私、藤丸千秋。今就職活動中の大学生。  
これまで色んな企業を回ったけど、どうもイマイチ好みじゃなくて…  
大学院進学も考えたけどパパが「若い内に社会に出た方がいい」って。  
特にマスコミ関係の仕事に入れたいみたいで最近は盛んにマルテレビを勧めている。  
でも私、目立つの好きじゃない方だしな〜…  
あーあ、どうしよう。  
 
明日は大手ゼネコン会社の面接日。早く睡眠をとって明日に備えなくちゃ。  
だからお風呂も早めに入って、早く部屋に戻ろうとしてたのに、  
パパの部屋で偶然『アレ』を見てしまうなんて…  
 
[うわああああっっっ!!はああぁぁっっっ!!!]  
廊下の方で何か変な声が漏れている。  
パパの部屋の方からだ、そう思って部屋に向かうと、うっすらとドアが開いていた。  
あれ…?パパが自分の部屋でビデオを見るなんて珍しい…普段なら専用のシアタールームで見てるのに。  
本当ならそこで引き返せば良かったのだ。でも、画面の映像を見て私はハッと目を見開いた。  
 
[あっ…あぁん…やあぁっっ!]  
そこには女の人が裸のまま両腕を縛られて、盛んに身体を揺さぶっている。  
いや、正確には誰かがカメラを持っていて、その人が女の人を揺さぶっているのだ。  
下半身は見えないけど、露わになった胸の揺れで激しく動いていることが解る。  
どこかで聞いたことのある男の人の甘い声が、女の人に優しく囁いていた。  
[ああ…いいよ…クボショー……もっと可愛い声で鳴いてくれ…]  
『クボショー』?…って、マルテレビの新人アナウンサー・久保梢子?  
パパは彼女の事をデビュー以来、出てる番組は全部チェックする位のファンで、  
実際何度も会って食事もしたとか言ってたけど、まさか、そんな…  
[やああぁぁぁーーーっ、イッちゃうーーーーーー!!]  
そうこうしている内に、その女の人が瞳にいっぱい涙を溜めながら首を大きく振って叫んでいる。  
「ううっ…出る、出るよ、クボショオォォォッッッ!!」  
よく見たらソファーに座ってビデオを見ているパパも、何も着ていない。  
女の人のクライマックスが近付いたと同時に立ち上がって、右手を盛んに動かしていた。  
何やってるの?一体…  
[あああああーーーーーーーっっっ!!!!!]  
「うおおおっっっっっっ!!!!」  
女の人とパパの絶叫がシンクロして、パパの右手に握っていたモノから  
おしっことは違う、何か白っぽい水みたいなのが飛び出し、  
それは画面の女の人の顔にかかっているように見えた。  
 
[はぁっ…はぁっ………]  
やがてカメラは拘束を解かれ、泣いている女の人の表情から下に向かって映し出され、  
うっすらと生えた茂みの奥に透明な蜜を溢れさせている泉が見えた。  
カメラを持ってる人の片方の手が女の人の親指ぐらいの蕾に触れ、  
それはちょっと擦っただけでたちまち形状記憶合金のようにピンと張り詰めた。  
[やっ…恥ずかしい……]  
本当に恥ずかしがっているのか、女の人の全身がピンクに染まり、張り詰めた蕾がピクピクと震えている。  
[ハハハ…相変わらず淫乱な娘だ。さっきイッたばかりなのにもう濡れぬれじゃないか]  
この声…やっぱりパパだ。それじゃあ自分で撮ったビデオを今見てるって事?  
[さあ、しゃぶるんだ…]  
カメラは再び女の人の顔を映して、追い掛けるように画面が動く。  
そしてピントが合った場所は、女の人と違うモノ…  
そう、今この映像を見ているパパと瓜二つのモノだった。  
女の人の可愛らしい唇がそれに触れ、アイスキャンディーのように舌を絡ませながら徐々に口の中に含んでいった。  
[……んっ…んくっ…ふうぅ……]  
上手く呼吸が出来ないのか、女の人は新たな涙を浮かべながら一生懸命に頬張っている。  
しかも片方の手はその太いモノを握っていて、もう片方の手は自分の蕾を盛んに擦っていた。  
[よし、もういいぞ…尻を高くあげてごらん…]  
女の人は言われた通りにしゃぶるのをやめ、背中を向けてカメラに見えるようにお尻を高く上げた。  
アソコからは勢いよく噴水する前のような泉が湧き出ていて、お尻の穴まで一面に湿り気を帯びていた。  
 
[今日はどっちに挿れたいんだ?おま○こか?尻の穴か?]  
パパがいやらしい言葉で女の人に聞いてくる。  
[…、……です………]  
女の人は言葉に詰まったが、ようやく掠れる声で言ったはいいものの、パパには聞こえなかったようだ。  
[聞こえんな!もっと大きい声で言ってみろ!]  
[…おっ…おま○こに!…梢子のエッチなおま○こに挿れてくださいっ!]  
[よしよし、いい娘だ…]  
半ばやけくそで叫んだ女の人が言い終わったと同時に、泉に大木を植樹するかのように太いモノが侵入してきた。  
[くっ…はあああっっっ!!!]  
肉のぶつかり合う音と、繋がったところから聞こえる音と、女の人の叫びから甘い喘ぎに変わる声。  
大木が浅く深く、泉に飲み込まれてはまた浮上し、二人をひとつに繋げている。  
そういえばカメラ…いつの間にセルフに撮ってたんだろう?  
[フフフ…こっちにも入れて欲しいんじゃないのか?]  
言い終わらないうちにパパは女の人のお尻の穴の入り口を優しくマッサージするように見せかけて、  
節くれだった中指をひくついている穴に向かってずぶずぶと埋めていった。  
[きゃうんっ!]  
ひときわかん高い声を挙げて、女の人の身体がぴくん、と反り返った。  
指を出し入れする度に女の人は泣きながらも嬉しそうな表情を見せている。  
このひと…お尻を責められるの、好きなんだ…  
[いやああっっ、またっ、またイッちゃうーーーーーっっっ!!]  
再び女の人の絶叫が部屋中に響いたと同時に、繋がったところから、  
さっきパパがモニターに向かって出していたような白っぽい水が  
どくどくと泉の狭間から溢れ出した。  
 
