あの日も雨だった…  
 
コンコン!  
めろこと満月のいる部屋にノックが聞こえた。  
「はい。どなたですか?」  
満月が軽快にドアに向かってく。  
「ジョナサン見なかった?」  
いずみが顔を覗かせて聞いた。  
満月とめろこは同時に「見てない」と言い放った。  
今でさえいずみとめろこは何もなかった様に見えるが、満月の知らない冥界…  
そして今より前に…  
 
「めーちゃん、ちょっと。」  
いずみがふいに呼びかけた。  
「この前の借り、今日返してね」  
「借り?めろこさんなんか借りたんですか?」  
満月がめろこの顔を覗き込むとめろこは怪訝そうにしていた…  
 
―数日前  
 
「ったく!何で私が満月の見張りをしなきゃなんないのよ!」  
満月にストーカー被害が及んでいて、タクト達が交代で見張りをすることになっていた。  
「まあまあ。僕はめーちゃんと二人きりになれて嬉しいよ。」  
見張り当番のめろこと、見張り当番じゃないいずみ・リオの姿があった。  
「僕はめーちゃんの為なら当番じゃなくても見張りをするからね☆」  
いずみはめろこにベタボレじゃないけど好意…?を抱いている。  
(と言うよりむしろサドっ気を抱いている)  
そんないずみの何気ない一言を聞いて  
「ホント!?いずみくん大好き!じゃ、後は任せたね!今度なんでも言うこと聞いてあげるからっ!じゃね!」  
と言ってめろこは去っていった。  
(やったー!これで見たかった昼ドラが見れる〜)  
「ちょっ!めーちゃん!?」  
何がなんだかわからないいずみは唖然とした。  
そしてはっとしてめろこの言葉を思い出した。  
 『今度なんでも言うこと聞いてあげるからっ!』  
(…なんでも?)  
 
 
―そんなことを一通り言い聞かせたいずみは次の言葉を言いかけた…  
「待って!確かにそんなことは言ったけど『なんでも』ってそういう意味じゃないからね!  
 たいやきをあげるとか見張りを代わるとか、そういう意味だからね!!」  
めろこは声を張り上げて否定した。  
と言っても『なんでも』の意味の否定だ。  
「でも、なんでもは『なんでも』でしょ?」  
いずみも負けじと言い返す。  
「そ、そーだけど…」  
言い返す言葉がなくなっためろこの声はみるみる小さくなっていく。  
「じゃ、決定☆  
 早速僕に奉仕してください。」  
 
「!?奉仕!?って…」  
びっくりしためろこは視線を落とした。  
そう、いずみの股間に。  
「案外ものわかりいいんだね!めーちゃんって。それだけエッチってことかな?」  
そう言っていずみはズボンのベルトに手を掛けた。  
「えっ!?でも隣に満月が…」  
観念したのか、めろこは拒否しないで満月に聞かれるか見られるかのことを心配していた。  
「大丈夫。ミッキーなら仕事でマネージャーが迎えに来るって。それにタっくんはミッキーに付いてくしね!」  
いずみはめろこの手を引っ張り、ベッドに腰掛けた。  
「今日は一日、僕の奴隷になってもらうからね。」  
 
いずみのソレはもう膨らんでいて、ズボンの上からでも膨れ上がっているのが分かるくらいだった。  
めろこは座ってるいずみに祈るように跪いてやさしく包み込んだ。  
「めーちゃん、生で舐めてよ。」  
「!?」  
一瞬躊躇っためろこの頭を、いずみは掴んで床に打ち付けた。  
「今日は僕の奴隷だよ?」  
 
いずみは手を差し伸べた。  
めろこは何かを覚悟したようにジッパーに手を掛けた。  
「うっ!」  
めろこがソレを孕むと、いずみは呻くように声を漏らした。  
めろこはそれが嬉しかったのか、それとも完全に吹っ切れたのか、ぺろぺろと亀頭を舐めはじめた。  
「いいよ。めーちゃん…。どこでそんな技術覚えてきたの?」  
めろこは、いずみの言うことが聞こえないくらい夢中で舐めていた。  
手は竿を揉み、舌で亀頭から裏、玉までねっとりと舐め上げた。  
「ん…気持ちいいよ。次はめーちゃんが気持ちよくなる番だよ。」  
「え…?」  
めろこは大きく膨らんだソレを掴みながら顔を上げた。  
いずみの手には鞭があった。  
「!?やっ!」  
不安に顔色を変えためろこが涙目で訴えた。  
「大丈夫だよ。これはめーちゃんを打つための鞭じゃないよ。めーちゃんを縛るための鞭だよ。」  
 
「!?」  
「さ、まずは僕の前でストリップショーを見せてね。全部脱ぐんだよ!」  
満面の笑みを浮かべていずみは囁いた。  
「全部…って…」  
「全部。パンツも、ね?」  
めろこは立ち上がって編みタイツに手を掛けた。  
立ち上がった拍子に黒いシルクハットが落ちた。  
「きれいな脚…」  
いずみはじぃっと見つめている。  
『パサッ』  
めろこの腰からスカートが落ちて、めろこの足元に被さった。  
「……………」  
食い入るように見つめるいずみの視線に耐えられなかったのか、どうしても最後の一枚を脱げない。  
めろこは震えながら手でその大きな胸を隠している。  
「どうしたの?最後の一枚を脱いで僕にすべてを見せてよ。」  
意地悪く光る眼でめろこを見つめる。  
「や…お、おね…が…い…」  
「何?聞こえないよ。」  
「パン…ツだけ…は…いずみ…くんが…」  
 
「しょうがないなぁ」  
そう言ってめろこのパンツをすばやく剥ぎ取った。  
「ん…。」  
「もうこんなになって。めーちゃんはえっちだねぇ。」  
どうやらめろこはいずみに見られて、羞恥心からか濡れていたらしい。  
「両手を出して?」  
「?」  
いずみは鞭でめろこの手首を器用に縛った。  
そしてベッドの上にうつ伏せになるように押し倒した。  
『どさっっ!』  
「きゃっ!」  
『ガサガサ』  
「いずみくん?」  
いずみは何かを鞄から取り出して見せた。  
「!?それ!…」  
「めーちゃん、エッチだからすぐわかるよね?そう、バイブレーターだよ!」  
 
いずみの手には妖しく光るバイブレーターが握られていた。  
「待って!?」  
「待てない。」  
いずみはめろこの上に被さって手を固定した。  
両手をベッド結び付けられ、手の動きが封じられためろこは不安そうにいずみの動きを見ていた。  
『ヴ―――ン…』  
いずみはバイブのスイッチを入れて、めろこの太ももの内側にあてがった。  
「ああぁ…あっ!うあっ!?くっ…」  
『ズブズブ…』  
「あ〜あ…こんなにいやらしく咥えちゃって…」  
バイブの約半分を挿入したところで、いずみはバイブの強さを『強』にした。  
「あああああぁぁ!?やあぁ…くぁ!!」  
『ズッ…』  
いずみは苦痛と快感にゆがむめろこを横目にバイブを最奥まで挿入した。  
「あああ!や…めてっっ!!くうぅ―…」  
 

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