その画像にはクモの糸に絡みとられ動けない女性隊員が映っていた。  
 
悲鳴は鳴り止まない。  
人々は圧倒的な数の巨大な昆虫たちの跳ね飛ばされ、押し潰され、まるでおもちゃのようだった。  
目の前に落ちている腕はこのカメラの持ち主のものだろうか。  
防衛軍側の敗戦だった。  
 
無数の虫がうごめくその町の片隅のビルの隙間で、彼女の手と足がクモの糸が幾層にも絡みついていた。  
まるで磔にされたイエスの様にも見える。  
 
そして、華奢で小さな体(身長155センチくらいだろうか)を遥かに超える巨大なクモが彼女に近づいていった。  
 
彼女は暴れて糸を振り払いたかったようだが、わずかに身じろぎしたのみだった。  
「だ、だれかっ!だれか、だれかあああぁぁぁっ!!!」  
だれか助けてと言う意味か。だが、聞いてくれる人はどこにもいなかった。  
 
クモの目が彼女の顔を覗き込んだ。30センチと離れていない。  
そして、クモの口がゆっくりと開き、  
 
節を持った長い触手が、体液を滴らせながら何本も出てきた。  
やはり地球の生物ではないのだった。  
 
「いや、、いやっ、、、いやあぁ!いやああああぁぁ!!」  
女性隊員は恐怖で裏返った声を吐く。  
 
クモは当然のことながら動じもしない。そして、  
 
なぜか彼女の体をゆっくりと舐めはじめた。  
 
「な、なっ、きっ気持ちわるっ!!ひぃっ!?」  
嫌悪感あらわに彼女は悲鳴を上げる。だが、クモは舐めることをやめない。  
大切なものを扱うかのように彼女の体を丁寧に丁寧に舐めあげる。ふくらはぎ、太もも、腹、胸、首、、、  
1分後には、どろりとした体液が彼女の細身の体にたっぷり擦り付けられていた。  
 
彼女の防護服が少しずつ溶けはじめていた。  
アリの体液と同じように強酸なのだろうか。腕とふくらはぎのスーツが溶け落ち、肌があらわになる。  
他の部分も薄くなっていた。  
彼女の鍛え絞られた体、バランスの取れているというにはやや胸が大きすぎるかもしれない体のラインがはっきりとみてとれるようになっている。  
髪留めが溶けて、栗色のきれいな髪がぬれた体にまとわり付いた。  
どういう化学変化なのか、体液は肌を溶かすことはなかった。  
 
「いや、いや、やめてええぇっ!!」  
 
そんな声を無視して彼女を触手は舐め続けていた。  
触手の先は人間の舌に酷似した形をしてくねくねと動いている。  
そして、  
 
「いやあああっ、、、は、、ああっ!はぁぅ!?」  
彼女の声の調子が変わった。  
「え?はぁ、、、そん、、くぅ!?」  
明らかに甘い響きが混じりはじめていた。  
画像には  
薄くなったスーツ越しに立ってしまった乳首が映し出されていた。  
 
「あ、あっああ、!、、、くぅ!!、、、、、、、、、、!」  
全身を舐めていた触手の内2本はいつの間にか、彼女のつんと上を向いた形の良い胸に集中していた。  
さっきよりも丁寧に。ゆるやかに、突然強く。  
それに気が付いた彼女は口を硬く結ぶ。  
 
「!、、、、、!、、、、!!」  
 
だが触手はやめない。  
人の舌に似た触覚の先が、  
だがその人間の舌は人間のそれより遥かに長く、そして複雑な動きで形の良い乳房をなぞる。  
「、、、、、、、、、、、、、っ!はぁん!!!」  
彼女の乳首を跳ね上げたのだ。  
 
彼女は完全に欲情しきった声で、でもわけがわからないという顔を浮かべていた。  
後の研究結果から彼女の体に塗りつけられているクモの体液が媚薬の作用があることが判明することになる。  
効果自体は小さいが、彼女のように大量に塗りつけられるともはや元に戻れなくなるのであった。  
 
声の意味がわかっているのか、触手は彼女が声を漏らした部分を的確に攻めはじめた。  
「あ、、、やっ!うあああぅっ、、、あ!」  
彼女の抵抗は簡単に終わった。一度あげはじめた声を止めることはできなかった。  
リズミカルに乳首を跳ね上げる。  
「あっあっあっあっ!あああっ!いやあぁっ!!」  
何度も舐められ、乳首の部分があらわになっていた。  
いつのまにか、触手は彼女の乳房に絡みつき、振動するように愛撫していた。  
「そんなっ、、はぁ、、な、なんでっ!あぅ、くぅん!」  
「うあっ!、、、、はぁぁんっ!」  
 
