雨の滴に濡れるベランダを窓越しに日下部まろんは
憂鬱な表情で見つめていた・・・
「・・・・っ誰!?」
無防備なまろんの腰へ不意に腕が巻き付けられた。
「・・・・ノイン・・・」
振り返り、男の顔を見るとまろんは何故か安堵の溜息を漏らした。
(・・・この人は、敵なはずなのに・・・・・)
まろんの表情に雲行きが走った。
「ジャンヌ・・・」
気付くとまろんは一糸纏わぬ姿で、
男の前で露わになった肌を見せつけるかのような
挑発的な目をしてノインを見つめていた。
「・・・本当に、いいのですか・・・・・?」