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「ん〜っ今日もいい天気ね。」  
天気予報の言ってたのとは大違いな天気に、思わず私の顔はほころぶ。  
今日は金曜日、明日は土曜日。  
やっぱり週末はどこか気分がうきうきする。  
 
私の名前は佐伯梢。美空中学の3年生。  
見た目がちょっと他の娘より小さいのでよく1年生に間違われるけど、れっきとした最高学年。  
悩み多き受験生なのよ。  
 
そう。私の背が小さい事については、特に遊季が何かにつけて私を身長の事でからかうのよね。  
ほんと、参っちゃうわ。  
 
遊季というのは私の幼馴染の紺野遊季の事。  
小さいころからずっと一緒に過ごして来てて、いわゆる『腐れ縁』っていうやつね。  
遊季はお姉さんっ子だから凄くわがままで、でも意外と甘えん坊で。  
プリンに目がなくて。  
歌を歌うのが凄く好きで、アイドルを目指してて。意外と具体的にレッスンとかしてて。  
歌の事も含めて、神様がえこひいきしたんじゃないか?っていうくらい才能のかたまりで。  
いわゆる『天才型』っていうやつ。  
運動も勉強もなんでも、練習とかなしにさらりとこなしちゃう。  
『それが当然よ』っていう顔して。一生懸命がんばってるこっちが空しくなるくらいで。  
勉強は学年の上位、クラブもソフト部の4番でエース。  
実はピアノもたしなんでたり。  
美人でスタイルがよくて、噂だと去年男子の間で行われたミス美空中の2位だったとか。  
お調子者で、でも憎めなくて。いつもみんなの真ん中にいるタイプ。  
でも実はあれで凄く寂しがり屋で、凄く照れ屋さん。可愛いところもたくさんあるのよ  
 
遊季の事なら私が誰よりも1番よく知ってる。もちろん私の事も遊季が誰よりも1番よく知ってる。  
 
でも誰かの事をすべて知るなんて事はありえない。  
心の中を全て知る事なんて出来ない。  
あの時、その事を強く思った。  
 
遊季の事は全部知ってるつもりだった。簡単な娘だと思ってた。  
でも、遊季は深い海みたいで奥の奥を探ってもまだ先にたどり着かない。  
少し、そう思わされた。  
 
去年の夏休み、登校日の帰りに私は遊季の家に寄った。  
家族の帰りが遅い日で、寂しいから遊んでって、という事だった。  
私はその日は特に用事もないし、遊季といるのは当たり前の事だったし  
何より私は遊季の事が大好きだったから、当然のように家に寄っていった。  
 
その頃はお互い部活の中でのそれぞれの立場みたいのが出来ていて、  
ちゃんと会う機会を作らないと意外と一緒にいれなくなっていて。  
だからその時の遊季の誘いは本当に嬉しかった。  
 
遊季の家でおばさんの作り置きのお昼を頂いて、  
遊季の部屋でお菓子をつまみながらおしゃべりをする事になった。  
テレビを付けても面白い物はやってないし、  
宿題なんかまだ慌ててやる必要はないと遊季が言い張るからだ。  
 
遊季の部屋はそれほど広くないので、遊びに行くときは遊季は床の座布団に、  
私は遊季の勉強机の椅子かベッドの上に腰掛けるのが恒例になっていた。  
 
その日の遊季の机はやりかけの宿題やら読みかけの漫画やらゴチャゴチャで、  
整理してもたぶん次の日にはすぐに散らかるだろう、というのが目に見えてた。  
だから、気分的に私はベッドに座る事にした。  
 
初めはただのじゃれあいだった。  
確か以前に行ったプールの話題になって、そこから水着の話になって  
「梢ったら本当に幼児体形で、見てるこっちが恥ずかしくなったわよ。」  
「そんな事ないわよ〜。最近少し胸、膨らんだ気がするもの。」  
「嘘おっしゃい。私たちの事、親子連れだと勘違いした人とか、いたかもしれないわよ?」  
「ふふっ、そんな人いるわけないじゃない。」  
 
そんな事を話してるうちに  
「じゃあその成長したって言う立派な胸を、お姉さんに見せてもらおうじゃないの?」  
「そんなの嫌よ〜。どこの世の中に真っ昼間から、友達の部屋で胸ほっぽり出す娘がいるのよ?」  
「ここにいるじゃない。さあ、家主がいいって言ってるんだから、  
さっさとその成長っぷりを見せて、お母さんを喜ばせておくれっていうの。」  
「もう、遊季、訳わかんないわよ〜。」  
 
