  
怠惰のようでいて神に救いを求めるより、人肌のぬくもりで疵が癒されていたのも  
事実だった。だが、それでも罪という意識は厳然としてドナルドのなかにはあった。  
 
「ああ……。温かくて包み込まれるようだ」  
「わたしの膣内にドナルドが深く挿って来ているよ……。うっ、はあ」  
 シェリーは瞼を閉じて眉間に縦皺を刻ませ、腰を捻り出した。ドナルドのペニスは  
喰い千切られそうな収縮感に襲われる。シェリーは胸板に両手をついて前屈みに  
なって上下に腰を振りたてアヌスを窄めてドナルドをきつく包み込んだ。  
太腿を撫でていたドナルドの手が胸についているシェリーの手に絡みつく。  
 
「こ、このまま、射精してもいいぞ、ドナルド……。射精してくれても」  
 シェリーの躰のバランスを取っている両手を握り締めて掲げると、彼女の  
前屈みに揺さぶられている躰を引き起こす。  
「や、やめろ……。ドナルド、よしてくれ……」  
「どうした、シェリー?」  
 
「と、跳ばされてしまいそうだ……カオスゲートから時空の果てへ……  
とばされてしまうぅうううッ!」  
 しっかりとドナルドの手をシェリーは握り締めてる。ドナルドは握り  
締められた手をゆっくりと持ち上げて上体をゆっくりとあげはじめた。  
 
「な、なにをするのだ。ドナルド!」  
 ドナルドは躰を起こしてシェリーをベッドに組み敷いた。  
「あ、あっ、やっ、やめろ……やめろぉおおッ!」  
「す、すまん。シェリーが堪らなく欲しいのだ」  
 組み敷いたシェリーの肉体を抉るように腰を振って衝きあげる。  
ドスッ!ドス!というドナルドの重い衝撃波がシェリー・フォリナーの柔肉を  
突いて子宮へと届かせる。  
 
「わ、わたしが欲しいのか……」  
「そうだ。おまえが欲しい、シェリー……」  
「こ、こわしてくれ……。たのむ、ドナルド……わたしを壊してくれ!」  
 ドナルドはシェリーの膝裏を抱えて脚を掲げさせて抽送を繰り出す。  
肉の繋がりを眺めながら深く突くドナルドの瞳は獣だった。膝裏を押え  
つけるドナルドの手首にシェリーの手がガシッと掴みかかってハッと  
するも、絶頂感はすぐそこまで迫っていた。こわしてくれ、こわしてくれと  
喚いていたシェリーの声はいつしか消えていた。  
 
「うっ、あっ、あっ、あ、あ……あぁああッ!」  
 口をいっぱいに開けて白い歯を覗かせる。柳眉を吊り上げて、泣き顔  
を見せている勇ましいシェリーに欲望の丈を射ち込む。ドナルドの手首に  
爪が深く食い込んでいた。ドナルドはシェリーの躰に覆い被さって  
おびだだしい量の精を迸らせる。  
 

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