−−稚空は私の事…  
 
ある日、日下部まろんは部屋の隅に座り込み物想いにふけていた。  
(稚空は…私の事どう思ってるのかしら?)  
まろんは恋人稚空に密かな疑問を抱いていた。  
彼は、十分過ぎる愛を注いでくれる…そこまでは良いのだが、それ以上に身体の関係を望んでくる。その行為は別に嫌いではないし、愛を深めるためなら仕方がない。しかし、彼女はこう思い始めた。  
(稚空は身体だけが目的なのかしら…?)  
もうすぐ悩みの原因、稚空がくる時間…と、時計を見ながら再び俯き悩み始めた。  
 
 
私のことを好きでいてくれるって、両思いになる前からも  
ひしひし感じてた。でも、恋人同士になった途端に  
稚空は私を組み敷いて……  
あのときは頭が混乱していたけど、どうしてあんなに  
すぐに…待ちくたびれて、嫌になっちゃってたのかもしれない。  
でも私が気持ちをうち明けたから、身体だけでもって  
思ったのかもしれない。  
そこでチャイムが鳴った。  
 
「お帰り、稚空。おじさま元気だった?」  
「ああ、あの親父はいつ会っても元気だよ。若すぎて困るくらいだ」  
笑いながらもまろんの心は晴れない。  
稚空はひょいっとまろんの顔をのぞきこむ。  
「なんだか元気無いな、まろん。」  
そう言うなり唇を塞ぐ稚空。  
すぐに舌が唇の薄い隙間を割って入ってくる。  
「!」  
最近はついばむようなキスをしてくれなくなった。  
一度疑い出すと何もかもが「身体目当て」につながる気がして  
仕方ない。「んん…っ、ん、……」息が苦しい。  
私を求める稚空の熱い舌…本当に求めているのは、私?身体?  
 
稚空の舌はまろんの口を蹂躙してねっとりと動く。  
頭が真っ白になる。稚空、私を今も好きですか……?  
それだけになる。  
 
「や、稚空、まだ昼間だよ。それに玄関で…っ、ぁ、」  
まろんは思いがけず感じてしまう。恥ずかしい。  
「じゃあ暗い場所に行こうか。夜までずっと寝ていよう、  
 そうすれば関係ないだろ」  
まろんは軽々とだっこされて、寝室へ連れて行かれる。  
稚空はすっかり遠慮が無くなった。初めのころは、  
無理矢理押し倒しても必ず「まろん、今日つらくないか?」  
「嫌だったり痛かったりしたらすぐ言えよ。」と  
優しい一面も見せてくれた。最近ではまろんが痛がっても  
少しのことではやめてくれない。逆に涙の浮かんだ瞳に  
サディスティックに笑うだけだ。  
 
今日もそうなのだろうか。  
そっとベッドに横たえられ、その仕草にさえ慰められる。  
稚空、私のことを…今も好き…よね?  
信じていいのよね?  
そう思いこもうとするまろんを裏切るように、稚空はすぐ  
覆い被さってきた。今のまろんには、  
こうして求められることに愛情を感じるしかなかった。  
お願い、信じさせて…  
まろんの思いは空回りを続ける。  
好きな気持ちを受け止められている気がしない。  
ただ、人形になるだけ。  
稚空はまろんの首筋をつつ…っと舌で舐めあげ、熱い息を吹きかける。  
「ぅ…」  
いつもに比べあまり反応しないまろんを少しいぶかしげに  
見つめるが、また身体にむしゃぶりつく。  
ワンピースの裾をたくし上げ、一緒に美しい足をつまさきから  
その付け根まで優しくなでる。  
「……っ、は……」  
まろんは声を押し殺そうと必死になる。こんな不安な状態で  
感じたくない、おぼれたくない、  
全てがうやむやに進んでしまう気がするから。  
稚空の手がワンピースを荒々しく脱がせきり、ブラのホックを外してしまう。  
いつもならまろんが背中を少し浮かせて外しやすくするのだが、  
今日はぴくりとも動かないので  
左手で背中を支え、まろんの身体を浮かせて右手で外した。  
「?」  
ここで稚空もさすがに何かおかしい、と感じたようだ。  
「まろん……?」  
「……」  
気が付いてくれた。嬉しい…  
 
