「ん…」
窓から入ってくる光がまぶしい。
(朝?)
少しだるさの残る身体を起こす。でも、このだるさは今横にいるあなたと結ばれた証。
(きれいな顔…)
ずっと見ていたい。ずっと触れていたい。思わず額にキスをした。
「ん?…まろ…」
稚空が目を覚ます。
「おはよ」
「起きてたのか?」
「ううん、今起きたとこ」
すると、稚空は私から目をそらし黙ってしまった。
「どうしたの?」
「いや…なんか…嬉しすぎて照れる」
「ぷ…あはははは!!」
「わ、笑うなよ!!」
いつも平気でせまってきた稚空なのに顔が真っ赤だった。
「だって、稚空かわいい」
「な!?」
「ふふ」
また稚空は黙ってしまい、さらに顔が赤くなっていた。なぜか、もっと困らせたいと思った。
「ね、好き?」
「ああ」
「ちゃんと言って」
急に稚空が真剣な顔になり、私を抱き寄せた。
「あっ…」
昨日の夜、何度も感じた体温が私を優しく抱きしめる。私も応えるように抱きしめた。
「好きだよ、まろん。だから…」
「稚空?」
「だから、死ぬなよ?」
稚空の声がかすかにふるえていた。泣いてるの?稚空…また私のために…
「はい…」
あなたとずっと一緒にいたいから。
地球と愛する人のために、私はすべてをかけて戦う。
大丈夫、私にはあなたがいるから。