〜天誅参〜「終わらない死」〜神楽編〜
…術は…功だ…危険が…
…では、地下の…ましょう…
(誰だ…ここは?…)
「はっ!──ぅあっ!?」
彩女は、意識が戻ると同時に飛び起きたが、腕を床に繋がれていた為に反動で倒れた。
明かりは一箇所だけ、床も壁も一面が石で覆われている。どう見ても牢獄な部屋の中央に、後ろ手で
捕われている。
(確か、鬼陰のヤツに殺されて──これが、天来の術?)
─ヂャラッ─
身体を捻り、鎖を見る。引いてみたが、簡単に切れそうもない。
(まったく、念のいったことだね)
間接を外せば済む事だと、そう思った時だ。
「やめたほうがいいわ、抜け出せても手が無くちゃ、扉も開けないわよ」
部屋の隅の、闇になっているとから人が浮かび上がってきた。
「手がなくなる?」
彩女は平静を装った。そして心で冷や汗を流す。
(気配がまるでなかった。いつ入った?最初から居たのか?)
「ええ、手が吹き飛ぶわ。その枷の内側に呪符が貼ってあるの。手を引き抜こうとすれば─バンッ!」
神楽は両手をパッと開き、爆発のジェスチャーをする。
「アンタらも変わってるねぇ。わざわざ死人を甦らせて、こんな所に繋ぐなんて」
「それは、貴女が素直じゃないから」
神楽はゆっくりと彩女の周りを歩き、彩女はそれを眼で追う。
「貴女の教育を、天来様に任されたの」
(く!?)
神楽の指先が彩女のこめかみに触れると、彩女の全身から力が抜けていった。
「なにを…」
力が抜けただけではない。身体が熱くなり、なにかが奥の方から込み上げてくる。そんな感触が彩女
を襲う。
(はぁ…この感じは…あの時と)
同じ感触だった。鬼陰に陵辱された、あの時と。
彩女の頬が珠に染まる。神楽はその反応を見ると、笑みを浮かべた。
「ふ、くノ一なのにこの術を知らないの?しかも、耐性もまるで無いようだし」
言いながら、指先で彩女の唇をプニプニと弄る。
「は…ぁ…」
彩女の声が濡れはじめる。術の影響もあるだろうが、これは油断でもあった。神楽が女だからだ。鬼
陰の時とは違い、白濁による内部からの蹂躙は無い。そう思ってしまっていた。
だが、実際には違う。神楽のサディスティックな面は、鬼陰の比ではない。
「ふふ、大丈夫かしら。今からこんなに感じちゃって」
彩女はやはり、鋭い視線を神楽にむける。
「誰が─なにを、感じてる─って?」
その態度に、神楽は視線を冷たくした。そして、何も言わずに彩女の喉を蹴り上げる。
─ドスッ─
「がっ!──かはっ─ぶっゴホッ!ゴホッ!」
鎖で繋がれていた為に、力を逃がす事ができなかった。血の混じった唾液を口から流し、床にうずく
まる。
「抵抗─は、大歓迎よ。─ゾクゾク─する──この、感じ─堪らないわ」
先ほどとは違って、恍惚とした表情を浮かべる。声も震え、下腹部から溢れる劣情が筋をつくり、神
楽の内腿を濡らす。
まともに呼吸が出来ないでいる彩女を無理矢理起こし、その口に舌を差し込む。
─ちゅくっ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅるっ…ちゅっ─
「ん…ふ…っう…ふぁ…は…ぁ…」
薄暗い牢に水音が響く。唇を舐め、歯をなぞり、舌に絡ませ、歯の裏側や口の天井と、神楽の舌は彩
女の口内を隅々まで犯す。
彩女の口は、自身と神楽の唾液で溢れかえるが、喉に痛みがある為飲み込む事は出来ず、口の端から
垂れ流す。
「ふぅ、いい感触ね。経験がないってのも、悪くないわね」
ようやく口を離すと、神楽は帯をほどき、服を脱ぎはじめる。彩女はゴホッゴホッとむせ、(?)とい
う顔で神楽を見つめる。
「さあ、貴女の服も脱がしてあげるわ」
彩女の服に手をかけると、ブチブチとむしりだした。
「な!?」
彩女は慌てた。神楽の行動を理解できてない。
「なにをする気だ、い!?」
言葉の語尾だけ声が裏返り、ビクッと身体が跳ねる。神楽の指先が彩女の身体を這う。指の腹で、身
体のラインをなぞる様に、胸、アバラ、腹、そして太腿で折り返し、再び胸を目指す。
「いい肌ね。滑らかで、張りがある」
左右の指が、円を描くように動く。腿の付け根や乳輪までは行くが、その先の敏感な部分には触れな
い。
「は…あ…っは…ん」
彩女はピクピクと身体を震わせ、息を荒げる。
神楽の指が、円を描きながら乳房を登り乳首に近づく。
(っはぁ…くそ、指が触れる…いま触られたら…もつか?)