そんなまろんの思いをまたも裏切り、稚空は  
まろんの胸から浮いたブラごと胸を右手でつかむ。  
「今日はなかなか強情だなあ。でも見てろよ、すぐに  
 気持ちよくしてあげるから」  
そう言うと、稚空はいつも以上に情熱的に愛撫を始めた。  
胸を搾り取るように手を動かす。包んではすぼめ、たまに強くつかむ。  
「稚…、はあっ、……うぅ…」  
ふくよか胸の全体、頂点にブラの生地が柔らかくこすれて  
刺激する。どんどん頂点が固く、高くなっていくのがわかる。  
駄目、ここで感じちゃ…なし崩しは嫌……  
しかしまろんは自分の思いとは裏腹に身体をぴくっ、ぴくっと  
動かしてしまう。声は殺しているものの息があがる。  
荒めに胸をすくって、一緒にブラも取り去る稚空。  
胸が揺れる。突然空気にさらされて冷たい。  
それも手伝ってか、  
頂点はもう隠しようがないほどに膨らんでいた。  
 
「まろんは感じやすいなあ、今日はどうして声を聞かせてくれないんだ?」  
稚空は今日のまろんの様子を、新しい試みだとしか受け取っていなかった。  
急に恥ずかしくなったのかもしれないな、などとのんきに捉えていた。  
「はっ、はぁ、……はあっ…。」  
まろんの息は大分あがってきた。そんな自分が悔しくて、悲しい。  
稚空はためらいなくふもとに舌を這わせる。  
だんだんと頂点に近づくようにゆっくりと円を描く。  
「くぅ…っ、や、……あぁっ」  
隠しきれない喘ぎに、稚空はますますかき立てられて  
空いている左の胸をいじっていた手に力を入れる。  
その手もわざと頂点には触れずに、荒々しく全体を揉みほぐすだけ…。  
まろんは自分の乳首だけが冷たいようなきがした。  
そこだけ外気にさらされているかのような。  
ますます膨らんでいくのがわかる。早く触れて欲しいと  
思ってしまうのを、なんとか押しとどめようと必死だ。  
 
稚空はまろんの胸が好きで、普段からも執拗に攻めてくる。  
今日はそれだけではなく、まろんを焦らしてもいるようだ。  
さんざん焦らしきってから、自分も待ちきれなかったように  
頂点を大きくくわえ込む。左手もつん、とつつき始めた。  
胸全体が温かい、ぬるぬると動く愛する人の唇。  
口全体で頬張られた胸は、舌だけで頂点を責め立てられる。  
「あ…!やぁっ……あ、あ、あっ……」  
舌でつつかれる度に声があがってしまう。  
稚空はしてやったりというように、より早くつつき出す。  
「ち、…っ、…ちあきっ……ふうっ、んはっ!」  
どうして声が出てしまうの、どうして溺れてしまうの…  
まろんは自分が情けなくて、目に涙をためる。  
おまけに、胸ばかりを愛撫されているうちに身体の下の方がじんじん  
してきた。…濡れているかも、いや、そうに違いない。  
「んあ、はあっ、…く、く、…あぁぁ」  
早く……そう求めている自分に困惑して、涙があふれてきてしまう。  
お願い、信じさせて。もう溺れさせないで…  
本心が逆であることは自分でよくわかっているくせに、  
稚空を信じたい気持ちがこう言わせた。  
「稚空っ…、も、ぁあっ、もうっ…やっ、やめっ…」  
はあはあと荒い息の中で喘ぎも止まらないまろんだが、  
稚空はその声に涙が混じっていることにようやく気が付いた。  
 