今のは一体何だったんだろう…?  
 
映像はそこで終わり、パパがビデオを片付けてるうちに  
慌てて自分の部屋に戻った私は、早く眠ろうとベッドに潜って目を閉じた。  
……だけど、眠れない。どうしてもあの女の人…久保梢子…の姿が頭の中から離れない。  
あの声、あの表情、あの涙…そして、あの白い肌。  
 
やだ…私、凄くドキドキしてる。  
この胸の高鳴りを早く押さえなくちゃと電気を再びつけて、  
とりあえずその辺にある雑誌を手にとり、じっくりと読みふけった。  
だが、それが却ってまずかった。だって今月号のタイトルが  
『特集/女のコのH体験アレコレ』  
……余計に眠れなくなってしまった。  
 
何だか胸が痛くなってパジャマ越しに触れてみると、乳首が立っているのに気付いた。  
よせばいいのにパジャマのボタンを外して直に触れると、だんだん固くなっていく。  
「あっ……」  
乳首の先に触れるだけじゃ物足りないと言わんばかりに今度は片手で代わる代わる揉んでみた。  
「あ…ぁん……」  
(気持ちいい……)  
身体がそこら中熱くてたまらない。  
パジャマを上下とも脱いで下着一枚になってもまだ治まらない。  
片手で胸を揉みながらもう片方の手を股間に伸ばしたら、下着越しにじんじんと熱を感じる。  
ラインに合わせて指先ですっと擦ると、ナイロンの滑らかな感触に加えてしっとりとした感触が伝わってきた。  
瞳を閉じて思う光景は、あの人が下着一枚で仰向けになってこんな事をしている姿。  
今同じ事をしている私、まるで合わせ鏡のように…  
 
「…ゃっ…もっと…もっとぉ……」  
ショーツの感触をもう少し楽しみたかったけど、身体はそれすらも邪魔だと言うように手をかけて、  
そのまま一気に白い布をずり下ろした。  
「見てぇ…ほら…ぁ…」  
誰に見せるわけでもないのに、両膝を立てて大きく広げながら、  
たっぷりと水分を含んだ泉の近くの蕾にそっと指を触れてみる。  
「………!!」  
ちょっと触れただけで鳳仙花が種を弾き飛ばすような感覚が私の全身を駆け巡った。  
信じられない位の衝撃。いつもだったらこんな程度ではイカないのに…  
 
イッた瞬間はそのまま眠ってしまいそうだったが、それも治まると  
新たな欲望が奥底から湧き出ている事に気付いた。  
(やだ…まだ濡れてる……)  
さっきと同じように蕾の先端に泉から溢れたものをまぶすと、  
それは今にも開花しそうな位に大きく膨らんできた。  
 
「はぁ…んっ……」  
蕾を擦る度にクチュクチュといやらしい音が、しんとした部屋に響き渡る。  
再び瞳を閉じて浮かぶ光景は、ビデオに映っていた時と同じ、  
あの人が大きく身体を揺らしながら貫かれている姿。  
でも…あんなグロテスクなモノを平気で受け入れるなんて…信じられない。  
それは私がまだ男の人との経験がないからそう思うだけなのかもしれないけど…  
 
「くっ…ふぅ……梢子さ……ん」  
さっきまで男の人と身体を繋げていたあの人が、いつの間にか私の隣にいて、蕾に触れようとしている。  
本当の事を言うと、あのビデオを見た時から、あの人を手に入れたいという欲望が芽生えていた。  
ベッドの上で抱き締めて、キスをして、そして…こんな風にお互いの感じる場所に触れあって…  
「…あぁ…やはぁ……っ……そ、そんな…に……!」  
蕾を擦る指の動きがいっそう速く、強くなる。  
これは私の指?それとも…あの人の?  
もう何でもいいよ…止まらない……  
「いやあぁぁっ、しょ…梢子さあああんっっっ!!!!」  
さっきよりも大きく、恥ずかしい声を挙げて、私は空であの人の身体を抱き締めていた。  
 
 
あの日以来、私は何度も幻想のあの人に抱かれた。  
この前はお尻に悪戯をされて、アイライナーペンシルを入れられてしまった。  
でも、私がイクと同時にあの人も消えてしまう。  
結局は…私の自己満足に過ぎないんだ。  
 
今日も快楽の余韻と行為の空しさに浸りながら、ぼんやりと天井を見上げてふと思った。  
(あの人と同じ場所で働きたい…)  
そうすれば、夢が夢じゃなくなる。  
 
そして翌朝、私はパパに打ち明けた。  
「マルテレビに行きたい」と。  
 
その願いは叶い、今、私の隣には彼女が眠っている。  

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