キースはフィシスの前にすっくと立ち「俺の首を抱け」と命じた。  
フィシスは恥ずかしそうにくびをふって拒絶した。  
「しかし・・マザーから指定された本ではそうなっている」  
「いやです・・」  
キースはだんだん不機嫌になってきた。  
「言うとおりにしろ」  
厳しく命じた。  
フィシスはやむなく、白い腕を出し、キースの首に絡ませ  
「こうでしょうか!」と悲しげに言った。  
キースはふむ、と得意げにうなずき  
「では自分もこうだ。こう抱く」  
と右手をフィシスの腰のくびれにもっていった。  
フィシスはきゃっとからだを曲げた。  
「どうした」キースは手をとめた。  
「くすぐったくて・・」  
「我慢しろ」  
キースは容赦なく事をすすめていった。  
 
 
@国盗り〜  
 
 
 
 

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