結局、遊季に押し切られる形で私は上着を脱いだ。  
まあ、真夏で気温も高いから上着くらいは実際脱いでもいいかな、とは元々思ってたんだけど。  
でも遊季が  
『カッターを着てちゃ全然分かんない。お姉さんに隠し事をするな。いいからカッターも脱げ。』  
と駄々をこね始めて。  
こうなると遊季は聞かん坊になって、手におえなくなる事を長年の付き合いで知ってた私は、  
結局スカートの上はブラジャーだけという格好になってしまった。  
 
「梢〜、あなたブラする必要あるの〜?崩れるような胸、まだないじゃない。」  
私が服を脱ぐと、早速遊季はニヤニヤしながら嫌味を言ってくる。  
「そんな事ないわよ。お風呂で洗ってるとき、やっぱり胸は柔らかいもの。」  
一応胸に直に触ると、フニフニと柔らかいものはある。  
「そんな事言って〜。柔らかくても小さいものは小さいわ。ちゃんと牛乳飲んでるの?」  
遊季は普段『何か怪しいのはきら〜い』何て言ってるくせに、こういう迷信は口にする。  
やっぱりいい加減な娘だ。  
「飲んでるわよ。別に牛乳飲んだって胸は大きくならないわよ?」  
 
「ん。やっぱり気にしてるんじゃない?胸。そうだ!今日は特別に私が肌を脱いじゃうわ!」  
言いながら遊季は私の横に座ってくる。  
私はどこか恥ずかしくなって、あまり遊季の顔を見れなくなっていた。  
「ちょ、ちょっと遊季、何考えてるの?」  
「ふっふっふ〜。よく聞くじゃない?マッサージすると血行が良くなってどうたら、で  
胸が大きくなるっていう話。」  
遊季がよく読む雑誌の受け売りかなんかだ。  
 
「だから、今日は『佐伯さんの胸をどうにかして大きくするぞ』デー、  
という事で梢の胸をマッサージしちゃおう、と言ってるのよ。」  
遊季はたまに無茶苦茶な事を言い出す。  
この時のが正にそれだ。  
隣に座っていた遊季がにじり寄ってきて、強引にブラジャーの上から私の胸に触ってきた。  
「ちょ、ちょっと遊季・・・。」  
「いいからいいから、お姉さんに任せなさいって。」  
 
そのまま遊季は私を膝の上に座らせる。  
「ん、もう〜強引なんだから〜。マッサージって言ったって、痛いのは嫌よ?」  
(昔もよくふざけてこういう事してたわね)  
小さい頃によくしてたくすぐりっこを思い出しながら、  
結局私は遊季の申し出を受け入れる事になってしまった。  
まあたまにはこういうくだらない事をするのも、受検勉強の気晴らしになっていいかな、  
なんて思いながら。  
 
「ん〜お客さん、相当重症ですね。」  
遊季が変な声色を使ってくる。ノリノリだ。  
結局本当にブラジャーの上から私の胸をマッサージする遊季。  
「え?どういうこと?」  
「これはあなたの年代の女子の、平均的バストサイズと比べるとあまりにも慎ましすぎますね〜。  
ちょっとやそっとのマッサージじゃ埒があきませんよ。」  
「うう。そうかしら。どうしましょう。」  
結構私も遊季に乗せられる方だ。  
マッサージのお客さんになりきってみたりする。  
 
「やっぱり直接刺激を送らないと効果ないと思うのよ。梢、ブラ外すわよ」  
また素に戻る遊季。いつもの事ながらいいかげんだ。って、え?直接?  
「はい、外すわよ〜。」  
びっくりしている私を尻目に、さっさとホックを外してしまう遊季。  
さっき脱いだ上着のところにブラジャーを放ってしまう。  
 
「ちょ、ひゃあ!」  
そのまま遊季は私の胸に手を当てる。  
手のひらの冷たい感触に背筋がぞくぞくして思わず声が出てしまった。  
「ゆ、遊季・・・。」  
遊季は私の胸を直接撫でさすってくる。  
マッサージにしては少し弱すぎる気もするくらいで。  
(何か手つきがやらしくない?遊季・・・)  
そうは思ってもそれを口に出すと絶対に  
『も〜、梢はムッツリ助平なんだから〜。私は好意でやってあげてるのよ〜?』  
なんて言うに決まってる。我慢我慢。  
 