「やめてぇ……」  
まろんの絞り出したような小さな声に止まる稚空。  
ぱっと起きあがり、電気をつける。  
「!」  
まろんは慌てて掛け布団を身にまとう。  
稚空は洋服のまま、自分はあられもない姿……。  
胸元には赤い印がくっきり残っており、まろんは恥ずかしくて  
仕方がなかった。  
「やだ、稚空、暗くして…」  
まろんは涙が頬を流れていることにももはや無自覚だった。  
「まろん、ごめん。」  
「暗くして…」  
稚空は首を横にふり、聞かない。  
「ちゃんと話そう。今日、嫌だったのか?体調悪かった?  
 無理しちゃってごめんな。」  
「……」  
何も言えずに俯くまろんの肩をつかみ、稚空はじっと見つめる。  
「ほんとにごめん。……ちゃんと、目を見せてくれないか?  
 まろん、俺を見て…?」  
まろんは顔を上げられない。稚空は優しく話してくれるけど、  
もう…私を好きでないのなら…この手を自分から離すなんて  
出来ないけれど、そうしなくちゃ。  
自分がみじめだし、稚空にも……  
本当に愛している人を、抱いて欲しい。  
   
まろんは自分から切り出さなくてはならない別れを思うと  
涙が止まらない。息が苦しい。  
稚空はそんなまろんを見て、ただごとでは無い、と肩をつかむ手に  
無意識のうちに力をこめていた。  
「まろん。…もしかして、俺がもう嫌い?」  
「違っ…」  
そんなことがあるわけない。今も大好きよ、稚空、でも……  
「違うなら…ちゃんと、話して?  
 気が付けなくてごめんな、今日まろんずっとおかしかったのに、  
 俺自分のことばっかりで。  
 ……で、今日…何かあったのか?」  
まろんは仕方なく口を開く。決心しなきゃ。  
「…あの…ね…、正直に…言ってほしいの、私が傷つくとか気にしないで」  
うん、と稚空はまろんから目を離さない。  
まろんはそんな稚空とどうしても目が合わせられない。  
その目を見たら言えなくなる。  
「私と…別れたい?もう私のこと…好きじゃ…ないの…?」  
最後はもう涙でぐしゃぐしゃの声になってしまった。  
胸を隠している布団を押さえる手が震えて、その下で  
心がぎゅうぎゅうと音を立てているのがわかった。  
苦しい、嫌、こんなこと聞くのは怖い…。  
 
「ひっ……。」  
まろんは俯いて苦しそうに泣いている。  
「何、なに言ってんだよ。まろん! ちゃんとこっち向けよ!」  
稚空、怒ってる…。まろんは無理に顎をつかまれ、  
目を合わせざるを得なくなった。  
やっと顔をあげると、稚空の顔が真っ赤になっていた。  
「本当、なに考えてんだ?! そんなわけないだろ、何言ってるんだよっ。  
 またそうやって一人で悩んで……」  
そんなわけない…?まろんは納得ができなくて、言葉があふれ出す。  
「だって…」  
「なんだよ?」  
「…って…、稚空、もう私の…身体が目当てで付き合ってるんでしょ?  
 私は…私は今でも稚空が好きよ、大好き…でも、つらいよ……  
 好きな人に気持ちを無視されて、抱かれるだけなんて嫌っ…。  
 だから、ちゃんとしよう、もう…やめようよ……」  
一度口を開くと止まらなかった。  
どうして涙が尽きないんだろう、最後にこんな顔しか見せられないなんて。  
 
