一体何がどうしてこんな事に。この状況は天国か地獄か。  
少し前までは夕と寄り道をしながら帰り道につき、フラッと寄った赤坂神社でお茶を飲んでいたはずだ。  
それが今や二人して帝梨訶の前で体が動けなくなってしまっている。  
「ふふっ、あの子は大丈夫よ。邪魔してもらっちゃ困るからちょっとの間動けなくしただけ」  
流石自称神様。やる事なす事思い切りが良すぎます。  
などと関心…もとい呆れている場合ではない。  
「あの、梨訶?善性に目覚めたはずじゃなかったの?取って喰おうと言うなら僕も本気を出すけどいいのかい?」  
あの地下でペシペシと叩いたように、と多少凄んではみたが、  
「失礼ね。もうそんな事しないって言ったじゃない。まぁ…ある意味、食べちゃうんだけどね」  
何を訳のわからん事を仰ってるんですか、このお子様神様は。  
そんなスルッと巫女服を脱いで、裸にならなくても…  
「って、裸ぁ!?あの、ちょっと、何やってるんだよぉ!?」  
そんな動揺は夕にとっても同じだったみたいで。  
「あわ、あわわ、り、梨訶さん!お食事は別に服を脱がなくても!?」  
落ち着いて、夕。突っ込み所はそこじゃない。やはり夕では桔梗さんへの突っ込みは任せられないな…と現実から逃避したものの。  
目を背けられない。滑らかな褐色の肌。胸はほんのわずかな膨らみを持ち、桜色の乳首と肌の色とのコントラストがまた美しい。  
まだ成長しきっていない体ゆえか、股間には毛一本も生えていない。  
どこか神性で、しかし背徳感をもつその容貌に思わずゴクリと唾を飲み込む。  
「だって邪魔じゃない。これからする事で汚れちゃったら困るし」  
それには断固抗議したい。世の中には着衣エロというものがありましてね。  
巫女服などその手の方々には引く手数多なんですよ!梨訶さん!…って僕は馬鹿かぁ!?  
「いやいや、そうではなくて!何でこんな展開になるんだよ!?ていうか色々とまずいから!このご時勢!」  
向こうが神様だろうが天魔だろうが、見た目だけなら十分犯罪です。誰かに見られたら一巻の終わりだ。  
「だって…お礼がしたいんだもん。私をおとなしくさせてくれたお礼がね。だけどあげられるものは何もないし…。  
 だからこうする事にしたの。ね、いいでしょ、お兄さん」  
グハァッ  
心の中で血を吐く。そんな上目遣いで、そんな涙目で。そんな声色で、最初に会った時の呼び方をされてはもう辛抱たまりません。  
僕だって男ですからそっち方面には興味津々です。  
「ふふっ、それにあの天魔の娘と同じで私も貴方に興味が湧いてきてるのよね。  
 気になると言うか、独占したいと言うか…。だから、ね?おとなしく食べられちゃお?」  
裸体を惜しみなく晒け出しながら、近付いてくる。  
夕はあわわ…と顔を真っ赤にしながら二人を見据えている。  
神様、目の前にいるほうじゃない神様。僕は人外に好かれやすいんですか!?  
 