そうこうしてるうちにだんだん遊季の手つきが『撫でる』から『全体を軽く揉む』に変わってくる。  
(ん・・・何か本当に効き目がありそう・・・)  
胸の奥の方が少しむずむずしてくるけど、遊季は真剣にマッサージをしてくれてるみたいで。  
やっぱり私の胸、大きくないからなあ。  
遊季、本当に心配してくれてマッサージしてくれてるのかも。  
 
やっぱり私の胸、大きくないからなあ。  
遊季、本当に心配してくれてマッサージしてるのかも。  
 
でも、たまに遊季の指が乳首をかすめると電気が走ったみたいに感じて、背筋がぞくぞくしちゃって。  
(あ…声、出ちゃいそう……)  
胸を揉まれていると少し息が苦しくなって声を出したくなるんだけど、  
変な声をだしちゃいそうで、それが嫌で我慢するしかなかった。  
 
いつの間にか遊季の手つきは『軽く揉む』から『揉み込む』へと変わってきていた。  
(あ、乳首、立っちゃってる……)  
胸への刺激が続くうちに乳首が立ってしまったんだ。  
立った乳首に遊季の指が触れるとたまらなく気持ちいい。  
声を上げるのを我慢しててもちょこっとづつ声が漏れちゃって、  
息もだんだん荒くなってくるのが自分でも解る。  
(今…私どんな顔してるんだろう……)  
少し朦朧とした意識の中、私はそんな事を考える。  
 
なんて、考えるまでもない。  
知らない人が見たら絶対にマッサージだと思うわけがない。  
だって多分私の顔は赤らんで、とってもイヤラシイ表情をしていたからだ。  
もっと胸への刺激が欲しくて、つい胸を反らして遊季の手へ押し付けるようにしてしまう。  
 
どれくらい胸を揉まれていたのか解らなくなっていた。  
10分?1時間?  
もう遊季がしているのはマッサージじゃない気がしていた。  
たとえ本人がマッサージのつもりでも、受け手はこんなにもいやらしく受け止めているんだから。  
 
でも私はあまりの心地よさに、遊季に抗議をする事がすっかり出来ないでいた。  
すっかり脱力した身体を遊季に預けきって、  
されるがまま、黙って息を荒げながら胸を揉まれ続けていた。  
 
「っあああっっ!」  
ずっと沈黙が支配していた部屋にとうとう私の声が響いてしまった。  
遊季が突然、私の乳首をつまんでこねくり始めたからだ。  
「あ、ああ、はああん、ああん、ああああ……」  
一度声が出てしまうと堰を切ったように止まらない。  
自分でも恥ずかしくなるくらい、喘ぎ声が出てしまう。  
 
気持ちの高ぶりに合わせて喉がからからになってくる。  
息が苦しい。  
「あ、ああ、ああ、ああ……」  
それでも遊季はお構いなしに、私の両乳首をつまみながら余った手で胸を揉んでくる。  
さらには手のひらで乳首をこする様にして、激しく円を描くように胸を揉みしだく。  
「は、あ、あ、ああん、ああん、」  
ずっと揉まれ続けてすっかり敏感になった胸と、乳首からの鋭い刺激に私の思考は完全に停止する。  
 
「あうううううう〜」  
つまんだ乳首を軽く引っ張る。もうマッサージでもなんでもない。  
「はあ、はあ、ああ、あああ〜」  
でも、その前からの胸への愛撫ですっかり身体から力が抜けてしまった私は、  
ただ乳首への刺激を受け、喘ぎ続ける事しかできなかった。  
 
「梢……」  
遊季は少しかすれた声を出しながら、片手を私の頬に当ててくる。  
されるがまま、遊季の目を見ると熱っぽい目で私を見つめている。  
(あ……)  
遊季の顔が少し赤い。いつの間にか日が少し沈んでたんだ。  
窓から差し込む夕日が遊季を照らしている。  
そう思ってると遊季の顔が近づいてくる。  
私は何も出来ないまま遊季の目を見つめるだけ。  
 
「ん……」  
遊季の目が閉じた、と思った時。私の唇に遊季の唇が合わさった。  
「はあっ」  
キス…だよね。私は遊季とキスをしたんだ。  
でも脳に霞がかかったような私にはどこか現実味がなく、  
ただ唇に残る心地よさだけが現実だった。  
 
