「ミッチー、急に呼び出したりしてごめんね」  
「本当に急だな。で、用事って?」  
 ここは学生寮の共有ロビー。僕は本来ならこの時間にはいろいろと調べ物を片付けたり、  
明日の予習をしなくてはいけないのだが、光に無理やり呼び出されたためここにいる。  
「えへへ、じゃーん!」  
 光はの手の中には皿の上に乗ったクッキーがあった。  
「これは?」  
「クッキーだよ」  
「それは見ればわかる。まさかこのクッキーを渡すために僕をよびだしたのか」  
 思わずため息をつきたくなる。  
「あのなぁ、今何時だと…」  
「初めて手作りしてみたんだけど、これがもうすごく上手にできたの!   
 それでミッチーにも食べてもらいたいなぁと思ったの!」  
 そう言って笑顔でクッキーを僕の目の前に差し出す。  
「あ、ありがとう」  
 明日渡せばいいのにと思ったが、手作りということだしその笑顔に免じて何も言わないことにした。  
「じゃあ、これは部屋でゆっくりといただくよ」  
 僕はクッキーを持って男子寮に戻ろうとしたが、光にとめられた  
「今、ここで食べなよー。ほらほら」  
「え? ここで? でも明日の予習とかあるし…」  
「お湯も沸かしているんだ。コーヒー入れるからそこで座っててね」  
 そう言って共有のキッチンへと向かう光。せめて僕の返事を聞いてから行ってくれよ、とも思ったが  
こいう所が光らしいなと思い、渋々ソファーに座って待つことにする。  
 
しばらくして光がマグカップをもってやってきた。  
「お待たせ、ミッチー。コーヒー入れてきたよ」  
「ありがと。それじゃあ、いただくよ」  
 クッキーを一つ掴んで、一口かじる。  
「……」  
「どう、ミッチー? おいしい?」  
 光が若干不安そうに尋ねてくる。  
「…おいしい」  
 僕の言葉を聞くと光の表情も元の明るいものに戻る。クッキーも市販されているのよりも  
おいしいと僕は思ったが、口に出して言うとまた調子に乗りかねないので黙っておくことにする。  
「良かったぁ。ミッチーに気に入ってもらって」  
 そう言ってガッツポーズを決める光。  
 そんな光の横顔をみると自分の口元が緩んでくる。  
   
 いつからだろう。この笑顔をこんなに好きになったのは。  
 ただの幼馴染として見れなくなったのは。  
 気がつけば毎日そばにいた。気がつけば好きになっていった。  
 この世界で一番に守りたい笑顔。  
 でも、僕は素直になれなかった。この関係が壊れるのが怖かった。  
 光の僕への好意が幼馴染への気持ちなのか、一人の異性への気持ちなのかわからなかった。  
 素直になれない自分が憎い。  
 
「うん? どうしたのミッチー? なんかくらーい顔してるけど」  
 光は首をかしげながらこちらをのぞきこんできた。  
「え、あ、いや、なんでもない。それより早く食べないと寮長に見つかるな」  
 僕自身の気持ちを悟られないように急いでクッキーを食べた。  
 
 
「・・・・うん? ここは・・・」  
 僕が目を覚ますとそこは、寮のロビーでも僕の部屋でもないベッドの上で横になっていた。  
なぜだろう、体を動かそうとしても動かないし、頭の中もぼんやりしている。  
 ぼんやりとした思考のなか周りの状況を確認しようとすると、なんか下半身が寒い。  
「って? え!!!!」  
 なんと、僕の下半身はトランクス一枚になっていた。  
 一体何がどうなっているのかさっぱりわからない。  
 すると、どこからか聞き覚えのある声が聞こえてきた。  
「あ、ミッチー起きた?」  
「光! 一体これはなんなんだ! 説明しろ!」  
 僕の怒りはどこ吹く風で、光は真剣な表情で僕のことを見つめていた。  
「ごめんね、ミッチーにこんなことして。光ね、ミッチーの事が大好きなの」  
 光のその表情はいつもの笑顔ではなく、本当に真剣な表情をした告白だった。  
「ミッチーの本当の気持ちが分からなかったの。ミッチーは幼馴染としてしか光のことを見てないのかなって」  
 光も僕と同じ事を思っていたのか。けどそれとこの状態が一体何の関係があるのだろうか。  
「だから、操さんに相談したの。そうしたら『既成事実を作っちゃえばいいんじゃない』って」  
 操さんの入れ知恵か。  
「それでさっきのクッキーとコーヒーに痺れ薬と睡眠薬を入れて眠ったところを女子寮の地下室に・・・」  
 女子寮に地下室なんてあったのか? 初耳だぞ、とどうでもいい突っ込みはさておいて  
これからどうなるんだ、僕は。  
 ま、なんとなく嫌な予感だけはするんだけど…。  
「と、いうわけで、ミッチー覚悟してね」  
 と光は一転笑って僕のトランクスを下ろそうとする  
「うわ、おい、やめろって」  
「もう、ジタバタしないでよ」  
 僕の抵抗もむなしくトランクスはあっさりと下ろされ、あられもない姿をさらすことになった。  
 