 
「いやぁ、しかしあの地下に篭ってたお陰かね。訓練も前ほど辛くは感じなくなったなぁ」  
通常の授業後、SGコースのいつもの訓練後仲間達と体を休めながら雑談を繰り交わす。  
普段からお前だけは疲れた様子見せてなかったじゃないかと皆の心の中で突っ込まれつつ、結崎が話題を振る。  
「まぁ…一応神様と戦っちゃったわけだし…。前よりは強くなった感じはするね」  
「私はもうあんなとこ御免よ。カビくさいし、どこかに虫は潜んでそうだし」  
館脇と天草が感想と愚痴をこぼす。  
「でもでもー、これだけ強くなったんなら、あの逃げた鬼王も今度こそコテンパンに出来るかもね!」  
そう、深山木の言う通りだろう。いつ姿を現すかわからないあの者達を相手にするならば力はあったほうがいい。  
「そうだよな、何つったっけ?青田…太田…大竹?」  
「大嶽丸よバカ結崎」  
「そうそう、それそれ!気味わりぃガキと筋肉野郎は倒したから、あとはそいつとあの女だけか」  
「亮には名前まで覚えてもらえてないなんて…敵ながら哀れだ…」  
「二人とも八雲ちゃんが止めさしちゃったもんね!特にあの羅生の時!  
 八雲ちゃん、本気で怒ってたもんねー!そこの所、夕ちゃんはどう思う?…ってあれ?どこにいったの?」  
その台詞を言い終わった時に、示し合わせたかのようにドアが開き当人が姿を現す。  
トテトテと白い髪を揺らしながら小走りで雑談の輪に近寄ってくる。  
「はい、八雲さん、お飲み物をどうぞ」  
自分の為に買ってきてくれたのであろう。礼を言って受け取るとその顔に笑顔がほころぶ。  
「いやぁ、甲斐甲斐しいねぇ〜。八雲の為に何も言わずに細やかに気を配る!」  
「あ、あの、結崎さん。べ、別にわたしはただ…」  
「いやいや、いいって事よ。二人の様子を見てると微笑ましくってなぁ。  
 とてもじゃないがこんな事、この二人にゃあ――」  
トスッ!トスッ!  
台詞を言い終わるまでもなく、どこから取り出したのか矢と鋭利なカードが、結崎の首の両側を通り過ぎ壁に突き刺さる。  
その軌跡は正に薄皮一枚。ハラハラと髪が落ち、首の両側に一筋、赤いものが走っている。  
「二人が…どうかした…?」  
夕を除く女性陣の抜群の笑顔。しかしその奥には冷徹な怒りが込められていて正直怖いです。  
「い、いえ…なんでもありません…」  
ヘナヘナと腰を抜かす結崎を見て、自ら進んで地雷を踏みに行くとは物好きな奴だ、と館脇と二人で溜息をつく。  
「でも、本当に夕はいい子だよね。同じ女の私から見ても守ってあげたいって気持ちになるもの」  
「そーそー、その点、あの神社の子にも見習わせたいよー」  
もう今ではおとなしくなった、神社の地下の最奥で会った時の梨訶を思い出す。  
「そうだ、あの子だ!何か気にかかってたんだけどそういう事か!」  
復活した結崎が大声で突然叫びだす。  
「急にうるさいわねぇ、バカ。何なのよ、一体」  
「バカ言うな。いや、ほらあの子も天魔だろ?んでもって夕も天魔と。あの子は黒で、夕は白くて。  
 これぞまさしく『二人はプ○○ュア』だな!アッハッハッ!……あれ?皆さんどうしてそんな引いてるんですか?」  
皆が一斉に結崎より離れ、帰り仕度をし始める。  
「バカはほっといて帰ろうか」  
「いこ、ミッチー!」  
「…最上級のバカね」  
「あ、あの、いいんですか皆さん?」  
無言で夕の背中を押してやり、部屋を出る。ここにいては夕にまでバカがうつりそうだ。  
 
そして男は一人取り残されて呆然とする。  
「おーい…みんなー…さびしいよー……」  
 
「あ、あの、いいんですか?あのまま放っておいて…」  
もう冬も終わりに近付いた二月の上旬、夕と二人で歩きながらおしゃべりをする。  
「いいんだよ、別に。度を過ぎたバカは少しは痛い目に合わないと」  
よりにもよってあの例えはないだろう。場の空気を読めない奴だ。  
「さてこのまま寮に戻るのもまだ時間が早いね。夕はどこか寄りたい所あるかい?」  
「え?ええと…八雲さんと一緒ならどこへでも…」  
なんていい子なんだ。抱き締めてしまいたくなる。このままお持ち帰りしていいですか?  
いかんせん僕の周りには気の強いお嬢さんばかりで、こんな可愛らしい反応は辛抱たまりません!  
「あ…そうだ梨訶さんのところに行ってみませんか?あの後どうしてるのか少し気になりますし」  
「赤坂神社に?まぁ、確かに気になるね。ちゃんとおとなしくしてるんだろうか…。  
 あれだけ痛い目にあったんだから大丈夫だとは思うけど、行っておしゃべりでもしようか」  
 
