ED後アルガナン家当主になったカナンは婿エルザと毎日子作りに励む日々を送っていた。しかし、望めば望むほど子宝は直ぐに出来るものではなく二人は次第に途方にくれはじめる。
そんなある日、侍女達のお喋りを偶然耳にするカナン。
その内容はアブノーマルな性交によって次々に妊娠するといった内容だった。元々好奇心旺盛でセックス自体好きなカナンは早速実行に移してみた。
アルガナン家の財力にものを言わせ、世界中から色々な器具や玩具を集め、エルザに試していく。
初めのうちは一緒に楽しんでいたエルザだったが、当初の目的であった後継者作りからは次第に逸れはじめ、だんだんとエスカレートするカナンの拷問とも取れるプレイ内容に恐怖を感じ始める。
夜の騎士としての務めに恐怖と疑問、そして疲れを感じ始めたエルザは癒やしを求め夜の街へ……
たどり着いたのは、そう……アリエルの酒場。懐かしい日々が走馬灯のようにエルザの脳裏に蘇る。しかし今はもうここに皆の姿はない。
マナミアは何故か数匹のリザード達を従え森へ帰り、魔女業を始めた。ユーリスは幼い子供に手を出してた事がバレてつい先日捕まった。今日もあの薄暗い場所て査問を受けている。
ジャッカルとセイレンの二人は、南門近くで小さな酒屋を営んでいる。…が、それは表の顔。裏では略奪、人身売買、殺しに密売、やりたい放題の立派な悪党だ。
エルザは、よくクォークが座っていたカウンター横の円卓に腰掛けた。するとそこへ懐かしいアリエルの声が聞こえてきた。こっそり城を抜け出してきたエルザはカトちゃん風ハゲカツラと鼻メガネを装着したまま、少し俯き加減に「…やぁ」と小さく声を出す。
しかし、相手は客商売のプロ。エルザの変装など直ぐに見破ると同時に彼の悩みや不安を抱えた表情を見過ごさなかった。異変に気付いたアリエルは良かったら自分の部屋で待つように促す。
変装しているとは言えやはり周囲の目が気になるのか大人しくそれに従うエルザ。
久しぶりにアリエルの部屋へ入るとカナンとは違う甘く優しい香りがエルザを包み込む。それと同時に忘れかけていた自ら求めるというオスとして、ハンターとしての性欲が沸々と湧き上がってきた。
下では賑やかな歌声や話し声が聞こえる。アリエルが戻ってくるのもしばらく時間がかかると判断したエルザは躊躇う事無く着ていた服を脱ぎ始めた。そして戸惑う事無く全裸のまま勢いをつけてベッドにダイブ!!
俊敏な動きでサッとシーツにくるまると、まるでいつぞや戦ったモンスターのようにベッドの上をゴロゴロと勢い良く転がり始めた。アリエルの匂いと温もりを全身で感じるエルザ。もはやその姿に誇り高き騎士の姿は無い。
夢中でアリエルの温もりを弄っていた……その時だ!部屋の扉が勢い良く開いた。そこに立っていたのは申し訳なさそうな表情を浮かべるアリエル………と、いるはずの無いカナンの姿がそこにあった……