ありのまま起こったことを説明しよう。  
僕は夕刻ひとりでお風呂に入っていた。最近になって巻き起こる環境の変化の渦にいまだ興奮が冷めないため、少しでも心身を落ち着かせるために早めに入っていた。  
目を閉じると思い浮かぶ天使達との日々。アンバランスなロックンロールの激奏、一緒に食べたドーナツ、そして一糸纏わぬそらと希美の未成熟な裸体――――不覚にも男性特有の生理現象を引き起こしてしまい、いかんいかんと首を振る。  
おかしいな。妹のくるみとの入浴でも一度として劣情を感じたことはないこの僕が……まあ兄妹と違うのは当たり前か。  
そんなことを考えながら目を開けると、  
「……ん?」  
「はむ。響にー、こんばんわ。おじゃましてます」  
「…………」  
おかしいな。脳内イメージがついに網膜にまで投影されている。  
雪原のように白く真っ平らな裸のそらと、胸部まで垂れ下がるウェーブのかかった黒髪が魅力の希美、瞳に大粒の涙を浮かべながらも僕と目を離そうとしない潤の姿だった。  
視覚を元に戻そうと何度も目を擦ったり瞬きしたりしたのだが、それらは一向に消える気配がなかった。  
夢とか幻覚だとかそんなちゃちなもんじゃ断じてない。もっと恐ろしくかつ甘美な現実の片鱗を――これから味わうこととなる。  
 
「わにゃ……。ごご、ごめんなさい!!どうしても、響さんにはお礼がしたくって、ホントはプレゼントとか買いたかったんですけど、でも私達いまお小遣いが貯まってなくって、その……」  
「だからわざわざ直接ご奉仕に……背中を流しにきてやったのよ! 感謝しなさい、よ」  
ぷるぷる震えながら言葉を紡ぐ潤と希美。零れる吐息だけでも脳髄がくらくら揺れる。  
ここで社会的倫理に基づいてやんわり断り風呂場を後にするのが普通の人の行動だろう。だけど僕にはそんなことできない。  
この子達の決意に報いるためにも、とりあえずここは大人しく背中を流させて貰って、それから静かに退出するのが最もベターな紳士的選択だろう。  
「分かった……じゃあお願いするよ」  
風呂から出てそそり立つ一物を前屈みの姿勢で隠しながら、地面に座り視線をバスタブに向ける。  
相変わらず甘い香りが鼻孔をくすぐるけど、姿さえ見なければ我が愚息も大人しくなるはずだ。  
 
「いい、いくわよ響!」  
トップバッターは希美から。  
ゆっくりと前後に、スポンジをストロークさせて僕の背中に泡を立てる。首周りから腰まで入念に滑らせるか細い腕が垣間見えて心臓の鼓動は変わらずビートを刻むが、この分なら何事もなく終わりそうだ。  
――と思っていたのも束の間。  
待機していたはずのふたりが、潤は僕の足を、そらは前方に立ちふさがっておなかをごしごしと洗い始めたのだ。  
「や、そこはいいよ!! 自分でやるから」  
「で、でもでも。三人とも背中を擦ったら、皮膚が痛んじゃいます!」  
「はむ。潤たんの言うとおり。だからみんな、好きなところ洗う」  
「ちょ、まッ……!?」  
制止空しく、三方を囲まれた僕は彼女たちの為すがままにされる。  
背を、腹部を、足の裏まで小学五年生女子の華奢な手の平が這うようにすすむ。  
唯一できる抵抗は局部を両手で覆い隠し目を閉じるくらいだが、視覚を遮ることにより他の感覚が増してなんだか余計に興奮してきた。  
いくら対妹で多少の耐性がついていても、健全な男子がこれに反応しないわけがなくて、  
「ふえぇぇぇぇ!? 響さんのアレが大きくなってます…っ」  
嗚呼、ついにバレた。もうダメだ。おしまいだ! 明日からは冷たい部屋で臭いご飯を食べなきゃいけなくなる!!  
「男の人だから仕方ないん……ですよね。この前授業で習いました」  
しどろもどろになりながらも潤はぎこちない手つきで…………そびえ勃つそれに触れたのだった。  
「なななな――――ッ!!?」  
「全部綺麗にしてあげると決めたので例外は作りたくありません。少し……いえかなり恥ずかしいけど、一生懸命頑張りますのでよろしくお願いしますッ!」  
そう言って、根本から先っぽ、玉袋に至るまで僕の恥部を一切合切の容赦なく小さな手で撫で回す。  
「……はみゅ、潤たんずるい。わたしもやりたい」  
そらが戦列に加わった。  
お湯で一度僕の下腹部を洗い流した後、迷いなく肉棒を咥えたのだった。  
「●×□▲※〜ッ!!?」  
言いしれぬ快感はもはや言葉にできず、閉じていた目が開かれる。  
いよいよ僕の理性も限界が近い。  
眼前には何故かムッとした表情の希美が仁王立ち。十歳の少女の濡れた肢体が独特のエロスを醸し出している。  
「下が満員だから……仕方なく……「仕方なく!」 だからね!!」  
「……?」  
意味が理解できず惚けている僕に、  
「希美の初めて…………あげる」  
「――むぐっっ!?」  
唇を重ねてきた。  
時間にして十秒、濃厚で甘い僕と希美のファーストキス。  
脳の回路が焼け焦げ、時間が限りなくスローで流れゆく……。  
 
