うららかな日差しが射し込む昼休み。そのざわめきもあと5分で静まる。そんな廊下を教室棟とは反対方向に歩いていく人影が―――
「皇帝、どちらにいかれるんですか?もうすぐ予鈴が鳴りますよっ!」
と灰音がかけよった。
「生徒会室に忘れ物…だ」「だっ…ダメです!」
とっさに言ってしまった。生徒会室に忘れ物、ということは簡単に言うと、サボりということ。それ自体はも理解してる。
でも皇帝、ううん、高成様と少しでも同じ時を共有したい。気付いてしまったから。閑雅様とは違うこの気持ちに。
「灰音もくるか?」
「…へ!?…い、いいんですか?」
思いもよらない高成の言葉。もちろん灰音の返事は決まっている。 「よっ、喜んで!」
「ぷっ…」 思わず顔がほころぶ。素直すぎる灰音の返事。
…愛しい。純粋にそう思えた。一日一分一秒、彼女と過ごすたび、閑雅に渡したくないという思いが強くなる。
「…もう待てないんだ、灰音…」
後ろからついてくる彼女には聞こえない声でつぶやいた。
―ガチャ…バタン―――
生徒会室の重厚な扉が閉まる。
「灰音…鍵閉めてくれないか」
「は、はい!」
背を向けて鍵を閉める灰音。手を伸ばせば届く位置に彼女がいる。
いつまで近くにいられるか分からないなら、あきらめる方が楽だと思っていた。今はもう、違う。
「ここに来たってことは」
ふいに声をかけられ振り向いた彼女。その腕をつかみぐっとこちらに引き寄せ、見かけよりも華奢な体を抱いた。
「してもいいってことか?」
あっと言う間に灰音の頬が紅潮する。
「な…そんな、だ…だめです…」
明らかに動揺し目を逸らす。そこが愛らしいのだけど、あえて言う。
「目を逸らすな…」
君が教えてくれたんだ。だから俺はもう、目を逸らさない。
「…高成様っ!だっ…誰か来たら大変ですし…」
「やっとこっち見てくれたな」
(そんな顔、反則です…)
赤くなった彼女の頬に手をふれる。熱い…。そして唇に口付けた。
「…やっ…たっ…っふ…っ」ちゅぱ…ちゅぱ…灰音の舌をおいかける。柔らかく温かな体温。深く、浅く追い求める程に彼女の呼吸も乱れていく。
「…んっ…っは…ぁっ…た、高成様…ずるいですっ」
「したいときにする。って言わなかったか?」
「…!!」
ふとした瞬間に見せる高成の笑顔に灰音はまたときめいてしまう。
「それは…」
さらに灰音の体がほてっていく。自分ではもうどうにもできないくらいに。 「好きだ、灰音。もう俺はは待てない」
「や、高成様っ………」
抵抗する灰音の手首を抑え、乳房をおおう布を取り払う。
そこには桃色に色付いた蕾。そっと口に含み、わざと音を立てる。
ペロ…チュッ…チュパ…チュ…
「…ッんっ……っ」
必死に声をおさえる姿がいじらしい。
「灰音、声きかせて?」
「…たっ…ぁっ……かなり…さ…まっあぁんっ」
「敏感なんだな」
フルフルと首を横に振りつつも、俺の一言一言に感じてる灰音。
「乳首、立ってる」
「そんなこと…」
いつも強気な彼女の弱気な声に俺の理性はさらに失われそうになる。
片方の手で彼女の乳房をもてあそびながら、空いたもう片方の手でスカートのファスナーをおろし、その邪魔な布を取り払う。
「…っ!!見ないで下さい……」
ブラジャーとおそろいの真っ白なレースをあしらったパンティーから細く白い足がのびている。
解放された両手で灰音は顔を隠す。
「きれいだ…」
太ももをなで、彼女の秘部を布越しになぞる。そこには確かな湿り気があった。
「ぁっ…そこは…ダメですっ…」
もどかしくて一気にショーツを取り去ると、早熟な秘部が姿を見せた。
ゆっくりと筋を上下になぞる。
「ぁっダメ…ッはん……っん…ッあんっ」
熱く、潤んだ彼女のそこは、ピチャピチャと音を立てる。指を中に入れ、膨らみ始めた突起を激しく攻め立てる。
クニッ…ピチャ…ピチャ…フニッ…
「ぁっぁっあぁんっ…た…っっあああんっ」
逝ったらしい灰音は荒い呼吸でこちらを見つめる。
「ッハァッハァ…高成…様?」
「…灰音、愛してる…今は俺の…俺だけの灰音でいてくれるか?」
紅潮した頬は冷めないようで少し俯き口を開く。
「…はぃ……」
――愛しい灰音…今だけはあいつを忘れてくれるか?…俺はそっと自身を取り出した。
「灰音…」
上気した頬。艶っぽい唇。すべてを捕まえておきたい。でも縛りたくない。
「…た……ふ…チュパ…ンんっ…」
…君の味を忘れないように…君が俺を忘れないように「いくな…」
ズプッ…
「…ぁぁあんっ!!」
ヌチャ…ズブッ…ピチャッ…ズブッ「あぁっ…ぁんっ…っはぁんっ!」
「っ…くっ…」
……いくな……灰音……
パンパン!パンパンパンパンッ!!
「たっぁ…っぁぁぁぁああああああんっ!!!!」
――キーンコーンカーンコーン……
「もぉ灰音どうしたの?さっきの時間体育だったのに…心配したんだから…どっか具合でも悪いの?」
「ありがとりーこちゃん…ちょっと疲れてるだけだから、大丈夫よ…」
―次の日―
「…でね…そしたら十夜くんったらね…」
「あっ!た…閑雅様!」
「ちょっとぉ、灰音〜っ!?」
「ごめ〜んちょっと生徒会室に忘れ物したみたい!」
〈END〉