ひと月ほど前の蒸し暑い夜だった。
その夜も友人の家で、破廉恥な裏ビデオを見ていた俺は、身体の中で猛り狂っていた若い欲望を鎮めるために、帰宅したあと、冷たいシャワーでも浴びようと、風呂場のドアを開けた。
「きゃっ」
風呂上がりで全裸の君子が、慌てて身を縮めた。
「あ、わ、わりい」
慌てて風呂場のドアを閉めたが、俺の心の中は、今しがた見た君子の白い裸身が焼き付いていた。
君子は、とても16歳とは思えないような成熟した体つきをしていた。
幼くまだ硬そうであるが、乳房は形よく膨らんで、腰の括れも、もう大人の女のものといってもよかった。
それに俺の目を一番引いたのは、君子の白い肌に際立った黒い翳りだった。
まだ、幼い顔立ちとは不釣り合いなほど、黒く縮れて、俺の劣情をひどく刺激した。
裏ビデオに掻きたてられていた俺の若い欲望は、理性で押さえ切れないほど、暴れ狂い、とうとう俺を悪魔が支配した。
俺の行動は自分でも驚くぐらいに、迅速で巧妙だった。
俺は、そのまま主のいない君子の部屋に忍び込んだ。
久しぶりに踏み込んだ乙女の領域は、俺のどす黒い心の中とは対照的なほど、明るく健全で、それがつい先ほど浴室で見た、君子の大人びた肢体と不似合いで、余計に俺の理性をかき乱していた。
(俺は何をしようとしているのだ…)
俺の中にいるもう一人の俺が、俺の心を支配した狂暴な悪魔に問い掛けてくる。
しかし、俺の中の悪魔は、強情だった。
心臓が喉から飛び出してくるような錯覚に襲われながら、俺は君子が部屋に戻ってくるのを身を潜めて待った。
渇ききった喉が、唾液を呑み込む度に、驚くほど大きな音をたてていた…。
…ガチャッ。
ほどなく、部屋に入ってきた君子を俺は背後から、ベッドに突き飛ばした。
「きゃっ」
当然、自分一人きりだと思っていたのであろう。
不用心にも、君子は、体にバスタオル一枚を巻いただけの姿だった。
不意をつかれた君子は、あっけなくベッドの上に倒れ、体に巻いたバスタオルがはだけて、君子の白い肌が剥き出しになった。
濡れた髪を覆っていたタオルがとれて、君子のショートの髪が、シャンプーの甘い香りを振りまいた。
「お、おにいちゃん…」
君子の白い肌と脅えたように見上げる眼が俺を獣に変えた。
美しいものへの冒涜の願望が俺を突き動かした。
俺は、体中の血が、かっと燃えあげるのを感じ、君子に襲いかかっていった。
「だめっ、いやあ」
信頼していた兄が、別人のようになり、自分に乱暴しようとしているのだ。
君子は必死に抵抗したが、あまりに無警戒な格好であった。
俺は、バスタオル一枚を造作なく剥ぎ取り、君子におおいかぶさっていった。
「だめ。おにいちゃん、いや」
君子は力の限り抵抗したが、所詮、16歳の少女の力である。
苦もなく俺は組み伏して、君子の小さな唇にしゃぶりついた。
「うう、う」
俺の口の中で君子の呻きが篭っていた。
君子の必死の抵抗が、いっそう俺の衝動を大きくした。
俺は、君子の唇を強引にこじ開けると、舌を君子の口の中にもぐらせていった。
君子の口の中は何とも熱く柔らかい感触だった。
最初は、懸命に舌の侵入を拒んでいた君子であったが、その抵抗の力が次第に弱くなっていき、ついには、意外にも、自分から積極的に舌を絡めてくるようになっていた。
幼いとはいえ、この年頃になれば、俺がこれから君子にどういう行為をしようとしているかは、分かっているはずである。
君子は、長い長いディープキスの後に、はっとするような艶かしい眼をしながら、囁いた。
「おにいちゃん…。お願いだから、優しく…して」
君子の全身から力が抜けていた…。
俺は、はやる気持ちで、服を脱ぎ去り、君子と同じように全裸になった。
俺の下半身は、緊張と興奮で、硬く突っ張っている。
「君子…初めてか…」
君子は恥ずかしいのか、両手で顔を覆って、小さく頷いた。
そのため、君子の翳りは、蛍光燈の下に晒されている。
「はずかし…い。電気を消して…」
君子のささやかな訴えを俺は無視した。
君子の意外に従順な態度が、俺の加虐的な欲望を煽っていたのだった。
俺は、出来るだけ君子に恥ずかしい思いをさせてやりたくなり、君子の両足首を持つと、大きく開かせた。
「いやっ」
君子は、覆った手の中で小さく叫んだ。
顔ははっきりと分からないが、耳まで赤くなっている。
俺は、君子の両足の付け根の翳りの中に舌を這わせていた。
「ああん」
君子は、ビクンと体を震わすと、広げた脚を閉じようとしたが、掴んだ俺の手がそれを許さなかった。
俺は、夢中になって、君子の翳りの中の密やかな割れ目に舌を這わせた。
「あ、ん、や…、ん」
君子は、俺の舌の動きに合わせて、耐えられなくなったように声を漏らした。