 
そう、今日はこんな感じだった。夕とベタベタしながらデートでもしようと思ってたのに。  
それが当人の前で、別の女性…いや、お子様だよな?に襲われようとしています。  
「あ、あの、梨訶!やっぱりまずいって!こういうのは雰囲気やお互いの気持ちを尊重しあってだね…!」  
「そんな事言ってもうここはこんなになってるじゃない。ふわぁ…凄い…」  
既に股間のチャックは開けられ、もう一本のマイ木刀(誇張)がそそり立っている。そんな僕の意志とは無関係に!  
「ふふっ、どうこう言ってもやっぱり期待してたんじゃない。私の体を見て興奮したんでしょ?  
 八雲くんは私みたいな体が好きなんだ。意外な趣味を持ってたのね」  
ああ、そんな!ロリ野郎のレッテルを貼られつつあります!いや、でも夕もどちらかと言えば貧相な体型だから否定出来ない!  
しかし見た目年下の少女にいじられるというのもまたいいですな…ってまずいまずい!  
「ほら夕も見える?これが男の人の、八雲くんの性器よ。結構大きいわよね」  
「あわ、あわわ、や、八雲さんのがこんなにギンギンに…」  
ギャー!?夕にも見られてる!?  
「さぁ食べてみようかしら。…えいっ!」  
ペロリ チュパッ  
「うあああっ!?」  
いきなり舐められる。情けない声を出してしまったが、あまりの衝撃に考える余裕もない。  
「はむぅ…硬くて、熱くて、ビクビクしてる。こんなの…大きくて口に入らないよぉ…」  
両手で愛おしいものでも愛でるかのように愛撫し、舌で舐め取り、唾液が性器に絡みつく。  
上目遣いでこちらを時折見つめ、女としての本能か乳首をも擦り付けてくる。  
「や…やめっ…!梨訶…!こんなの、まずっ!?」  
これだけでも刺激的だというのに更に快楽が押し寄せてくる。  
「ふぁ…咥えきれないよ。でも仕方ないか」  
小さな口をめいいっぱい開けて性器をほおばる。ジュルリ、ジュルリと卑猥な音を出して梨訶は口内で八雲を愛撫する。  
少し苦しいのか、目尻には涙も見えてそれでも一生懸命に奉仕を続けようとしている。  
その様子がいじらしく、可愛らしくも見える。こんな小さな少女が自分のものを咥えているのだと、黒い欲望が首をもたげる。  
そうなれば止まらない。経験のないだろう少女の拙い奉仕では満足は出来そうもない。ならば。  
「むぐぅ!?うむっ、ふむっ、んんん〜っ!?」  
梨訶の頭を掴み、強制的に性器を往復させる。ただ自分の欲望を満足させる為に。  
唾液と先走りの液体が奏でる音は激しさを持ち、梨訶は喉を突かれる苦しみから涙をボロボロと零す。  
そんなグロテスクな光景が幾許か続いたのち、ピストン運動は止まり、性器は口内の最も奥で動きを止める。  
梨訶が何事かと思った矢先、口内のものが暴れ爆発する。  
「んむぅ〜〜〜っ!?」  
勢い良く飛び出した精液は粘りつき、しかも大量に溢れ出てくる。口から抜いてくれる様子は微塵もなく、このままでは息も出来ない。  
「んんっ!?んんっ!?……んぐ、んぐ、ごくん…」  
飲み干すしかないのだが、精液は粘りついて飲み込みにくい。それでも今は喉を鳴らすしかない。  
匂いが直接鼻につき苦しいが、何とか飲み干したあと、ようやく性器は口の中から出ていった。  
 
「けほっ、けほっ…うえぇ、苦いよぉ。ひどいよ、急にあんなに乱暴にするなんて…」  
射精してすっきりしたあと、我に返る。  
「あっ、いやっ、その!ぼ、僕は一体何てことをっ!?」  
途中までは体を動かすことなど出来なかったのに、今では自由に動かせる。何でだよ!?  
(我の力だ。このような呪縛、我にとっては無いにも等しい…)  
「伊吹ー!?こんなことに力を使うなよー!?」  
(お前が望んでいたからな。うむ、我は主思いだな)  
「勝手に納得するな!ああぁ…こんな奴が魂神だなんて…」  
がっくりと崩れ落ちる。自分も伊吹も情けない…。  
「なるほどね、魂神の力でもあったけど八雲くんの望んでたことでもあったと。  
 でもちょっとだけワイルドで男らしくて見直しちゃったかな」  
「顔を赤らめるなー!元はと言えば梨訶が――」  
そう言って梨訶を見やり言葉が途切れる。口元から精液が垂れ、渇色の平らな胸に付着している精液が黒に白で映えている。  
少女のその卑猥な光景に再びゴクリと喉を鳴らす。  
「…あら?また勃ってきたわね。ふふっ、まだ出し足りないみたいね。…今度はこっちでする?」  
梨訶の手が自らの股間を指す。僕の股間のクサナギも暴走しそうです!  
しかし、しかし!もはや主導権を握られる訳にはいかない。草凪八雲、このお子様には容赦せん!  
 