稚空は自分の頭にかっと血が上るのがわかった。  
「まろん…俺、俺はな、単なるスケベにしか見えてないのかもしんないけど!  
 俺は好きな女以外は抱きたくないんだよ!  
 抱きたいのはまろんだけなんだよ! だから…」  
まろんはぐずぐずの顔で、目を見開いている。  
「情けねー…」  
稚空はぐったり俯く。  
「俺の気持ち、そんなに伝わってなかったのか?  
 好きな女にそんなこと思わせるなんて、俺サイテーだ……。  
 身体目当てなんて…そんなわけないだろ、まろんはわかってないんだよ、  
 俺がどんだけ好きでいるのかわかってないっ……」  
まろんは自分の手だけでなく、全身ががくがく震えるのがわかった。  
胸が、温かくなっていく。  
「俺は、普段からちゃらちゃら好きとか言ってるけど…ちゃんと  
 伝えるには…もう気持ちが大きすぎて、重すぎて、こうして…抱くことで  
 しか表せなかったんだ。それ以前に…」  
稚空が顔を上げる。さっきとは別の理由で赤くなっている。  
「抱きたくて仕方なかったんだよ。」  
まろんの涙も、もうさっきとは別の意味を持っていた。  
 
抱きたくて仕方なかった…その心がまろんに響く。  
(稚空を信じてもいいの…ううん…信じなきゃ、こんなにも想ってくれてるこの人を信じなくてどうするの)  
そう心に思った時、まろんは稚空に抱きついていた。当の稚空は目を見開きまろんを眺めた。  
「…ごめんなさ・・ぃ・・本当・・に・・ごめん・・ね・・」  
涙を流し稚空の胸元に顔を埋め震えながら謝る。信じられなかった事とこんなに良い人と一緒にいられて幸せな意味を二つ添えて。  
 
稚空はそんなまろんを凝視し、少ししてまろんの頭を撫でた。まろんはぴくっと、反応し瞳に涙を浮かべながら顔を上げる、すると瞳には愛おしそうに微笑む稚空の姿が映っていた。そして、まろんを優しく包み込んだ。  
「ちぁ・・き・・?」  
「…愛してるよ・・まろん・・俺にはまろんしかいない・・」  
ぎゅぅっと、力を込めて抱き締める稚空の服を震える手で強く掴み顔を埋めたまま言う。  
「…怒って・・ないの・・?」  
 
「怒ってるわけないだろ…いや、ちょっと怒ってるけど。」  
まろんがほっとしたのも束の間、稚空はまろんを  
容赦なく押し倒した。  
「もう身体だけなんて言わせないからな」  
そう言って熱く唇を塞ぐ。  
また、割って入ってくる舌…。  
言葉と行動が矛盾しているが、なぜかまろんは  
稚空を信じられる気がした。信じていた。  
 
稚空の手が布団をそっと取り去る。  
「寒いよ、稚空……」  
「すぐに熱くしてやる、風邪ひかないようにな。」  
稚空は優しい瞳で、両手でそっとまろんの両腕を撫でた。  
「嫌か?」  
嫌なんて言えるはずがない。  
ドキドキして、どこかゾクゾクする。  
「嫌じゃ…ないよ」  
小さくつぶやくことしか出来なかったが、しっかりと  
稚空に伝わったようだ。安心したようにため息を  
つくと、それがスタートの合図のように稚空は  
まろんを攻め始めた。  
 
俺の気持ちを伝えてやる。  
稚空はそう意気込んで、まろんの胸を丹念に撫でる。  
「ん、ん…っ、稚…く、はあ…」  
今度はまろんも途切れる声を抑えない。  
焦らすことなく頂点を吸い、舌で触れるか触れないか程度に転がす。  
「や、そっ、…あ、ぁん、あっ……」  
最後に胸全体をぐるりと舐めて、稚空は  
まろんが身につけていた小さな下着にゆっくり手をかけた。  
わざとじりじりと下ろしていく。  
まろんの薄い茂みが見えてきたところで少し止め、  
よりゆっくり下ろす。  
「稚空、は…恥ずかしい、早くして…?」  
稚空はその声を無視して、もものラインを撫でながら  
親指だけを下着にかけて下ろす。  
「あれ?まろん、なんか…」  
「えっ?」  
「ずいぶん濡れてるけど。脱がせただけなんだけどな?」  
 