不思議と嫌な気分じゃなかった。  
むしろどこか嬉しく、『もっと唇を合わせていたい』とさえ思ってしまう。  
「ん、んん、んむう……」  
また遊季が唇を合わせてきた時、私はごく自然に遊季を受け入れ、遊季の背に手を回していた。  
そのまま遊季は私をベッドに押し倒してくる。  
まだ蒸し暑い夏の午後。  
でも私たちはそんな事を気にせずに、ただ唇を合わせながらベッドで抱き合っていた。  
 
「梢、好き……。」  
「うん……。」  
熱に浮かされたような気分のまま、でもどこか冷静に私は遊季の言葉を受け止めていた。  
遊季が私の首筋に顔を埋めてくる。背筋がぞくぞくするのを感じながら、私も  
「遊季、好き……。」  
言葉にすると、とても気持ちが楽になった。  
 
そう、私は遊季の事が好きなんだ。  
ずっと一緒に居て、一緒に居るのが当たり前で。  
でも、この時私は遊季に対する自分の気持ちに気付いてしまった。  
そして遊季の私に対する愛の言葉も、私の遊季に対する気持ちも、  
驚くほど自然に受け止めてしまった。  
遊季はずっとこの『好き』という気持ちを、私に抱いていたんだろうか。  
その気持ちを隠しながら私と接していたんだろうか。  
ごめんね、遊季。気付いてあげられなくて。  
 
「梢、いい……?」  
いたずらが見つかった子供のような表情で、私の顔を覗き込む遊季。  
(ここまでしておいて何を言ってるの?)  
私は返事の代わりに遊季の唇ににキスをする。  
唇を離すと、目に涙を浮かべるほど嬉しそうな遊季の顔がそこにあった。  
整った顔が台無しになるくらい顔をクシャクシャにして。  
でもそれまで見てきたどの遊季よりも、私はそこにいる娘を可愛く感じた。  
 
「梢ぇ……。」  
もう一度キス。キスをしながら、遊季は私の乳首を指で転がしだす。  
「ちゅっ、ん、んん、はあ、ああ、ああん……」  
すっかり立ってしまった乳首をころころと転がされると、じんじんと痺れるみたいに気持ちいい。  
遊季の唇は私の口から離れ、どんどんとキスを私に浴びせてくる。  
頬、耳、首筋。  
くすぐったさの中に、ぞくぞくするような心地よさも感じる。  
 
胸元、乳房へと遊季はキスをしながらその唇を移動させる。そしてとうとう  
(あ……)  
遊季の唇が私の乳首を捕らえる。  
「あ、ああっ、ああん、んあ、遊季、遊季ぃぃっ」  
遊季が私の乳首を吸い続ける。  
私は完全にとろけてしまって何が何だか分からなくなる。  
もう私は声を我慢する事は出来なかった。  
ただ遊季の身体に手を回しながら、遊季の送ってくる刺激に  
身体を震えさせ、遊季の名を呼び続けた。  
 
「ああっ、遊季、そこはっ」  
胸と乳首に刺激を続けながら、遊季は私のスカートの中に手を入れてきた。  
遊季の指が私のあそこを擦ると、ニチャニチャと粘着質な音が出てくる。  
(恥ずかしい……)  
「梢、濡れてる……。」  
遊季の指が私のあそこを布越しに上下する。  
ただ単調にあそこをなぞって上下するだけの指に、でも私は完全に支配されていた。  
 
遊季の指が私のあそこを上下するたび、私の腰は意思に反して勝手にくねってしまう。  
「あ、あん、ああ、ああ、遊季、遊季ぃ……」  
もうすっかり私のパンツは濡れそぼってしまい、あそこにべったり張り付いてしまっていた。  
私のあそこの形はパンツ越しにはっきりと分かるだろう。  
そして布越しに私のあそこを擦っていた遊季の指が、私のクリトリスを探り当てる。  
「ひゃあっ、ああん、あううううう〜」  
布越しにクリトリスをこね回され、私の頭は真っ白になる。  
 
私の反応に気を良くしたのか、遊季の指が執拗にクリトリスをいじり続ける。  
もう何も考えられなくて、遊季に身を任せて喘ぎ声を上げ続けるだけの私には  
「梢、パンツ脱がすよ……。」  
遊季の言葉にも、喘ぎながらうん、うん、と頷くことしか出来なかった。  
 
