本能で相手の感じる場所を敏感に感じとり、包み込むように優しく抱きしめながら刺激しつづける…
耐えきれずに、やめてっ…!とすがりつくと、
「感じるままに感じればいいのだす…」と囁く多聞…
優しい表情をしているのに、感じる相手のすべてを見逃さない鋭い目線。
たくましく打ちつけてくる体のせいで視界がぶれる…
体の中からじわじわと広がっていく、熱を帯びた抗いようのない感覚。
どうしょうどうしていいかわからない、多聞にしがみつく。
「はぅ…んっ!あ……あん!」
「…白虎とか、心配いらんだす……全部、受けどめる……」
その瞬間、すべてが真っ白になっていた…
「大丈夫だすか?」
汗で顔にぺたっと張り付いた髪を丁寧に掻き分けながら、あの目で見つめる。
近くで感じる温もりと優しさが恥ずかしくて嬉しくて、更紗はまたギュッと多聞に抱きついた。