女は人一人いない城でその時を瞑目して待っていた。
遠くから聞こえるのは門を打ち付ける鋼の音、人々の怒号、そして悲鳴・・・
日々開発によって鍛えた門も、軋んだ悲鳴を上げている。
門の外の不遜な略奪者たちが進入してくるのもそう遠いことではない。
女の派閥、-light-の構成員はすでにあらかた討たれたらしく争いの音はまばらだ。
断末魔のような音を立て頑丈な鋼鉄の扉がただの鉄塊と化すと女は深く息を吐き愛用の金鷹閃電槍をつかむと立ち上がった。
「当主!かくご!」
敵軍の将らしき剣豪を先頭に蛮族のごとく眼をぎらつかせた男どもが彼女めがけて走りよってくる。
女は冷静に槍を一閃させる。
ガッ
さすがに敵将は耐えたようだが、多くの敵兵が槍の露と消える。
「ッ・・・」
だが攻め手の数は多く、彼女が飛ばした者たちの倍もの敵兵が取り囲む。
その様は死肉に群がるハイエナのようだ。
もはや城を守るものは当主のほかにはなく、要を破壊するのを阻むものはない。
にもかかわらず、敵軍は要を破壊しにいくそぶりを見せない。
(くっ!なぶり殺しにするつもりかッ!?)
ぎらつく男どもの瞳が肯定しているように見えた。
「させるかッ」
もう少し、もう少し耐えれば、援軍が到着するはずだ。
そういう手はずになっていた。
槍を一閃するたびに屍が積み重ねられる。その屍を踏み越えて押し寄せる敵兵。。。
(キリがないっ・・・)
目の前の敵兵めがけて槍を振るおうとしたが体勢を崩す。
「?!」
見ると背後にいた敵兵が服のすそを引っ張っていた。
振り払おうともがいた瞬間、豊かな胸を鷲みにされた。
「なっ!?」(しまったっ!!)
あまりのことに槍を取り落としてしまった。
(まだだ・・・まだ戦える・・・)
彼女は槍だけでなく格闘術にも秀でていた。
長く伸ばした爪で群れ寄る男どもの顔に切りかかる。また背後の敵には蹴りをお見舞いする。
(援軍はまだかッ)
だが、自分を取り囲む粗野な男どもの中にかつて味方であった者の姿を認め愕然となった。
(・・・そういうことかッ)
彼女のあまりの強さに味方のうちにも妬む者がいるのは知っていた。
だがこれほどまで早く裏切るとは・・・
絶望の淵に立たされた彼女の服のすそをまたも引くものがいる。
(なんなんだコイツら・・・)
執拗に衣服に手を伸ばしてくる男ども。そのぎらつく瞳。
さすがの彼女も薄気味悪さを感じていた。
「当主さんよぉ。そこまでだ」
ニヤニヤと薄気味の悪い笑みを浮かべながら彼女の戦いぶりを眺めていた敵将が彼女の前へと立ちふさがった。
彼女のしなやかな体に緊張が走る。
「ハッ」
短い気合とともに敵将の繰り出す剣は確実に彼女の体を切り刻んだ。かのように見えた・・・
ハラリ・・・
敵将の剣が鞘に収められると、衣服はすべて小さな布切れとなり彼女のからだから剥がれ落ちた・・・
「なっ何を・・・!?」
驚きのあまり身動き取れず裸身を晒す女に、敵将は冷酷に言い放った。
「裸の女がいて男たちがいる。なら、ヤることは一つだろ?」
敵将が配下のものどもに目配せをすると、男たちは待ってましたとばかりに女の体へと手を伸ばしてくる。
「嫌っいやぁ・・・」
手足を押さえつけられ、豊かな胸を揉みしだかれる。
「天下に敵なしと謳われた-light-当主さまのアソコはどーなってるのかな〜?」
敵将のふざけた物言いに男たちは彼女の両足を持ち上げ無理やり局部を露にする。
「へぇ〜部下どもに散々ヤらせてる割には意外と綺麗じゃないか」
「なッ!?」
淫らな花弁を触れるか触れないかの微妙なタッチで指が蠢く。
「くッ・・・」
「おやぁ、当主さん濡れてきたな。クックック」
「ちがッ!」
彼女の秘所は意に反して熱く潤っていた。
「淫らな当主さんだな。敵を相手に感じてるのか」
「うう・・・違うッ違うのぉ〜」
涙を流しイヤイヤをする彼女だが、その秘所はすでに愛液で濡れそぼっている。
「そうだ、アンタに槍を返さないとな」
「えっ?」