フィシスと同衾することによって、かつての春を取り戻して歓喜するブルー。  
 だが、冬が長すぎたせいか肝心のやり方を綺麗サッパリ忘れてしまっていた。  
 いたすにしても、ソルジャーとしてひとりの男として恥ずかしい真似はできない。  
 ブルーは復習を決意し、それまでの間フィシスに触れまいと心に誓う。  
 
 
「……フィシス。突然だが、今日から別の部屋で生活してほしい」  
「まあ。どうしてですか」  
「僕の為、そして君の為に」  
「……よく、わかりません」  
「すまない、フィシス。今は多くを語れない。ただこれだけはわかってほしい。君を大切に思っているからこそ、僕はそうしなければならないんだ」  
「………………」  
 黙って俯いてしまったフィシスのやわらかな身体を抱きしめながら、ブルーはその耳元に囁いた。  
「フィシス……僕がもう少し思い出したら一緒に大人になろう。だから今は辛いが、我慢してほしい」  
「ブルーがそうおっしゃるなら……ですが、ブルー。大人になるってどういうことなのですか?」  
「それは……」  
 フィシスの手を取ると、ブルーはその白い手に軽く口づける。   
「その時がきたら、手取り足取り腰取り僕が最後まで教えてあげるから」  
 ブルーの言葉にフィシスの表情が輝いた。  
「本当ですか? それなら我慢します。楽しみにしていますから、早く教えてくださいね、ブルー」  
「勿論だとも、フィシス」  
 深く頷きながら、ブルーは愛しい少女に微笑みを返した。  
 
 
 次回、じいちゃんフルスロットル!?  
 「ああっ、そこはだめっ、ブルー……!」  
 「綺麗だよ、フィシス……」  
 しかし齢3百歳越えの老体が最後までもつのかブルー!!  
 その前に地球はどうしたブルー!!  
 ミュウの未来はどうするんだブルー!!  
 
 お楽しみに!!  
 
 
 

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