「あらセルジュ、久しぶりね」
「ミシェル…やめてください、そんなふうに馴れ馴れしく触るのは」
「いいじゃない、他には誰もいないんだし」
たまたま乗り合わせたエレベーターは、二人だけの個室状態。
「あなたにそう呼ばれると昔を思い出すわ」
「僕は…忘れました」
「冷たいのね」セルジュの耳に息を吹きかけるミシェル。「上司の影響かしら?キース・アニアンは女に興味がないというもっぱらの噂だけど」
「あなたの狙いは彼ですか」顔を背けてミシェルの誘惑の手を逃れようとするセルジュ。
「無駄ですよ。あなたの手に負える人物ではありません」
そういうセルジュの頬を、ミシェルの舌が舐める。
「う…やめてください」押し返そうとする手がミシェルの胸に触ってしまう。
「あ…ん、セルジュったら」ミシェルはセルジュの首に抱きつき、制服の上から胸を押し付ける。「昔からわたしの胸が大好きだったわよね」
「あなたがマードック大佐の副官になる前の話です」
……