あれから…あれから一ヶ月が経った…
「俺がヤツを倒す」っと光臣が儂に誓ってから…
月光が窓枠から垂れ込むこの部屋で、身体全ての穴という穴から
気が抜けていく様な感覚が、時に鋭く…時に甘く突き抜ける。
「真夜…こっち向いて」
顔を男に向けて、上目で見る。男の唇が真夜の唇を荒々しく、そして
淫欲に吸う。お互いの舌を絡めあい、男が真夜の上唇を舐めあげると
下腹部の敏感な場所もヌラヌラと涎を垂らすのがわかる。
「み…光臣…はぁ……ひぅ…」
真夜の口から自分の名を呼ばれ、そしてかき立てる吐息で
光臣はますます真夜を翻弄したくなる。
唇から顎へ、顎から首筋へ…そして敏感な二つの見事な双房へ
舌をはわす。右の乳首を口に含み丹念に舌で翻弄し、左の乳房を
右手で揉みしだく。下から上へ包み込む様に、そして先端を
指で強く、優しく愛撫する。
「!」
突然真夜の手が光臣の「それ」を捕らえるので、ドキリとしてしまい
真夜に視線を投げかける。
「光臣ばかりに攻められるのは癪じゃ」
そう言って真夜は体勢を変えて光臣の下半身に顔を向ける。それを手で
愛撫し、口へと誘導した。
「っつ!」
唐突に真夜の暖かい口の中に誘われた光臣。真夜は唇でしごいたと
思ったら、今度は敏感な部分を舌で舐め唇で吸う。その行為が
昏い瞳の奥に火を灯す。気丈でいて脆い真夜が今は一心不乱になって
自分のモノへ奉仕する姿が、なんとも欲情を煽る。
真夜の前髪が光臣の股内をくすぐるのも、快感を高めてくれる。
「じゃぁ…俺も…」
そう言いながら光臣は真夜の尻を強引に両の手で掴み
無理矢理涎がヌラつく秘部に舌をねじ込む。
「み…光臣…」
最後の「み」がまるで甘えた子猫の様な韻を持っているので、光臣自身も
嬉しくなる。クリトリスを吸いながら膣の入り口を指でじらす。
直ぐに指を挿入せずにじっくり柔らかく、溢れる愛液でそこを満たすまで。
真夜は膣口がキツく締るので丹念に広げる。中指を第二関節くらいまで入れ、
指の腹で上内壁を摩る。そこは真夜にとって敏感な部分なので、咥えたモノを
一瞬放してしまう。
「真夜、ここ弱いな」
舌は相変わらずぷっくりと剥かれた真夜のクリトリスを嬲り、
指は容赦なく中を弄る。膣壁がギュッと指を締め上げるのが堪らない。ただでさえ
狭いここが、敏感に応じるのだから、自分を沈めた時の反応が愉しみでならない。
中だけでなく身体全体がビクビクし、大きな乳房が乱れる姿が扇情的だ。
お互いの愛撫を堪能しつつ、どちらもこれ以上されると果ててしまうので
向きを変えつつ、ぴったりとくっ付く。だが突然真夜をうつ伏せにさせて
強引に真夜を後ろから突き上げた。真夜は「はぅっ」っと最初辛さを漏したが
その後は、甘美な声で鳴いた。
双臀を掴み、激しく腰を打つ。真夜の奥の奥まで貫きたくて、どうしてもバックで
攻めたくなる。子宮口に自分の先端がガンガン当たるのが伝わってくると、
真夜もそれに答えて、嬌声を上げる。普段では聴けない秘密の声を
貪欲に聴きたくなる。真夜の中は全体を締め上げてなおかつ突起が刺激するので
気を抜くと吐き出してしまいそうになる。もっと愉しみたい、一回の行為毎に
濃密なSEXをしたい…。光臣はバックから体位を騎乗位に変えて、今度は下から
貫く。
「ひう…ふぁぁ」
下からの衝撃に真夜は逃れるように光臣の首に腕を廻し、キスをする。
濃厚なディープキスをくり返し、くり返し…ヒクつく自分と光臣が
繋がってる部分を意識する。そこからは自分を翻弄する光臣自身が、奏でる
淫音を産んでいる。グリグリと尻を嬲られ、放さまいとする光臣の行為が
真夜に闘争心を燃やさせる。真夜はアソコをギュっと更に締め上げ、悩ましく
軸をくねらせる。その行為を光臣はなんなく受け入れ、ニヤッと笑った。
「真夜がその気なら…」
ガッと真夜を組み敷いて正常位で貫き始める。そして真夜の長い足を自分の肩に
もってこさせて、更に激しく攻め立てた。
「まっ…!正臣!!ダメじゃ…そ…はぅ…」
真夜がこの体位が異常に感じてしまうのを、何回目かの行為で解った。
お仕置きする意味でも、この体位を正臣は好んで行った。かといって
正臣もただでさえ具合のいい真夜のソコが異様に締め付け、なみなみと
愛液が滴るので、これには長く耐えれそうにはなかった。
「もっ…もうダメじゃ…」
「ひっあっイクーー!!」
真夜の下半身がビクビクし、膣から太ももへ、脚全体に痙攣が走る。
真夜がイクとその中は特有の波が走り、光臣自身をも襲う。
「まっ真夜…」
「好きだ」、「愛してる」や全ての「生きる糧」の言葉を投げかける様に
名を叫び、光臣は真夜の中で果てた。
二人の身体は折り重なる…汗も体液も全てが溶ける様に…。
深く口付けをし、花火が散った余韻を楽しんだ。
光臣は真夜との行為の後、眼が覚めると真夜の頬に涙の後が
有るのが気になっていた。見当はつく…ただ…ふっといつも思うのは
『俺は…その涙をもとめる事が出来るだろうか…』
と、過っては己の拳を見つめるだけだった。