――プツンっ。  
 
僕の中で何かが切れた音がして、気づけば三人の少女達を制して立ち上がっていた。  
「……響?」  
見上げる希美の可憐な唇を、今度は僕から押し倒す形で強引に奪った。  
「わにゃッ!?」  
「はみゃ!!」  
先程まで僕の急所に奉仕していたふたりも驚きを隠せずにその光景を見ていた。  
完全に口の呼吸を奪った僕は右手を希美の頭に添え、空いた左手はつるつる未発達なあそこへと伸びて優しく愛撫しながら開発してゆく。  
「――ひッ!? なにするのヘンタイ!! この痴漢!!」  
「それはこちらの台詞だよ」  
息も絶え絶えに叫ぶ希美に、極めて冷静に理屈を返す。  
「どこで得た知識かは知らないけど、男の子にこういうことしてそのあと何をされるか分からないわけないでしょ? 潤も、そらも、逃げないでね。あとでたっぷりとお仕置きしてあげるから」  
最後の一線を越えてしまったら、越えた幅が十メートルか百メートルかなんて気にしててもしょうがないんだ。  
欲望のままに希美をいじり、滞りなく前戯を進ませる。  
「あっ! ん!! ……ひゃあッ!?」  
希美の喘ぎに時折良心の呵責を感じるが、もう迷ってはいけない。この子たちも覚悟の上でやっているんだと思う。だから僕も、僕にできる全力をもって応対せねばならない。  
「ああ、うう……ひどいよ響! もっと優しく……」  
「……ごめん、僕も初めてだから余裕なくってさ。そろそろ、いいかな」  
「あ……」  
突起したモノを希美の割れ目に当てる。滑り具合も潤とそらのおかげで充分だ。  
「――――ッ!?」  
僕自身も十五歳で大きな方ではないとはいえ、小学五年生には身に余るサイズだったようで希美は痛みを隠しきれない様子だった。  
なるべく気遣ってはいるが、正直うまいやり方が分からない。  
すると手持ちぶさたにしていたふたりが希美の傍に寄って、  
「頑張って、ぞみ!! わたしもお手伝いするから!」  
「はむ、あとでよくがんばりましたシール、あげるね。響にーにも」  
ふたりして希美の両乳首を吸っては舐めてを繰り返し、すると次第に身体のこわばりが解けて、僕の棒をすんなり受け入れてくれるようになった。  
「もう、ひと息だよ。頑張ってっ!!」  
「――痛ッ!!いたい、よう。潤、そらぁ、響ぉ……」  
ついに僕のソレは希美の処女膜を貫通し、彼女の股の間から痛々しい鮮血が白く滑らかな太ももに滴る。  
痛みが引くまでしばらく待ったのち、あくまでゆっくりとだが確実に前後に腰を振って行為を続けていく。  
初めてなので痛みしかないはずなのに、希美はそれでも懸命に耐え、僕に応えようとしてくれる。  
潤とそらもバックアップして僕らが繋がりやすいように努めてくれている。  
一刻も早く痛みから解放させてあげようと、ストロークを早めて僕は腰を動かした。  
「ヤッ!! 響、もっと、ゆっくりぃ……ッ!!」  
「ごめんね希美。でもこれでッ……う゛っ!!」  
「あッ!? ――――やあああああああああああああああッ!!!!」  
襲いかかる快楽の渦を一点に集中して、僕は解き放った。  
白い欲望の液体は希美の子宮に打ち付け、反動で膣外にも多く溢れ出る。  
「好きだよ、希美」  
「うう、響ぉ…………」  
何か言おうとして、でも突然の眠気に抗えずに希美はそのまま意識を手放した。  
繋がった肉棒を引き抜いて、僕はソフトに彼女を抱き起こす。  
鮮血と白濁が混ざった股をシャワーで丁寧に洗い流して、  
「とりあえずお風呂からあがろうか。のぼせたら危ないし、希美を寝かせないといけないから……」  
ふたりは強く頷き、希美をお姫様抱っこした僕とともに浴室を後にした。  
 

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