「…」  
「…」  
「…」  
「…。あ、大きくなった」  
 見られただけでアレが大きくなってしまう。なんとも情けない。  
「へぇ、これが…」  
 興味津々に観察する光。今すぐ地面に穴を掘って隠れたいのに、息子は硬いままだ。  
 光が恐る恐るそれに手を伸ばす。光の指先が触れた瞬間、冷たい感覚を感じると同時にビクンと痙攣した。  
「ひゃあ!?」  
 ビックリする光。  
「えっと…。ごめん」  
 僕は一体何を謝っているんだろうか?  
 それでも、光は恐る恐る指先を伸ばして、肉竿を握りこんだ。  
「…う」  
「? どうかした、ミッチー?」  
 今までに経験したことのない刺激に、でん部に電流のようなものが走る。  
 思わずもらしてしまった呻き声に光が小首を傾げる。  
「あ、いや、なんでもない」  
「ふーん」  
 そう言って光の手が再び肉竿をゆっくりと握りこむ。光の薄桃色の唇が少しの怯えを連れて  
ゆっくりと近づいてくる。  
「…ぁ、ん」  
 光の舌先が遠慮がちに触れただけで、ざらりとした熱が僕のものをゆっくりと這い回る。  
「んあ……んふ……ん……んん……はぁ……れろ……ふむ」  
 光は慣れてきたのか、伸ばした舌が纏わりつくような動きをはじめ、亀頭を唇が包む。  
「ん……はぁ…んむ……ん…ん…ん……んな…ぴちゃ」  
 頭を前後に動かし、舌が肉竿に満遍なく這いずり回る。  
「っは、はあ、んふ…あ、ミッチーのまた大きくなってる」  
 驚きの表情をする光だがその手は僕の肉竿を離さない。  
「んぢゅ! ん、っはん! っは、ん、んんー!」  
 要領を得たのか光は一気に根元まで呑み込み、強弱をつけて激しく吸い付いてくる。  
「ち、ちょっと、そんなにしたら」  
「ん、んん! んぢゅるるる!」  
「……く、は」  
 不意打ちに近い刺激は僕自身これまで経験したことのない激しい射精感をもたらした。  
「ぢゅるっ…っぶ、ん、んん!? っぷはぁ! ゲホッゲホッ! うえぇ……」  
「光、大丈夫か?」  
 少しばかり喉の奥に放ってしまったらしい。  
「苦い〜」と涙目で訴える表情に言い切れない快感と背徳感が込み上げてくる。  
 
 顔にかかった白濁液をティッシュで取り除いている間から、しばらく沈黙が続いた。  
「光…。あのさ…」  
 僕がこの沈黙を破ろうとすると光が突然謝って来た。  
「ごめん、ミッチー。こんなことして」  
 そう言って頭を下げる。表情は見えないが肩が震えている。  
「馬鹿だよね、光。こんな事してもミッチーに好きになってもらえるわけないのに…」  
 泣いているのだろう。そんな光を見た瞬間、僕は無意識的に光を抱いていた。  
 …実を言うとだいぶ前から痺れ薬の効果はなく自由に動けるようになっていた。  
「え…? み、ミッチー?」  
「光。お前の悪いところは周り人間の気持ちを考えないことだ」  
 光の頭をなでる。その間光はおとなしくしている。  
「お前はさっき、自分の気持ちを告白してくれたよな? それでなんで僕の気持ちを聞かない?」  
「え?」  
「僕も…、光と同じだった。光の気持ちが分からなかった」  
 告白して関係が壊れてしまうことを恐れていた。けれど、今は違う。  
「光のことが好きなんだ。傍で笑っていてほしいんだ」  
「ミッチー…」  
 光が僕を見つめる。その時の光の表情は驚きと嬉しさが混じったようなものだったが、次の瞬間  
いたずらに成功した子供のような笑顔に変わっていた。  
「告白は嬉しいんだけどさ、そのカッコで言われてもねー」  
 そう言われて気がついた。そう、下半身丸出しの姿での告白。こんなに恥ずかしいものはない。  
「う、うるさいなぁ。だいたい光が…」  
 顔が真っ赤になるのを感じながら反論をしようとした口を光の唇が塞いだ。  
「ね、ミッチー? 続き、やろう」  
 笑顔で言う光。そんな光を見て心の中で「やれやれ」とつぶやく。  
「いいんだな」  
「うん。だって大好きなミッチーとだもん」  
 飛び切りの笑顔をみせる光。そして、また唇と唇を重ねる。  
 