そう決心するや否や神速の動きで梨訶の動きを封じ四つん這いにさせる。  
「え?あれ?」  
ふふ、予想外の行動に呆気に取られてますね。  
「もうここからは僕がリードさせてもらうよ。これ以上先手を取られては男子の沽券に関わるからね」  
「ちょっ、ちょっと待って!こんな格好だなんてあの本には書いてなかっ――!」  
しまった!と思わず口を塞ぐ梨訶にある疑惑が湧いてくる。  
「ほほぅ、本ね。さて梨訶ちゃん、どんな本を参考にしたのかな?」  
我ながらいやらしい台詞だが、なにか板についている気もするなぁ。  
「誰が梨訶ちゃんよ!違うの、今のは…ひゃうんっ!」  
否定の言葉を最後まで言わせずに梨訶の秘部をまさぐる。ペニスを咥えて興奮したのか既に濡れている。  
「あっ、やめ、やんっ!ちょっと、やくもっ、ひゃうんっ!」  
「もうこんなに濡らしちゃっていやらしい子だね。ほらほら何の本を見たんだい?言わないともっと激しくするよ?」  
ツプツプと指を一本挿れて、クリトリスも刺激する。  
「ひいぃっ!やだぁ、はいって、きゃんっ!そ、その境内に、落ちてた、あぁん!エッチな本で…ひゃあんっ!」  
神様、あなたはどこぞの中学生ですか。  
「それに、書いてあったことをやれば、あんっ!男の、人が、悦ぶって…あんっ、も、やめっ…」  
なかなかいじらしい事を言ってくれる。こっそり予習していたということか。  
「でもこんな格好で、とは書いてなかったから困惑したわけだね。大丈夫、これでも出来るから」  
ペニスを入り口に添える。この小さな体を貫くと思うと背徳感からか思わず身震いしてしまう。  
「で、でも男女が抱き合うのは向かい合ってって――」  
 
ズブリ  
ゆっくり挿入して痛がらせるのもまずいと思い、一気に奥まで挿入する。  
ペニスは全部は収まらなかったものの、その締め付けは凄まじい。  
一回出しておいてよかった…と思いつつ、貫かれた当人を見る。  
「あ……は……」  
口をパクパクと開き、あまりの衝撃に何も考えられないようだ。  
「――っはぁっ!はあっ!はぁ…わ、わた、わたし、どうなって…」  
「どうやら放心してたみたいだね。痛くはないかい?」  
「痛くはないけど…一瞬頭が白くなって…意識が飛んで…」  
「なら動いても大丈夫だね。…いくよ」  
「え?」  
腰を動かし性器に出し入れする。膣中は十分に濡れそぼっており、しかし侵入したペニスを逃がすまいと絡み付いてくる。  
「あうっ、ひいっ!な、なかで、動いて、あぁん!おくに、あたってるぅ!」  
本当に痛みはないようで、普段の様子からは考えられないような甘い声で嬌声をあげる。  
「ひぐっ!ひゃんっ!あ、あは…すご、すごい、んあぁっ!」  
このままでも十分に絶頂に達してしまいそうだがそれでは面白くない。  
折角の機会だから思う存分この体を堪能しよう。  
挿入を繰り返したまま、胸に手をまわし、その頂点をコリコリと弄ぶ。  
「ひゃああんっ!だめっ、そこっ、ビリッってくるぅ!やぁんっ!」  
貧乳は感度がいいとは聞いていたが本当のようだ。  
膨らみがほとんどない潔い(失礼)胸はもみ応えがないが、その反応はつぶさに返ってくる。  
「あうっ、だめ、ちからが、はいらな、ひゃうんっ!」  
崩れ落ちそうな体を支え、そのまま抱え上げ座位の態勢で梨訶を貫く。  
「ひぐぅ!そん、な、もっとおくまで、はいって、ひゃああんっ!」  
片手で胸をいじくり回し、片手でクリトリスを弾く。  
首筋にキスをしたらこっちを向いたので口にもキスをして、舌を絡ませあう。  
そういえば先ほどは僕のを咥えてたっけ…うぇ、ま、まぁいいか。  
「ぷはぁ…、も、だ、だめ、またあたまが白くなって、きゃんっ!いしきが、とんじゃい、そう、ひゃんっ!」  
どうやら絶頂が近いようだ。こちらも凄い締め付けでもう余裕はない。  
無我夢中で腰を打ちつけ、膣中で、もっとも奥に射精する。  
「ひゃああああんっ!!」  
ビクッ、ビクッと二人とも体を震わせ、梨訶の胎内に大量の精液が流れ込む。  
収まりきらないものが、結合したところからも溢れていた――。  
 