いつのまにか、彼女は空中で四つんばいのような格好にさせられていた。  
絡みついた糸は緩んでいた。だが力の抜けてしまった彼女は動くことができなかった。  
 
触手が彼女の股間に伸びている。  
影になって見えないが、位置的にクリトリスだろうか。  
3本の触手はうねうねと動き、彼女の陰核をもてあそぶように愛撫しているようだった。。  
そして、  
「あっ?あんっ!、、っあっあっあっあっあっだめっだめっ!だめええええっっ!!!」  
背中をのけぞらせ、彼女は体をぶるぶると震わせる。  
絶頂を迎えたようだった。  
 
ぐったりとなる彼女。  
だが、クモの動きは止まらなかった。  
「ひぃぁっ!?いやぁっ!やめっやっ、、!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」  
敏感になった部分をゆっくりと舐めあげられ、再び彼女は絶頂を迎える。  
体液のためか、快感はまるで止まってくれないようだった。  
「いやあぁ、、なんで、、、なんでこんな、、、なんでこんな虫なんかにぃ、、、、っ!  
ああっあっあっあっ!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」  
三度。彼女の秘部からはとめどとなく愛液が滴っていた。  
 
そして、巨大グモの尻から細い管が出てきた。  
直径8センチ程度だろうか、表層に無数にイボがついており、そしてイボ自体も独自に蠢いていた。  
それがもはや焦点の定まらなくなった彼女の後ろにゆっくりと迫り、  
 
彼女の中に挿入された。  
 
「!!わ、、な、、なにがはいっ、、、、はぁぁぁぁぁぁぁああぁんーーーー!」  
 
異物の挿入に一瞬われに返った彼女だったが、管が緩やかに動き始めるとあっという間に甘い声へと変わる。  
 
「はぁっん!そんなっ!そんなっ!?あふぅぅん!!!!」  
ありえないところにイボが届いていた。  
それぞれがありえないリズムで彼女の中をこすりあげていた。  
媚薬は肢体に染み込み続けている。  
触手は今も休むことなく彼女の体をまさぐり続けている。  
 
彼女は処女ではなかった。数えるほどだが、経験もある。  
だがこれは、人間の雄が与えられる快感を遥かに超えていた。  
 
「いやいやいやいやいやいやああぁっ!!あぁん!あぁん!!ああああ!!ひぃん!」  
股間に伸びる管がわずかに動くたびに彼女はのけぞった。  
絶頂を迎えても、次の瞬間にはさらに高い快感が体を駆け巡る。  
「だめええぇ!だめぇええっっ!だめえええぇっっ!!」  
止まらない。  
足は指先まで突っ張り続けていた。  
 
「いやぁん!んぁぁっ!!あんっ!あふぅ!いいっ!あはぁ!いいっ!すごぉいぃっ!!  
もっとぁもっとぉ!ぁぁぁああぁぁあああぁああっっ!!!!!!」  
もはや彼女に自分が誰で相手がなになのか、わからなかった。  
彼女はクモの体液を両手で塗りたくり、胸をもみ上げ、みずから腰を振っていた。よだれがのどを伝う。  
 
管の動きはどんどん速くなっていく。  
「もっとしてもっとして、もっとおおおぉぉぉぉっ!!!」  
彼女が頭を振り乱したとき、クモの管が一瞬太く硬直し、なにか丸いものが管を通っていった。  
そして、それは彼女の中に注ぎ込まれていった。  
「あああああああああああああああああああああああああああああっっ!!」  
丸い物体が注入されるたびに彼女の中を余すところなくすり上げていき、  
彼女は絶叫しつつ、体を硬直させた。  
 
そして、彼女は倒れ付した。ぴくりとも動かない。うつろな瞳で薄く笑っているような表情がわずかに見えるだけであった。  
彼女はそのままアリにくわえられ、やつらの巣の中へと運び込まれていった。  
 
 
その後もカメラは誰もいなくなった空間を移し続けていた。  
これは防衛軍が敗北したある地域での戦闘の記録画像である。  
 
後に彼女の体内に入りきらずこぼれた丸い物体を回収、調査したところ、  
巨大昆虫の卵であったことが判明した。  
孵化する際のサイズは10センチ程度ということもわかった。  
彼女は孵化床に選ばれたのである。  
 
彼女はいまでも虫の子供たちを生まされ続けているのであろうか。  
これまでにペイルウイング隊の戦闘中の行方不明者は実に2000人に達している。  
 

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