「梢、腰、上げて……。」  
言われるまま、力の入らない腰を何とか上げる。  
愛液を吸って少し重くなったパンツを、遊季の手が脱がしていく。  
 
「んふうううぅ〜」  
遊季の指が私の膣に入ってくる。  
すっかり濡れてほぐれてしまったあそこは、すんなり遊季の指を受け入れる。  
そのまま遊季の指が、あそこの入り口をかき回す。  
(ああ、入り口のところ、気持ちいい……)  
あそこの入り口を広げるような感じで、遊季が指を出し入れしていく。  
これまで体験した事もないような刺激を立て続けに受けて、私の脳はもうパンクしそうだった。  
 
さらに遊季は、膣への指の出し入れを続けながら、クリトリスの包皮をめくってしまった。  
「!っっっ!!」  
声にならない叫びが出る。  
敏感な突起は外気に晒され、弾けそうだ。  
追い討ちをかけるように遊季は指に愛液を絡ませて、クリトリスにぬるぬると塗りたくる。  
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!」  
「いいよ、梢、イッて……。」  
 
もう駄目だ。  
許容量を超えた快感を身に受けながら、耳元で熱い吐息とともに囁かれ、  
「あ、あ、ああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ」  
それまで、独りで自分を慰めた事もなかった私は、だらしない声を上げながら  
生まれて初めてのエクスタシーを遊季の手で味わう事になった。  
もう、遊季のする事には逆らえない……  
何の根拠もなく、だけど何故か私はうっすらとそう思っていた。  
 
少し途切れた意識が戻った時、気付くと裸の遊季が私のスカートを脱がしていた。  
「あ…今度は私が……」  
私は遊季のあそこに手を伸ばす。  
クチュッ  
(あれ?)  
遊季のあそこはもうすっかりとろとろになっていた。  
愛液が太ももまでべったり濡らしている。  
 
「ん…あたしさ、梢がイクところ見てただけでもうたまんなくなっちゃってるの……。  
もうすぐにでもイッちゃいそうだからさ、今度はあたしと一緒にイこう……?  
あたし、梢と一緒に気持ちよくなりたい。一緒にイキたい…。ね……?」  
遊季は興奮のためか、荒い息でとろんとした表情をしていた。  
『今度は私が遊季を気持ちよくしてあげたい』そういう思いもあったけど、  
遊季の言う『一緒にイク』その言葉の魅力に逆らえずに  
(一緒に…遊季と一緒にイク……)  
小さく頷きながら、私は遊季の身体に抱きついて自分の身を任せていった。  
 
「ああ…こんなの恥ずかしい……」  
遊季はベッドに横たわった私の左足を持ち上げ、私のあそこに遊季のあそこをこすり付けてきた。  
こすれあう2人のあそこが丸見えになる。  
「腰、動かすよ……」  
くちゃっくちゅっ  
(ああ…あそことあそこがこすれて……)  
すっかりお互いの愛液でべとべとになったそこをこすり合う。  
いやらしい音と二人の荒い息が部屋に響く。  
世界が2人だけを残して消えていく。  
 
「あ、あく、ああ、遊季、遊季ぃ……」  
「梢、好き、ああ、梢、梢ぇ……」  
さっきイッたばかりなのであそこが痛いような、だけど我慢できないくらいの快感が私を覆う。  
2人の愛液が混ざり合って、あそこが一つに溶け合ってしまったような感覚に陥る。  
「あん、あはあ、いい、気持ちいいよぉ……」  
「梢、ああ、もっと、もっとぉ……」  
遊季の感じている顔を見るとなんともいえない気持ちになってくる。  
(感じている顔、もっと見たい……)  
腰を何とか動かして、遊季にも気持ちよくなって欲しかった。  
 
2人で高まりあっている、その想いが私たちを激しく興奮させた。  
(あ…!今、クリトリスが……)  
しばらくこすり合っているうちに、お互いのクリトリスがこすれ合うタイミングを覚える。  
そうなってしまうともう止まらない。  
「あ、あ、駄目、もう駄目、…遊季、怖い、私、また、またぁ……」  
「ああ、ああ、私も、一緒に、一緒にぃ……」  
2人とももう腰が止まらなくなる。  
自分の意思で動かしているのか、何か別の力に動かされているのか、訳が分からなくなる。  
 