 
あぁ…やってしまった。こんな少女とセックスだけでなく中出しまでしてしまうとは。  
半ば意図的に暴走したとは言え、もう後戻りは出来ない。既成事実どころの騒ぎではない。  
射精してすっきりしたところにまたもや理性が戻ってくる。  
仲間の、しかも夕の目の前で梨訶を抱いてしまった。自分はこの先ロリペド野郎の愛称で呼ばれることだろう。  
(心配するな。元来神は性に関しては大らかだ)  
「自分の魂神に慰められてる僕って…僕には人間関係というのがありましてねぇ!」  
「ん…あぁ…お腹が、タプタプいってる。よくもまぁこんなに出してくれたものね。…んんっ」  
伊吹と言い合いをしているうちに、絶頂の余韻から戻った梨訶が体からペニスを抜く。  
二回目だというのに大量に出された精液は、梨訶の股から零れ出す。  
「んっ…凄い…まだ出てくるわね。全く、こんな幼い少女にたっぷりと出してくれてもう」  
すいません、何分若いもんで。そんでもってその光景はとってもいやらしいもので。  
「うそっ!?ま、まだするの!?無理無理!とっても疲れたんだから、私じゃ…あっ」  
何かに気付いて、そして面白いことでも見つけたかのようにニヤリと笑う。  
「こんな光景見せ付けるだけってのも何だしね、夕にも参加してもらいましょう」  
「ええええぇっ!?ちょ、ちょっと待ったぁ!それはむしろ望むとこ…ゲフンゴフン!  
 そんないきなり何を仰るんですか!こんなもの、僕が我慢すればいいだけだし!」  
「でもねぇ…あんな様子のあの子をあのままにしておくのも、男としてどうかしら?」  
何を言って…と、夕を見てみれば、そこには荒い息をつき、顔を真っ赤にして悶えてる夕がいた。  
フラフラと立ち上がり、放心したかのように近付いてくる。  
「や、八雲さぁん…わ、わたしおかしくなっちゃいました…。お二人を見てたらここが熱くなって…  
 我慢出来ずに指でいじったら、どんどん濡れてきちゃったんですぅ…」  
制服のスカートをまくりあげ、下着に隠れている秘部から愛液が足に垂れ流れている。  
「わ、わたし、どうしちゃったんですか?助けて下さい、八雲さぁん…」  
涙を浮かべ、自分の異変に戸惑う夕。まだこの子は生まれたての赤ん坊のようなもの。  
必要最低限の知識しか持たない彼女にはとても不安なものなのだろう。ならば自分がしなければならない事は。  
「おいで、夕。僕がちゃんと教えて、そしておさめてあげるからね」  
「八雲さん…!」  
そのままポフッと抱きついてくる。夕の頭を撫でてあげ、そしてキスをする。  
夕とこうなれるのなら、今回の事も悪くはなかったかな。  
「ぃよしっ!さすが縁結びの赤坂神社の巫女の私ね!初々しい二人を結びつける恋のキューピッドだね、私は!」  
誰がキューピッドや、この鬼子母神。  
 
ガッツポーズを取って自己満足に浸っているお子様はもう放っておこう。  
今は目の前の、白く儚げな少女を安心させてあげなければならない。  
「や、八雲さん……んっ…ちゅっ…はふぅ…」  
唇が触れるだけのキスから、互いの口の中を味わう濃厚なキスへ。  
好きな人とこうする事は安心出来ることなのだと諭させながら、夕の制服を脱がしていく。  
「や、やっぱり、恥ずかしいです…きゃっ!?あぁ、八雲さんの手に撫で回されてる…んんっ!」  
梨訶よりは膨らみのある胸をゆっくりと、怖がらせないように揉みしだいていく。  
「気持ちよくなったら、素直に声を上げていいんだからね。そのほうが僕も嬉しいし。  
 夕の可愛い声と表情を、僕に一杯見せて。ね?」  
「は、はい。八雲さんになら…わたしの全部見せたいです」  
愛おしさにキスをする。唇だけでなく顔、首、胸の隅々に。自分の愛しているという証を残していく。  
「ブゥーッ、私の時はそんな事言ってくれなかったのにー。差別だー、このロリ魔人ー」  
黙らっしゃい、このわがまま鬼子母神。あなた、あれは逆レイプですよ?  
「ひゃんっ!あぁ…そこ、胸のとこ、いじられると弱いです…ふわぁっ!」  
プルプルと震える体を抱き締めつつ、舌で乳首を弄ぶ。小さな膨らみを口で吸い、より甘い声を上げさせる。  
「ひゃあんっ!そこっ、もっ、だめ…ですっ!どんどんっ、下着が、濡れちゃいます、きゃあっ!」  
梨訶との行為をまざまざと見せ付けられ、知らず知らずに自分で慰めていた秘部を覆う下着は既にグショグショだ。  
少しばかり羞恥心を煽るために、わざと激しく音をたてて、夕に聞かせる。  
「ふああっ!や、やだぁ…、わた、わたし、お漏らししちゃったんですかぁ?」  
泣きそうな顔で、しかし襲い来る快感に耐え切れず、八雲に手を回してしがみつく。  
「大丈夫、大丈夫だよ。これは夕がちゃんと気持ちよくなってるって証だから。  
 僕に心も体も許して、全て受け入れてるってことだから」  
「うわ、クッサイ台詞」  
すいません、自分でもそう思いました。ってか梨訶さん、邪魔しないで!  
(お主も我を受け入れてるはずだが?)  
気持ちの悪いことを言うな、伊吹!あぁもうどいつもこいつも…。もう雑音はシャットアウトしよう。  
「夕、そろそろいいかい?夕と一つになりたいけど大丈夫かな?」  
「は、はい…どうぞ、八雲さんのお望みのままに…」  
ハァハァと荒い息をつきながら、夕も結ばれることを了承する。  
液体の染み込んだ下着を脱がして、向かい合ってペニスを添える。少し怖いのか、しがみ付くその手に力が入ってくる。  
それでも夕はゆっくりと体を降ろしていく。ズブ…ズブ…という音が聞こえた気がして、時間はかかったがようやくペニスが埋没していった。  
涙を浮かべ、子猫のように見つめてくる夕にもう一度キスをする。  
「頑張ったね、偉いよ夕。大丈夫?痛くはない?」  
「は、はい…そんなに痛みはないですけど…やっぱり、変な感じがします…。  
 あ!で、でも八雲さんと一つになれてとても嬉しいです!」  
「僕も嬉しいよ。大好きな夕とこうなることが出来て」  
「八雲さん…」  
「夕…」  
「あーん、甘甘だよぉ!そこんとこどう思います、解説の伊吹さん?」  
(むぅ、あれが世に聞く『らぶらぶすとろべりぃ』という奴か。)  
「知っているんですか!?伊吹さん!」  
(うむ、古くは大和朝廷時からの………)  
無視だ、無視するんだ、僕…!  
 
