「ふ、古畑先生・・・  
 私、撃たれてしまって・・・」  
 
「だ、大丈夫かね識子くん! これは大変だ!  
 ・・・解剖かね? 検死かね?」  
 
「い、いえ・・・。まだ死んでません。  
 せめて応急処置だけでもお願いできませんか」  
 
「よし、分かった。事は一刻を争うな。  
 概観。江波識子、20代女性。腹部に銃創あり。  
 他に目立った外傷なし。致命傷となりうるのは腹部の銃創痕だが、  
 死因の断定は検死を進めてからにしよう。  
 さて問題だ、識子くん。死体の体温を測るには・・・」  
 
「肛門です、肛門。  
 あー、もう意識が・・・」  
 

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