「若林!これはどういう事です!」
那須乃の身体は四肢を縄で繋がれ、身動きが取れない状態になっていた。
「那須乃さん、僕はねもう疲れたんですよ。」
「何がですか!早く縄をお解きなさい!!」
那須乃の言葉には耳を貸さずに、若林は続けた。
「子供の時から、僕は飾りだった。那須乃美沙紀という血統の飾り、
何をしても認められず、蔑まれる。」
「その気持ちが、貴方に分かりますか?」
「…それは……。」
いつもとは全く違う、冷たい眼で若林は続けた。
「そう、分かるはずは無いんです。自分を中心としてでしか物事を見れない人にはね。」
「だからそう、もっと別のやり方で貴方には屈辱を味わって貰うんです。僕が今まで受けた仕打ちと同じだけの屈辱を。」
ニタリ、と。若林は笑みを浮かべて那須乃へと近づいた。
「いつも気丈な那須乃さんでも震える事があるとは、驚きですね。」
那須乃の眼前まで近づいた若林が言い放つ。
そんな事は微塵も思っていないであろう事が、若林の眼を見た那須乃には伝わってきた。
「…こんな事をして、絶対に許しませんから。」
「どうぞ、一人では何も出来ない貴方がどう許さないと言うんです?
戦闘でもそうでしょう、那須乃さんは誰かに守られなければ何も出来ないんです。」
「………ッ」
的を射抜かれたとでも言うように那須乃はそれ以上何も言えなかった。
「さて、と。あまり時間をかけるわけにもいきませんからね」
そう言うと、若林は当然の様に那須乃の制服に手を掛け、脱がしていく。
抵抗する那須乃、だが手足を縛られていてはただ身体を動かす事しか出来なかった。
無駄と分かっている那須乃の行動。
それを見る若林は満足そうに頬を緩めていた。
「那須乃さん、とても綺麗だ」
那須乃の制服を脱がしながら、恍惚の表情で若林は言った。
「だけど、普段の貴方なら言うんでしょうね。僕の身体なんて汚い、汚らわしいと。」
一人若林は続けていく
「そうです僕の身体は汚いんですよ那須乃さん。貴方と比べてあまりにも、ね。」
「でもほら、簡単じゃないですか。こんなに綺麗な那須乃さんがいるんです、汚れた僕一人なんて簡単に処理できるじゃないですか」
「若…林、何を言っている…の?」
言うなり若林は那須乃から手を離し自分のズボンへと手を掛ける
「ふ、…ふふっ。」
那須乃が今まで眼を逸らしていた若林の下半身からは、怒張しきっていた若林自身が取り出される
赤黒く脈打つソレは普段の若林からは想像付かないほどおぞましく、グロテスクなものだった。
「あれ?那須乃さん、そんなに横を向いていては何も始まりませんよ」
若林が再度近づく。
「い、嫌!止めなさい若林!わかっ…!?」
那須乃の頬を掴み、嫌応にも自分の方を向かせる。
「ほら那須乃さん、あーん」
いくら抵抗したところで女である那須乃は男である若林の力に適わない。
「そ…んなの、絶…対に……っ…んんぅ!!」
口の中に広がる今まで味わった事の無い肉の感触。
ソレが若林のモノであると考えると一層深くなる不快感、ついには吐き出してしまう。
「ぅぁ…、げほっ…ぅ…。」
しかしそんな事を許す若林ではなかった。
「何をしているんですか?それじゃあ意味がないじゃないですか。」
那須乃の唾液に塗れた自身を見ながら若林は言う。
「那須乃さんがそんな態度をとるのでは僕も困りますね」
スッ、と横に手を延ばす若林、そこにあるのは若林自らの愛刀。那須乃の身体が竦む。
「わかりましたか?僕もそこまではしたくないんです。」
「だから、今度は吐き出しちゃいけませんよ」
両手で那須乃の頭を掴み再びペニスをねじ込む若林。
「…ん、んんっ!!…」
「ははっ、全部入りましたよ那須乃さん。貴方の、綺麗なお口に、僕の全てが、ね。」
再び訪れた嫌悪感に耐える那須乃、休ませる気は毛頭無い。
若林は那須乃に口を使って自分を悦ばせるように言う。
既に那須乃は若林に従うしか無かった。