敏感な部分を攻められる、あの感覚に耐える為、彩女は歯を食いしばったが指は乳首には触れず、そ
のまま下腹部へと下がっていく。
(!?なんだ?)
違和感を感じたが、すぐにまた気を引き締める。指が恥丘に向かった。
(今度はそこかい)
再び奥歯を噛む。快楽に屈しない為に、必至で自我を保とうとする。だが、指はその先へ進もうとは
しない。
(!?ん、なに?いったい…なにがしたいんだい!?)
指で陰部を刺激する、溝をなぞり、肉芽を捏ねまわす。彩女の脳裏にはあの時の、鬼陰の責めが思い
浮かんでいたので、神楽の行動がよく解らない。
(なんで、責めてこないんだ?てっきり)
「乳首や陰核を、刺激してくると思った?」
はっ、と息飲んだ。彩女は、声に出してしまったのかと思った。
(心を読まれた!?)
「ふん、読心術かい」
へそを弄ばれ、身体を震わせながらも口調だけは強気だ。
「ふふ、違うわ。顔にでてるわよ。はやく触って欲しいってね」
彩女は挑発に乗ってしまう。
「な!?誰がそんな事!」
これは彼女らしくなかった。常に一歩下がった位置から状況を見て、事を判断する。決して熱くなら
ず、冷静に行動できるのが彩女だ。その慎重さは、他人に冷たい女だと思わせてしまうほどだ。
冷静さを欠いている。
焦っている。
いや、理性が揺らいでいるのかもいしれない。
術の効果もあるがそれよりも、神楽の責めが彩女を追い込んでいた。
(くそ、ただ肌に触れているだけだってのに!なんでだい)
彩女もいい加減気付きはじめた。そう、神楽は焦らしている。そして、気付いた事がもう一つ。それ
は、アソコから溢れている蜜の存在。
刺激自体は弱い。鬼陰の時はこんなものではなかった。それこそ全身が痺れるようで、気も失ってい
る。
(なんで…こんなに…)
じわじわと込み上げてくるのか。触れられていない乳首は痛いほどに勃起し、陰核もプックリと充血
している。膣口は意思をもっているかのようにヒクつき、呼吸をしているようで、奥から止め処なく
愛液を送り出す。
奔流となったそれは尻を伝い、石の床をぬらぬらとひからせた。
─はっ─はっ─はっ─んっ─はぁ─は─
地下牢の中に居ては、時間の経過を感じることは難しい。
どれだけの時が経ったのか。快感に耐えていた彩女の口からは、喘ぎではないものの、細かく息が吐
き出され、頬は桜色に上気し、視線は定まっていないようだった。
「そろそろ、お豆も弄ってほしくなったかしら?」
そう言って彩女の陰毛を摘み、シャリシャリと弄ぶ。
「く…はっ…っあ」
ぞくぞくした感じが全身に走り、ふるふると身体を振るわせる。神楽の問いに答えない。
「ふぅん、その気はないって訳じゃないようだけど…もう聞こえてないのかしら?」
彩女の身体から手を離す。と、いきなり両の乳房を鷲掴みした。
「──っ!?」
彩女は突然に加えられた刺激に対し、反射的に背をまるめる。
「いい反応ね─」
乳房を揉みながら徐々に、乳首へと手を進める。
「はっ!─ふっ─くぅ!」
「─ここはどう?」
そしてついに、触れた。人差し指と親指で摘み、捻る。
「っはぁ!!」
─ゴッ!─
彩女は大きく息を飲み込みながら、身体を仰け反らせる。勢いで頭を床に打ちつけたが、そんなこと
を気にする余裕はなかった。
いや、その程度の痛みは認識できないほどに、彩女の意識は消え掛けていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
息の乱れは一層激しさを増し、まるで走っているかのようだ。
続けて神楽は、乳首を弄ぶ。コヨリを作るように捏ねたり、指の腹で円を描くように撫でる。彩女は
