月明かりの夜…
主亡き場所──慎の部屋から、それは聞こえてきた…。
会話でもなく、独り言でもない…着物を乱し、仰向けで己を慰め、喘ぐ、17の少女・真夜の声だ──
「…あっ…」
普段、他人には決して見せない、快楽に溺れる表情…瞳から微量の涙を浮かべながら、なおも己の花弁を弄ぶ。
静かなる空間に、真夜の甘い吐息と淫靡な音が響く──
「ふぅっ…ん…」
唇を噛み締め、声を押し殺そうとする。
それに反するかのように、指先が花弁の中心にある豆粒を転がした。
「あぁっ…」
声と共に口が開き、その端から唾が垂れる…指先は、感じる箇所を小刻みに転がし続け、そして蜜壺の中に侵入する。
蜜で溢れる中を慎重に進み、内壁をなぞり上げる…良い箇所に的中したのか、真夜の身体が微かな痙攣を起こした。
指が動く度に、卑猥な音をたてる…それを聞けば身体は更なる快楽を求め、蜜壺に挿入されている指を出し入れさせる。
一本では飽き足らず、もう一本増やし、激しく中を掻き乱した。
「あぁっ…!ぅ…あ」
朱に染まる真夜の顔、熱を帯びた身体から汗が流れ、花弁からは大量の蜜が溢れ出ていた。
両足を大きく広げ、蜜壺に二本の指を激しく出し入れさせる…ジュプジュプと淫靡な音を響き渡らせ、呼吸を乱す。
「ぁ…っ…はぁんっ…」
もう少しで絶頂を迎えようとしていた…その時だった──
「…あ、兄上…?」
己を慰む真夜の前に、亡き兄・慎の姿があった。
慎は真夜の上に優しく重なり、首筋に軽く唇を落とした。
「兄上…、何故?…あぁっ…」
丸く豊満な乳房に唇を移し、淡い桃色の突起にしゃぶりつく…真夜の身体が快楽に震え、花弁から蜜が床に滴り落ちた。
唇はゆっくりと、真夜を味わうかのように下り、濡れそぼる花弁に辿り着く。
「兄上…っ…そこは…ふあっっ」
真夜の言葉をよそに、慎は豆粒を舌先でつつき上げた…真夜の身体は、つつかれる度に痙攣し、口から絶え間なく喘ぎ声を漏らした。
やがて、舌先は蜜壺に潜り、女性の香りと蜜の味を堪能するかのように中を探っていく。
「あっ…あに…うえ…っ…ぁあ」
あまりの良さに、声を押さえ切れない…慎は音をたてるように蜜壺の中を舐め回し、花弁を押し拡げていく。
そして一度花弁から顔を離すと、怒張する己の一物を取り出し、真夜の入口に当てがった。
「っ…兄上…儂らは…」
真夜が何かを言いかけた…慎は構わず、己自身を蜜壺にゆっくりと挿入した。
「っあ…っ…っ!」
真夜の腰を掴み上げ、己の腰をゆっくりと動かす…多量の蜜が淫靡な音をたてる。
根元まで結合し、真夜は一時、背を反らせていたが、やがて慎に抱き付き、自ら腰を振りだしていた…慎もそれに応えるかのように、真夜の奥を何度も激しく突き上げる。
「あ、兄上っ…あっあぁっっ…ぁはぁっ…!」
兄妹はお互いを激しく求め合い、同時に絶頂を迎えた…──
事を終えた後、真夜は深い眠りについた…慎は真夜の身体に着物を被せ、静かに去っていった……