「あんっ、ひぐっ、ふわぁ…きゃあんっ!すご、すごいですっ…なかでっ、うごいてっ…!」  
ゆっくりと夕のペースに任せて挿入は繰り返される。  
慣れない感覚に戸惑いながらも、大好きな八雲の為に必死に腰を動かしていく。  
そして八雲も夕がより快楽を得られるようにと、手で、口で様々な場所を愛撫していく。  
「夕っ…いいよ、凄い気持ちいいよ」  
「ほ、ほんとですか?よかったぁ…わたし、ちゃんと出来てるんですね、あんっ!」  
お互いが気遣いあい、求め合い、行為は続く。  
「はぁ、はぁ…ひゃうんっ!わたしも、なんだか、やんっ、ふわふわして、きちゃいますっ!」  
何度か繰り返しているうちに慣れてきたのか、それとも快楽を得ることが出来てきたのだろうか。  
ともあれ動きが早くなってきて、八雲が得る快楽も加速度的に大きくなる。  
絶頂に達しようとしているのか、ならばと八雲自身も腰を動かし共に昇りつめようとする。  
「ひゃああっ!もっとっ、おくまで…!?ズンッ、ズンッってくる、ふああっ!」  
上下の動きだけでなく、前後にも腰を振る。あらゆる方向への刺激に夕の口は開きっぱなしで、唾液が零れ落ちていく。  
「もう、だめっ!なにもっ…かんがえられないです、やくもさぁん、やくもさんっ!」  
未知の感覚への恐怖からか、愛する人の名を呼び続け、その体を離すまいと抱き締める。  
傍にいてくれるのなら、どこへでもいける。  
強い信頼と思慕の情が何もかもを受け入れられ、そして絶頂に達し、意識は白く弾ける。  
「〜〜〜〜〜〜〜っ!!」  
言葉にならない悲鳴、いや嬌声を上げ、その体に八雲の精を受け止める。  
ただ、幸福感だけが夕の中に満ちていた。  
 
どれぐらいそのまま抱き合っていたのだろう。幸福感と疲労と少しの恥ずかしさが二人の時を止めている。  
このまま夕の中の余韻を味わっていたいのはやまやまだが、そういう訳にもいくまい。  
「えっと…夕、抜いちゃうね」  
「は、はぃ……んんっ!」  
白くまみれたペニスを抜いたあと、ゴプリと収まりきらなかった精液があふれ出す。  
「ふわぁ…い、いっぱい出てますね」  
三回目だというのにその量は衰えることがない。ここまで自分が元気だったとは。  
(さすが我が主。元気ハツラツだな)  
言うな、伊吹。言いたいことは分かってる。これもお前を受け入れた影響なんだろう!?  
「うわぁ…穢れを知らない少女達に連続で膣出しですか。この外道!鬼畜!ロリコン!」  
「誰がロリコンだ!…いや、もうあまり否定は出来ないけど…そ、それより何でまだ裸のままなんだよ!?」  
図星を突かれ、話題を逸らそうとするがどこか不気味な笑みが浮かんでいる。  
 