「ばかっ…ひゃぁっ!」  
稚空が突然、まろんの秘部全体に口を付けた。  
温かい。秘部全体よりも一回り大きな粘膜に包まれているようだ。  
「あっ、稚空、それだけはやめて…ッ」  
稚空は口で大きな円を描く。その唇がまろんの芽を刺激するたび、  
芽と声が大きくなっていった。  
「はっ、やぁ!…ん、ん、あっ、ぁあんっ、はぁっ、はぁあ!」  
「まろん、もっと声出るだろ?」  
「やぁ、だっ…は、はずかしぃ…、ああぁ、あぁ、はぁっ…」  
ジュプジュプと粘膜が音を立てる。シーツに小さなしみができている。  
稚空は今度は舌を使って芽だけを舐め始めた。  
上下に動き、たまにもも、時にはおへその方まで舌を動かす。  
それでも最後は芽に戻ってまた上下運動を繰り返す。  
「んーっ、ん、ん、あはぁっ、あ、あぁ、ん……っくぅ…ひゃっ…  
 は、はんっ、んんっ…あぁ!あっ、あっ、あっ……」  
まろんの声がだんだん限界が近づいていることを告げた。  
稚空はそれを察して、芽全体を丸く動かすように舐め回した。  
「あぁ、あ、あ、あ、んっ、ああぁっ、かはッ、は、はぁ、は、」  
あと少しで達しそうなところで、稚空は舌を止めた。  
「ち…稚空?」  
怪訝そうにまろんは起きあがった。  
 
起きあがって揺れた胸を右手でつかむと、もみしだきながら  
左手で支えてゆっくりと再度押し倒し、  
覆い被さった。  
「まろん、早くして欲しい?」  
「えぇ…?稚空、やだ…そんなこと言いたくないよぉ…」  
「して欲しいんだ?」  
くすっと笑って、さりげなくまろんの泉を根でくすぐる。  
「ひゃっ、あぅ…稚空のいじわ…っ、は、いじわる…」  
今日はまろんを泣かせちゃったから、この辺にしておくかな。  
稚空はそう思うが否や、焦らすのをやめて  
一気にまろんを貫いた。  
 
「ああ!あっ、稚空、ち…ああ、あん、あ、はあ!は、んはっ…」  
入った途端に動き始める。  
それと同時に、先ほど達する寸前まで攻めておいた芽に手を伸ばした。  
「んんっ?!稚空!やだ、あぁ、あ、」  
愛液にまみれた芽をコロコロと愛しむ。もうすっかり膨張しきっている、  
まろんの限界も近い。  
「あ、はぁあっ、あっ、く、くうぅっ、やっ、やん、あ、あ、あ、あぁぁぁっ」  
まろんは稚空を中に入れたまま、きゅっときつく締まって芽で達してしまった。  
「はぁ、は、はぁ…はぁ…ふ…」  
息が上がっているまろんの下半身が、ぴくぴくとひくつく。  
稚空は自身の限界をなんとか抑えられたことにほっとして、また  
得意になって、まろんが落ち着かないままに動き始めた。  
「ちぁ、ま、待ってっ…、はぁぁ、は、んっ、んあっ、や、  
 もう…もう駄っ、ああ!あ、ああ、あああ、あん、やあ、あっ、あっ、  
 く、、んくっ、はあ、はああっ、はっ……あああああぁぁぁっ」  
 
今度は我慢できずに、締まるまろんと共に稚空も達してしまった。  
まろんの中で根がびくん、びくんと動いて残りを流し込んでいく。  
「稚空…、もう……」  
ヌッ、と根を引き抜くときに、まろんが「んんっ…」と喘ぐ。  
「まろん、わかった?俺がどんなに…まろんだけなのかが」  
「うん…わかった。稚空、ありがと…」  
名残惜しそうに根を吐き出した粘膜から、白い液体がゆっくりと流れた。  
 
 
 
またモーニングピルを処方してもらわなくちゃ…と思うまろんでしたとさ。  

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