俺は、わざと唾液を出して、堅く閉ざされた割れ目に塗り付けていった。
びちゃっ、びちゃっ。
俺の口が君子の割れ目を吸い上げると、淫らな音が響いていたが、俺の唾液のせいだけではないに違いない。
俺は、君子の十分すぎるほど、官能的な反応に驚いていた。
「ほら、君子、しゃぶるんだ」
俺は、起き上がり、君子の上体を抱き起こすと、君子の顔の前に硬直した肉棒を突き出した。
抵抗する君子の濡れた黒髪を乱暴に引っ張ると、君子は観念したように目を閉じると俺の肉棒を小さな口に含んでいった。
「うう」
君子の口の中の柔らかさと、妹に淫らな行為をさせている、という思いが、俺の全身の興奮を増長している気がした。
俺は君子に俺自身が気持ち良くなるようにいろいろと指示した。
君子が抵抗すれば、君子の髪の毛を引っ張って、言う通りにさせた。
君子の舌先が俺の肉棒を這い上っていき、俺は、首の後ろのあたりがジーンと痺れるのを感じた。
このまま、君子の口の中で果てても、いいのだが、俺は別の選択をした。
俺は、君子と結合すべく君子を四つん這いにさせた。
君子を獣のように後ろから犯すつもりだった。
君子は、俺の意図を察して、激しく抵抗した。
俺の肉棒はいまにも果てそうなほど膨張していた。
「君子、犬のように、後ろから犯してやる」
君子は、犬が好きであった。波多野のところのまぐろをよく可愛がっている。転校したら犬を飼いたいとも言っていた。
俺は、君子に宣言してから、君子の双丘を割った。
君子の割れ目が、ぱっくりと口を開け、淫らに充血した花肉を露わにしていた。
「いやあ。おにいちゃん。いや。こんなの、いやあ」
さすがにいきなり後背位で犯されるのは、抵抗があったのだろう。
君子が、また、激しく抵抗したが、もう、こうなっては、逃げようがないし、逃がすはずもない。
俺は、濡れた花弁の真ん中を肉棒で一気に貫いた。
君子の処女を貫いたのだ。
少女の肉のきつい抵抗が、猛り狂った肉棒にとろけるように心地よかった。
「ひい、いやあ、だめえ。いたあい」
君子は、子供のような泣き声をあげた。
外見はもう大人でも、年齢では、まだ、子供なのだ。
俺は、一瞬だけ、良心の呵責に苛まれた。
しかし、一瞬だけだった…。
再び、悪魔に戻った俺は、必死に肉棒から逃れようとする君子の腰をしっかりと捕まえて、ゆっくりと君子の柔肉の感触を楽しんだ。
うっとりするような快感が俺の中を駆け巡っていた。
「ううっ」
俺は、耐え難くなり、放出が近い事を呻き声で知らせた。
「だめ、おにいちゃん、赤ちゃんができちゃう。中は…、だめえ」
君子の声を合図にするかのように俺は、暴発寸前の肉棒を抜き去り、糸が切れたように横倒しに倒れ込んだ君子の顔から、乳房にかけて、欲望を放出した。
「ああ、あ…」
ドクン、ドクンと脈を打って、肉棒がひきつける度に、すえた匂いの白濁液が、君子の顔中を汚していった。
俺の欲望の強さに比例するように、溢れ出す汚液は、尽きる事がないかのように、大量に飛び散っていた。
俺は、君子の口を無理矢理に開けさせ、その中にも、たっぷりと流し込んでいた。
君子は、大量の精を浴び、うなされるように、顔や乳房にこびり付いた精液を擦り付けていった。
その淫猥な姿に、可憐で清純だった君子の面影は何処にもなかった。
俺は、射精の余韻に浸る間もなく、用意してあったポラロイドカメラで、放心状態の君子を撮影していった。
AVビデオや小説などでよく目にする手口だ。
フラッシュの眩しい光に、我に返った君子は、精液にまみれた顔を布団の中に隠そうとしたが、俺は、力任せにその布団を剥ぎ取り、容赦なく君子の痴態をフィルムに収めていった。
陵辱されたばかりの天使は、残忍な周到さの前には、あまりにも無力だった。
俺は、今夜のことを君子に口外させないための切り札を何枚も手に入れていた。
妹を無理矢理にレイプしたのに、俺の心は、異様なぐらいに高揚していた。
それは、君子を手に入れたという満足感から、来ている事は明らかだった。
俺は、思いがけなく手に入れた玩具をこころゆくまで、堪能した。
幸いこの家に俺は君子と二人だけだ。
俺が君子を弄るのは、昼でも夜でも決まりがなかった。
俺は、犯りたくなると、君子の部屋に忍んでいき、君子を弄んだ。
一度、犯された事で君子は驚くほど従順になっていた。
もっとも、君子が拒絶したとしても、あの日撮影したポラロイド写真が威力を発揮するだけだ。
君子は俺の言いなりになって、毎晩のように俺の前に、若い素肌をさらした。
フェラチオさせたり、オナニーさせたりもした。
俺は、嫌がる君子にそうした行為を強制させることで、サディスティックな願望を次第に膨らませていた。
俺たちの関係は、転校するまで続いた…。
完