「まぁ、ちょっと、ね。……えい!」  
「くぁwせdrftgyふじこlp!!」  
電撃が体を走り、またもや体が動けなくなる。今度は直接、衝撃込みですか。  
「こ、こんど、は…いったい、な、なにを…?」  
「えへっ、ちょっと二人を見てたら妬けてきちゃって。ちょっとした乙女心のなせる業よ。許してね」  
誰が乙女だ。乙女は電撃操ったりしませんよ!  
「ほら、夕。二人で後始末しましょ。私だけでとも思ったけど、それじゃあんまりだしね。  
 二人で八雲くんをキレイキレイしてあげましょう」  
「え?え?で、でも何をするんですか?」  
「やぁねぇ。ほらそこに付いてる精液を舐め取ってあげなきゃ」  
そうきたか。でもそれだけの為にビリビリはないでしょうが!  
「は、はい。…じゃ、じゃあ八雲さん、失礼します…」  
「あら、私もするから独り占めは駄目よ」  
動けない八雲を尻目に美少女二人がペニスを上から、横から咥えていく。  
「はむっ…せ、精液の匂いって、その、凄いんですね」  
「もう、また大きくして。ほんと節操ないわね、八雲くんは。それともこんな美少女に、  
 しかも二人で舐められて興奮してるのかな?ふふ、ほんと変態さんなんだから」  
こんな状況で勃たない男がいるかぁ!ええ、もう好きなだけ罵ってくれて構いませんよ!  
付着した精液を舐め取るというよりも、新たに吸い尽くさんとばかりに竿を、袋を刺激してくる。  
「こんな硬いのがさっきまで、わたしの中に入ってたんですね…。でもよく見てみるとビクビクして可愛いです」  
「あらあら夕はもう八雲くんのコレに虜みたいね。…でも私もそうかも。この匂い、夢中になっちゃいそう…」  
二人の言動に思わずゾクリと来る。  
こんな少女が、まるで淫猥な娼婦のように妖しく微笑む。今なら悪魔に魂を売る人達のことが少しだけ分かってしまう。  
感覚的な快楽だけでなく、二人の少女が自分の物を咥えるという視覚的な効果まで合わさって頭が麻痺してしまいそうだ。  
裸体を惜しみなく晒けだし、小さな胸を体ごと押し付けこちらを見つめながら舌を絡ませる。  
「ひゃあっ!?な、なにか暴れ始めましたよ!?」  
「もう出したいみたいね。堪え性がないんだから。…ま、でも出させてあげましょうか」  
黒と白の二人の手が竿をしごき、二人の舌がチロチロと、時にはジュルリと舐めていく。  
もう我慢は出来ない。このまま出してしまえば二人にかかってしまうが構わない。  
むしろ望んでこの二人をマーキングしてしまいたい。  
そう思った瞬間、今までと変わらぬ量の精液が二人に浴びせられる。  
「きゃああっ!?」  
「ふわ、すごぉい…」  
黒い肌に白が塗りこまれ、白い肌により白が溶け込んでいくのを見ながら、八雲の疲労は限界に達した。  
 
 
チュンチュンチュン……  
いつの間に眠ってしまっていたのか。雀の鳴く声で目が覚める。  
うーん、快適な目覚めだ。目覚ましが鳴る前にすっきり起きるのは気分がいいものだ。  
起きて学校の仕度をして亮のバカを起こさなければ…とした所にやたらと違和感がわく。  
はて、ここはどこだ?そして体にもたれかかるこれは何だ?  
見覚えのないかけ布をめくって愕然とする。  
まず自分が裸。ええ、もちろん元気にあそこも膨れ上がってますとも。  
そして自分の両脇にすやすやと穏やかな顔で抱きつき眠る夕と梨訶。ええ可愛い胸がそれはもうぴったりと。  
そこでようやく昨日の学校の後の様々な行為が甦ってきて、顔面が蒼白となる。  
「あわわわ……」  
落ち着け、落ち着け僕!まずは素数を数えろ!そのあとこれからすべき事を考えろ!  
「ふわああぁ…あ〜、八雲くんおはよ〜。お茶と朝ごはんよーいして〜、ふみゅう…」  
いきなりそう来ましたか。どこに何があるか知りませんってば。しかし寝ぼけているなら好都合、今のうちに…  
「お、おはようございます、八雲さん…。お体は大丈夫ですか?  
 そ、その昨日は結構激しかったみたいなので…」  
顔を真っ赤にしながら夕が逃がすまいと抱きついてきている。ハイ、もう無理ー。  
「や、やあ、おはよう夕。えーとこれはそのだね」  
「八雲さんの寝顔、初めて見ちゃいました。とっても可愛かったです。恋人同士、ってこういう事ですよね!  
 わたし、ドキドキしちゃったけど八雲さんに抱きついていると、とっても穏やかに眠れましたよ!」  
いかん、夕は興奮気味だ。こっちが口を挟む隙さえ見せずに語りかけてくる。  
「もー、何二人だけの甘い朝の語らいをしてるのよー。私も混ぜてよー」  
あかん、もうお終いや。この人が入ってきてはもう僕の手に負えません。  
「せっかくこんなプリティでキュートな美少女二人をいっぺんに恋人にしたんだからもっと尽くしてよぉ」  
貴女、何でそんな外来語使うんですか、鬼子母神でしょうが。いや、まて。それ以上に聞き捨てならないことが聞こえた気が。  
「へ?恋人が…二人?」  
「そ。昨日八雲くんが眠ったあとに二人で話し合ったのよ。どっちか一人の独占ってのは相手が可哀相でしょ?  
 だったらいっそのこと二人で独占しちゃおうって。嬉しいでしょ?ウリウリ、この果報者めー」  
「わ、わたしも他の人だったら嫌ですけど、梨訶さんとなら上手くやってけそうですし」  
開いた口が塞がらないとは正にこのことか。ええと僕の意志は無視ですかそうですか。  
「で、でもいくらなんでもそれは…。倫理的にどうかと…」  
「ふぇ…わ、わたしとのことはお遊びだったんですか…?」  
涙目で見上げてくる。夕、どこでそんな高等テクニックを学んだんだ。  
 
