俺は夢でも見ているのか。夢としか言えない。
これが現実か? リサが……あのリサが……やはりおかしい。
「ルーク……もう我慢できません」
リサは今、俺の身体に覆いかぶさるようにして両手両足をベッドの上についている。
起きたら、リサがおかしくなっていた。
だから、夢だと思った。しかし、現実のようだ。
リサは頬を微かに紅潮させて、体中から発汗していた。
「リサ……どういうことだ?」
リサに尋ねる。
「ルークと……したいです」
したい……したいだと……。
まて、この場合したいとはあれか? あれなのか。
まて、落ち着け。冷静になれ……。
リサの汗が額に落ちる。
リサの吐息がよりいっそう思考をおかしくさせる。
リサが服のボタンを一つずつ外しはじめた。
「リサ! な何を!」
「何って、決まってるじゃないですか」
「……」
リサが口を動かした。
…………
「っを!」
朝だった。
俺はベッドで寝ていて、リサは部屋にいない。
リサに寝起きがいいと驚かれた。