 ベッドの上に小さな光の身体を横たえる。幾度となく触れているはずの光の肌は、  
触れてしまえば簡単に崩れてしまいそうに繊細だった。  
 Tシャツの上からわずかに突起している二つの膨らみに触れる。  
「ん……ぁ…」  
 光も緊張のせいかかすかに震えてはいるが、僕自身緊張で指先が震えている。  
「ん、ミッチー…」  
 その光の表情は不安が混じっていてこちらをずっと見ている。なんだか恥ずかしくなって  
唇を押し付けるように重ねる。  
「ん、っぷ…ちゅ…んは」  
 最初は軽く、重ねるだけのキス。それがだんだんと深いものになっていく。  
 僕は手をそっと下ろし、Tシャツの下へと滑り込ませた。  
「あ…」  
 そのままTシャツを脱がし、薄桃色の突起をあらわにさせる。  
「恥ずかしいよ」  
 顔が赤くなっている光。恥ずかしいと言いながら拒否しようとはしない。  
そのまま決して豊かとはいえないが、綺麗な形な乳房の先端に乗る突起に口をつける。  
「あん…あっ…はっ…・・・つっん」  
 甘い喘ぎ声を聞きながら手を乳房から腰、そして下半身へと手をかける。  
「え、あ、」  
 一瞬自分が何をされているのか分からないといった表情を浮かべ。ポカンとしている光。  
 その瞬間一気にショーツを脱がす。それと同時に乳首への愛撫を行う。  
 口で舐め、吸い上げ、軽くやさしく噛み付く。  
「はぁっ、・・・ひぃ、・・・くぁぁぁ、いやっ、・・・そんなにっ、・・・・あ、あぁぁぁ」  
  身を捩りながら声を上げる光。そして指先がやわらかい茂みにふれると  
「ひゃあ!?」  
 光の身体が跳ね上がる。これには少しビックリしたが、それを押さえ指を差し入れた。  
「ん、あああっ! なんか…身体が熱くて…じんじんして…っは! ああっ、ん、いい!」  
 手首までびしょ濡れにするほど、光の秘部は熱い液体で濡れていた。  
「光、そろそろ…」  
「あ、ん、うん……」  
 
 僕の勃起したそれを光の秘部に当てがうと光はビクっと身を縮めた。  
 その様子に少しばかり心配になるが、僕はかまわず慎重に、しかし一息にそれを貫いた。  
「ん! っく、っっ〜!!」  
 苦痛の表情を浮かべる光。  
「っは、ふう。は、入ったぞ」  
 光の膣内は少しでも気を抜いたら射精してしまいそうな締め付けだった。  
そんなに長くは持たないかもしれない。けれどこの締め付けにひたすら耐え、光の苦痛が治まるのを待った。  
「んんん、っはあ」  
 だんだんと苦悶の表情が和らいできた。  
「……っんく、は……ミッチー、動いてもいいよ」  
「……ごめん。ちょっとだけ我慢してくれ」  
 そう言うと光の腰を持ち上げて突き動かし始めた。  
「っきゃ! ん! あああっ、そんないきなり激し…っ!?」  
 射精感が高まっている所為か動きは自然と抑えられるものではなくなっていく。  
「あんっ、ん、んんーっ! んふ、っは、あん!」  
 加速度的に早くなる動きにお互いの息も荒くなっていく。  
「あああっ、あんん、あは、んん!」  
 だんだんと限界が近づいてくるのが自覚できた。それは光も同じなようだった。  
「ミッチー、だめ、あ、あうっ、もう、もう!」  
「ひ、光、ぼ、僕も……」  
「ああん! ああっ、あああああっ!」  
 ぎゅっと膣内が締まり強制的に精を搾り取ろうとする。もう射精感を我慢させることなく僕は自然に身を任せる。  
 全てが終わり、何度も伸縮する膣内からをそれを抜く。僕たちはそのまま身を寄り添うように身を触れ合わせていた。  
 
 
 それから数日後  
 僕と光は今までと変わらない日常を送っていた。今まで通り朝一で抱きつかれたり、  
光の無茶な用件に無理やり付き合わされたりと、本当に今まで通りの関係が続いていた。  
 変わった事といえば今日のような休日に付き合わされる回数が増えたぐらいだ。  
「なにぶつぶつ言っているの? ミッチー?」  
「別に。何でもないよ」  
「本当? 何か言いたい事があるんだったら言った方が良いよ。うん、絶対良い」  
「だから本当に何でもないって」  
 納得していない光だったが、次の瞬間には  
「あ、ほら、ミッチーあそこのお店のたこ焼きが美味しいんだよ」  
 と言って僕の腕を掴んで引っ張る。  
「おい、そんなに強く引っ張るなって」  
 そういいながら笑顔をこっちに向ける光。  
 改めて思う。僕は力を求めていた。それは今も変わらない。  
けれど、いくら僕自身を鍛えたとしても、僕一人ではここにいる大勢の人達を守ることはできないだろう。  
だけど、この笑顔だけはどんなに僕自身が傷つこうが、絶対に守っていこうと心に誓った。  
「ほらほら、早く早く」  
 光の笑顔につられ思わず僕も笑う。今日も空は透き通るほどの青色だった  
   
 END    
 

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