「へー…そんなこと言うんだぁ…。ならいいわよ?今から二人でこの布巻いたまま外へ出て、  
 『た、助けて下さいっ!私達あそこの中にいる人に無理矢理監禁させられて、ぐへへやっぱり小さい子はいいなぁ、  
  とか言いながら泣きじゃくる私達を何度も何度もレイプして、膣出したり、口から飲ませたり、  
  果てには食事にまで混ぜたりしたんです!とっても絶倫で休ませる事なく私達をいたぶったんです!  
  飽きるまで弄んでからその後はもっと変態なおじさんたちに売ってあげるからねって!助けてください!』  
 って叫びまわって、社会的に抹殺してあげてもいいんだよ?」  
こえぇ。ど真ん中ストレートの脅迫ですよ。  
「それだけは勘弁して下さい。え、えっといやね、僕としてはそれは望むとこ…じゃなくて!  
 非常に嬉しい申し出なんだけど、二人は本当にそれでいいのかなぁって」  
「だから言ったじゃない。二人で話し合ったって。私はあなたがいてくれればいいの」  
「わ、わたしも八雲さんがいてくださるだけで嬉しいんです」  
そして今度は直球の愛の告白。これは男として(?)受け入れざるを得ない。  
「…わかった。二人がそれでいいのなら、僕も頑張って二人を愛して、捨てられないように頑張る」  
瞬間、二人は華のような笑顔を浮かべ八雲の頬を両側からキスをする。そして二人でガッツポーズを取る。  
「やったわね!」  
「やりましたぁ!」  
ん、あれ?何で戦闘勝利後の掛け声なんですか?もしかしてハメられた?…でも、  
「…まぁ、いいか」  
こんな可愛い二人に求めれるなんて光栄なことだ。もう約束は交わしたのだし。  
みんながどう言うか分からないし、二人が天魔ならこの先障害が沢山あるかもしれない。  
それでも守ってみせよう。伊吹もその為に力を貸してくれるんだろ?  
(愚問だな。主の望みが我が望み)  
ならやってみよう。この三人で笑ってこの世界で生きていけるように。  
 
<完>……?  
 
 
「なに綺麗にまとめようとしてるのよ。言い方変えただけで、ようはロリハーレムを築きました!ってだけじゃない」  
「ああもう!最後くらいはまともにいきたかったのに!」  
「さて、まずは軽く朝食を取ってから三人でお風呂ですねー」  
「いや、もう学校始まるし。急がないと…」  
「無粋ねぇ。今日ぐらいいいじゃない。今日は一日中イチャイチャベタベタドロドロしようって決めたんだから」  
「ドロドロ!?」  
「は、はい。わたしも今日だけは八雲さんといたいです」  
「さー、お風呂でもいっぱい可愛がってもらおーっと。夕もそうされたいでしょ?」  
「わ、わ、お風呂でですか?ドキドキしちゃいます…」  
「ムリムリ!体が持たないって!」  
(その為に我がいる。まぁ疲労は残るだろうがな)  
「伊吹ー!?いいのかよ!神様がそんなんでいいのかよ!?」  
「ほらほら、ゴチャゴチャ言わない。さぁめくるめく愛と色欲の世界へレッツゴー!」  
「れ、れっつごぉー、です!」  
(れっつごー)  
か、神様!目の前にいるほうじゃない神様!や、やっぱりこの人達天魔でしたぁ!!  
 
<完>  
 

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