「いいだろう。それでは私の言う通りにしてくれるかな?」
フィシスは頷いた。
「まずはこの服に着替えて……」
フィシスはブルーの用意してきた服に着替える。
「それからこちらを向いて足を広げて、服の上から君自身に触れるんだ」
ブルーの言葉に従って、フィシスは着衣越しに自分の一番敏感な部分に触れる。
羞恥と快感とでほっそりとした体が震えた。
「そこを中心にゆっくりと円を描くように撫でていってごらん」
フィシスの動作に、ブルーは満足げにうなずく。フィシスの口から小さな
吐息が時漏れてくる。タイミングを見計らうと、ブルーはおもむろに次の指示を出した。
「――直接触りたくはないかい、フィシス?」
「は、はい……」
「それじゃそうしてみよう。服の中に手を入れて、直接触ってみて」
「ソ、ソルジャー……あんっ……!」
着衣の向こうでフィシスの指が動いている。くちゅと小さな音が聞こえてきて、フィシスは
ん、と声を押し殺した。
「声をあげてかまわない。――今度は上着をたくしあげて、胸を触ってごらん。
いつも私がしているように」
〜〜〜以下、ブルーの指導のもとでフィシス自慰。
その間ずっとブルーの言葉ぜめがねちねちと続く〜〜〜
「気持ちよかったかい、フィシス」
フィシスは応えない。ひとりでしてしまったこと、それをすべてブルーに見られて
しまったこと、羞恥のただなかで快楽にたどり着いてしまったこと。
言葉にするにはあまりにも恥ずかしすぎる状況だった。
顔を赤らめて顔を伏せたのち、ふとフィシスは自分がずっと服を着たまま
自慰行為をさせられていたことに気づき、ブルーに問うた。
「ソルジャー、この服は……」
「気にしないで、僕の趣味だ」
ブルーがどこからこのブルマタイプの体操服を手に入れてきたのかは
おそらく宇宙の七不思議のひとつに数えられるかもしれない。