ただ高みを目指して、2人で一緒に上り詰めるためにあそこをこすり合う。  
「あ、あ、もう、本当にもう……」  
「あたしも、ああん、あたしもぉ……」  
遊季が無我夢中で私の胸を掴むように揉みしだく。  
痛いくらいに勃起した乳首が手のひらにこすれる。  
(ああ…痛いのに、でも……)  
その痛さも、遊季の手で送られるものだ、  
そう思うと興奮しきった私にはどこか心地よく感じられた。  
 
そして2人一緒に、示し合わせたように頂上にたどり着く。  
「あ!あっくっ!くうううぅぅぅ〜〜〜……」  
「ああ!梢、イク、イク、イッちゃう〜〜〜ああぁぁ〜〜〜!!」  
2人の身体が強く緊張する。  
がくがくと激しく痙攣するように身体が震える。  
手でイかされた時とは全然違った、もっと激しく深い快感に私は包まれた。  
 
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁああ〜〜〜」  
激しくイッて身体から力の抜け切った遊季が倒れこんでくる。  
弛緩しきった身体に、遊季の体重がとても心地良い。  
「んん…む…んちゅっ…むぅ……」  
どちらからともなく唇を合わせる。  
その日、何度目かのキスをしながら遊季の背に手を回す。  
遊季の鼓動、体温を感じながら唇を吸いあい、私達はずっと抱き合っていた。  
 
「ねえ。梢…お願いがあるの……。」  
私の頭を胸に抱きながら、遊季がぽつりと言う。  
もうすっかり日も落ちて、カラスの鳴き声や豆腐屋さんのラッパの音が遠くに聞こえる。  
ずっと抱き合っていたんだな、と思いながら  
「ん…いいよ、何……?」  
まだ夢見心地な私はうっとりと返事をした。  
 
遊季はベッドの下に手を差し入れて何かを取り出している。  
しばらくゴソゴソやって取り出した物は  
「こ、これ…もしかして……?」  
男性器を形どった張り型だった。  
「これを…私に入れて。私の処女を梢に貰って欲しいの。」  
「え?」  
張り型を手にしながら真剣な表情で話し始める。  
「私、自分の気持ちに気付いた時思ったの。私の処女を貰ってもらえたら、どんなに嬉しいかって。  
だから、いつかこういう関係になれたら、もしなれたらその時は…ってずっと思ってたの。  
コレ自体はまだ入り口までしか入れたことはないんだけど…ね、お願い。」  
 
(…そこまで私の事……)  
遊季の想いの強さに私は心を決めた。  
「いいわ。けど、条件があるわ。」  
「うん。いいよ。何でも言って。梢の言う事なら。」  
潤んだ瞳で身を乗り出してくる。こんな遊季も初めて見る。  
「まず、私の処女も遊季が貰ってくれる事。」  
「…梢……。」  
「それと、その…これからも、あの…私と…ね、私と……」  
私は恥ずかしくて具体的なことは言えなかった。でも心は通じてる。遊季にも分かってる。  
「梢ぇ……」  
遊季が私に抱きついてくる。凄く嬉しそうに。  
 
遊季の嬉しそうな顔を見ると、胸がキュンとなって私も凄く嬉しくなる。  
「ん……」  
キスをしながら、どちらともなく囁く。  
「「これからも、ずっと一緒よ……」」  
 
その後、お互いの処女をディルドーで捧げあった。  
少しサイズが小さい私のあそこには、きつすぎて激痛が走ったけど、  
そのディルドーを手にしているのが遊季だ、というだけで不思議とその痛みも嬉しく感じられた。  
その日は結局、遊季の家に泊まっていく事にした。  
少しでも長い時間一緒にいたい。  
もっともっと抱き合っていたい。  
お互いにその想いを止める事が出来なかったからだ。  
 
お母さんに遊季の家に泊まっていく事を電話で告げ、  
遊季の家の夕食に呼ばれた後は、ずっと部屋で抱き合っていた。  
お風呂も一緒に入って身体を流し合った。  
破瓜の痛みでズキズキしてたので、お互いあそこに触る事はなかったけど、  
ずっと抱き合ってずっとキスをしているだけで幸せだった。  
そのまま朝まで遊季のベッドで2人、身体を重ねあっていた。  
 

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