(4巻・ノイーン様のレイプシーンより)
「稚空のことがすきだから」
まろんの真摯な視線にも動じず、ノインは御符を彼女の細い手首に貼り付けた。
「きゃあ!」
まろんの腕に電流と共に痛みが走る。
「何を言っているのです。その眼差しは確かに私のジャンヌ・・・」
ノインが無抵抗になったまろんの服と下着を脱がせ、いそいそと
自分のモノをあてがい、体重を掛ける。
「っ・・・ゃあ!」
「心配しなくても、すぐに気持ちよくなります・・・」
ぐぐぐ、と力が加わり、それが侵入を始める。
それは乱暴に体内を侵し、そして遂には純潔を奪い――――奪うはずだった。
つるん、とでもいうようにノイン自身がまろんのなかに入り込んだ。
「・・・・・?」
「あーあ。はいっちゃったー」
今まで泣きながら可愛らしく哀願していた少女と本当に同一人物かと
疑いたくような不機嫌顔で、ノインを睨みつけている。
「な、あなた純潔は・・・?」
「・・・そんなもん今時守ってる人がいると思う?先生、考えが古いわよ」
ん、とまろんが下半身に軽く力を入れた。
するとすっぽり入っていたノインのそれが激しく動き、欲望を吐きだす。
「う・・・ぁっ!!」
「・・・あ、かわい〜♪」
体をずらし、自分の中から取り出したノインのそれをしげしげと
ながめ、意地悪く摘んで笑った。
「すごい、未だにぴんくだぁ。しかもちっちゃいし!あはは!よくこんなんで
押し倒そうと思えたわね!」
可笑しくて仕方がない、といった様子でまろんがくすくす笑いを繰り返す。
ノインはいろんな意味で泣きたくなっていた。
「それからね、先生えっちするのすごい下手だわ。
服脱がすだけでハァハァ言い過ぎだし。全然キモチヨクない!
力ずくでしたければもうちょっとお勉強するべきね!」
「うわぁ!!」
ノインが眠っていたソファから飛び起きた。
寝室では高土屋全の死に傷つき、気を失ったまろんが眠っている。
「ノインさま?」
脇で休んでいたシルクがノインに声を掛けたが、返答はない。
(・・・下手?私がか?!確かに経験はそう多くないが・・・
いや、そうじゃない!そうでなくてまろんが純潔でない?!
あの少年に奪われたのか?!いやいやまさか、でも・・・)
いつまで経っても黙っているノインにシルクが再び声を掛ける。
「ノイン、さま?」
「なんですか、シルク?」
振り返ったノインは優雅に微笑んでいた。が、目が笑っていない。
「の、のいんさま・・・・・・???」
ノインはだまってシルクの眉間に御符を突きつけた。
御符が瞬くまに光り、爆ぜて燃えた。
・・・その夜、紫界堂聖の住むマンションの周辺に断末魔の悲鳴が
響き渡ったのは、まぁ、言うまでもない。