止まる事のない快感の波にのまれ、恐らくはもう理性を保つことは難しいだろう。
「も─やめ─」
まともに喋る事すら出来なくなっている。
「そうね、ここで一息いれようかしら─」
彩女は純粋に安堵した。完全にイッテしまう前に開放されると。
「休憩の前に一度──いかせてあげるわ」
彩女は、神楽の言葉に疑問をもつ間も、与えられなかった。
─クニッ─
神楽の指が、彩女の陰茎を撫でた。
「───っ!!」
一瞬で意識が飛んだ。薄暗い地下牢なのに、目の前が真っ白に輝く。顎を突き出し、大きく仰け反る。
はしたなく突き上げられた尻は、吐き出された愛液が糸を引き、ガクガクと痙攣している。その姿は
とても卑猥で、とても滑稽だ。
神楽が手を離しても、しばらくはそのままの状態でのたうつ。鬼陰の時にも絶頂は経験している。し
かし、神楽の時はなにもかもが桁違いだ。
どちゃっと、ようやく愛液溜りへと尻を落とす。だが、意識は戻っていないようだ。瞳は何も捕らえ
ていない。
「気持ちよくなれたようね。良かったわ」
神楽は次の準備をはじめた。足枷をすると、手錠をその足枷に繋ぎ直す。足枷は左右別々に床に繋が
れている。
手と足が繋がれているので、膝をあわせてもアソコを隠す事はできない。
「さぁ、休憩は終わりよ」
両膝を頭の方へと押し身体を折り曲げると、持ち上がった尻と床の隙間に座り、彩女の下半身を抱え
上げた。
神楽の目の前に彩女のアソコがある。トロトロの蜜で濡れ、てらてらと光っている。指で開く。
左右の大陰唇だ糸を引く。使い込まれていない、綺麗な桜色だ。
「ふふ、さすがに綺麗ね」
ついにその部分を弄びはじめた。
─くちっ…ちゅっ…くちゅっ…にち…にち…ちゅく─
大陰唇を揉み、小陰唇を捏ねる。
彩女の身体がピクピクと反応する。もう、なにも考えてはいないだろう。彩女は完全に快楽の海へと
沈んでしまった。
「は…あ…ぁは…ふっ…っはぁ」
陰核を覆う皮を剥くと、ピョコッと陰核が飛び出した。真っ赤に充血していて、少し痛々しい感じだ。
「すっかり可愛くなっちゃったわね。虐めがいがあるわ。今日は何度もイかせてあげる」
そう言うと肉芽を指で弾いた。
「がっ!?」
飲み込もうとした唾液を吐き出す。
二度目の絶頂に全身を振るわせる。ガクガクと激しく痙攣し、神楽は危うく弾き飛ばされそうになる。
「ふはは、激しいのね。いいわ、どんどんイキなさい!」
神楽はアソコに舌を這わす。乱暴に嘗め回した。
─チュッ…ちゅるっ…ックチャ…ぺちゃ…ぺちゃ…ピチャ─
そこは愛液と唾液にまみれ、ぐちゃぐちゃになってしまった。と、流れた粘液を指ですくい肛門に塗
りつけ、指でぬりゅぬりゅと刺激を与える。
「くぅ…は…あ…やぁれ…ぉ」
ろれつが回らない。瞳も細かく揺れている。再び、その時が迫る。
─ぢゅうぅぅぅぅ─
とどめと、神楽は肉芽を口に含み、激しく吸い上げた。
「ぁあ!あ─はっ─あっ!あぁ」
三度目の絶頂を迎えた。
白目を剥き、涙と鼻水と唾液を垂れ流し、真っ赤な顔がべちゃべちゃになっている。普通なら萎えて
しまう表情だが、鬼陰や神楽のような人間なら喜びそうな顔だ。もちろん、神楽はその表情に満足し
ている。
頬を紅くして、堪らないといった顔で微笑む。我慢の限界のようで、自分の胸やアソコを弄りだす。
「もうちょっ─とは、がま─ん、できると─お、思った─ん─だけど」
また彩女に吸い付く。口と舌だけで刺激を与えていく。
指の動きも速くなった。
─くちゅっ、くちゅっ、ちゅっ、くちっ、ちゅっ、ちゅぶっ、くちゅっ─
「くうふっ…はぁ、イ─クゥ!」
ガクンッと弾み、神楽も絶頂に達した。
「はっ…はぁ…はぁあ…はぁっ」
彩女を抱きかかえ、余韻に浸る。